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本日のワインは、ルベスコ・ロッソ・ディ・トルジャーノ2005年年、生産者はルンガロッティです。ウンブリアの北部トルジャーノにて1950年に創業、ウンブリアらしさをもつサンジョベーゼを主体にした「ルベスコ」、国際品種のカベルネ・ソーヴィニョンが主体の「サン・ジョルジョ」でウンブリア北部の中心的なワイナリーです。このワインのセパージュはサンジョベーゼ(主体)、コロリーノとなります。さて、感想です。深く落ち着いた色合いのルビー色。赤系ベリーのジャム、ハワイ的なワイルドなストロベリーの様な果実味、胡椒等のスパイス、そして松、シダ、湿った木等のハーブ香。強すぎない樽香で柔らかく包まれています。コクがありすぎない、淡麗でもないTHE・MIDDLEって感じで、飲み疲れないです。とはいえ決して早飲み用ではなくて、しっかり熟成しているところが素晴らしいですね。そして価格も2千円台半ば、というのも嬉しいです。
2017.06.21
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本日のワインはサグランティーノ・ディ・モンテファルコ2008年、生産者はゴレッティです。ウンブリアの土着品種サグランティーノ100%のD.O.C.G.で、2013年にいただいた2004年に続いて2回目のワインとなります。サグランティーノ・ディ・モンテファルコの中では比較的廉価なワインです。さて、感想です。暗い色合いのルビーレッド。グラスからはドライフラワー、ブルーインクそしてミルクチョコレートの香り。口に含むとブラックカラント等の黒い果実、東洋系や黒胡椒等のスパイスミックス、ハーブに灰分なども感じられます。熟成を経た事によるものかワイナリーの特徴なのか、タンニンそのもののボリューム自体は十分に感じられるものの、かなり角が取れ柔らかくなってきており、エレガントさをも感じられます。今飲んで美味しく、また当分は大きく落ちる事も無いと思います。サグランティーノとしては、比較的若いうちから長く飲み頃が楽しめるワインではないかと思います。
2017.02.13
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本日のワインはモンテファルコ・ロッソ2009年、生産者はコルペトローネです。モンテファルコとはウンブリアはペルージャ県のコムーネのひとつで、サグランティーノという非常にタンニックな土着品種からの素晴らしい長熟ワインの生産地で知られています。昔ウンブリアを訪れた際、メールやFAXでコンタクトを取ろうとしたのですが、返事を頂けなかった(涙)ワイナリーです。セパージュはサンジョベーゼ70%、サグランティーノとメルロが各15%となります。さて、感想です。グラスからはチョコレートの甘い香り。口に含むとすこし枯葉っぽいニュアンスの後、ブラックベリーの様な黒い果実、インク、スパイス、そしてココア。若干ピークを過ぎた感じもしますが、サンジョベーゼっぽい酸はまだ健在です。たった15%しか含まれていないモンテファルコっぽい「がしっ」とした骨格とのバランスもよかったですし、余韻もそこそこ長く、ちびちびゆっくりと頂けました。
2016.12.04
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本日のワインはサグランティーノ・ディ・モンテファルコ2004年、生産者はミルツィアーデ・アンターノです。モンテファルコの隣の町ベバーニャにおいて伝統的方法でサグランティーノを醸しています。さて、感想です。濃く深い色合いのルビー色。グラスからはバニラ、口に含むとプラム、熟したプルーン、杏、白胡椒等のスパイスそしてカカオ、芳ばしいパンの香りもします。イチジクを感じさせる甘味のある果実感。タンニンは細やかに熟れてきており、密度を保ったまま柔らかな飲み口となります。酸がまたしなやかなのでクリアな酒質の一面をも持っています。随分前に4K円位で購入したと思いますが、価格以上の価値がこれから丁度出てくるのでは。モンテファルコのセッコとパッシートを使ったニョッキ、美味しかったなぁ。(遠い目・・・)
2016.01.17
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本日のワインはサン・ジョルジオ1990年ミレニアム、生産者はルンガロッティです。ミレニアム・2000年を記念して10年熟成の記念ボトルとしてウンブリアはトルジャーノにある同社から発売されました。セパージュはカベルネ・ソーヴィニョン50%、サンジョベーゼ40%、カナイオーロ10%となります。さて、感想です。全体的に茶色がかっているダークガーネット。杏やすももな果実味、穏やかなドライフルーツ。流石にこれ位古いと一つ一つの果物というよりも赤い果実がミックスされていてあまり区別はつかない感じがします。そして柔らかなバニラ。ハーブと土っぽさから熟成を感じることができますが、やはりこのタンニン、非常にベルヴェッティにこなれてきてます。また酸においても力強さは既に失われていますが、まだしなやかさを残しています。3日後まで十分楽しめました。このワイン、2001年にこの生産者が運営しているトルジャーノの5ツ星ホテル「レ・トレ・ヴァッセレ」で泊まった時に、そのメインダイニングにて確か93年を飲んでいます。いま、それより前のワインを飲んでいるのも不思議な気分。ワインならではの体験ですね。写真は、ホテルの宿泊客見物用セラー。80年台のルベスコあたりがごろごろしていました。
2015.09.16
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本日のワインは、モンテファルコ・ディ・サグランティーノ・コッレピアーノ1998年、生産者はアルナルド・カプライです。サグランティーノ種100%、イタリアはウンブリア州のワインとなります。さて、感想です。エッジはレンガ色な深い深いダークルビー色。グラスからはインク、ヨードの少し重々しい香りの中に樽香と華やかなラズベリー。口に含んでも、香りと同じ印象のタイプです。ミルキーさが前面に出ていて、ラズベリーやブルーベリー等の赤い果実、ネクターのような桃の香りも。あとはスパイス、インク、甘草、すこし土っぽさ、バニラ、カフェラテ。未だ渋みを残したタンニンと朗らかな明るいタンニンが半々で混ざっており、先のヨード香や土の香りと共に16年もの年月を感じさせます。オレンジのような柑橘系の酸は、良い意味で瑞々しくいただける最後の段階位のような気がします。
2015.06.22
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本日のワインは、モンテファルコ・ロッソ2007年、生産者はアルナルド・カプライです。セパージュはサンジョベーゼ70%、ウンブリア州の土着品種サグランティーノ15%、そしてメルロ15%です。さて、感想です。暗めではあるが透明度は高いガーネット色。グラスからは、墨汁、絵の具、バニラの香り。口に含むと、クランベリーが中心の赤や黒系の果実を感じます。サンジョベーゼらしい突き抜け気味の酸が心地よいですが、それでもやはり5~6年の瓶熟性によるものか、かなり落ち着きが感じられます。15%と少量ながらも加えられているサグランティーノ。その重量感のあるタンニンがその酸とうまく融合しながら、タール、墨汁チックな特徴を織り交ぜて、そしてメルロがやさしさを醸し出している感じです。
2015.05.17
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本日のワインは、カンポレオーネ2005年、生産者はラ・フィオリータ(ランボルギーニ)です。あのランボルギーニの創設者フェルッチオ・ランボルギーニが自動車業界から引退後に情熱を傾けたワイナリーとなります。ウンブリアIGT、セパージュはサンジョベーゼ50%、メルロが50%です。エッジにこげ茶が混ざったダークルビー色。非常に濃く深い色合いです。グラスからはスミレ、バニラ、インクの香り。口に含むと。ブルーベリー、プラム、黒スグリにクランベリーやサルタナ・レーズン等の赤黒ミックスの果実味を感じます。他には墨汁、スパイス、タバコ、サビなど。厚手のビロードの様なエレガントな飲み口、ミルキーなメルロ的な果実味に加え、サンジョベーゼのしっかりしたタンニンや切れの良い酸、骨格を持っているイメージです。
2015.02.01
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本日のワインは、モンテファルコ・ロッソ・リゼルヴァ2006年、生産者はアルナルド・カプライです。セパージュはサンジョヴェーゼ70%、サグランティーノ15%、メルロ15%となります。この黒い羽のエチケッタがとてもかっこいいと思っています。FALCO=鷹のイメージなんでしょうね。さて、感想です。暗く濃いガーネット色。グラスからは白い花、インク、バニラの香りが零れてきています。口に含むと、先ずはブラックベリーやブルーベリーなどの熟れた果実味、どこかメープルシロップやカラメルのニュアンスがあります。加えて、白胡椒系のスパイス、バニラ、チョコレートの香りなど。熟れた果実の甘味と柑橘系の酸味がうまくマッチしていますが、なんといっても特徴的なのは、細やかで柔らかさを保ちつつも膨大な量のタンニンの絨毯爆撃。グラスで2杯位飲むと、口の中をチーズでリフレッシュしたくなる位です。15%しかサグランティーノ入っていませんがこの厚みと粉感、ひょっとしたらウンブリア南部のサンジョベーゼはこんな特徴を持っているのでしょうか。
2014.03.12
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本日のワインはトレンタンニ2010年、生産者はファレスコです。一昔前、ミスターメルロとして名をはせたリッカルド・コタレッラ氏のワイナリです。ウンブリア・ラツィオ州にまたがって生産しているワイナリです。最近はかなり手を広げているようで、泡ものやサグランティーノ・モンテファルコまで作っているようです。そしてこのワイン、トレンタンニ(TRENTA+ANNI(O)=30年)。名前の通り、ワイナリ設立30年を記念して2009年度からリリースされたワインのようです。ウンブリアIGP(EU法)でメルロとサンジョベーゼ共に50%の比率です。さて、感想です。暗く深みのあるガーネット色。グラスから零れてくる香りはインクや絵の具。スミレもあるがそんなに強くは感じません。口に含むと、まさにブルーベリージュースか、とも思える位ブルーベリーの風味を強く感じます。他には、プルーン、スパイス、エスプレッソなど。若々しさが感じられる青っぽさと少し熟した土っぽさも感じられます。この価格(2千円ちょい切り)にしては、香りの複雑さではそんなに感じませんでしたが、構成に厚み、力強さ、そして強い旨みを感じます。お買い得だと思います。
2013.06.22
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本日のワインは、サグランティーノ・ディ・モンテファルコ2004年、生産者はゴレッティです。サグランティーノは若いうちは非常にタニックで1本飲むのがキツい位。早飲みのモンテファルコ・ロッソのセパージュの大半をサンジョベーゼが占めるのは当然だな、と思う今日この頃です。そんな中、現行が2008なので4年間寝かされている2004年、しかも価格が2千円台前半ということはカプライの半分位のワインを買ってみました。どんなでしょうか。さて、感想です。グラスの向こうがまったく見えない程濃いダークルビー。エッジもまた深い色合いの赤紫。グラスからはインク、洋ナシやライチ、青りんごなど。口に含むと、ブラックカラント、赤スグリなどの赤黒果実。それにハーブ、スパイス、土っぽさにバニラやココアなロースト香。カプライのような果実の厚みや構成の重厚感までは至りませんが、紛れもなく「サグランティーノ」を感じることができます。また非常に伸びのあるきれいな酸をもっており、シルキーなタンニンとの相性もよく、現時点でサグランティーノを非常に美味しく感じられるワインとなっています。開栓後3時間超えで、ふわっとひとしお華やかに変化しますので、ゆっくり時間を掛けながら飲んでくださいね。
2013.03.10
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本日のワインは、モンテファルコ・ロッソ・リゼルヴァ2007年、生産者はペルティカイアです。モンテファルコ・ロッソをと聞いて何時も思い浮ぶのは、ウリというか特徴であるサグランティーノの比率の低さです。大体15%位が一般的なのですが、ウンブリア州の一番特徴的な品種であるサグランティーノの比率がたったこれだけでいの?なのです。トスカーナ州の代表的な品種であるサンジョベーゼの比率が7割なのに、です。でも、このワインを飲んでしみじみ思いました。これで充分だと・・・。因みに、このワインのセパージュはサンジョベーゼ70%、サグランティーノ15%、コロリーノ15%です。さて、感想です。密度の濃いそうな深みのあるガーネット色。グラスからは、熟したプラムやサクランボのコンフィチュール、絵の具、バニラというか木の柔らかい香り。口に含むと、やはり赤系果の濃厚な香りに加え、白胡椒などのスパイス香も。味わいで前面に出てくるのはサグランティーノ。オーケストラでいうとメインパートなのですが、サンジョベーゼの下支え、すなわちベースの部分が無いとここまでエレガントにバランスよくまとまらないと思います。15%のサグランティーノを活かす為の70%のサンジョベーゼ(+コロリーノ?)。モンテファルコらしい、素晴らしいワインだと思います。購入価格3千円弱は安すぎです。
2012.09.30
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先日、久々に映画を見てきました。ダークナイト・ライジング、クリストファー・ノーラン監督×クリスチャン・ベールのバットマン三部作・最終作です。結論から言うと素晴らしかったです。IMAXの巨大画面いっぱいに広がるゴッサムシティの美しさ、映像の緻密さとアクションの荒々しさ。アン・ハサウェイのドルチェットのような肢体も(笑)。バットマン・ビギンズから続くDARKな雰囲気は時間が経つごとにドラマティックさを纏い、一気にラストへと加速していき、2時間40分があっという間だったです。でも、巨大なスクリーンもさることながら、一番印象的だったのは音声。拙宅でも一応7.1サラウンド仕様にはしているのですが、あのボリュームと音の広がりは映画館でないと到底出ませんね。本日のワインは、サグランティーノ・ディ・モンテファルコ・コッレピアーノ2006年、生産者はアルナルド・カプライです。同蔵における、サグランティーノ・ディ・モンテファルコのスタンダードタイプとなります。当然サグランティーノ100%。さて、感想です。深みの或るルビーレッド。グラスからは、ムラサキの花、プルーン、墨汁など。また、枯葉っぽさと青っぽさを同時に感じさせる森林浴なハーブのニュアンス。口に含むと、ブラックベリーの黒果実が中心で、鉄サビ、スパイス、コーヒーの飲み口は柔らかく優しいのだけども、タンニンが兎に角膨大で口の中がそれだけになってしまうフィニッシュ(笑)。味わいも少し平坦さを感じさせられ、まだまだこれからの印象。25アンニよりは早く飲めるハズなのですが、やっぱりあと最低3年は必要な気がする・・・。
2012.08.15
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本日のワインはカンポレオーネ2005年、生産者はランボルギーニです。かのカウンタック、いやサーキットの狼世代なのでミウラかな、で有名なランボルギーニの造るワイン。いや、ホントに一世風靡しましたね~、マンガもワインも。スクラップブックをめくってみると99年モノ以来の購入。正直、味わいは覚えていなかったのですが何となくかなり濃厚だったような・・・、そして高かったような記憶。今回は3千円台ギリ前半だったので、久々に購入してみました。メルロ50%、サンジョベーゼ50%。さて、感想です。向こうが全く見えない、濃いルビー色。グラスからは、バニラやブラックベリーの濃厚な香が漂ってきます。口に含むと、ワイルド・ブルーベリーを中心としたミックスベリー。インクや白胡椒等のスパイス感、そして少し華やかなバラ。ポプリっぽい所がすこし熟成を感じるかな。記憶の通り、かなり濃厚なイメージなんだけどメルロ由来?な円やかな果実味と柑橘系の酸がしっかりしているのでとても美味しくいただけました。この価格なら上等ではないでしょうか。さて、名古屋は車社会なのか、だからかどうなのかか良く分かりませんが、フェラーリやランボルギーニ等の高級車を良く見かけます。またディーラーも点在している感、あります。アヴェンタドールも展示されているのかな?4千万円オーバーってことは、余生のワインを全てやめても買えないなぁ・・・。
2012.07.20
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本日のワインはモンテファルコ・ロッソ2003年。生産者はアントネッリ、ウンブリア州モンテファルコの生産者です。サグランティーノ種100%のサグランティーノ・ディ・モンテファルコが有名ですが、このワインはそのセカンドに当たります。この地域のどこの生産者もそうですが、「モンテファルコ」・ロッソにおけるサグランティーノ比率は非常に低く、コチラのワインでもわずか15%となります。他のセパージュは、サンジョベーゼ65%、カベルネ・ソーヴィニョン10%、メルロ10%です。さて、感想です。深みのあるガーネット色、僅かに褐色掛かっています。グラスからは、スミレ等花々のドライフラワーな香りと柔らかなバニラ香が漂ってきます。口に含むと、白イチジクや杏、ブラックベリーやオレンジ的な果実香。それに枯れた花のイメージと赤胡椒などのスパイシーさを感じます。既にかなりまろくなってきている細やかなタンニンが「びしっ」と豊富、ワインの全体の基幹をなしており、実際のセパージュ以上にサグランティーノの存在を感じさせます。料理との相性はやはり肉料理全般ですが、レンジは広めのようです。バルサミコを使ったようなアンティパスト、トマトソースのプリモなんかにも良く合うと思います。
2012.07.01
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子供の頃、楽しみにしていた日曜夜の「世界名作劇場」。1978年の名作「ペリーヌ物語」の劇場版がNHK-BSで放映されていました。「両親をなくした少女が旅を続け、自分の存在を知らぬ(超富豪の)おじいさんの元にたどり着く。息子を奪った憎き女性(母親)を恨んでいたため正体を明かせなかったが、様々な苦難を経るうちに徐々に心を通わせ、最後は孫・祖父として喜びを分かち合う。」と、そんな話なのですが、テレビ版では、1話30分×53話の殆どが苦労話で、よく頑張ったね~な感じだった記憶があるのですが、劇場版になるとたった2時間。あれよあれよという間に苦難の旅は終わり、女工→通訳→秘書→愛され孫、と出世街道まっしぐらな成り上がり物語に見えて仕方ないのは、この30年で私自身が汚れちまったからなんでしょうね・・・。さて、本日のワインはサグランティーノ・ディ・モンテファルコ・25アンニ1997年、生産者はアルナルド・カプライです。サグランティーノ100%。25アンニ(記念)といっても、1993年からほぼ毎年生産されているようですが・・・。厳しかった年度末も終わり、暫くいいワインも飲んでなかったので開けてみました。さて、感想です。焼けたレンガ色がかった濃いガーネット色。グラスからは紫の花、ローズマリーやデイル、松を中心とした乾燥ハーブ、そしてスパイス。口に含むと、生プルーンの皮な厚みのある果実香に、やはりスパイスと各種ドライハーブ、そしてカフェラテのようなミルキー樽香を感じます。果実味そのものは特に複雑とは思いませんが、とにかく素晴らしい柔らかさと厚み(加えて、緻密!)。これは酸やタンニン、両方に共通する特徴です。ある程度熟成したサグランティーノならでは、なのかな?まだまだ熟成したぞって感じは少ないですが、大分と飲み頃に入ってきているのは間違いないと思います。もう一本はあと10年は寝かせてみます。
2012.04.01
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本日のワインは、サグランティーノ・ディ・モンテファルコ・25アンニ2005年、生産者はアルナルド・カプライです。1993年より造られている25アンニは、この数年間はレストラン御用達ワインとなっており、一般人が購入できる機会がありませんでした。しかし今年から輸入業者が変更になり、購入の機会と求め易い価格設定がなされました。夏なんだけど、何故かガツンと来る赤ワインが飲みたくなって開栓です。サグランティーノ100%。さて、感想です。エッジが僅かに赤茶掛かった非常に濃いルビー色。グラスからは、大きな赤いバラのドライフラワー、チョコレートやカカオ、除虫菊の香り。口に含むと、干したプルーンやブラックベリー、シロップ漬けのチェリー、白胡椒、墨汁、デイルの様な柔らかめのハーブ、そしてミネラル。舌の上で黒系果実を意識するや否や、膨大なタンニンが口蓋を席巻します。「美味しくないのか?」と問われれば「そうではない」と答えますが、バランスが取れているとはとても言い難い。ヴェロネッリ96点はポテンシャルを見たのだと思います。セラーに入れて忘れるのが吉。このチャネル・価格設定をしてくれた輸入業者のために、どんどん消費してあげたいのだけど、それはベースラインのモンテファルコ・ロッソや白のグレカンテがいいかな~。
2011.08.27
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本日のワインは、グレカンテ2010年、生産者はアルナルド・カプライです。このブログではおなじみの生産者ですね。グレケットというウンブリア州の土着品種100%で、1989ヴィンテージより造られています。長らくカプライの造る唯一の白ワインだったのですが、2007ヴィンテージよりは、このグレケットに同じく土着のトレッビアーノ・スポレッティーノを混醸したベースワインを造っているようです。さて、感想です。灰色がかった薄いレモンイエロー。ハニーレモン、ライム、少し青っぽいハーブ香、そしてグレープフルーツ。軽やかな酸味と、少し強めの甘み、そしてフィニッシュの心地よい苦味の印象は昨年度の印象と非常に似ています。価格も昨年と変わらず、ということで今年も我が家ではめずらしい、複数本消費されるワインとなるでしょう。
2011.06.21
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本日のワインは、モンテリーヴァ・カベルネ・ソーヴィニョン2008年、生産者はファレスコです。ファレスコの所在地は、ウンブリア州のモンテッキォ。ラツィオ州との境にごく近いエリアとなります。よってワインはウンブリアとラツィオ、二つのラインが存在します。Mrメルロと呼ばれるオーナーのコッタレッラの真髄「モンティアーノ」はラツィオ側のトップキュベですが、コチラはウンブリア側のベースライン。Mrメルロの作るカベルネ・ソーヴィニョンはどんなワインでしょうか。さて、感想です。濃厚なルビー色。香りは紫の花、プルーン、ブラックチェリーにインク。口に含むと、黒スグリ、やっぱりプルーン、スペアミント等のハーブ香。フィニッシュに紅茶のニュアンスも感じます。濃厚な果実味、カベルネを感じる温かみのあるタンニンとサンジョベーゼのようなすくっと立った酸をもっており、なかなかに美味しい。千円しないワインだけど、ありがちなぺたっとした平坦さとは無く、1,500円クラスの実力を持っている感があります。今年?からファレスコが、サグランティーノ・モンテファルコをリリースしたらしいのだけど、飲んでみたいなぁ。
2011.05.19
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本日のワインはグレカンテ2009年、生産者はアルナルド・カプライです。ワインの名前はグレカンテですが、葡萄品種名はウンブリアの土着品種「グレケット(100%)」です。ここ暫く、輸入業者のバカ高い価格設定でなかなか飲めなかった(ブランド戦略との事です)のですが、今年より輸入元が変更され「安っ」と思える価格設定で飲めるようになりました。ありがたや、ありがたや。続けてこの価格で輸入出来るよう沢山飲んで応援したい気分です。さて、感想です。オレンジが僅かに入り、グレーがかったストロー色。グラスからの香りは特に強くない。口に含むと青リンゴやグレープフルーツなどの果実にセージ系の少し青い葉っぱ系のハーブ香、そして柔らかめのミネラル。ふくよかな味わいの中に、強さとしなやかさを併せ持つ酸、そしてオレンジピールの様な心地よい苦味がフィニッシュにやってきます。この苦味がホントいい感じで「苦さの中に旨味あり!」って感じです。ワイナリー訪問した欲目ではないですが、1,580円の購入価格に対し、軽く2,000円オーバーのコスパはあると考えます。お買い得です。因みに、アルナルド・カプライ訪問の記事はコチラ。
2011.02.24
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本日のワインは、モンテファルコ・ロッソ2006年、生産者はペルティカイアです。セパージュはサンジョベーゼ60%、サグランティーノ、コロリーノそれぞれ15%、メルロ他10%とのこと。サグランティーノと言えばベヴァーニャにあるアンティケ・セッレでいただいたニョッキ・アル・サグランティーノまた食べたい・・・。サグランティーノのセッコとパッシート両方をつかったソースなのです。さて、感想です。紅がかった暗めのガーネット色。香りは野生のブルーベリーやカシス、小さな赤い果実を感じます。そして白胡椒のスパイス感。開けたては酸の突出が印象的で、サンジョベーゼ好きにはいいかも。細やかなタンニンの絨毯、後口にメントール系の清涼感があります。薄い膜のような旨みがあるのですが、これが2日目にはどーんと「とろろ昆布」の旨みへと変化、高めの酸と相まってかなり美味しくなります。2680円、2日目の味わいは、軽くK点越えです。
2010.03.13
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本日のワインは、レオーネ13°(度?)duemilasei(2006年)、生産者はアリアーニ?。裏ラベルをみるとウンブリア・ロッソで、サンジョベーゼ、カベルネとメルロの混醸ってことが分かるのですが、あとは???。頂き物の謎ワインです。ググってみても情報はありません。エチケッタの隅っこにcampione(見本)と印刷されているので、ひょっとしてこれから世に出てくるワインなのかも。さて感想です。暗めのガーネット色。フレッシュな干し葡萄(笑)の香り。インパクトのある鉄や血。これでサンジョベーゼがバレます。他にブラックベリーや干しプルーン、ぐみ、それにデイルや白胡椒など。細やかだけどワイルドさを持っているタンニン、ツンと天井を向いている酸が印象的。複雑さはそれほどないのですが、インパクトのある味わいです。もし、市場に出てきたら希望購入価格は2000円位かな・・・。
2010.01.04
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本日のワインはサグランティーノ・ディ・モンテファルコ2003、生産者はマルティネッリです。生産者のマルティネッリはモンテファルコのとなり町であるベヴァーニャのワイナリー(カリフォルニアのとは違います)。新興ワイナリですが、リカルド・コッタレッラ氏をを登用し、リキ入っています。MY生涯ベストパスタ3本指に入るオルヴィエート郊外のトラットリア・デル・コンテでは、オススメのサグランティーノとして供されました。さて、感想です。濃いルビー色、紫がかっておりまだ熟成のカケラもありません。一口舐めた感想が「超ぶ厚い」。濃厚な香りはまさに熟したブラックベリー。それ以外にはナツメグやターメリックなどの東洋系スパイス、そしてフェンネルのようなハーブ香が感じられます。完熟果実の甘みは、そのチョコレートの様なミルキーな甘みと絡み合い、そしてエスプレッソの苦味と共に至福のフィニッシュを迎えます。難を言うと一口毎に口蓋がギッシリと細やかなタンニンに覆われてしまうため、パン等でしょっちゅう口の中をクリアせねばならない事かな。5千円オーバークラスの価値はあると思います。
2009.06.25
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本日のワインはモンテファルコ・サグランティーノ2004年、生産者はペルティカイアです。当然、サグランティーノ100%となります。サグランティーノと言えばやはりカプライですが、このペルティカイア、地元でもメジャーらしくモンテファルコ辺りの町ではアルクアータ(酒質は随分違うと思いますが)と共によく見かけるワインでした。さて、感想です。かなり濃いルビー色。スワリングするとわずかな茶がかりつつエッジに紅がきれいな不思議な色合い。香りはブラックベリー、インクや墨汁、甘草、スパイス、そしてチョコレート。タンニンは口蓋にびしっと張り付きますが、これまた甘く熟れているので全くトゲトゲしさは感じません。兎に角、シルキーでミルキー、旨みありですが、全ての要素が濃くやっぱ飲むのには早すぎます。あと数年ホールドが吉でしょうか。
2009.05.06
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本日のワインは、コッリ・ペルジーニ・グレケット2007、生産者はゴレッティです。セパージュはウンブリア州土着のグレケット種100%。イル・カルボナイオーネで有名なヴィットリオ・フィオーレさんが醸造を担当しているそうです。さて、感想です。薄い麦わら色。香りは、花の茎やりんごの芯、グレープフルーツなど。青りんごのようなフレッシュな酸味と苦味が特徴で、ミネラルもしっかりあります。フール・ドゥ・アッシュのパンと合わせましたが、酸味の強いライ麦パンとは相性ぴったり。逆に甘みのあるパンだと、苦味が強く感じすぎます。同じグレケットでも、カプライのグレカンテなどとは比較してはかわいそうですが、1280円にしては上等。
2009.02.01
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