趣味暴走爆発の間

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堕天使:六


堕天使:六







---【藤岡 椋】(フジオカ リョウ)---
コイツか・・・私の相手は。。。

そう思いながら、エキルは所知の鏡を見ながら歩いていた。
所知の鏡とは、この特別任務に就いた者だけが貰う鏡である。
この鏡は、人間界を映し出し抹殺相手の居場所を知ることができるのだ。

「フジオカ・・・リョウ・・・は・・・、いた。
 結構、デカイ家に住んでるんだねぇー。人間界で言う、カネモチって奴か。」

そう言いながら、エキルは鏡を見つめた。

「・・・・・綺麗な目。こんな人間を殺さなきゃなんないなんて・・・。」

もうすぐ・・・もうすぐ着く。
もうすぐ・・・天界と人間界を繋ぐ扉に・・・。
そこに着いたら・・・いよいよ出発だ。。。人間界へ・・・任務へ・・・。
正直、怖い。けれど、私はやらなければならない。
そして・・・ココに帰ってこなければ------

気がつくと、エキルの目の前には、もう扉があった。天界と人間界を繋ぐ、トビラが。
人間界へ行くのには、かなりの体力・気力・精神力が必要だ。
先ほどの休養では夢にうなされ力を蓄えることができなかった。
このままの状態では、人間界に着くまでに倒れてしまうだろう。
エキルは扉の前に立ち、深呼吸した。
そして、手を上に揚げ呪文に近い言葉を発し始めた。

「『天界と下界の繋ぎ、道を開けし扉よ。下界に降り立つ我に、光を与えたま・・・』」
「あっれぇ~、エキルじゃぁ~~~ん♪」

呪文の途中で、誰かが話し掛けてきた。

「下界に降りるって、本当だったんだ☆エキルが行っちゃうなんて、寂しいじゃんか。」
「・・・ゲルト、邪魔しないで!!!
 下界に降りるのに、どれだけ力がいるか知ってるでしょう!?
 私は今、その力を集めているの!!集中できないじゃない!!」

声を掛けてきたのは、ゲルトという中等天使族の男天使。
昔から、このゲルトだけは【呪われている】エキルに近寄ってくる。
何かと言っては、すぐにソバにやってくるのだ。

「えー、だってさぁエキルいなくなんの寂しいじゃん。
 力集めなんてヤメてさぁ、今から俺と遊ぼうよー。なぁーなぁー。」
「・・・黙ってってば!!っもう・・・『光を与えたまえ・・・レクイシャン!!!』」
「あーぁ、集めちゃった。もう、行っちゃうのぉ??俺、待ってるからね♪」
「はいはい、じゃぁーね!!!!!」

こうして、エキルは扉を開け1歩踏み出した。
ゲルトはエキルを見送ってから、扉のソバで寝始めた。
エキルが帰ってくる時は、必ずこの扉から帰って来る。
ココにいたら、帰ってきたエキルに1番に「おかえり」と言える。
そう考え、ゲルトは眠りについた。

--エキルが、この扉を2度とくぐることはない事を知らずに・・・。


************************************

ヤバイ・・・やっぱり、集中しないまま・・・充分な力を蓄えないまま来てしまったのが悪かったのか。
倒れそう・・・気持ち悪い・・・。

天界と人間界を繋ぐ扉を開けると、長い道があった。
周りの景色などは、何もない。
ただ、真っ暗闇に長い道があるだけの寂しい空間。
この道の先に、人間界への扉があるのだ。
エキルは1歩1歩進むが、だんだんと足に力が入らなくなってくる。
ゲルトの邪魔のせいで、力を充分に蓄えることができていなかったのだ。

「い・・・一体、どこまで続くのよ、この道。
 扉なんて全然見えないじゃない。(ハァ、ハァ、ハァ、ハァ・・・)」

エキルの力は、限界に近かった。
もう・・・そろそろ力が切れる。エキルは自分の危険を感じていた。
意識が朦朧とする・・・めまいまで・・・。
こんな何もない所で私は消えるのか。いや、絶対そんな無様なことはしない。
天界に帰るんだから。絶対に・・・・・。
そうは思っていても、体は思うようには動いてくれない。
もうダメかと思い、前に手を伸ばした瞬間・・・
なにかに手が当たった。コレは・・・扉・・・。
そして、エキルは最後の力を振り絞り目の前にある扉を・・・押した。



その瞬間・・・
目の前が、真っ白になった。。。







         堕天使:六     ~fin~







     ◎あとがき◎
       順調に更新しております^^
       ついにエキル、出発です。この先どうなるのやら。。。
       任務終了できるんでしょうか。。。(ォィ)
       次も頑張るぞぃー☆★





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