趣味暴走爆発の間

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堕天使:五


堕天使*五






一体、何が起こった・・・。
これは・・・何の笑い話だ・・・。
私が・・・呪われた私が・・・高等天使・副天使長・・・。
何故だ・・・あの、高等天使長は・・・何を考えている・・・。

高等天使・副天使長に任命された後の1週間、エキルはクニミと一言も喋らなかった。
エキルから喋りかけるなんて事は有り得ない。
だが、逆にクニミから喋りかけられる事もなかった。
(居心地が・・・悪い)
設備の整った、高等天使長・副天使長室だったがエキルにとっては気分の良い部屋ではなかった。
(こんな部屋で・・・よくそんな真面目な顔で仕事ができるね、この人は・・・。)

そのまま1週間、2週間と過ごしていく内にようやくクニミから喋りかけてくるようになった。

「この生活には慣れたか。」
「今まで、どこで暮らしていた。」

最初は、このような質問形式の会話だった。
しかし・・・会話を続ける内にエキルの中で何かが変わり始めた。

(何だろう・・・この人・・・クニミって人は・・・私を真っ直ぐ受け止めてくれてる。。。)

ずっと、見離されていた自分を正面から受け止めてくれる、クニミ。
そんなクニミに、エキルは少しずつ心を開いていった。
しかし、1度持ってしまった傷はなかなか消えないもので・・・。
喋る時は、敬語を使うことができなかった。いつも、反抗した。
だが・・・クニミは、責めることもなく受け止めた。
『お前の心の傷は、なかなか消えないだろう。
 天使なのに、悪魔と呼ばれたのだからな。
 そんな態度をとるのも、今までの辛さ、苦しさ、悲しさから来ているものだ。
 そんなお前を・・・俺は責めない。お前は、お前の思うがままに動けばいいんだ。それで、心の傷が癒えるならな。』
・・・・・・・・・こう言った。

今でも、敬語は使えず、反抗的な態度をとってしまうが、エキルは心の底からクニミを尊敬していた。
決して、恋愛感情ではないが大好きだった。
広大な心・・・優しさ・・・。全てが自分を救ってくれた。
いつかは、恩を返したい。そうまで、思った。口には出さないけれど。。。
なのに・・・恩返しをせぬまま、自分は人間界へ行ってしまう。
否、行かなければならない。
人間の抹殺という任務は・・・下手をすれば、天界に帰れないと聞いた。

「・・・こんな事になるなら、意地張らないで恩返しすれば良かったな。。。」

ついさっき目覚めたエキルは、そんな事を呟きながら窓の外を眺めていた。
自分の抹殺する人間の情報は、さきほどクニミから貰った。
クニミは言った。

「この仕事に選ばれたのも、きっと何か・・・お前の入口になるだろう。
 帰ってこれるかは分からないと、お前も知っていると思うが・・・お前なら大丈夫だ。
 自分の力を信じて・・・頑張れ。≪任務終了≫の4文字を、待っているからな。
 体調・羽には充分に気をつけろ。そして、人間には決して心を許すな・・・。分かったか。」

嬉しかった。呪いを持つ自分の帰りを待ってくれる相手がいる。
頑張れと、応援してくれる相手がいる。
後から聞いたけど・・・クニミ天使長も、昔この任務に就いたらしい。
今ここ、天界にいるということは・・・≪任務終了≫できたのだろう。
私も、絶対帰ってくる・・・。絶対・・・≪任務終了≫してやる。


---------そしてエキルは、立ち上がった。。。



         堕天使:五  ~fin~





    ◎あとがき◎
      エキル紹介話、完☆★
      分かって頂けましたでしょうか??
      ここで、もう1度(!?)注意!!!エキルは、本当にクニミに恋愛感情はありません!!
      そして、クニミの方もエキルに対し、恋愛感情はありません!!!
      次作からいよいよ、エキルは人間界に出発します^^ それでゎ♪♪





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