ロックンロールベイビーのラッキーストライク!

ロックンロールベイビーのラッキーストライク!

リボルバ・ジャンキーズ


森林伐採を次々と行なうために日本にも砂漠化が進み、緑の多い自然の国が今となってはアメリカの西部のような状態になってしまった。
風習もそれに伴い一般人の銃刀の携帯が自由になったりして治安も環境も最悪になってしまった。
大体の人間は治安の良い国、環境が整えられた国へと移ってしまったが、一部の人間は未だこの地に住んでいる。
一部の人間というのは移住する資金がなく仕方なく住んでいる者や人を殺したがっている人、いわゆる「荒くれ者」などの危険思想を持った人間が主だ。
勿論、例外も存在するが、基本的にはそういうのがほとんどだ。
その中でも比較的治安の良い街(あくまで比較的であって決して良くは無い)長野県。
女はそこにいた。女の格好は明らかに可笑しい。
服は普通なのだが、サングラスに帽子、マスクといった装飾品は怪しすぎて目立ってしまう所だが、国が国なだけに行き交う人も特に気にするわけでもなく歩いていく。
女の目的は尾行。自信満々で尾行しているが、見つかるのも時間の問題といったところだ。
…というか、もうバレている。
「何の用だ?」
男は…尾行していた目標はポケットに入っていた拳銃を取り出して、女に鋭く銀色に光っている拳銃の先を見せながら言った。
「え!?なんでわかったの!?完璧なはずだったのに!」
女は驚きの表情を隠せずこう言ってマスクとサングラスをはずした。
「で?何の用かと聞いているのだが?」
銃の先をさらに近づける。
男の目は女を見下ろしながら睨んでいる。
「仕事の話なんだけど…いいかな?」
男の眉が微かに動いたが、女は気付かなかった。
男は拳銃をポケットに入れ直すと歩いていた道に向き直すと歩き出した。
「え…?」
「どうした?仕事の話じゃないのか?」
ハッと気付いたような顔をすると、女は男について行った。
男はしばらく歩いているとある地点で立ち止った。
「え…。ここって…」
そこにはただの廃墟があるだけだった。
男はその中に入っていった。
そそくさと女は男の後ろについていった。
薄暗い廃墟の中を歩いていく。
1階の一番奥の部屋まで行くと一人の人物が部屋に置いてあるクロッキングチェアに座ってゆらゆらと揺れていた。
「お客さんかい?良治」
揺れている男は微かに笑いながら良治に話し掛けた。
その部屋の中も暗い為、女からはほとんど向かいにいる男の姿を確認できない。
見えるのは男の鋭い眼光だけで他は薄っすらとしか見ることが出来ない。
「ああ、この女はクライアントだ」
「また可愛らしいクライアントだね。で、内容は?」
「良治、良治」
女は良治の方を向くとジャケットの袖をクイクイと引張った。
「なんだ。それに初対面に対していきなり呼び捨てはどうかと思うが」
良治はあくまで鋭い顔つきはそのままで女の方に顔だけ向けた。
良治の声に女の体が一瞬強張るが気を取り直して良治に聞いた。
「この人は誰なの?」
なんの疑いもなくそう訊いた女に対して隣にいた良治はぶっきらぼうに答える。
「俺の仲間だ。名は草元健次という」
良治がそう言うと女は、椅子を揺らしながら女に向けて手を軽く振っている健次の方に向きなおす。
「よろしく。お嬢さんの名前は?」
紳士のような健次の問い掛けに女は少し緊張したような声で「藤原霞です」と、自分の名を告げた。
「そんなことはどうでもいい。早く仕事の話をしろ」
腕を組んで不機嫌そうな顔をしている良治に促がされて、霞は依頼する内容を話しだした。
「良治にしてもらうことは…」
「呼び捨てはやめろ」
すぐに横槍をいれた。
「…良治さんにしてもらいたいことは私も請負屋にして欲しいの」
「断る」
「なんで!?」
納得いかないといった様子で霞は良治の方を向いて怒鳴りつけた。
「お前こそどうして請負屋なんてやりたいんだ?」
逆に良治が霞に問い返す。
少しの間考え込んだあと霞は口を開いた。
「殺したい奴がいるの。私の手で」




こんな感じでよろしいでしょうか?


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