季節のごとく 花のごとく ひまわりのごとく その人を見つめながら 一日を過ごしていようと 思っていた夏の日があった ノウゼンカズラのごとく オレンジ色の花を その人の心に敷き詰めたいと 懸命だった夏の終りがあった コスモスのごとく その人の風に吹かれて ゆらゆらと揺れていたいと ゆだねていた秋の日があった シクラメンのごとく すっと花だけが伸びて 寒さの中でひときわ輝きたいと 背伸びをした冬の日があった さくらのごとく 鮮やかに美しく咲き誇り 春の訪れをその人に 伝えたい春の日があった そして散りゆくさくらのごとく 見事な花吹雪の中で その人から旅立つ 子供だった私がいた春の日があった