趣味暴走爆発の間

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堕天使:四


堕天使*四





自分の背負う運命・・・。
いつまでたっても、幸せは来ない・・・。
私は・・・・・存在していいのか・・・。


天使として生まれた時から、コレはあった。
最初は、本当にコレが何なのか分からなかった。
ただ・・・みんなには、なかった。
いつからだろう・・・コレは私にしかないモノだと感じ取ったのは。。。
コレのせいで、イジメられたし・・・けなされた。
みんなは、私をこう呼んだ。
【悪魔】【堕天使】【死神】と・・・。
そんな私が・・・高等天使、しかも副天使長に任命された。
分からない・・・どうして私が・・・。
どうして・・・≪呪い≫を持っている私が・・・。

エキルは過去の夢を見て、うなされていた。
こんなにうなされていたのでは、人間界に降りる為の力は溜まらないだろう。
うなされているエキルを見て、クニミとアベトはため息をついた。


エキルは天使として生まれた。
可愛らしい笑顔、声、全てに置いて≪美≫という文字が似合う。
そんなエキルだったが・・・1つだけ、他の天使とは違う部分があった。
・・・・・悪魔の呪印、【クロス・キラー】
クロス・キラーとは、目の中に特殊な模様、頬の辺りには悪魔の印の2つがある事を言う。
魔界に住む、死神には目の中の模様、悪魔には頬の悪魔の印がそれぞれ1つずつある。
クロス・キラーは、言わば魔界特有の印だった。
その2つを持って生まれた、エキル。
悪魔かもしれない、との事で何度も天界の検査を受けた。
その結果、本質的に・・・中身は天使だという事が証明された。
なにかの、突然変異でこの2つの印を持ってしまったのだろう、と。

2つの印のせいで、エキルは他の天使たちは冷たく接した。
・・・といより、接さなかったといった方が良いかもしれない。
誰も、エキルには近づこうとはしない。勿論、話し掛けるなんて事もない。
目を合わせたら呪われると、言われた。

自分は、何のために天使として生まれたのか。。。
何故、クロス・キラーを持って生まれたのか。。。
このまま存在していて・・・いいのだろうか。。。

毎日が辛かった。苦しかった。人の目が怖かった。
幸せなど、有り得ない。幸せなんて言葉は、私には関係ない。

エキルは生きていく内に、無口で・・・目のキツイ天使になってしまった。
喋る相手なんて、いない。見る相手なんて、いない。

そんなある日、ある天使に出会った。
それは、たまたま目にした水鏡の空間に入った時。
ここは、高等天使しか入れない空間。
そんな場所にこそっと入り込んだエキルは、何も思わず水鏡を見つめた。
・・・下界、人間界が見える。動いてる。話してる。・・・生きている。
そんな様子に、エキルは時の経つのを忘れ、ひたすら水鏡に映る光景を見ていた。

「何をしている。」

はっとして振り返った。
そこには・・・背の高い、凛とした顔立ちの男天使が立っている。
胸の紋章を見る限り・・・高等天使長だろう。

「ここは、高等天使以外、立ち入り禁止のはずだが・・・。
 !!!・・・お前は・・・その印は・・・何故、こんなところに・・・。」

エキルは一目散に逃げ出そうとした・・・。
が、無駄だった。腕を掴まれた。
男天使と女天使では、力の差は歴然。
それでも、逃げ出そうとエキルは必死に力を振り絞った。

「ってぇ・・・離してよっ!!っっ・・・離せっ!!!」

そして最後に・・・この、高等天使長に蹴りを入れた。
さすがの、男天使もこれにはひるみ腕を離した。
その瞬間、エキルは飛んで逃げていった。

それから3日後・・・天界放送で・・・
『女天使・エキル、至急天界本部へ来い。』
ついに天界を追い出されるのか。
そう覚悟し、天界本部へ向かったエキルを待ち受けていたもの・・・それは・・・。



「高等天使長・クニミの推薦で、女天使・エキルを高等天使・副天使長に任命する。」



一体、何が起こったのか。。。
天界もそろそろ終局の時を迎えるというのか。
分からない・・・分からない・・・けれど、1つだけ確かなもの。
それは・・・高等天使・副天使長に選ばれたこと・・・。



       堕天使:四   ~fin~







   ◎あとがき◎
     エキルの正体、お分かり頂けましたでしょうか???
     次では、はい・・・あと少しだけエキルを紹介してから進もうかと。
     まぁ、リス子は気分屋なんで、予定変更有りまくりですけどっっ★



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