趣味暴走爆発の間

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堕天使:壱弐




堕天使:壱弐





私は、何のために生まれてきた?何のためにココにいる?
世界を不幸にしかできない私なんて・・・存在しなければいいのに。。。

生まれたときから、呪われていた。
天使と悪魔の中間のような、自分。。。
何故だろう・・・何故、私は生まれてきたのだろう。
きっと、神様の悪戯・・・そうなんだろう。
なぁんだ、神様って自分以外が不幸になることを、どうも思ってないんだ。
・・・自分勝手。。。


天力が回復している。もぅ、充分なほどに・・・。
ということは・・・ついに、任務決行ってやつになる。
相手は・・・優しい、優しい【藤岡椋】。
何処の誰だか分からない私を、快く受け入れてくれた、優しい人。
そんな、椋を・・・私は殺らなければならない。
そうじゃなきゃ、天界に帰れない。
・・・別に、帰れなくてもいいけど。椋を殺るくらいなら、いっそ天界なんて捨てるのに。

・・・この感情は・・・ナニ?
殺りたくないとばかり思ってしまう、この感情は・・・ナニ?
私の中で、ナニが起こってる?どうなってる?

エキルは部屋で頭を抱えていた。

気分が悪い・・・吐きそうだ。
そういえば、クニミが言ってたっけ。
天使が長時間、人間界にいると・・・不快感に襲われたり吐き気がするって。
そのせいか・・・?いや、違う。
私の中で、何かが起こっているから・・・何かが変わり始めているから・・・。
色んなことに、頭がついていってないんだ。きっと。。。
何がどうなっているかなんて分からないけど・・・以前の私とは、何かが違う。
何が変わった・・・?何が違うの・・・?

「~~~~~~~~~~~~~~~~」

と、その時、外から誰かの声が聞こえた。
椋が帰ってきたのだ。
エキルは直感で分かり、窓から椋の姿を見ようとした。
・・・そこには・・・車から降りてきて中の人物と楽しそうに話す、椋の姿。
車の中の人物は・・・上品で綺麗な女性。
楽しそうに・・・普段、椋がエキルに向けているような笑顔で話している。

ソノヒトハ、ダレデスカ・・・?

「・・・・・っっっ!!!!!!」

エキルは突然、胸の痛みに襲われた。

苦しいっ・・・痛いっ・・・・・
助けてっ・・・助けてっ・・・・

胸の痛みは、数秒で治まった。
もう1度窓の外を見ると、椋がこちらを見上げて・・・笑顔で手を振っていた。
そんな椋の姿に、ホッとしながらエキルは手を振りかえした。

この時、ようやくエキルは気がついた。

---自分は・・・人間、藤岡椋に・・・恋をしている
   どうしようもならないくらい・・・好きになっている---

天使が人間に恋をする。
それは、天界で【絶対犯してはならない禁忌】とされている。
ましてや、自分が殺さなければならない相手など、とうてい許されるものではない。

人間に恋した天使に下される罰・・・

---天界追放

もしくは、

---消されて、光となる

この2つだった。

エキルは、部屋で訳も分からず震え・・・泣いていた。
実らないこの恋、犯してならなかった禁忌。。。
これを背負って、これからどうしたらいいのか。
椋を・・・好きな相手を殺ることなんてできるはずがない。
離れたくない・・・ハナレタクナイ・・・。


あぁ、神様・・・
アナタはどうして、私に存在を許したのでしょう。
どうして、私を【作った】のでしょう。
こんな運命を背負うなら・・・いっそ、生まれてこなければよかった。
こんなことを言うと、アナタは怒りますか。
けれども・・・そうとしか、考えられません。
殺さなければならない相手への、実らない恋・・・
天使と人間・・・
私を【作って】くれるのならば・・・何故、人間に作ってくださらなかったのですか。
そんなにも、自分以外の者が不幸になることを望むのですか。
私はこれから・・・どうしたらいいのですか。
愛し続けていいですか・・・愛し続けさせてくれますか?
叶わない願いと分かっていても・・・願ってしまうのです。
こんな私は・・・消えた方がよいのでしょうか。
教えて下さい、神様・・・私は・・・何故・・・呪われてしまったのですか?





       堕天使:壱弐     ~fin~






        ◎あとがき◎
          エキルはようやく、自覚しました。
          天使と人間・・・・・こういうの好きなんですvv(ぇ)
          一応、この話はハッピーエンドを目指してます^^
          まぁ、リス子の気分次第では・・・バッドエンドもありうるかも。






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