一言日記「きょうのできごと」

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妊婦生活総括 その2

妊婦生活総括 その2


◎切迫流産

妊娠が分かってしばらくは、つわりにも耐えつつ仕事をしていた。
でも、ある日おなかが痛くなって。
ちょうどその日は日曜日でしかも仕事の日。
受診はできなかった。
何となく不安に思いながら仕事をこなし、
次の日ちょうど休みで受診(そういえばこのときから今のクリニックに
転院したんだった)したら「子宮内で出血してる」とのこと。
外には全然出血がなかったのでびっくりした。
自宅安静の指示が出て、仕事を休むことになった。
驚きと、不安と。

それから、ちょっと安堵した気持ちがあったのも事実だった。

おなかの子には申し訳ないけど、つわりで体が限界になっていたので、
これで休めるんだ。っていう気持ちにもなったのだ。
もちろん、おなかの子がちゃんとここにいてくれるのか、というのも
不安で仕方がなかった。

でも、これでもしダメになってしまっても、
それはこの子の運命だったんだ、と受け止めようって思った。

1週間がこんなに長く感じられたことはない。
毎日見に行きたいと思ったほどだ。

2週間ほど子宮内に出血があり、心配したけど、
その後は出血も見えなくなって安心した。


◎仕事

出産のときには仕事を辞める、ということは最初から決めていた。
仕事と育児をこなす自信がなかったから。
働くにしてもフルタイムは私は無理だと思っていた。

でも、いつまで勤めるのか。
そのことはなかなか具体的にならなかった。

本当は昨年末で辞めたいという気持ちもあったのだが、
もう少し働いてお金をためておいた方がいいのではないかとか、
自分が働いていることは職場の人に迷惑になるのではないかとか、
気持ちはすごく揺れ動いた。

そんな私に、職場はよくしてくれた、と思う。
8月末から9月いっぱい、有給をとらせてくれて。
10月に入ってしばらくは時短勤務を認めてくれて。
退職時期もこちらの意向をくんでくれた。

結局8ヵ月の真ん中くらいまで勤めることにしたけど、
自分が今までできたことができなくなるというもどかしさとか、
それを辞めるまで味わうことになった。
今までこなしてきた仕事ができない。
無理すればできたのかもしれないけど、
無理をするということはおなかの子に影響が出ることで。
おなかの子に何かあっては、という気持ちはいつもあった。

介護という仕事をしていれば力仕事は当たり前で。
どこまで自分ができるのか、してもいいのか。
その見極めも難しかったし、周囲も戸惑ったと思う。
切迫流産もあったし。

勤務はきついな、と思ったことも何度もあったけど、
自分なりに頑張ったつもりだ。
でもぬぐえなかった「申し訳ない」という気持ち。
気持ちよく仕事をしていたわけではなかったと思う。
どうしたらよかったんだろう。
肉体労働の仕事でなければ、もうちょっと違ったんだろうか。

そんなに卑屈になる必要もなかったのかな。



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