霧のなか



その日は朝
ふと気がついたら
いつもと反対方向の電車に乗っていた

だから
こんなに空いていて
しっかり座席にすわっていた

それにしても
なぜこんなにがらがらなのか
制服姿の生徒はひとり、あたしだけ

まだ、引き返せば学校にはじゅうぶん間に合う、時計の時間
このまま乗って折り返しの駅で乗り換えれば
始発からすわっていける、ラッキ~♪

けど、気がつけば
折り返しの駅を過ぎてゆき
そのままどんどん速度を上げて進む電車

途中の駅もとまらず通過して速度をあげるけど
乗客はみな眠りこけていて気がつかない
どうしたの?
みんな!
起きて!!!

電車の窓の外は霧がぼわっと立ち込めていて
街並みの景色がさぁっと消えてしまい
雲のなかをひたすら走ってるよう
このままどこへいくのよぉ
助けて! おねがぃ☆

ガッタンと
電車が大きく揺れて
満員電車の座席で目を覚ます、あたし(>_<)

寝ぼけまなこで
ふと窓の外をみてみると
そこは街並みの消えた深い霧のなか(*_*)

え、これも夢なの???



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