ひまこのつぶやき

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つれづれ大ちゃん-5


とうとう僕をおばーちゃんちの子にすることを決めた。
おとーさんちには前にも言ったけど、僕以外にもいっぱいいろんな子がいるんだよ。
おとうと君が学校でもらってきたうさちゃんまで加わったからまるで動物園だってみんなから言われてるくらい。
でもおばーちゃんは他の子じゃイヤだって言ったから僕がおばーちゃんちの子になることが決まったんだ。
大好きな大好きなおねーちゃんと離れるのはさびしくてカナシイけど仕方がない。
まあ、すぐ近くに住んでるからしょっちゅう会えるんだけどね。
おねーちゃんは僕をとっても可愛がってくれて、僕もおねーちゃんが一番好きだった。
僕がまだ小さくてみんなから「ライオンキング」って呼ばれてたときもおねーちゃんだけはブサイクな僕を可愛い可愛いってぎゅってしてくれて僕はとっても嬉しかった。
お風呂だって入れてくれて綺麗にブラッシングもしてくれたおかげで、僕はいつもふわふわだったんだ。

おねーちゃんは大の動物好き。
トカゲとかヘビだって平気で掴んじゃうんだからオドロキだよ。
昔のムツゴローさんとか言う人の暮らしが憧れで羨ましいんだって。
セントバーナードの唯ちゃんはおねーちゃんよりおっきいんだけどお散歩はおねーちゃんが当番してる。
唯ちゃんを欲しがったのはおとうと君なのにねえ。
実はおとうと君も色んな子がいる中で僕のことが一番好きなんだって。
でも僕はおとうと君に毛を引っ張られたりするのがイヤだから余り近寄らないようにしてる。
呼ばれても5回に1回くらいしか行かないんだ。
こういうの自衛策って言うんだよ。

唯ちゃんはおっきいけどまだ子供だからって、時々ドッグスクールとかいうところに参加してる。
まだまだ手がかかるっておかーさんがこの前言ってたっけ。
ドッグスクールってなんなんだろ?楽しいとこなのかな?
残念ながら僕は行ったことがない。
僕も一回くらい行ってみたかったけど、おばーちゃんちの子になっちゃったらそんなとこ行けそうもないね。
おばーちゃんは遊んでくれるかなあ。
いっぱいいっぱい遊んで欲しいなぁ。

おかーさん、おとーさん、おねーちゃん、おとうと君。僕おばーちゃんちで頑張るよ。
みんなと離れるのはカナシイけどおばーちゃんちでもいい子にしてるよ。
みんなのこと忘れないよ。
だからみんなも僕のこと忘れないで。
会いに来てね。約束だよ。絶対絶対だよ。

友達になってくれたほかのみんなも有難う。みんな元気でこれからも仲良くね。
んじゃ僕行ってきまーす。

                                  --- つづく ---


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