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本日のワインは、ジュスティーノB・プロセッコ・エクストラ・ドライ2015年、生産者はルッジェーリです。プロセッコとはヴェネト州にてグレーラ(旧名:プロセッコ)という土着品種で造られるシャルマ方式のスパークリングワインです。気軽に飲みやすいという事で、世界需要はシャンパーニュを上回るプロセッコですが、その中でもこのワイン、2017年度のガンベロ・ロッソのスパークリング・オブ・ザ・イヤーに輝いています。さて、感想です。明るいライトストロー色。泡は中程度の大きさですが持続性はなかなか良いです。グラスからは白い花や青りんごの香り、口に含むとやはり青りんごの酸味と共にレモネードや蜜の多いリンゴの甘味と後味が印象的です。他にはビワ、洋ナシに白桃など。とても柔らかく優しく、そしてフルーティな飲み口で、するすると杯を重ねてしまいます。イタリアNo1と言われると、う~んとも思いますが、美味しいの(とお安い事)は間違いなし。更新は超ゆったりペースですが、本年もよろしくお願いいたします。
2018.01.11
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本日のワインは、バルバメト・ミレッシマート・ブリュット2015年、生産者はコルサリスです。プロセッコで著名な生産者ですが、このワインのセパージュはグレラ50%、ビアンケッタ20%、ヴェルディーゾ20%、ペレラ10%とプロセッコを名乗るにはグレラのセパージュが少なく、「ブリュット」となっています。さて、感想です。グレイがかったライトイエロー。泡はかなり細かく、量は多め。よって炭酸の当たりというかインパクトは割としっかりとあるのですが、荒さは全く感じられません。グラスからは柔らかな花の香り、口に含むとグレープフルーツや青りんご、パイナップル等の果実味。ちょっとココナッツっぽいニュアンスもあります。全体的にすっきりとしたドライな飲み心地で後に残らない、だからこそ色々な食事に合わせやすいワインになっていると思います。千円台半ばちょっととは思えないパフォーマンスだと思います。
2017.02.20
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本日ワインは、アマローネ・デッラ・バルポリチェッラ2005年、生産者はラルコです。アマローネの巨匠クインタレッリの弟子、とのことですが、残念ながら比較を語れるまでクインタレッリを飲んでいません(涙)。セパージュはコルヴィーナ55%、ロンディネッラ35%、モリナーラ、クロアティーナとで10%です。新年1本目なのでちょっといいの、飲んでみました。さて感想です。全体的に茶色掛かったガーネット色。グラスからは濃縮されたチェリー、タラゴンの様な柔らかなハーブ香、甘草、ヴァニラ。口に含むと、熟したプルーンやレーズン、イチジクな果実味、そしてスパイスにハーブ、チョコレート、カフェラテ。少しの酸化を感じつつも、きっとず~っとこんな感じだろうな、と思わせられる柔らかくまろみのある酸、とことん熟して乾燥させた様な果実の濃縮感。兎に角、甘くて、柔らかくて・・・そしてフニッシュお苦みが心地よいです。。。あけまして、おめでとうございます。
2017.01.04
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本日のワインはカルメネーレ・ピゥ2011年、生産者はイナマです。イナマと言えばソアーヴェというほどの白ワインのスペシャリストでしたが、近年精力的に赤ワインを造っているようですね。こちらはそのベースとなる赤ワインです。品種はワイン名とおなじカルメネーレ、そして30%のメルロが混醸されています。さて感想です。エッジは濃い紅紫、深い深いルビー色をしています。果実はブラックベリー、複雑さではなくシンプルだけど力強い果実味をもっています。他には小豆、スパイス。ミネラルは塩分や鉄分的なものではなく炭素系、化石のニュアンス。タンニンは細やかで密度は高いですが、酸は若干緩めなのが残念でしょうか。で、そこそこの「ブ」でした。
2015.08.13
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本日のワインはバルポリチェッラ・クラシコ・スペリオーレ2001年、生産者はジュゼッペ・クインタレッリです。ヴェネト州における安ワインの代名詞であるバルポリチェッラ(失礼!)で大変高品質なワインを造っています。(現在は故人でワイナリは孫が継いでいる?)さて、感想です。落ち着いた色合いの暗めのガーネット色。グラスからはインク、ブラックベリーや紹興酒、焦げたニュアンス、醤油やみそ等の発酵香。果実味は黒カシスやプルーン等の黒系果実。白胡椒のスパイス感に土っぽさも持っています。そして重厚で押しのあるエスプレッソ。残念ながら僅かに「ぶ」っぽいニュアンスもありました。後半、あまり気にならなくなったので別の香りかも知れないですが・・・。残念ながらクインタレッリは手持ちがあと1本。ALZERO1997、もったいなくて当分飲めません。
2015.01.27
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本日のワインは、シャルドネ・フリッツァンテ・ヴェネトNV、生産者はヴァルパンテーナです。ヴェローナに本拠を持つ協同組合の様ですが、そのHPをみてもこのフリッツァンテは掲載されていませんでした。結構いろいろ作っているのですが、よっぽど裾もの?感想です。明るく淡いライトイエロー。泡は非常に細かく暫くたつと殆ど立っているようには見えません。(飲むとしっかり効いていますが)グラスからは、グレープフルーツの皮、ビワの香り。口に含むと先の香りに加え、蜂蜜(甘い訳でない)、ライム、そしてローズマリーやデイルのようなハーブ香。酸は柑橘系、かなりドライでサッパリした味わい。キンキンに冷やして飲むととても美味しい。千円台半ばちょっととしては上々でした。
2014.10.13
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本日のワインは、アマローネ・デッラ・バルポリチェッラ・クラシコ2007年、生産者はボッラです。アマローネを飲むのは随分久々で、このブログでは初めてではないかと思います。何せ高価だし、若干飲みつかれるから(笑)。近くの酒屋さんでちょっと安くなっていたので久々に購入してみました。ご存じのように、ヴェネト州の土着品種を陰干しし糖度を高めた葡萄を、辛口に仕上げた超骨太のワインなのですが、セパージュはコルヴィナ、ロンディネッラ、モリナーラなどで、千円ワインの大御所ヴァルポリチェッラと同じなのが面白いですね。さて、感想です。暗く深い色合いのガーネット色。エッジは未だ赤紫の色合いを強く残しています。グラスからは、干しプルーン、カフェラテ、ナツメグ、そして鉄。口に含んでみても、やはりプルーンやブラックベリー等の厚みのある黒果実に加え、(ベタですが)なんといっても干し葡萄感が強いです。加えてそれに負けないカフェモカやチョコレート、ミルクキャラメル等の強い樽香など、濃ゆく厚みのある構成はさすがです。また、果実の凝縮からくる甘味が強いですが、それに負けないしっかりとした酸を持っているのでバランス的にはまずまず良いです。これで、もうちょっと複雑さがあると文句はないのですが、3千円ちょっとにそこまでは期待しすぎでしょう。※前回アマローネをボトルで飲んだのを調べてみたら、2005年のクリスマス、ロマーノの98年でした。(遠い目・・・)
2013.02.26
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本日のワインは、ディンダレッラ2006年、生産者はアルデゲーリです。ディンダレッラとはヴェネト州土着品種の名前で、調べてみると、モンテ・ダッローラのレチョートややマアジのトアール等に混ぜられているようです。他の生産者でも使われているかも知れませんが、バルポリチェッラやアマローネのセパージュから言うと、コルヴィーナ、ロンディネッラ、コルヴィノーネ、モリナーラが殆どを占めているので単純に記入されていないだけかも知れませんが、それだけ殆ど使われていない、ってことなんでしょうね。そんな、ディンダレッラを100%使ったワインは世界でもこのワインだけ(年3,000本)・・・・と言うのがウりのようです。さて、感想です。とても暗い色合いのガーネット。グラスからはブラックベリーやスパイス、すっとするタラゴンなハーブ香とブランデーの様な香りが特徴的です。雑味のないクリーンな香りで、既に開いている状態に思えます。口に含むとやはり黒、そして赤のミックスベリーのニュアンス。結構スパイシーで、複雑さを持っているというより「ガシッ」とした男らしさを感じさせられるワインです。また、ミルクチョコレートを思わせる樽香がいい感じで利いています。個性的で美味しいとは思いますが、価格(6千円位)を考えると再購入はないです。ま、経験と言うことで・・・・・。
2012.09.17
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本日のワインは、バルポリチェッラ・クラシコ・スペリオーレ2004年、生産者はラルコです。今は引退したジュゼッペ・クインタレッリの下で重要な役割を担っていた、ルーカ・フェドリーゴ氏のワイナリーってところがウリのようです。大変な人気ぶりで、上級であるアマローネタイプの在庫はどこのショップにも見当たりません。セパージュは、コルヴィーナ50%、ロンディネッラ35%、モリナーラ、クロアティーナあわせて15%です。さて、感想です。エッジが茶色がかったガーネット色。グラスからは、チョコレート、干しイチジクが香ってきます。ちょっとビオっぽいゆらぎも感じましたが、最初だけかな。口に含むと、干しプルーン、熟したイチジク、甘草のようなハーブ香、鉄分、円やかなスパイスを感じます。かなり厚みのある果実味をもっていますが、飲み口がとても柔らかく、このエレガンスに師匠を彷彿させられますね。果実の甘みに始まり、柔らかな渋み、旨味、オレンジの酸味、そしてほろ苦さを経てミルキーな余韻へと続く味わいの移ろいもなかなか良いです。2,980円の購入価格は上等なのではないでしょうか。
2011.08.07
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本日のワインは、ロッソ・ディ・ムーニ2008年。ダニエーレ・ピッチニン、ヴェネト州の生産者です。自然派ラヴァーに人気のあるラ・ビアンカーラ、そのオーナーのアンンジョリーノ氏の愛弟子というふれ込みで、当然自然派。白ワインは思ったより随分美味しかったけど、赤はどうかな?セパージュはカベルネ・ソーヴィニヨン70%、メルロー30%です。さて、感想です。まだまだ若い、青紫。グラスからはインクの香りと青っぽさ。かすかな還元香が感じられるが、気になるほどではない。フランボワーズ、ダークチェリー、ワイルドブルーベリー、オレンジなどの果実。柔らかな白胡椒。フルーツジュース、果実を絞ってそのままミネラル加えてパッケージングした感じ。ピノ的なニュアンスも感じる。濃いけど平坦ではない。余韻はそこそこあるのだけれど、キレがいい不思議なワイン。ついつい杯を重ねてしまう。ビオ生産者はあまり得意ではないけど、この生産者は好きになれそうです。2500円は充分合格。
2010.10.19
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本日のワインは、ビアンコ・デイ・ムーニ2008年、生産者はダニエーレ・ピッチニンです。セパージュはシャルドネ80%とドゥレッラ20%です。ヴェネト州のワインで、「サッサイア」で有名なラ・ビアンカーラの弟子という触れ込みなので、所謂ビオ系ですね。さて、感想です。くすんだ黄金色、濁りが感じられます。香りはビワ、青リンゴに八朔や熟した梨の発酵香。そう、果物が発酵したような香りはありますが、還元香というかビオ臭さは感じられませんでした。他にはラムネやミネラルなど。ドロップのような甘みと、とてもフレッシュで芯ではなく面であたってくる酸。濃くてフレッシュな生絞りジュースをそのまま発酵させたような面白いワインでした。2380円なら合格。
2010.09.25
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本日のワインは、モンティ・ガルビ・ヴァルポリッチェラ・スペリオーレ2004、生産者はサンタントニオです。5月末にソアーヴェを紹介していますが、ささやかな経験上、こちらのワイナリのコストパフォーマンスが大変高いこと(かといって倍の価値はないですよ)を知っていますので、2000円あまりのバルボリチェッラとはいえ期待は大きいです。さて、感想です。最初のインパクトは「濃ゆっ」でした。この価格帯でこの濃さは反則モノです。ぶどうを陰干しすることで糖度を上げた、手間とコストのかかる高価な「アマローネ」の澱部分とともに発酵させたワイン(リパッソ製法というらしい)だからでしょうか。でも、私はこのワインを魅力的にしているのはこの濃さではなく酸だと思います。レモンや甘夏のような頬がキュッとなりつつもまろみのある酸。これが、ただ濃厚なだけのワインと一線を画させていると思います。加えて、果実味はまさにプルーンのコンポート。それにスパイスやココア、フィニッシュに仄かな苦味のあるオレンジピール。価格以上の飲みごたえをあたえてくれます。
2009.01.14
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