趣味暴走爆発の間

趣味暴走爆発の間

募る想い、消えない後悔

死ネタですので、苦手な方ゎ注意ッ!
ちなみに、リョマ&ヒロインは中2設定。



















気付いたのが遅すぎた。
今更、後悔したって遅い。
分かっているけど・・・・・してしまう。





募る想い、消えない後悔




「えっちぜ~ん♪英語のノート見せてv」

数週間前、いつものようにあゆみは俺の英語のノートを求めてきた。

「また?たまには、宿題くらい自分でしなよ。」
「えー、分かんないんだもん。イイじゃん、ちょっとくらいさ♪」
「ったく。ハイ、ファンタ3本ね。」
「それくらい余裕よっ。サンキュッ♪」

・・・日常茶飯事。
あゆみとは、小等部から8年間同じクラス。
越前と大谷だから最初の席は必ず隣。
あゆみは俺が唯一、完全に心を許している【親友】。

「ねー、リョーマはさぁ、まだサツキ先輩の事好きなの?」
「何、またそんな事?好きに決ってんじゃん。」

俺には、好きな人がいた。
3年の、サツキ先輩。・・・桃先輩の彼女。
サツキ先輩は女子テニス部のNO.1で、あゆみは2年ながらに他の3年を差し置いてNO.2だった。
学年が違って、それでもって桃先輩の彼女。
実らない恋だとは分かっていたけど、本気だった。

「へぇー、一途だねぇ。」
「まぁね。ま、あゆみは恋愛なんか興味なさそうだもんね。」
「えへっ、バレた?」

・・・この会話が、俺たちを引き裂くきっかけになるなんて、この時はまだ知らなかった。





そんなある日、あゆみの様子がおかしかった。
何か言いたそうにしているけど・・・結局は何も言わずに何処かへ行ってしまう。
その時のあゆみの行動の原因は、その日の放課後に分かった。


―――サツキ先輩が、男子テニス部のマネージャとして紹介された。


皆、『女子テニス部のNO.1がどうして!?』と口々に聞いた。
サツキ先輩からは、『自分の限界が見えてきた』『部長である桃を支えたい』といった返答が返ってきた。
俺はふと、女子テニス部のコートを見た。
フェンス越しに、あゆみと目が合った。
男子テニス部のコートがサツキ先輩の発言でざわつく中、俺は1人女子テニス部のコートに入りあゆみの近くに行った。

「ひどいよね、あゆみって。サツキ先輩がマネになる事、言ってくれたら俺もそれなりに覚悟できたのにさ。」
「・・・・・言おうと思ったよ。」
「でも、結局言わなかった。」
「・・・・・・・・・・・・・。」
「俺がサツキ先輩、好きなの知っててさ・・・あゆみって意外に無神経なんだね。」

俺の口は止まらなかった。

「ま、あゆみって恋とか全然興味なさそうだし!?俺の・・・片想いの辛さなんて分かるハズないよね!!」

少しキツめに大きな声で叫んでしまったため、周囲の視線が突き刺さる。
俺自身、言い過ぎたと思ったから

「ごめん、あゆみ・・・今のは・・・」

と声をかけた。すると、あゆみは俯いたまま・・・

「・・・・・・さそ・・に・・・えた・・・?」
「・・・え??」

俺は聞き取れなくて、耳を近づけた。

「・・・・・興味・・さそうに・・・見えた・・・!?」
「え・・・あゆみ・・・?」

――――――――――ガシャーーーーンッッ

その瞬間、あゆみは自分のラケットを思いっきりフェンスに叩きつけた。
そして、ガットがちぎれ、無惨にも折れてしまったラケットを俺の足元に投げつけてきた。

「8年間、一緒にいたんだからちょっとくらい気付いてくれても良かったんじゃない!?」

そう言って、コートから出ていった。
誰もが無言で見つめる中、部室から出てきたあゆみが持っていたもの・・・それは、退部届で・・・
あゆみは、それを提出して走って帰っていった。
俺の足元には、あゆみの折れたラケットが落ちていた。




それからというもの、俺とあゆみが話すことはなかった。

「大谷・・・これ、先生が・・・」
「・・・アリガトウ。」

目も合わせなかった。機械的なあゆみの声が痛かった。
部活の時間も、女子テニス部のコートを見ても・・・あゆみの姿はなかった。退部したから当たり前なんだろうけれど・・・。
あゆのいないコートは・・・寂しい気がした。。。

俺はきっちり話をしようと思って、部活をサボり校門であゆみを待った。
あの一件以来、俺の中には何かモヤモヤしたものがあって・・・あゆみと話をすることによって解決すると思った。
何分か待っていたら、あゆみが来た。
いつも持っていたラケットは、今はもう・・・持っていない。
校門にいる俺を見て、一瞬あゆみは驚いたみたいだけど、すぐに下を向いて俺の前を通り過ぎようとした。

「あゆみ・・・・・」
「下の名前で呼ばないで」

機械的で・・・・・痛い。

「大谷・・・1回ちゃんと、話しようよ」
「話すことなんて、ない」
「俺はある。ねぇ、テニス部戻ってよ。テニスやめないでよ。」
「・・・テニスは、やめない。いつかまた、始める。テニスは・・・もぅ、私の一部だから。」
「大谷・・・・・」
「じゃぁね、越前」

最後まで目は合わない。
あゆみは再び歩き始める。
俺は、あゆみに何か言いたかったけれど・・・それが何なのか分からず呼び止めることができなかった。
すると・・・

「越前」

あゆみが振り返り、俺を呼んだ。
久しぶりに目が合った。

「―――――――――」

あゆみが何か言ったけど、チャイムの音によってその声は掻き消された。

「じゃぁね」

俺は聞き返さなかった。
・・・あゆみが、とても綺麗な笑顔だったから。


―――でも、それが・・・あゆみの最後の笑顔だった。




あゆみはその日の帰り道、自分を犠牲にして道路に飛び出した子供を助けた。
俺が病院にかけつけた時には、もう目を開く事はなかった。
あゆみの側には、桃先輩がいた。

「サツキ先輩は・・・」
「サツキは・・・ショックで顔が見れないんだ。外でひたすら泣いてる。」
「そっスか・・・」

暫く、沈黙が続いた。

「ねぇ、桃先輩・・・。俺、何でこんなに涙止まらないんスか?」
「越前・・・それは・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・」
「お前にとって・・・あゆみは大切な存在だったからだ。」
「・・・・・・・・・・・・・」
「あゆみはな・・・ずっとお前が好きだったんだ。俺はよく相談された。
 『越前には好きな人がいる。分かっているけど諦められない。これはワガママなのか?』とかな。」
「・・・・・・・・・・・・・」
「あゆみから聞いた。お前、サツキが好きだったらしいな?
 でもな、お前が見てた相手・・・それは間違いなくあゆみだったぞ?」
「え・・・・・・・・・・・・」
「自覚なかっただろ?お前、サツキが風邪で学校休んだ時・・・いないのに女子のコートを見てた。
 見ていたらお前とあゆみは目を合わして・・・お互い、幸せそうに笑ってたんだぞ。」
「俺が・・・あゆみに・・・・・・・?」
「そうだ。何だかんだ言って、お前は・・・俺に話すことは、あゆみの話題が1番多かった。」
「・・・・・・・・・・・・・」

俺の涙は、止まる事なく流れ続けた。
あの時感じたモヤモヤ。
それは・・・・・あゆみの悲しそうな顔を見た時に感じた。
あゆみを悲しませた、あゆみにツライ思いをさせた・・・・・・そう感じたんだ。

―――俺は・・・あゆみが好きだったんだ。

側にいすぎて気付かなかった。
結局、サツキ先輩に対しては大人の女性への憧れだったんだ。
本当に好きだったのは・・・・・あゆみだった。

けれど・・・気付いたのはもう、今更で・・・。
あゆみに伝えることはできない。。。

下を向いていると、桃先輩がある事に気付いた。

「おい、越前!あゆみの手・・・なんか握ってる・・・」
「え・・・・・」

あゆみが握っていたものは、1枚の紙切れだった。
その紙を、俺はそっと取った。



エチゼンリョーマガ
ダイスキデス



あんなにひどい事を言った俺を・・・・・最期まで愛してくれた。
これが・・・あゆみの残した、俺への最期の想いだった。



                           END






来湖の懺悔室

来「あー・・・また作った、ヒロイン死ネタ。」
リ「アンタ、趣味悪いよね。」
来「う・・・・・・・。」
リ「全く・・・俺、気持ち伝えれないとか嫌なんだけど!?」
来「知らん。気付くのが遅すぎたリョーマが悪い。・・・まだまだだね。」
リ「人の決め台詞を・・・・・にゃろう。」
来「まぁま、次のは甘くしてやるから。そう拗ねなさんナ♪」
リ「来湖には、期待できないね。」



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