いつもの たぬき

いつもの たぬき

りきの進学(中学)


そんな  りきも 次は中学校 。今度は 帰りも遅くなるし 次の中学校は 今のりきの学校から
はさらに 5分位先にある。そこは 3つの小学校を受け持ち なんと 特殊教室も 3クラス
ある。来年の悩みとして 朝送るのは良いとして 帰りが・・というのが 時間的にどうか?
というのが夫婦の問題です。

 そんな 今日。長男が「 友だちが みんな りきちゃん ぼくらの中学校においでよ。って言うんだ。ぼくが、いじめられるよ。って言ったら ぼくたちが 守ってやる。絶対に許さないって言ってくれたんだ。それでも ぼくらが 卒業したら 誰が って言ったら家来を作っておくから 大丈夫だ 。」って男友達が言うて話してくれた。
実際 長男は 確かに人気があります。うれしいけれど・・。
 すると 塾の時、長男と同じ 学年の生徒達が皆「りきくん 00中に入んないですか?
ぼくたちが いるから 大丈夫ですよ。ほかの皆も 女の子たちも そう言ってますよ。」って
言ってくれました。思ってもいなかった 地元の中学校。特殊教室は設置されてはいないのだが
この子たちの 予想もしていなかった うれしい言葉。

 たまらなく うれしさに かみさんと二人 涙しました。
 地元の中学校。希望はもっていたけれど 選択の予定にも入っていなかった。
 まだ 悩みますが 長男の同級生たちの好意は本当でした。それに、その中学PTAの
 執行部役員、いきなり会長もお願いされそうなのですが・・

 りき 君のために 最良の学校を選ぶぞ。いい奴になったな長男。


 明日はりきの入学式
明日は、りきの中学校入学式なのです。
朝から お店の配達など りきに手伝ってもらっていたのだが
いつもと違って だんだん元気がなく、「まだ、終わらないの?」とか言う。
お手伝いを嫌がったりするような子ではなく、また、外見からは 体調が悪いとは思えなかった。2時過ぎ、「もういいよ、ありがとう。」というと彼は さっと 家の奥へ走る。4時過ぎ、「りきは?」と かみさんに尋ねると「さ~二階(塾の教室)にいるみたい」という。なにしてるんだろう?そ~と 二階に上がってみた。すると、

 塾のプリントを一生懸命解いています。
 「偉いな!りき!」と 声をかけようとした時、
 泣いているのが わかりました。
 「りきちゃん どうしたの?」と かみさん。
 「 まだ、6年生のプリントが 終わってない。中学生になれない 。」
 と とうてい終わりきれないほどの 塾の自分の課題を終わらせようと 必死だったのであった。だから、朝から 手伝いなどに時間を取られたくなかった
 のであろう。うちの上の姉、兄もこれくらい真面目なら・・・・。

 ともあれ、「この分は00中ではやらないから・・」と、幾分減らして
 「あと そんなら頑張ってみな」と また 一人にしておいた。


 先ほど 二階から 「やー。」の声が・・。
 降りてきました。「終わったンか?」「あと ちょっとです。おしっこです。」
 もう 8時30になります。おなかもすいてきました。
 遊びつかれて帰って来た 長男も、かみさんも、わたしも、みんな夕飯 我慢です。
 9時過ぎには やり遂げると思います。
 中学生になるために・・りきのけじめ。リッパだと思う。
 かみさんも 急遽 夕飯の予定を りきの好きな カレーライスに変更して
 「できたー!おなかすいた!」の 声を待っています。

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