季節のごとく 花のごとく







      季節のごとく 花のごとく

  ひまわりのごとく
  その人を見つめながら
  一日を過ごしていようと
  思っていた夏の日があった

  ノウゼンカズラのごとく
  オレンジ色の花を
  その人の心に敷き詰めたいと
  懸命だった夏の終りがあった

  コスモスのごとく
  その人の風に吹かれて
  ゆらゆらと揺れていたいと
  ゆだねていた秋の日があった

  シクラメンのごとく
  すっと花だけが伸びて
  寒さの中でひときわ輝きたいと
  背伸びをした冬の日があった

  さくらのごとく
  鮮やかに美しく咲き誇り
  春の訪れをその人に
  伝えたい春の日があった

  そして散りゆくさくらのごとく
  見事な花吹雪の中で
  その人から旅立つ
  子供だった私がいた春の日があった







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