ロックンロールベイビーのラッキーストライク!

ロックンロールベイビーのラッキーストライク!

愛は地球を巣食う(1)


薄暗い路地を歩く。
地面の冷たさが靴を通して伝わってくる。空気は乾燥していて息は白い。
身に着けているコートと伸ばした髪が闇に溶け込んで男の姿はあまり見えない。
あるところに来た時、男は足を止めた。
そこはどこにでもあるようなアパートのような建物だった。
「ここか…」
男は一人呟くとその中に入っていった。
その建物は電気が点いておらず、辺りは何も見えない。
男は左の壁にあるスイッチをオンにして灯りを点けた。
目の前には一つ扉があるだけで他には真っ白な壁があるだけだった。
男は靴を脱ぐと目の前に向かって歩いていく。
男は扉の前まで来ると立ち止り扉をノックした。
扉の向こうから声がした。
「どなた?」
若々しい女の声が聞こえた。
「カゼだ」
男は自分の名を名乗った。
「いいよ。入って」
再び声が聞こえた。
男は扉を開けるとそこには薄手のセーターにジーンズという格好をした綺麗な女が立っていた。
「寒かったでしょ。コーヒーでもいれるね」
女は微笑みながら言った。後ろを向いたとき女の長い髪の香りがカゼの鼻を刺激した。
「ああ、頼む。ケイとシゲは少し遅くなるってさ」
カゼはコートを脱ぐとそれを半分に折り、ソファの上に置いた。
カゼは部屋を見渡した。
部屋にはあまり物が置いておらず、古いストーブが置いてあるだけだった。
そして部屋の片隅には大量のダンボールがあるだけだ。
そこに女がコーヒーを入ったマグカップを2つ持ってきた。
「そうなんだ。その間けっこう暇だね」
女はコーヒーを啜りながら言った。
「けっこう広いな。物がないからそう感じるだけかもしれんが」
カゼはズボンのポケットからタバコと携帯灰皿を取り出した。
「ああ、灰皿ならあるわよ」
というと女はダンボールの山の一番手前にある『小物』と書かれたものを開けると灰皿を探し始めた。



俺ではここまでが精一杯だ…。
感想など言いたい事があれば掲示板まで。
こんなに短いのに感想も何もないと思うが。



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