日々雑感

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覚書4


皮膚の結合組織(皮下脂肪)の急性の炎症のことを蜂窩織炎と呼んでいます。
 要するに、皮下脂肪が腫れて、そのあたりが熱を持ち、皮膚が赤くなった状態です。

 細菌の感染によっておこります。細菌の名前は、スタフィロコッカスとかストレプトコッカスなどが多くみられます。これらの細菌の多くは、皮膚の上には多く存在しています(常在菌と呼ばれる)が、皮膚は丈夫なバリアーとなって感染せずに済んでいます。ところが、昆虫・動物などの噛傷、その他の怪我、足の水虫などから細菌が入ることによって皮下に炎症を起こします。末梢の動脈疾患や糖尿病がきっかけとなったり、心臓血管、肺、歯の処置、ステロイド剤の副作用などで起こることもあります。はっきりした怪我など、身に覚えがない場合も多く、原因不明の場合もあります。
血液検査で炎症の度合いがわかります。治療は外来通院では比較的困難な場合があり、入院が必要なことがしばしばあります。治療は抗生物質の全身投与と局所の処置、および糖尿病などの合併症がある場合、そのコントロールが大切な治療となります。抗生物質は、ペニシリン系やエリスロマイシンなどが用いられます。


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