趣味暴走爆発の間

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堕天使:参





堕天使*参




「・・・・・はぁ。。。」

何度、ため息をついただろうか。
高等天使長・副天使長室は目の前にあるのに、なかなかドアを開けるコトができない。
開けたら、どうでクニミが質問してくるだろうから。

エキルはこの現実から逃げ出したかった。
なぜ、自分が人間の抹殺??天使なのに・・・それも、高等天使・副天使長なのに。
今まで何度か、人間抹殺の仕事を終え、天界に帰ってきた高等天使を見てきた。
その天使たちは皆・・・苦しそうで悲しそうな表情をしていた。
・・・・・見るに耐えれなかった。。。
そんな風になってしまう任務に、これから自分は就くのだ。
どれだけ気が重いことか・・・。

この場に立ち止まっていても、結局は何も変わらない・・・。
エキルは、とうとう天使長・副天使長室のドアを開けた。
ドアを開けたと同時に、クニミは予想通りの質問をしてきた。

「あぁ、エキル、おかえり。
 で、結局アベト天使長は何の用だったんだ?」
「・・・仕事を言いつけられた、それだけです。。。」
「そうか、ただの仕事か・・・にしても、顔が真っ青だな。」
「・・・特別任務です。。。」
「!!ま・・・まさか・・・それは・・・」
「はい・・・下国生命体・人間抹殺。。。」
「そうか・・・頑張るんだぞ。。。」
「・・・アベト天使長から、抹殺の相手の情報が送られてくるはずなんで・・・。」
「分かった・・・到着次第、すぐに連絡してやる。」
「・・・・・お願いします。。。」
「下国に行くのには、かなりの体力やら何やらが必要だからな。
 今からでも、充分に休養をとるんだ。そうでなければ、もたないぞ。」
「はい・・・じゃぁ、休養室にいます。。。」

エキルは暗い表情のまま、休養室に向かった。
そんなエキルを、クニミは黙って見ていた。

エキルは、人の不幸を人1倍嫌う女。
それなのに、いきなり言い渡された【下国生命体・人間抹殺】。
人の不幸を、自分が創るこの仕事・・・特別任務。
ましてや、あのエキルがクニミに対し敬語で話をしたのだ。
すっかり落ち込んでいる。。。可哀想に。。。
でも、ただの高等天使長の自分には何もしてやれない。。。無力だ。。。

そんな事を考えている内に、1通の紙が届いた。
天界本部からである。
(エキルの相手は、コレか。。。)
そんなこと思いながら、1枚の紙切れを眺めていた。

・・・コンコン、バタンッ

すると突然、部屋のドアが開いた。
そこには、アベトの姿があった。

「ア・・・アベト天使長。何か・・・?」
「エキルの様子はどうだ。。。」
「はぁ・・・真っ青な顔をして、今、休養室で休んでます。」
「そうか・・・まぁ、人の不幸を人1倍嫌う女だからな。この任務は、酷だろう。」
「私もそう思います。。。
 あの、アベト天使長。なぜ、今回、エキルが指名されたのでしょう。」
「・・・他の天使が殺ろうとしても・・・できなかったからだ。」
「え・・・・!?」
「以前、何度か他の天使数名を、その人間の抹殺に向かわせたんだ。
 確か、5~6人ほどで・・・。しかし、無理だった。殺れなかった。
 その人間は、今後生きていると天界、魔界、そして人間界に不幸をもたらす存在なのだ。
 だから、絶対に殺らなければならない。。。」
「なら・・・死神たちに向かわせたら・・・」
「死神でも、無理だったんだ。殺ることができなかったんだ。
 どういった訳か・・・。誰も・・・できなかったんだ。。。」
「だから・・・エキルを。。。」
「そうだ・・・天使の中でも1人、【チガウ】天使・エキルを。。。
 頼みの綱は・・・異天使・エキルだけなんだ。」
「・・・・・そうですか。。。」

2人の顔は・・・暗かった。
そして・・・酷な運命を背負うエキルを・・・哀れに思った。


   堕天使:参  ~fin~





  ◎あとがき◎
    3話目、終了☆★
    AND予定変更!!本当は、この話でエキルの正体を紹介しようかと思っていたのですが、
    リス子の気分により・・・ヤメました^^(ォィ)
    次回は必ず紹介しますんでvv でゎ!!!!!





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