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連休なので、ではないのですが、やってしまいました。時間に任せてちょこちょことアマゾンで本を購入していたら、毎日、何かしら届く届く。数ヶ月前に本棚を追加購入したのですが、入りきれなくなり、もとのもくあみ。で、場所を取らない方法はないものかと思っていたところ、オーディオブックという方法がありました。さっそくこちらの本をオーディをブックで購入。著者の勝間さんが朗読しています。最近ランニングで活躍し始めたiPodも活用できて良い感じです。起きていることはすべて正しいまだ10分の1も聞いてないのですが、感想を。ここまでの内容は、私にとってはちょっとくすぐったい感じ。というのは、本の内容では勝間さんが行ってきたことを、分類して「勝間式○○~」などのように分類名をつけているのですが、それがちょっとおおげさに感じてしまったため。ただ、これって内容自体より、考え方に学ぶべき点があると感じます。今回は、理想の姿へ手段を言葉にし、さらに具体的な活動に落とし込んでいるところが、私自身が良いなと感じたところ。活動に指針があれば、行うことがぶれなくなる。オーディオブックのサイト「FeBe」
2009.05.08
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連休中は1日1冊読書。ロングライフデザインについてセレクトショップ「D&DEPARTMENT PROJECT」や、メーカー商品を復刻再販売する「60VISION」、自社農「D&FARM」もやっている、ナガオカケンメイさんの日々のブログをまとめた本。ナガオカケンメイの考えナガオカさんが会社を作って、日々運営するなかで感じた、ヒト、モノに対しての温かい視点、そして、経営者ならではの視点がつづられた本。『仕事をするということは、「社会のために何かをする」ということ。 社会のために何かをすることを「仕事をする」というんですね。 どうせ仕事をするなら、しっかり社会にもどしても 生き生きと育ってくれる「仕事」に育てたい。』『「アスクル」の商品は「商品」ではなく「明日届く」というのが商品に当たる。』『自分が記憶に残ろうと努力しなければ、相手に覚えてもらえない。 自分がその人を覚えられないのは、 相手の「覚えられたい」という意識の薄さも原因としてある。』『社員数1000人の会社でサラリーマンをやっている30歳と、 2~3人で起業した30歳経営者は、まったくもって見る視点も、 考える発想も違うのはなぜだろうか。 答えは簡単だ。「他人ごとではない」からだ。』違う視点からのものの見方にハッとさせられることも多い。そして、ナガオカさんは常に「自分は何のために生きているのか」、を真剣に仕事、生活、プロジェクトを通して考えている。ここに行ってみよう。D&DEPARTMENT PROJECT TOKYO
2009.05.02
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フラット化する世界(上)増補改訂版フラット化する世界(下)増補改訂版パソコンや光ファイバー、ワークフロー、ソフトウェアの発達などにより、フラットな世界のプラットフォームができた。フラットな世界ではあらゆる国々の個々人が力を持ち始め、会社、個人がこのフラットな世界で繁栄するには、常に自分を客観的に見て、付加価値を見据える必要がある、という内容。世界が国単位ではなく、もっと大きなくくりになっていくのだとしたら、仕事、社会の場は一変する。日本人だけで火鉢を囲んでいる構図ではなくなる。企業が永続し、次の代にも雇用を生み続けるためには、発展(≒収益を上げる)し続けなければならない。発展をやめれば衰退していく。国内だけで展開する必要のなくなった企業は海外へ行き、日本に残る企業も日本人だからという優位性は、通用しなくなるのではないだろうか。地元に密着した仕事と、そうでない仕事とに分かれ、生活、教育、収入なども二極化していく。自分自身も変わり続けることが必要で、今のままでは企業と同じく衰退していくことが見えている。とにかく目の前のことをやること、アンテナを高く保つこと、自己を高めること(主に人間性)、そして新たな環境にも入っていくこと。人を作ったり変えたりするのは環境。今できることをしていこうと思う。
2008.11.25
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久しぶりの秋晴れ。秋の薄黄色くて、もっちりとした少し重たさを感じる空気と光が、久しぶりに充満している感じ。今週続いている、スウェーデンシリーズ。アマゾンで「スウェーデン」と名のつく本を検索し、ヒットした本を上から順に購入した中の1冊。スウェーデンに学ぶ「持続可能な社会」さっくりと読んだだけだけど、スウェーデンの環境や福祉の取り組みを、日本との比較を通して描いている。この本が書かれた2005年と今とでは大きく環境が異なると、改めて感じた次第。ただ国のスタンスとしては変わらなくて、この時点の出来事は、今の状況とはひっ迫度が異なる。いくつか記憶に残った事柄を。・フォアキャストする日本、バックキャストするスウェーデン→これ、本当にその通りだと思う。少なくとも日本は今の積み上げでしか、将来を考え切れていないように感じる。・スウェーデンと日本の違いは、「予防志向の国」と「治療志向の国」→最近出てきている、日本での様々なひずみは、このようなところにもあるのかも。
2008.09.11
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久しぶりに、興奮するほど面白かった本に出会った。「ご冗談でしょう、ファインマンさん」R.P.ファインマンさんはノーベル物理学賞も受賞もしている、物理学者。この本で自分自身について面白おかしく語っている。ファインマンさんの面白さは、私の感じた点だけでも3点ある。・あくなき幅広い好奇心・物事の本質に迫ろうと常に考える姿勢・良い意味で周囲を気にしないことだから、物理学だけでなく女の子の口説き方や、ドラム、金庫破り、絵を描くことまで玄人なみになってしまう。自分がいかにショートカットで考えているか、それによって見えるものが違ってきていること、今の目の前の出来事は自分で引き起こしているものだということ、そんなことに気づかされる。ファインマンさんのように、考えることを大いに楽しみ、そして自分で充実感を感じる方向へと目の前のことを変えていこう、と感じた本だった。ご冗談でしょう、ファインマンさん(上)ご冗談でしょう、ファインマンさん(下)
2008.06.22
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無理なく続けられる年収10倍アップ勉強法友人から、最初は題名から、よくあるノウハウ本と思ったけれど、豊かなライフスタイルの提唱と、その重要な条件の一つとして年収を上げるための、効果的な勉強本だったとの感想を聞き、読んだ本。著者はフルタイムで勤めつつ、子育てもしながら公認会計士の資格をはじめ、数々の資格や実績をとり、現在は経済評論家として独立されている勝間和代さん。自分自身が勉強を通じて気づいたこと、または、様々な目的を、自発的あるいは強制的に達成するために、その手段として勉強する中で元になってきたのであろう独自の哲学が、この本のベースとなっています。具体的な道具や継続の仕組みについて述べられているので、すぐに取り入れることもできてかなりお役立ち。この本を読み、8月はいろいろとインフラを充実。さてさて、いくつかを運用してみます。
2007.08.26
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『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう』200万人のインタビュー調査から34のパターン(強みとなる資質)を抽出し、それらの特徴や活かし方が書かれている。この本によると、強みとは、才能、知識、技術の組み合わせとのこと。才能とは無意識に繰り返される思考、感情、行動のパターンであり、何かを生み出す力を持つ資質。ここでいう強みとなる資質とは才能の資質のこと。面白いのは、頑固や競争心旺盛、愛嬌などでも才能となること。WEBで自分の持っている上位5つのパターンを出すことができる。これまで自分の弱いところを変えよう、変えようとしてきたのだけど、結局人って根本的なところは変わらないじゃん、と開き直ったのが最近。思い起こせば大学の頃、徹底的に教授に弱みを叩かれたなあ。以前、久しぶりに研究室を訪ねたときも、同様にしていたので、「あまり生徒さんをいじめないでくださいね」と伝えたら、「人はとことん追い詰められないと変わらないのです。」と。WEBアセスメントの結果。Self-assurance/自己確信: 自己確信という資質を持つ人は、自分の能力と判断力に自信を持っています。まるで、自分が正しい方向へ進んでいることを教えてくれる羅針盤が体内に備わっているかのようです。Learner/学習欲: 学習欲という資質を持つ人は、学習意欲が旺盛で、常に向上を望んでいます。特に結果よりも学習すること自体に意義を見出します。Ideation/着想: 着想という資質を持つ人は、新しいアイデアを考えるのが大好きです。全く異なる現象に見えるものの間に、関連性を見出すことができます。Strategic/戦略性: 戦略性という資質を持つ人は、目的に向かうための選択肢を想定することができます。いかなる想定に直面しようとも、適切なパターンと問題点を直ちに予測することができます。Input/収集心: 収集心という資質を持つ人は、より多くの知識を求める知りたがり屋です。ものを集めたり、あらゆる種類の情報を蓄積したりするのが好きな人が、このタイプに多くみられます。WEBのアセスメントはかなり前に一度行ったことがあるけれど、機会あって今回再度行ってみることに。ちなみに2年位前にやったときと「戦略性」と「着想」の2つが、下記のものと入れ替わっていました。-------------------------Futuristic/未来志向: 未来志向という資質を持つ人は、未来がどのようなものかについて考え、そこからアイデアを得ます。未来についてのビジョンを語ることで、人々を高揚させます。Maximizer/最上志向: 最上志向という資質を持つ人は、強みを利用して、平均的ではなく最高の水準を、個人ないしは集団において追求します。単なる強みを最高レベルのものに変えようとします。-------------------------
2007.03.30
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100人が集まれば、こんな本ができてしまう。というよりも、ある人の発想が100人を結びつけ、この本の出版に至ったというべきか。MLで聞きつけて、原稿だけ執筆したのだけど、本になると、その表紙に、ピアノ型のバーコードに、隅々まで手がかけられた様子に、うれしくなる。一人一人のずっしりとした思いの重みを、ペラペラとページをめくりながら感じてみたり。売るためでなく、思われて生まれてきた本。いいねえ。
2007.03.05
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「人間のあらゆる営みは、人間が生き延び、そして豊かになるためにある」日経ビジネス 2007.1.15 有訓無訓宇宙飛行士として宇宙から地球を見てきた、毛利衛さんのコラムから。地球の外から地球を見ていると、人間がいようといまいと地球は存在し続ける、ということを実感させられるのです。だからこそ人間は生き延びるために、あらゆる知恵を絞ってきたのでしょう。飢えないように、病気にならないように、そして県境で快適な生活を送れるように、環境をすみやすいものに変え、活動範囲を広げてきました。科学や芸術、ビジネス、スポーツといった人間のあらゆる活動は、人間が生き延びて豊かになるための手段だといえるのではないでしょうか。環境ビジネス、バイオビジネス、健康ビジネスなどが注目され、活況を呈しているのは、人間の生き延びたい、健康になりたいという欲求に応えてくれるからです。キューっと小さい視野に陥りがちな時に、視点を変えてくれたコラム。★今日の本『モタ先生と窓際OLの人づきあいがラクになる本』自己啓発本はなんとなく、手に取るのを遠慮してしまうのだけど、なぜか心底悩んでしまう時に、それにぴったりな内容を読むと元気が出る。立ち読みしただけだけど、この本のおかげで気持ちの切り替えができました。★今日の音楽We're All AloneMokoto Ozone
2007.02.23
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ロスチャイルド家ヨーロッパで最大の財閥を築いたロスチャイルド家。その事業はワイン、スエズ運河、鉄道、そしてツタンカーメンの発掘にまで及んでいるのだから、驚くばかり。ヨーロッパの5つの国に分散したロスチャイルド家の5人の息子は、国債の発行を手がけていたために、国々の争いを避け、ヨーロッパ全体として国の価値を上げて行くような、EUさながらの仕組みを作っていた。ビジネスをうまく行かせる方法として、このような体制をとっていたのだろう。ロスチャイルド家の三男ネイサンの逸話は興味深い。ワーテルローの戦いの際、イギリスが勝ったにもかかわらず、逆に公債を売りたたき、底値になった時を見計らって買い占めた。さらに興味深いのは、5人の兄弟が誰を出し抜くでもなく、協力し合って訪れる危機に対応していること。その財力や、国の力に大きく影響を及ぼし、市場を変動させるものだった。一つ一つがばらばらに動けばすぐに折れてしまうが、結束してこそ、強い力を発揮できる、とした初代マイヤーの教え。それを守った結果だったという。ロスチャイルド家の強さは、ヨーロッパ中に張り巡らされた、情報網からもたらされる情報とその速さ、結束力、目的に沿った客観的な目を事業に持っていたことだろう。世の中の動きに対して、予測に基づく準備をしておくこと。ストーリーを持っておくこと。まだまだ知らないことだらけだ。
2007.01.26
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花伝書(風姿花伝)550年前に、世阿弥が書き記したもの。能のことを書いているんだけど、驚くほど、表現豊かで的確。言葉で明確に表すことが難しい、芸の感覚、場の雰囲気、そういったものも、詳細に書きとめられている。この別紙の口傳、当芸において、家の一代一人の相傳なり。たとひ、一子たりと云ふとも、不器量のものには傳ふべからず。「家、家にあらず。次ぐをもて家とす。人、人にあらず。知るをもて人とす」と云へり。世襲を優先させるのではなく、あくまで能力をもって判断し、芸を伝えるべし、と言っているのだから、すごい。才学はないが、能の本を書くことが使命だと書いている世阿弥は、この志によって、現在まで引き継がれる能を、父観阿弥とともに創り、広げ、守ったのではないか。そもそも花と云ふに、萬木千草において、四季に咲く物なれば、その時を得て珍しき故に、玩ぶなり。申楽も、人の心に珍しきと知るところ、即ち面白き心なり。習い覚えつる品々を極めぬれば、時・折節の当世を心得て、時の人の好みの品によりて、その風体を取り出す、これ、時の花の咲くを見んが如し。花と申すも、去年咲きし種なり。芸の道は、決してそれ自体が特殊なのではない。何をするにも、それが現れる方法は異なるけれど、根本は同じなんだ。
2006.11.15
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もの食う人びときっと旅行記でもない、グルメ本でもない。でも分類すると旅行記か。最近の旅行記本は、元気だけがとりえに感じてしまうのだけれども、この本はごっつりと骨があった。バングラディッシュで残飯を食べ、ホーチミン行きの電車の中で、胃袋で資本主義を感じ、チェルノブイリで放射線の中でアルコールでのどを焼く。元記者をしていた辺見庸さんは、頑丈な胃袋と巨大な好奇心にかられ、修道院、炭鉱、刑務所など、世界中を訪れている。食と、文化の関わりはおもしろい。東南アジアに行くと、良く煮込まれた麺類が安く、カップ麺の方が高かったりする。南の方へ行くと、やたら甘い飲み物に会うのだけど、理由を聞いてみると、経済が潤ってきたからだという。でも薬膳では、砂糖の性は寒。体を冷やす働きをするのだから、理にかなっている。体に必要なものは、体が知っているのだろう。食べ物には2つの役割がありそうだ。1.コミュニケーションの手段2.生きるための糧としての目的状況に応じて、1や2の割合が増減するのだけど、今は1と2の差がもっと広がっているんだろう。上記の麺類のように、時間をかけることが当たり前だったことが、速さと遅さのどちらも選択できるようになる。選択肢を多くすることは、文化にも影響を与えるのかもしれない。いつも遅い時間まで店の外まで行列ができている、立ち食いカレー店をみて、そんなことを考えた。
2006.11.14
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通勤電車で寝てはいけない!通勤時間が以前の倍になり、しかも座ってゆったりとした通勤ができるとしたら。通勤時間が、確実に睡眠時間となっている今、この時間を何とかしたいと思っていたら、この本がメルマガで紹介されていた。「通勤電車で」とタイトルにはついているが、もっと根本的な時間の捉え方について書かれている。この本を手に取ったのにはもう一つ理由がある。仕事をして、飲みにいって、帰ったら、パッタリと倒れこみ、そして次の朝、あたふたと会社に行く。時間に追われている気持ちになってくる。次第に、目の前のことに気をとられ、どんな志で取り組んでいたのか、どう生きていきたいのか、を忘れてしまう、と不安になっていた。この本は、そんな不安を見透かしたように、僕もそうだったんだよ、と先手を打ってくる。そして納得する気付きをあちこちで与えてくれる。心に残ったことをいくつか・自分の時間をより多く確保するためには、積極的にいろんな人に会う。 同じ時間で多くのものを手に入れるには、他人の力も活用する。・まずは、自分の人生をこうしたいという具体的な目標を持って、 それを意識することから、全ては始まる。意識したら達成したも同然。・仕事を一生懸命やるのは、それによって自由を獲得できるからだ。
2006.05.29
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「心理戦」で絶対に負けない本もう何年も前に、本なんてあまり読まない母が、ひょいっと、購入してきた本。きっと母も購入しただけで、読んでないはず。うずもれていたのを引き出し、ぱらぱらとめくってみる。日常の心理戦、詐欺・だましのテクニック、なんて項目が見える。ああ、なんでこの本を手渡されたのかが、今になってわかってきた、と苦笑。それはさておき、内容はなかなか面白い。普段良く体験することが、テクニックとして紹介されている。例えば。フット・イン・ザ・ドア・テクニック~片足をドアの中にいれて閉じさせなくすることができれば、商品を売ったも同然~相手に何かを承諾させたければ、小さな要求から始めて、徐々に要求を大きくしていく。最初の依頼と比べると、その後の依頼は断りにくくなるからだ。人は一貫性があると見られたがるので、一度承諾したことは、変えにくい。ドア・イン・ザ・フェイス・テクニック~ドアを開けたらいきなり顔を突っ込んでしまう~初めにあえて大きな要求を行い、相手がそれを断った時点で、小さな(本当の)要求を行うというやり方。断った時の罪悪感を利用する方法であり、フット・イン・ザ…と異なるのは、断られたら間髪をいれずに次の要求をすること。ロー・ボール・テクニック~最初は相手の受け止めやすい球を投げて、とにかく受け止めさせてしまえ~要求自体は初めから変わらないけれど、予想外の事態により、結局は相手にとって全く得とはいえない要求をのませてしまう。人間は、自分の決定に責任を取らねば、と思うところがあるので、予想外の事態が生じても、自分が最初にOKといってしまったことには変わりがない。読んでいて、新しいことは特にないのだけど、この本の良いところは、ありふれた事柄に名前をつけているところ。こうすることで、再現性が増す。
2006.05.04
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クリティカル・ワーカーの仕事力久しぶりに興奮しながら読んだ本。ソフトウェアメーカーのワークスアプリケーションズの提唱する、独自の人材論について書かれています。ワークスでは、採用コストが販売マーケティング・コストを上回るほど、人材の採用に力を入れているそうです。そして欲しい人材は、「クリティカル・ワーカー」と呼ばれ、「自ら前例のない仕事に取り組み、自らの思考、発想でブレークスルーする人材」と定義されています。クリティカル・ワーカーと対比されるのが、ルーチン・ワーカーであり、それぞれに向き、不向きがあるとのこと。この本では、クリティカル・ワークを実現するための理論、どのような生き方をすればよいか、についても述べられています。面白く感じたのは、クリティカル・ワーカーの定義に加え、企業そのものの在り方。ワークスの企業ビジョンには、「日本企業の情報投資効率を世界レベルへ」とともに、「日本のクリティカル・ワーカーに活躍の場を」という項目もあります。企業とは、人を育てることで社会に貢献する場でもあると、再認識したのです。●心に残ったことをいくつか・クリティカルワーカーとは、自らの頭脳をフルに駆使して一連のブレークスルーの流れを完成できる者のことだ。自分の頭で考え抜いた理想の目標、その現実とのギャップの分析、そしてそれを打開するさまざまなアイデアを出した後に、それを組み合わせることによってブレークスルーを実現する。・クリティカル・ワーカーを目指すならば、一切の自己規制をはずして発想する必要がある。
2006.04.28
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4月になっても冷たい雨が続く中、研修中の新入社員の人達を見かけました。その集団だけが、真っ黒なスーツで、華やいでいて、なんだか、いいね、と思いつつ見てしまいました。この日読んでいたのが、採用の超プロが教えるできる人できない人。著者の安田さんは新卒採用のコンサルティング会社「ワイキューブ」の安田佳生さん。この会社は、会社内にバーがあるなど、面白い仕組みでよく雑誌にも取り上げられています。ガイアの夜明け できる新卒を採れ~人材獲得大作戦~でも、新卒採用に苦戦する中小企業のコンサルティングを行っている様子が放映されていました。この本でも、社長自身が“裸の王様”にならず、自社のことを客観的に見つめなおし、まず会社を含めた自分自身から変わっていくことが提案されています。○心に残ったことをいくつか。安田さんはビジネスマンとして必要な素質に下記の3つあげています。1.素頭のよさ2.素直さ3.エネルギー量素頭のよさとは、コミュニケーション能力と、論理的思考力があること、素直さとは、自分の価値基準を持っていること、そのレベルの高さ、エネルギー量とは、人生の目標のバーの高さとのことです。
2006.04.12
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ぎおんご ぎたいご じしょ以前、この本が欲しいと言っていたら、同僚がプレゼントしてくれました。その名の通り、擬音語や、擬態語の辞書。でも『GIONGO GITAIGO JISHO』というタイトルの、Jの部分に濁点がついているような、おちゃめな“じしょ”なのです。例えば、まごまごの説明はこう。MAGO MAGOとるべき行動がわからず、ためらって何もできずにいる様子。【例文】街の長老ストマーレじいさんの孫。じいさんがいないとなにもできずにまごまご。でも55歳。どぎまぎの説明はこう。DOGI MAGI驚きや興奮のためとっさにまともな反応ができない様子。【例文】ジョージの父さんとリサの母さんが二人きりでどぎまぎ。なんでかな。言葉の確認というよりも、パラッとめくったページを、まず雰囲気を楽しんだ後に意味を読み、ぷっと吹き出すのが楽しめる読み方だろうな、なんて。
2006.04.02
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リッツ・カールトンが大切にするサービスを超える瞬間著者の高野さんの話を実際に聞きたいと思いながら、まだ叶わないので、まずは、本を読むことにしました。そのサービスの内容は想像以上。ここまでやるのか、という驚きの連続です。この感動のサービスを生み出す源泉が「クレド」という、リッツ・カールトンの価値観。高野さんは「クレド」のことを感性の羅針盤と呼んでいます。この「クレド」を全従業員が毎朝、どのようにすれば実行できるのかを話し合い、確認するといいます。同じレベルのサービスを提供するためには、マニュアルは必要です。分厚いマニュアルに支えられているサービス業は多々あるけれど、マニュアルに書かれているのは基本。リッツに特徴的なのは、「クレド」を個々人が毎日考え、自分ごととして捉え、楽しんで実行すること。そしてそれを実行できる仕組みがあること。こうすることで、アクティブな、期待以上のサービスが生まれるのです。社会に出て、初めて目にしたマナーの本。研修で渡されたのですが、中に書いてあることは、相手にとって気持ちよいと感じることを、場面場面でどのように実行したらよいか、解説しているだけ。そう感じて、その日以来、今まで一度も開かないままでした。この日、感じたのは、マナー作法に関する、クレドだったのかな、と思いつつ。心に残ったことをいくつか・Don't think.Feel!温度を感じ取る。感性を大切にする。・採用の基準として、サービスに関する技術や知識より、その人固有の性格や価値観といったパーソナリティを重視している・入社面接時には管理職が応募者をサービスするためにウェイターとして飲み物を運んでくれる。そして感性が合わないと思った応募者は自然と帰ってしまう。・従業員が一日二千ドルの決裁権を持つ
2006.03.05
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どうして?あたたかい絵。飼い主の変化、そして、保健所へ入れられたときも、何が起こっているのか、わかっているけれど、この犬は何かを責めるのではなく、“どうして?”と。自分に対する自分の関係は、自分に対する他者との関係と同じ。つまり、人の評価が気になるのは、自分も他人を評価しているから。犬との関係が変化した時。すなわち自分が大切にしていたものとの関係が変化した時。よく、自分のステージが上がると、周囲の人やものとの関係も変わるという。私はそういうことは体験したことはないけれど、人は多面性があるので、そんなときは根本的に自分の何かが変わったんだろう。その時は自分を振り返ってみる必要がある。
2006.03.03
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判断力はどうすれば身につくのか アメリカの有権者教育レポートこの本を紹介してくれた方の話では、著者は、タイトルも有権者教育レポートにしたかったのだけど、日本人にはうけないので、副題になったらしい。大学の頃、ネパールのゴルカと言う小さな町で、今はイギリスで事業を起こしていて、たまたま里帰りしていた男性に、とてもお世話になった。その人がネパールを立つ日、飛行場に見送りに行った。結局その日は天候が悪く飛行機は飛ばなかったのだけど、飛ばないと確定する、しばらくの間、その子ども達2人と一緒にロビーで遊んでいた。子ども達はそれぞれ11歳と7歳の姉弟で、とにかく元気。目の前でくるくると“ごっこ遊び”を始めた。その中の一つが、法廷ごっこだった。すぐに裁判の中身が決められ(確か隣の家との領地争い)、この2人が裁判官役や検事役、被告・弁護士役など、1人2、3役こなし、本物さながらに、進められていく。お姉ちゃんも一緒にしようよ、と誘われたものの、できなかった。英語力がなかったから、と言い訳してみたものの、内容についていけていなかったのは、明らか。どのような環境で育ったら、このように、社会と自分を結びつけて、考えることができるのだろう。とても強烈な記憶として残った。あれからもう10年弱経ってしまったけれど、考え続けていたことのヒントがこんな形で本として、手に入った。印象的だったのは、下記の二点。・有権者教育という力の入ったものではなく、セサミ・ストリートや、ディベートなど、身近なところから自然に身に付くようになっていること。・有権者教育は“こうすべき”、といったものではなく、考える材料を揃え、子供たちが考える過程に力がおかれていること。この有権者教育は、9・11以降高まりをみせ、様々な非営利団体により、プログラムや情報提供が行われている。●KIDS VOTINGこのKIDS VOTEが行った模擬大統領選挙で、5歳から17歳までの子ども達が投票を行ったそうだ。選挙までのプロセスで、手順や判断する知識を身に付けさせる訓練をする。両親に聞く宿題も出され、両親も関心を持つようになり、結果的に本選挙の投票率も上がる。●ジャスティス・ラーニング●ジャスティス・トーキングそれぞれ、争点に関して情報収集できるサイト。大統領も議員も積極的に、学校に出向き、子供たちを対象に対話をしているそうだ。実際に出合って話をすると、子供たちのその後も変わってくるという。集団から個人へ。世の中の動きは、大きな単位から小さな単位へ移動している。もはや、他人任せで不満ばかり言っている状態ではない、と感じる(自分を含めて。。)。小さいうちから、計画立てて、有権者を育てていくことを、今の学校ではどのように行っているのだろう。
2006.02.19
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『メメント・モリ』藤原 新也 (著)最近、心の隙間に水が欲しくて、写真集ばかりを見てしまうのだけど、この写真集は、逆に元気な時に見たほうが良い。ガツンと一撃を与えてくれる。この藤原新也さんの写真に出合ったのは、約2年前。その時のブログ(3代前!)がまだ残っていたので、転載します。======================朝、写真についての番組を見たから、というわけではありませんが、大丸ミュージアムで開かれている「藤原新也の聖地」へ行ってきました。これ、旅先で取った写真と文章でつづられている、写真家、藤原新也さんの写真展です。朝見た番組の影響で、何を伝えたいのかに重点を置いて見てみました。展覧会の中から2点抜粋します。■ガンジス川で水葬された死体を食べている犬の写真「人間は犬に食われるほど自由だ」 僕はある瞬間から、不思議と気持ちがスッと楽になったんだ。自分という存在は犬のエサになる程度の一片の肉に過ぎないんだということを肌で感じたからかもしれない。 ある国の何処の誰のもとに生まれ名前を持ち、様々な人間関係の中で社会的人間としての自己を演じ、近代というものが強制した人間への、人間文明の過剰な期待を背負ったヒトという存在。つまりそのようなこの世もろもろの衣服を着込んだ自我から解き放たれ、自分の存在がより原始的なものに向かっていく不思議な感覚に満たされた。それはちょうど瞑想の中で私というものから開放され、より大きな灯りの中に溶け入って行くあの感じに似ていた。■金属バット事件の家の写真とアメリカの新興住宅地の写真を並べて「金属バットの家」 この日本を、そしてアジアを何か奇妙なエーテルが包み込みつつある。その臭いはアメリカの方から流れてきている。そう感じたんだ。僕はモーターホームで七ヶ月間アメリカを旅した。そこで発見したことのひとつは、日本を席巻しつつある新興住宅地帯という名の無機的空間が、アメリカを起源としているということだった。僕はそこで、まるでディズニーランドそのままのような花咲き乱れるあの人類の幸福を約束するアメリカの新興住宅地を大型カメラにおさめた。 ちょうど金属バットの家を撮ったときのように、建て売り広告写真みたいに明るく。1点目について、自分が旅した時、とにかく様々な人と会い、見れるものは何でも見ようと思っていました。それぞれの国で、様々な背景を持った人達が、必死に自分の思惑を持って、またはどうにもならない社会の仕組みの中で生きているのを見てからは、自分が抱えている悩みや人間関係など、な~んて小さいんだと思ったものでした。藤原さんが触れているのは、ヒトの社会的な部分を剥ぎ取った、ヒトそのものの部分だと思われます。もちろん私の感覚とは違う次元でお話されていると思うのですが、この感覚を思い出したのでした。2点目について、日本、アジアと大きな単位で国を捕らえているところが気になりました。外から日本を捉えなおしてみるという感覚。毎日の雑事に追われ、忘れかけている感覚に、外に出て初めて気付くことがあります。当たり前なことが、当たり前でないことに気付く感覚。日本にずっといて、海外に出ないと、日本の日常に埋没してしまい、色々なことを見逃してしまう、と思ったものです。今ではもうすっかりこの感覚を忘れていました。また学生時代に何を感じたのかさえ忘れてしまいました。実はたまたま見かけた記事を元に展覧会に行ったため、「インドの写真といったっも、どれも似たりよったりだろう」なんて思っていたのですが。作者のメッセージや思想がわかる写真展は初めてだったので、何を伝えようとしているのかがわかり、楽しむことができました。ぼけたりぶれたりしている写真でも、その場の空気が伝わってきます。======================昔の文章を読み返すと、懐かしいですね。
2006.02.16
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チェンジメーカー昨年、新聞で、自らの価値観を生かした働き方が注目されているとの記事が掲載されていました。元大手製薬会社の研究職で、貧困層に安く薬を提供する会社を興した女性など“社会起業家”を紹介する専門のビジネス誌、「worthwhile」まで登場したとのこと。(2005年6月2日 日経夕刊 世界の話題)この本は、社会起業家の父と呼ばれる、アショカ財団のビル・ドレイトンから始まる18名が、魅力的で、引き込まれそうになる白黒写真と共に、紹介されています。実はこの本を購入してから、内容にはほとんど目を通していませんでした。というのも、内容というよりこの本の存在自体が、意味あるものだったから。働き始める時、非営利または営利のどちらかをとれば、どちらかを捨てなければいけないと思っていました。2つを融合させた、第3の道があることを知り、なんともいえないうれしさを感じたのでした。著者の渡辺さんは、この本を作ろうと思ったきっかけの一つは、「コンパッション」の不在を米国人の友人に指摘されたこと、と書いています。「コンパッション」とは単なる同情を超えて他人の気持ちを思いやり苦しみも喜びもわかち合うという意味です。この本に掲載されている2名の日本人(秋山をねさん、白井智子さん)や、その他の日本の社会起業家達は、欧米で学生生活を経験し、この「日本人にかけているもの」に気づいて、帰国後に行動を起こした新しいタイプのリーダー達、と紹介されています。実際に話を聞く場へも繋がった、思い出の本 でもあります。
2006.02.12
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今日もお気に入りの本屋さんに立ち寄る。2階では、本の装丁とそのデザイナーの企画展。写真集やデザインの本があると、それまでがどんな状態でも、不思議とワクワクしてきてしまう。写真集を手に取りながら、人、それもモデルさんではなく、身近な人、おばあちゃんや、家族の写真が好きだな、と思う。○好きな写真集を2冊ブルーデイブック友人からとても素敵な本を貸してもらった。動物の面白い顔、顔、顔。17歳17歳を訪ねる旅は、「他者」の存在を知る旅だった。自分の存在、また他者の存在をも殺さずに済む方法を考えてみないか。日本中の「17歳」を映し出した写真集。(アマゾンより)こちらは私が17歳の頃見た写真集。日本各地の17歳と、その人にまつわるコメントが掲載されている。今もまだ忘れられない、作るんだったらこんなものを作りたい、と思う一冊。そうそう、私は人が大好きだったんだ、と思い出させてくれる。
2006.02.07
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一歩先のシゴト力著者の小阪さんの感じる、仕事に必要な“スキル”ではなく、“力”がまとめられた本。この本が好きなのは、当たった本だから。偶然は必然だとすると、きっとこの本があたったのも、意味があるに違いない、何て思えちゃうのだ。ひとつひとつの“力”が短くまとめられているだけに、否が応でも自分の“力”を参照しながら読み進めてしまう。共感できるのは、著者が、自分が経験したであろうことをまとめていること。○いくつか心に残ったことを・「利己的」にではなく「利他的」にかぶく・一流の芸人は自分がいまいるところに留まろうとしない人と会う、常に勉強する色々な人と会い、刺激を受けて、停滞していないか、自分に問いかけてみる。・人はただ息をし、立ち、歩き、しゃべり、飲み、食べ、トイレに行く。それだけで十分に満たされている。ならばこの“生”をどのように使うべきか、という問いかけである。もし、当たり前だと思っているこれらのことができなくなったとしたら。その時一体何をしておけば良かったと思うのか、がビジネスの基本だという。先日書いた、人生最後の日に何をするのかという質問にも似ている。“力”つながりで。さらに細かい企画の“力”「自分プロデュース」術
2006.02.04
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経産省の山田課長補佐、ただいま育休中以前から男性の育休取得について、議論はあったものの、実際の取得率は0.44%(厚生労働省・2003年度女性雇用管理基本調査)。なかなか実行に移しにくいのが現状のようだ。その中で実際に、育休を取得した、著者の話は具体的で、そして、上の子どもの保育園への送り迎えに気後れしていた話、検診の際のVERY系に気後れした話、子どものなつき方で妻にプチ嫉妬する話など、どれも、とても面白い。女性でも、実際の子育ての経験がなければ、知らないことばかり。産休や、育休も取り難かったという時代、自分の親がこのように大変な思いをしていたのかと、改めて身につまされた。男性が育児休暇を取ったと言うことに対する、周囲の反応も様々。本なので面白く語られているが、実際の心中は、積もるものもあったのではないかと思う。体験談だけではない。育児休暇を通じて、感じ、考えた問題や課題についても実際の経験をしている人だけに、机上の空論に収まっていない納得感がある。心に残ったいくつかを。◆助成について・児童手当のように国の支出を拡充させるよりも(というかそれに加えて)税を活用することをお勧めしたい。たとえば、扶養控除に加えて、医療費控除のように課税所得から、実際に子育てにかかった費用を控除するのだ。・消費税についても、子育て支援からの検討ができよう。出産費用や妊婦・乳幼児の健診費用から、必要な子供服・玩具などの購入費用まで、消費税の対象とする、といった思い切った施策も必要になるのではないか。・二人目、三人目を考えた時の制約は「時間とカネ」◆職場の意識改革について・まずは、子育て期にある弾性の育児参加機会を増やしていくことから始めたらどうか。男性の育児休業に支援金を給付するとか、男性の育児休業を一部義務付けるとか、とにかく、社会が男性の育児参加を応援しているという強いメッセージが必要27日のブログ「身近なところから」より、考えてみると、・オムツのCMで男性がオムツ変えをするなんてところから、どうかな。
2006.01.28
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名もなき人の生きるかたち松山 淳 (著)偉人ばかりが歴史をつくるのではない名もなき人もまた、その創造主であるこんな言葉が冒頭に出てきます。この本は5名の“名もなき人”の生き方をまとめたものだそう。食事をしながら、仕事をしながら、人と接している時、その人の人生を感じて、それがとても貴重なものだと思う。この本を読んで一番驚いた変化でした。人の生き方自体が物語で、学ぶものが大きい。話を聞くときは、事実だけでなくその考え方や、背景と言ったものを聞くと、よりその人が好きになる。そんなことを感じたのもこの本からでした。実際にお会いしたときは、温厚で自然体な感じを受けていたのに、文章からは、きりっとした意思が伝わってくる。その細やかな心情描写は、司馬遼太郎のよう。○いくつか心に残ったことを・「感情量」=〔感情反応の大きさ〕×〔持続時間〕」 外から入ってくる指摘に対して生じる感情の量や大きさ、持続性のこと。 著名人はこの感情量が大きい。・やっぱり他人と同じことをしていては、駄目だと思うんです。 そのために大切なのはいつでも等身大の自分をわかっていることです。 今の自分に何ができて、何ができないのか。不足しているものは何と何、 だけどこれなら他人に負けない参考に社会起業フォーラムEARTHSHIP CONSULTINGそこやさ
2006.01.23
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ハンバーガーを待つ3分間の値段帰りに電車に乗ったところ、一面にキットカットの広告。大学生や著名人からのメセージや、学生時代を思い出すような、つり広告。「きっとサクラサクよ!トレイン」でした。学生時代の試験前に、知り合いがひょっこりとやってきて、キットカットをくれたのを思い出しました。その頃は1種類しかなかったキットカットも、抹茶味やパッションフルーツ味、イチゴ味に、今回の桜バージョン。受験期=キットカットのイメージが自分の中でも定着してきて、面白いな、と思いつつ。このように考え始めたのも、この本を読んでから。iモード以前で著者の斉藤由多加さんの名前を聞き、その2日後にいつも読んでいる本のメルマガでこの本の紹介を読み、その2日後に、購入しようと思っていた本の、隣の棚でこの本を見つけ、これはもう、運命に違いないと(勝手に)思って購入したのでした。斉藤さんによると、「現象」の反対は「本質」。その「本質」を発見するために天邪鬼な視点で綴ったエッセイとのこと。なるほどと思う「本質」も多く、なによりそのような見方をこの本を通して、気付きます。「現象」の中に見出した「本質」は様々な場面で使うことができます。それもこの本に記載されているように、「人は言葉に引っ張られる」ということもあるのかもしれませんが。○いくつか心に残ったことを・情報は目ではなく耳から入ってくる・私たちの思考は既に名前のついているもの、形あるものに引っ張られる・付加価値というのは全て、モノではなく人間の側にその受け皿が歩かないか、で決まるものではないかと思うのです。・メタファーを使う~使用者が持っている引き出しを使うことで、余分な説明が不必要になる
2006.01.17
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自分ブランドで勝負しろ!今年読んだ本の第一冊目。著者が自分の体験をつづった、実践記の分類で、行動のスパイス。著者の藤巻幸夫さんは、伊勢丹でバイヤーを経験後、いくつかの会社の取締役を経て、現在福助の社長をしている。あちこちに“!”が出てくる(数え切れないくらい)、とても勢いを感じる本なのである。藤巻さんはこの本で、このように書いている。たとえば私の若い頃の夢は、「この業界で名の知れたバイヤーになる!」という非情にわかりやすいものだった。(略)その過程で経験を積むうちに、私の夢はもう少し色々な要素を含んだ抽象的なものに変わっていった。(略)こうした夢がさらに拡がった先にあるのが「自分のもてる力で社会に貢献していきたい」という夢なのだろう。人の成長に関わり、自分がそのきっかけになっていきたい、と、ライスワークもライフワークもその方向へすぐに移そうと思っていた。けれどもっと広く捉えると、それは社会や人の役に立ちたいという、漠然とした想いであり、経験を積んでそれを還元することで、実現できるのではないかと思えてきた。大学の頃見聞きした発展途上国の現状に、何か役立ちたい。ずっとそう思ってきた。お金が必要なのは事実。日本のODAが現地で役立っているのも事実。ただ、お金があったとしてもそれが必ずしもプラスに働かないのも事実で、そんな現状にずっと国際協力への疑問を感じていた。数日前の教育フォーラムで、イギリスで平和学を学んできた女性がこんなことを言っていた。平和は身近なもので、一人一人が心に愛を持っていること、と。お金があってもいがみ合っている状態は、平和じゃない。生活条件の有無、個人の特性に関わらず、一人一人が心に愛を持っている状態が、平和。この平和の定義はとてもしっくりくるものだった。日本の外へ意識を向けるよりも、今の日本でも、自分が何らかのきっかけとなることができるのではないか、そう思えてきた。藤巻さんの記述は、心に方向性を持っておく、想いを溜めていくことで、どのようなことを通しても実現できると感じた、という点で大きなインパクトだった。
2006.01.12
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ツキを呼ぶ魔法の言葉~講演筆録~こちらのブログで紹介されていました。五日市さんの講演を小冊子にまとめたものです。後書きに書いているのですが、ご自身のイスラエル旅行でのお話を、体験談としてしたところ、その記録が広まったとのこと。心に残ったことをいくつか。・自分の口から発する言葉が人生を創る・ツキを呼び込む魔法の言葉は、「ありがとう」と「感謝します」・汚い言葉、人の悪口を言うと、ツキが逃げてしまう・どちらかを選択する上で判断に困ったら、「楽しい方」を選ぶ
2006.01.10
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2006年。昨年は読書に対する感覚が変わった年でした。その後の行動にとても影響のあった本にも、いくつか出会いました。私の考える読書の効果は3つに分けられます。1.知識を増やす2.ボキャブラリーを増やす3.感情を豊かにする1.知識を増やす以前全く本や雑誌に目を通さなかった期間がありました。その時、気づくとアイデアも出なくなっていました。アイデアは、既存の知識の掛け合わせ。ストックがなくなれば、アイデアも出なくなったのです。2.ボキャブラリーを増やす伝えたいことはその人の中にある。つまりインプットを多くして、言葉を豊かにすれば、思考力も養われ、伝えたいことをアウトプットできます。3.感情を豊かにする冒頭のような行動に直結する、または、常に頭の中に考え方がこびりついて離れない、なんていう体験もできるのです。今年は読書記録をつけることにしました。ブログをつけて気づいたのですが、収集癖ってあるのです。記事がたまっていくと充実感もあるし、それがモチベーションにもなる。読書記録も、それ自体が増えていくことがモチベーション。
2006.01.03
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朝2時起きで、なんでもできる!寒くなると起きられない。(最近は特に…。)すこ~し、後ろめたい気分で開いた本。この本自体は、2時に起きるということよりも、“バックキャスティング”や著者が同時通訳者になるまでの道のりを書いています。バックキャスティングとは、現状がどうか、どういう問題に直面しているかは置いておき、全てが思い通りにうまく行った時の姿を描いて、そしてその理想像から、現状を振り返り、何をすべきかを考えることです。また、ビジョンを思い浮かべる時大切なのは、「自分の腑に落ちること」大学で心理学を学んでいた著者の枝廣さんは、夫の転勤に伴い、海外で2年間を過ごします。その間に同時通訳者となることを決意し、英語が話せない状態から、独学で学び、子育てもしながら夢を実現させていきます。なにより、好きなことをやっているという、エネルギーが伝わってきます。参考になったことをいくつか・限りのない世界を相手にする時のコツは「うまく見切れるようになる」こと・人が仕事に満足する3つの要素1.自分の好きなことをやっている(興味)2.自分にそのスキルがある(能力) 3.それが大切だと信じている(価値観)・十年あれば遠くへ行くことができる
2005.12.17
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会社というおかしな場所で生きる術自分で枠を決めずにどんどん突き破っていこうというテーマの下に、著者が体験し、実験してきたことが詰まっています。会社の中のおかしな枠を意識し、自分の立ち位置を変えてみることが提唱されています。ビジネス書や、自己啓発書は、論の焼き直しや、どこかで見たフレーズが多い中で、この本のように実際に体験して考え、実践したことの、失敗談も含めた実践記はそれほどなく、大いに動かされます。著者の柴田さんは、コミュニティを運営する上で必要なのは、・自分が創始者、リーダーだという言動を極力避ける・気遣いのできるコアメンバーを募る・実際に顔を合わせる機会をつくると書いています。ABCで見せる顔と、この本から感じるギャップは、このような思いで実践しているからなのだと感じました。いくつか心に残ったフレーズを。・まずリーダーになってみる。会社内にその場がなければ、会社外で場を作ればいい。・頭を鍛えるこれは強烈でした。結果を出すには土台が必要。リーダーとなる人は必ず勉強しています。
2005.12.03
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土曜日に参加した銀座の画廊廻りの、山本さんが発行している「隠れ家のひまつぶし」。これに「りッツカールトンが大切にするサービスを越える瞬間」という本の引用が掲載されていました。今の年収の5パーセントを投資するというのは、現在のキャリアを維持するために必要な投資。それに対して自分自身を磨き、より高みの成功に導くためには、まず目指す収入目標を明確に決めること。今の年収5百万円を倍にすると決めたら、一千万円の5パーセントである50万円を自分の成長のために、いま投資をするということなのです。今の収入ではなく、目指す収入の5%を自分に投資する。今いるレベルを環境だけでも上げれば、おのずと中身もついてきます。そこは、それまで、できない、大変と思っていたことが、当たり前に行われる環境だからです。自分のブランドは予め設計しておくもの、という考え方にもあてはまります。レオ・ハートと出張に行くと、空港に降り立ってからホテルや訪問先に到着するまでに、道路わきの大型看板を全部覚えさせられるのです。そして次の営業会議前に宣伝を出していた企業の業績を調べてレポートしなくてはならない。(略)また、彼はいつもたくさんの本を読むこと、質の高いセミナーに参加して、多くの人と出会うことを強調していました。働き始めて1年目の頃は、今の会社では成長できない、と悩んでいました。どのような環境でも学ぶことはできるし、それは自分次第。なんて、他人任せだったんだろう。
2005.11.27
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シンプル時間整理術尊敬するマツラボの小松俊明さんの本。以前はまっていた、時間管理術関連の一環として、購入していた。この本の中で、「自分の操縦席に座る」という好きな言葉に出合った。「自分は何をしようとしているのか」「どこに向かおうとしているのか」この単純な事実をしっかりと把握していることが大切である。そして、この日の朝ひらめいたことが、シンプル時間整理術に書かれていることに近い気がして、新たに読み返してみた。それは「就寝前30分」の時間の使い方を変えること。このことが以前はあまりピンと来ず、読みっぱなしになっていた。記憶は忘れることはあってもなくなることはなく、重要性の増した“その時”に立ち現われる。そんな時は、同じことでも納得感が違う。きっと本を読んだ時ではなく、今、必要なことだから、このようにつながったんだ。そう思いながらワクワクしてきた。
2005.11.17
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プロ論。ブック★エクスチェンジで、「これを読んで、転職したくならないでね」と笑顔で渡された本。本を読むより人と話をしたり、実際に体験したことの方が、役立つんじゃないかと思ったこともあった。でもこの本を読んでいると、そうでもないことに気づく。本は、体験して、感じたあやふやなことを、言語化してくれる、良いツール。読んでいて、そうそう、と共感したり、気付きがあったり、後押しされている気になったりする。プロ論は、B-ingに掲載された、巻頭インタビューを加筆、訂正したものだそう。カルロス・ゴーンさんや、和田アキ子さんなど、“時代をリードする”50人のメッセージ。この中でいくつか心に残ったものを。糸井重里さん・もしも今の時点で迷ったり、悩んだりしているのなら、何がほしいのかではなく、何を捨てられるのかを考えてみるといいと思います。…何を捨てられるのかは、実は幸福感の基準だったりするからです。・正直に、素直に生きていることです。…こうしちゃいけないみたいな価値観には、もう振り回されないことです。成毛眞さん・最初の転職動機も「飽きちゃったから」でしたしね。…大きい会社にいるほど、無意味に辞めるべき。そうすると、本当の意味でのキャリアを自分で考えるようになる。
2005.11.08
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日曜日は、前回に引き続き、ブック★エクスチェンジに参加しました。いや~、面白いです。持っている本から、話が広がっていく。本は、その時の、その人の興味の縮図のようです。こんなことがあったらいいのになと、ふと思うことが、現実になり、さらに楽しさを加えたイベントでした。この中で「ナルニア国物語」を持ってきている方がいました。これは小学生の頃、大好きだった本。「大人になると見えなくなる世界」という記述を読んで、大人になりたくない!と思ったものでした。ちなみにその時と今で、そう違いはないような。。あまりにも大好きだったので、設定をそのままパクってお話を書いてみた本でもあります。今では、内容もほとんど覚えてないのに、なぜかワクワク感だけは残っていたりして。2006年3月映画が公開されるとのこと。観にいこう。ナルニア国ものがたり
2005.10.24
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「脳」整理法「世界一受けたい授業」の先生でもある、茂木健一郎さん。この本では、従来のような脳の「外」にある情報の整理ではなく、脳の「内」にある情報の整理を扱っています。発売されてから約1ヵ月半で、5万部を超え、増刷(5刷、計6万部)になったとのこと。これほど売れているけれど、私にとってはちとわかりにくい本でした。理由としては言葉使いが独特で、抽象的なこと、“整理法”という言葉をメカニズムとして捉えていること、などでしょうか。この本では、統計的、科学的な知識を「世界知」、1人の人間が充実した人生を送るために必要な知識を「生活知」、このように分けています。私達が生きている世界のほとんどは、ある程度予測は付くが、最終的には何が起こるかわからないといった“偶有的”な状態です。この“偶有的”な状況を生きるための知識を付ける上で、「生活知」と「世界知」を結びつけ、整理していく脳の働きが、ポイントとなるのです。いくつか、面白かった言葉を…■覚悟を決める不確実性を楽しむという「生活知」は、そもそもこの世界の本質、とりわけ生の本質は「偶有的」なものであり、不確実性は避けられないものであるという認識のもと、「覚悟」を決めることによって得られる■セレンディピティ「行動」、「気づき」、「受容」が「偶然を必然にする」セレンディピティを高めるために必要な要素なのです。ただしこれらの3つの能力がすべてそろっていても、それだけでは偶然の幸運に出会う準備ができたに過ぎません。略セレンディピティとは「それを生かす準備ができている」、また「事後にそれを生かすことができる」能力を指すのです。■アハ!体験脳の中で何かを思いついたときに、脳の神経細胞が短い時間、同時に活動し、たった一回で本質的な変化を生み出す学習体験が起きるのです。■ディタッチメントとパフォーマティブディタッチメントとは自らの立場を離れて世界を見ること。パフォーマティブとはそれが論壇において、あるいは現実社会において、どのような効果を与えるのかを、予め計算して言葉を選ぶこと。それにしても、茂木さん、裏表紙の著者紹介の写真が、1,000円札の野口英世とそっくり。。茂木健一郎さんのクオリア日記「あすへの話題 「脳」整理法」
2005.10.20
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失礼ながら、その売り方ではモノは売れません7月に国際女性ビジネス会議でお話を聞き、もっと知りたいと購入したものの、今まで寝かせていました。この本からは、現在ダイエー会長となった林文子さんが、国際女性ビジネス会議に参加で見せた“熱さ”がそのまま伝わってきます。・採用で断られても、レポートを提出して、熱意で採用される。・本気で怒る人に対して、その姿が切なく愛おしい、と思う。・プロとは1度、2度限界を超えた経験を持つ人。・現場の慣習に捕らわれず、おかしいと思ったことを行動に移す。熱いハートを持ち、先のことを見据えた強引さと、あふれんばかりの愛情を持った人。●なるほど!林さんは芸術好きなのだそう。喜劇に通ったり、歌舞伎やコンサートなど仕事以外での+αを持ち、そのことを仕事にも活かしている。すなわち点と点が、線となり面となって、総合的に、人そのものを押し上げている。そういえば周囲の魅力的な人って、仕事以外の+αを持っているな。
2005.10.16
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渋井真帆の日経新聞読みこなし隊渋井真帆さん書いたこの本の、一番のポイントは、わかりやすさだろう。この本のことを知ったのは、日経新聞主催の講演会。その講演でも話のわかりやすさ、そのことから来る共感を集める話が、キラリと光っていた。この本でも講演で感じた“キラり”が存分に、メタファーや、ラベリングといった形で活かされている。例えば「日経新聞」は「世界経済欲望ドラマ新聞」、「国・企業・個人」を3つのマルに分ける、国と国との問題を欲望達成のための3つの視点から考えてみるなど。情報をラベリングし、ヨコ読みして、関連付けすることで、情報を「多角的・多面的」に捉える。こうすることで自分と国や世界の出来事を関連付け、さらに先読みができそう、とワクワクしてくる。これまでの読み方は、タテ読み&つまみ食い程度だった。視点の違いで、同じものなのに、これほど捉え方が異なるのは、驚き。●なるほど!『「経済」とは「人間の欲望や行動を貨幣という単位で数値化したもの」』企業も、国も、人に置き換えてみると、まさにドラマの登場人物そのもの。人の欲望や感情を知ることは、世界の動きを知ることだったのか。
2005.10.10
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ミリオネーゼの手帳術時間管理術講座を聞いてから、この本で紹介されている、アクションプランナーを注文。そしてこの日、アクションプランナーが届きました。今使っているほぼ日手帳がお気に入りだったのと、他の手帳でも実行できそうだと思っていたのですが、時間管理術講座で、この本を読んだ時は納得できなかった疑問がすっかりとけ、ちょいと試してみようという気に。ちなみにかなり大きくて、記入欄がたくさん。自分の人生を自分で組み立てていくという姿勢で利用する、行動計画表、という考え方、イイ。
2005.09.29
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社内の配置換えのため、荷物をまとめていたところ、“発掘”されてしまった。さっそく持ち帰って読んでみると、ヒットラーの映画を観たこともあり、思いきりはまってしまった。手塚治虫はいくつになっても飽きない。衝撃を受けたのは中学一年の頃に、ブッダを読んだ時。ブッダが、食べるものを大切にしなさい、という意味で、「今食べている、魚や肉や野菜は、あなたに食べられるために生まれてきたのですよ」と。このことを思い始めてから、食べるもの、手に触るものがいとおしく思え始めた。「アドルフに告ぐ」に出てくるヒットラーは、映画で観たヒットラーそのもの。莫大な時代背景の調査と、細かな心情描写と、どの作品も同じように流れる倫理観のようなもの。それらが魅力なんだろうな。
2005.09.23
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アーキトラベルずっと行ってみたかった喫茶店、七つ森へ。古い民家の不思議な空間で、ちぐはぐな形のメニューが、統一感を持って貼られている。そこで友人が香港に一人旅してきた話を聞きながら、旅のどんなところが好きか、と聞いてみる。自分の考え方が変わるというか、人生観が変わるというか。食べたことのないものを食べたり、地下鉄に乗るのもどきどきだったり。そんな答えが返ってきた。人のやさしさに触れたこと、そこから出てきた、心境の変化など聞いていたら、旅このことが頭を離れなくなってきた。アーキトラベル大学に入ってから建築家という仕事があることを知った。同じフロアーに飾られている模型や、設計図を見ながら、もっと早くにこの仕事を知っていれば、と思ったこともあった。旅と建築、二つを組み合わせたこの本は、今とてもピッタリとした気分。
2005.09.19
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ソーシャル・キャピタル「情けは人のためならず」。ことわざで言えばこんな感じ。この本を読むと、・必要な情報を常に流してくれる人・時々元気~とメールを送ってきて、休みになるとやってくる遠くの友人・旅先で、国内で、何の見返りもなく助言したり、アドバイスしたり、手助けしたりしてくれた人達そんな人達が思い出される。なんとなくうれしかったこと、自分もそうなりたいと思ったこと、これらが、1つの視点によって切り取られ、漠然とした概念が、言葉で認識できるものになる。「ソーシャル・キャピタル」とは、自分と自分が加わっている人的ネットワークを、消費されてなくなってしまう“資源(リソース)”ではなく、適切な投資によりしかるべき配当が期待できる“資本(キャピタル)”と捉えたもの。この本では、下記のように言っている。人は似たもの同士でネットワークを作りたがるもの。異なる性質のネットワークを人から人へ結びつけ、拡大していく、すなわちネットワークを創発していく“くさび”となることで、“スモールワールド”を実現できる。創発的ネットワーク(Entrepreneurial Network)を構築していくことは、すなわちソーシャル・キャピタルを増加させていくことになる。印象的なのが、相互援助の考え方、相手の話によく耳を傾け、相手に対して自分は何ができるかを問う、コミュニケーションの発生は、建物やオフィスの物理的な配置で引き起こされる、ということ。そして創発的なネットワーク作りは、外向的・内向的といった、人の性格によるものではなく、スキルだと言い切る点。スキルなら身に付ければいいだけだと思うと、ハードルが低く感じる。この考えに基づき、いくつか行動を起こしてみた。案外できてしまうものだ。
2005.09.13
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さあ、学校をはじめよう人は人間性を高めるために生まれてきた。そのための環境を作り、きっかけを与える教育こそ最も尊い教育である。成長、きっかけ、志。そんな自分が大切にしていたキーワードがするするとまとまり、組み立てられていく。なんて魅力的な人なのだろう。これは郁文館学園を“夢教育”で再生した、渡邉美樹さんのお話だ。郁文館学園やワタミではまず、人の基礎を身に付ける。人格者であれば、人として自主的に成長できるので、勉強などもついてくる。ここで行っているのは“夢”教育。EQ(社会性)とSQ(人生観)とIQ(知力)を総合的に高めることで、DQ(夢指数)すなわち夢を達成することのできる力を高める。無理やりにでも色々なものを体験させ、その関係性の中から、SQやEQ、IQを高めていく。自分がどのような人間か、自分のミッションは何か。大きな方向性を持って生きていく。そのような方向性を、他に迎合するのではなく、自分で見つけ出し、歩む力を作ること。この学校で実現される教育に、共感する。
2005.09.07
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偶キャリ。先日たまたまお勧めしていただいた本。この中の「Planned Happenstance」は、1999年のカウンセリング学会誌で発表されたクランボルツ博士の概念で、日本でも去年から、キャリアに関する場ではよく議論されているそうだ。計画された偶然理論とは?1.職業生活(あるいは人生でも)は、実は「たまたま」や「偶然」の出来事や 出会いなどによって決まっていくことが多い2.しかし、その「たまたま」や「偶然」は本人がそれと意識しないで 行っていたことによって生じている。この本を読んだ今週、「Planned Happenstance」のことを、違う場所で3人の方から、三者三様に聞きいた。意識するだけで、聞こえてくるものが違うことが不思議。ここに書かれている偶然からキャリアを作った10人に共通するのは、以下の3点・何らかの問題意識や方向性を持っているときに「偶然」それに関連する出会いや、出来事がある。・機会を捉えて行動に移している・思いを周囲に発信している著者の所由紀さんはこう書いている。思うに、「偶然」とは、何も特別なことではなく、日常生活の中にあるものではないだろうか。その日常を単なる日常として見過ごしてしまうのではなく、そこに「ドラマ性」を感じ、何らかの行動につなげることが、「偶然」を「必然」に変える力になるのだ。私は課外授業ようこそ先生が好きだ。授業を受けた後、子供達が、「この実習を通して、こう感じた。ぼくも、私もこういうことをしたい。」と言っているのを聞き、その人の人生にとって、気づきや将来のきっかけとなるような機会を設ける場を作りたいと思っていた。ところが考えてみると、同じ機会があっても、人によりチャンスだと感じるポイントが違う。テレビで見た世界的なマジシャンは、小学生の頃デパートのマジックコーナーでマジックに出会い、これだと思ってその翌日に弟子入りしたそうだ。これと同じ体験をしても、同じ行動に出る人は少ないだろう。つまり「偶然」を自分にとってチャンスであると感じるポイントは、人により異なり、その連続で人生が作られているようだ。では、その「偶然」とはどういうものなのだろう。以前読んだ、「天職の作法」にエジソンの話が載っていた。「天才とは1%のひらめきと99%の努力の賜物である」という話は、エジソンが82歳の誕生日の時にフーバー次期大統領が臨席しての記者会見で述べられたもの。それまでに記者から馬鹿馬鹿しい質問がいっぱい出て、不機嫌なエジソンとフーバーは、“Yes”とか“No”とかそっけなく答えていた。その中で一人の記者がエジソンに行質問した。「これまでのあなたの発明の中で、最も素晴らしいひらめきの結果は何でしたか?」それに対してエジソンはこう答えたんです。「それは赤ん坊の頭脳の中に天才を見出したことだ。生まれたての頭脳ほど“リトルピープル”にとって棲みやすい場所はない。つまり、年が若いほど自分の脳に宿っているリトルピープルの声に素直に耳を傾けることができるのである。大人になってからでは至難の業になるが、それでも何とか1%のひらめきと99%の努力があれば不可能ではない。」“リトルピープル”とは大人になるほど思考に邪魔される、直感や心の声なのだろう。偶然とは、このような直感が作用するものではないかと、所さんは偶キャリの1人、ダリオ氏の分析で書いている。やや運命論的および宗教的に言えば、ひとはみな天からミッションを与えられている。ただ、そのミッションが何なのかについては提示されていない。おそらくその「何か」に気づくプロセスも含めてミッションが与えられているのだろう。自分の適性は何か、自分に合った仕事は何かという次元ではなく、もっと高次の視点で、自分に与えられている使命は何なのかを普段から考えることによって、キャリアに与える素晴らしい偶然に出会うことができるのではないだろうか。こんな言葉に共感した一冊。参考に。。天職の作法
2005.09.02
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福祉に、発想の転換を!「あなたのエネルギー源は何ですか?」とよく人に聞かれる。しかしいつも困るのは、その質問に対して明確に答えられないことである。強いて言えば、「人」が好きなのだろう。それも、「人という存在」が好きなのだ。「ぱれっと」を創立した谷口奈保子さんはこう書いている。今でこそ知的障害者によるパンやお菓子などの店を見かけるが、谷口さんは先駆的な役割を果たしてきたのではないだろうか。「福祉に、発想の転換を!」では、谷口さんのこれまでの思いと、実践してきたことが綴られているが、その行間たるや、想像を絶する。4歳の娘を小児癌でなくし、その闘病生活の体験を活かすべく、病院でのボランティアをはじめる。行動を起こし、それに“体ごとぶつかる”ことで課題に突き当たり、その課題を解決すべく、大学へ通ったり、海外へ行き、さらに多くのことを得て、それを形にしている。障害者もボランティアも仲間として集える場「たまり場ぱれっと」、「福祉作業所=下請けの作業」という画一的な発想を転換した、「おかし屋ぱれっと」障害者と一般の人が一緒に働く、「Restaurant&Bar Palette」、共同生活の家「ぱれっとホーム」、そしてスリランカにも広がってできた「スリランカPalette」。これらは全て、谷口さんの体験と発想から生み出されたものだ。「私はスタッフを採用する時の面接で、応募者に必ず質問をすることがある。それは「人と関わることが好きか?」と「二つのそうぞう(想像性と創造性)的センスがあるか?」である。略よりよいサービスを創りあげていこうとする時、スタッフにとって想像的で創造的なセンス、つまり発想の豊かさと考え方の柔軟性は不可欠である。それは問題意識を高め、チャレンジ精神を育てる。社会の矛盾に対して走り回ってきた、という谷口さんの躍動感が強く感じられる本。写真の「おかし屋ぱれっと」のキウィパウンドケーキ、おいしかったです。
2005.08.29
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須子はるかさんの主催する、ブック★エクスチェンジ。遅れてしまったため、オークションなどの面白い企画には、出会うことができませんでしたが、とても濃い時間を過ごすことができました。1回目も行ったのですが、2回目の今回は、前回とはまた違う趣向と雰囲気。この変化が素敵です。交換した本の中でも注目が、「コーチングダイエット」以前違う場所でも紹介されていて、友人曰く、読むだけでやせる本、らしい。まだざっと目を通しただけですが、きっと読み終えた頃には、引き締まったBodyが…?!なんて、想像するだけで楽しい。想像しているだけなので、結果は後ほど。さあ、読んでみよう。
2005.08.26
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答えが見つかるまで考え抜く技術表 三郎特に内容に興味が沸いたわけではないのに、この本が、なぜか気になっていた。今日も本屋で”また”目に留まったので、ぱらぱらとみた。そして、、謎はすべて解けた! (金田一ふう)そうそう、予備校の講師だった人だ。「スーパー英文法」の講義をしていた、あのオモテ先生だ。英文法そっちのけで、マルクス主義を語る熱い人で、オモテ信者といわれる人達が、講義になるとまん前に陣取って、熱心にうなずいていた。その頃は、英語の講義を受けたいのに!と憤慨していたもんだが、最後の講義でじんとする話をしてくれたのを覚えている。本の中で心に残ったのが、農学者遠山正瑛さんの話。遠藤さんは退官後、ゴビ砂漠で、植林活動を行っていたが、ボランティアを集めて植えた100万本のポプラが、すぐに洪水に流されてしまう。諦めが漂うメンバーに向かって、「やらなあかん」という。表さんはこう書いている。考えに考えたのなら、あとは余計なことを考えず、やるだけ。この一週間、もう1つ関わっていたプロジェクトが動き始めた。私がずっと関わる方向のもので、人生の方向に沿った内容。でも、その他の必要なことを後回しにしていたり、身が入らなかったりすることで、チャンスや信頼を無くすのではと不安になっていた。直前に立ち読みした『お先に失礼する技術』で書かれていた、内容とあいまって、それでもやろうと思えた。考えに考えたのなら、あとは余計なことを考えず、やるだけ。やるためにはどうするか?から始めよう。やるだけ。
2005.08.12
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未来を拓く君たちへ―なぜ、我々は「志」を抱いて生きるのか田坂広志価値観、人生観、そんなものが、ギューッと引き伸ばされる感覚。田坂さんの言葉は、どれも、深くて、軽やか。余白の力強さと、繰り返される独自の哲学。いったいこの人は、どれほどの広さを持っているのか。以下抜粋。もし、君が、本当に「人類の歴史」の意味を知りたいならば、君が学ぶべきは、「人類の歴史」ではない。では、何か。「宇宙の歴史」だ。宇宙。私の脳みそはストレッチし始めた。君は、自身の未来を切り拓くことによって、人類の未来を切り拓いていく。あたって砕けちゃった今日だからこそ、ぐっと来た言葉は、人生の出来事が語りかける「声」に、深く耳を傾けるならば、かならず、その出来事が教ええくれようとしている大切な「意味」を感じ取ることができる。そして、過去は無い。未来も無い。あるのは、永遠に続く、いまだけだ。いまを生きよ。いまを生き切れ。「志」「感謝」「成長」。この3つが、キーワード。自分のことばかりで、小さくなっていた、私の視点。「志」は?今日の出来事が語りかけていることは?と、アイロンをかけ、さらに引き伸ばすことにします。
2005.07.31
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数日前参加した会議に影響を受け、今週と来週はその関連本週間。その会議を主催されていた、佐々木かをりさんの自分が輝く7つの発想は、まれにみる、手元に常に置いておいて、読み返したくなる本。いくつかピックアップ。『ギブ&ギブンの発想』どんな環境下でも人から奪うのは避けたいと考え、「ギブ&ギブン(与え、与えられる)」という発想で生活していくことにした。相手にして欲しいと願うことがあるのなら、まず自分からそれを始めてみる。こんなふうになって欲しいと思う姿に、まず自分がなってみる。『自分の「心の言葉」に耳を傾ける----コニュニケーションの発想』例えば、「銀座の交差点にピンクのキリンが立っているなんて、絶対に想像しないでください」。そういわれたら、何を思い浮かべえるだろうか?多分、一瞬、銀座の交差点に首の長いピンク色のキリンが信号待ちをしている姿を想像しているのではないだろうか?単語を無意識に選択するのではなく、意識的に選択して、言葉の改革をすることで、自分の意識や行動を改革するようにしているのだ。『「明日しよう」から「今日しよう」へ----レスポンシビリティーの発想』私は、自分に取り入れたい考え方や、守りたい約束事があったとき、「~しています」と、現在進行形で自分に向かってつぶやいている。それを繰り返していくことで、意識を変え、行動をしていくのである。自分の人生の変化を起こすのも自分。社会におきる変化も、自分から始まっていくのだ。私たち一人ひとりが、自分が何をすると役に立つのかを考えて行動すると、少しずつ、世界は変わっていくのである。顔も名前も知らない、こんな私にさえ、その生き方は、大きなプラスの影響。自分に対しても、社会に対しても、Make a difference!
2005.07.27
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