いつもの たぬき

いつもの たぬき

走る りき


いつも汗びっしょりで帰って来ていました。犬(白い毛並みの 柴犬)も ハアハアしてました。
こちらから 言ったことは一度も無く、自分で 犬を連れて出かけていきました。20分くらいたつと
帰ってきます。お盆過ぎに 九州の甥っ子達が 遊びに来た時でした。りきくん 犬の散歩に出かけるというので、同じ年頃の甥っ子たちも ついて行くことになりました。30分後 はあはあ言いながら、甥っ子達が 帰ってきました。「りきくん、す すごすぎるけん。」「?」この時まで 私もかみさんも
知らなかったのですが 20分間 りきは 犬を引き連れて 歩くのではなく  走り続けていたのでした !甥っ子達は あまりの りきくんの速さについて行けずに 歩いて帰ってきたのでした。

りきの小学校の 体育会は平日、13日に行われます。そこで、6年男子による グランド3000mマラソンがあります。りきは 一番を狙います。昨年 りきのことを 心温かく育ててくださった先生(私ども夫婦は、この先生を 頼って この学校まで越境してきました)が退職されました。1年生の時は 先生に手を握ってもらいながら50mを歩きました。2年生はなんとか一人で 手をひらひらさせながら歩きました。3年生 最下位ですが走りました。4年生 奇跡ですが ブービーでした。先生が退職された後 以前のブログで書きましたが クラスは崩壊。たった2人の学級になりました。伝え聞くところによると 先生は ご家族のこと(夫の病死、ご高齢の実母のことなど)で、鬱状態とのこと。

当日、お世話になった先生に この小学校最後の運動会での りきの勇姿をみせたいと思います。
先生は来て下さるとのこと。先生を信じ、先生の温かさで育ったりきは、先生に 1番をプレゼントします。こんなに 力強くなった姿をみせて こんどは 私どもが 先生に恩返しします。

雨上がりの整備で、20分遅れて 競技が始まりました。
昨夜は 8時には もう 眠ってしまった りき。万全でした。

「練習では 何番や?」「6番」そう 聞いていたので 100mは
全く期待していませんでした。6人づつ走るなら 最下位か・・。仕方ないな。
頑張って走ってくれれば いい。狙いは長距離だから。と家族でも話していました。

始まりました
青の帽子のりき。スタート!
りき 隣の子が走り出すのを見て 走り出しました。(これだから・・・。)と
思ってたんですが、ええ!え!速い!
「りきー!」
かみさんと 娘の大音響!どんどん 行きます。おっ お~!
「青が速いようです。頑張ってください。」アナウンスが流れます。
「いけー!」隣の子も速いぞ! 
 「止まるな!走り抜けろ!」 ・・・・・・・「1位 青・・」
やった やった びっくりしました。6番というのは 6番目に走ることだったのです
すかさず 私がPを務めた小学校から この りきの小学校に転任となった
先生達が 「感動しました!りきくん すごいですね!」と祝福してくださいました。
担任も「やりましたね 青の得点に貢献できましたよ!」と言ってました。
(この人は・・・。まっ いいです。)娘もかみさんも 目 真っ赤。
写真撮るのも忘れてしまいました。

1200m 開始時間が遅れたので 距離が短くなりました。
短くなると 陸上を練習している子達が 有利です。
かみさんが いつもなら「00ちゃんについていきな。」って言うのですが
「りき。00ちゃんの前を走んなさい。」と、傍まで行って アドバイス。
スタート。行く 行く ペース配分もくそもありません。
6人ほどが 先頭集団で早くも 飛び出します。りき 3番手。
「りきー!」すみません 他の保護者の皆様。背負っているモノが大きいので
少々 声も大きくなりますが・・・。と 冷静だった 私も
声を張り上げていました。 m先生  この姿を見て欲しかったんです。保育園からの仲間のみなさん
頑張りましょう あの りきが 先頭集団で走っています。
残り1周半。予期せぬ距離。最初から 飛ばすりき にかき乱されたのか
強い子たちも脱落。3人。陸上クラブの意地でしょう 2人がスパート。
離されるか りき!「00くんの前に・・・」りき こっちを見ました。
えっ りき 行きます!「りきー!」私たち家族の声に スパートしました。
どこに そんな力が・・。行く 行く 並んだ 並んだ 抜く 抜け 抜いた!

ゴールです。1番です。

すみません。書いていて 涙がでてきて これ以上無理です。
ご声援 本当にありがとうございました。

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