さみしさ
さみしさ
誰かのさみしさに ふとした事で
気が付いてしまった時
私はいつも戸惑ってしまう
助けてあげられるのだろうかと
優しくできるのだろうかと
逃げ出してしまいたくなる時がある
たった一つの言葉に
どんな意味を持たせたらいいのだろう
その言葉が誰かの心には
どんな意味を持って届くのだろう
不安がよぎるのに
それでも 伝えたい言葉を捜す
これほどまでにさみしかったのかと
肩を抱いてあげたい気持ちと
それが意味の無い物だと否定する自分が
悲しいほど仲が悪い
かつて さみしさの中に
うずくまっている人を
どうしても救いたい自分がいた
誰かに「しあわせ？」とたずねられたら
ためらう事無く
うなずける日々をあげたかった
でも、渡せた物は
もっと悲しいさみしさだけになってしまった
だから 誰かのさみしさに気が付いてしまった時
私は怖くなってしまう
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