趣味暴走爆発の間

趣味暴走爆発の間

堕天使:八




堕天使:八






・・・・・眩しい。
そういえば、私あれからどうなったっけ。。。
手にドアみたいのが当たって、力いっぱい押して・・・それから。。。

-----ガバッッ

エキルはもの凄い勢いで飛び起きた。
自分は、【藤岡椋】という人間を殺しにやってきたハズだ。
人間界に繋がるドアを開けたのだから、ココは・・・人間界のハズ!?
でも、途中で意識を失って・・・私は・・・

「おはよう。具合はどう?」

ハッとして、横を向く。
そこには、綺麗な笑みを浮かべた1人の少年がいた。
どこかで見たことがある顔・・・。

「顔色も、だいぶ良くなったみたいだし。もう、大丈夫かな。」

---この人、【藤岡椋】だ。私が殺す相手・・・。
なんで、私の目の前にこの人が・・・!?

記憶を思い起こそうとしても、なかなか出てこない。この状況を把握できない。
エキルは、椋を見つめたまま黙って動かなかった。

「あれ・・・!?やっぱり調子悪い?」
「(ハッ!!)いや・・・あの・・・ダイジョウブ。」
「そう、なら良かった。早速なんだけど・・・質問とかしていいかな?」
「・・・はい。」
「病み上がりなのに、ごめんね。
 うーん・・・君は一体、何処から来たの?ご両親は?」

(両親・・・天界にはそんなモノ存在しない。天使は花から生まれるんだから。)

「両親・・・いない。」
「え・・・あ、そう。じゃぁ、何処から来たの?」

(天界とか言っても、信じないだろし・・・バカげてるよなぁ。)

「分かんない・・・。」
「そうか・・・君は・・・もしかして、記憶喪失なのかな?」
「記憶喪失・・・(って事にしといたら、この先ラクだよね。)
 そうなのかな・・・キオクソウシツなのかな・・・。分かんない。」
「(きっとそうだな。)そっか。ごめんね、色々聞いて。じゃぁ・・・名前くらいは分かるかな?」
「(名前くらいは言わないと・・・でも、エキルなんて・・・)
 えーっと・・・、え・・・える・・・名前は、エル・・・。」
「珍しいな、エルちゃんか・・・良かった。名前は聞けて。」
「(ひねり無さすぎたなぁ。)・・・あの、私・・・なんでここにいるの?」
「君は・・・エルちゃんはね、昨日の夜、下のリビングの前に倒れていたんだよ。」
「倒れて・・・!?
 (そっか・・・力が足りなかったから、降り立つ場所をコントロールできなかったんだ。)」
「僕の家は、外から誰も入れないように設定してあるから・・・ビックリしてね。」
「・・・そぉなんだ・・・うっ・・・!!(ヤバイ・・・目の前、真っ暗・・・)」
「どうしたの、エルちゃん!!」
「ちょっと・・・めまいが・・・」
「そっか、やっぱり本調子じゃないよね。
 いいよ、ゆっくり休んで。君の記憶が戻るまで、ここにいてもいいし。どうする?」
「記憶戻るまで・・・いいの?」
「いいよ、だって家も分からないでしょ?じゃぁ、戻るまでココにいて?」
「アリガトウゴザイマス・・・。」
「じゃぁ、今日はちゃんと疲れをとって。ゆっくり寝るんだよ?」

---パタンッ

そう言うと、椋は部屋から出て行った。
部屋の中にはエキルがただ1人残った。

(殺る相手の家に、いれるなんてラッキーじゃん私ってば♪♪
 ちょうど、力切れで思うように動けないし・・・つまりは・・・
 力切れの間は、殺るなんて事は不可能だからぁ・・・力溜まるまでお世話になっちゃお♪
 あ・・・羽が出ないように気をつけなきゃ。羽は力切れでも、出ちゃう時があるからね。
 ま、ひとまず・・・今日は寝ちゃいますか♪力溜めなきゃなんないし・・・早く元気にならなきゃ。)

半分、悪魔に近い考えを頭の中で広げたあと、エキルは眠るために目を閉じた。

(・・・本当、あんなイイひと殺やらなきゃなんないなんて・・・最・・・悪だ・・・。)

知らぬ間に、エキルは深い眠りについていた。



         堕天使:八    ~fin~








       ◎あとがき◎
         本当、自分で言うのも何だけど・・・順調vv
         後半は、エキルの心の声を織り交ぜ織り交ぜ・・・(笑)
         悪魔チックに感じてしまうのはリス子だけでしょうか・・・!?





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