1日目(8月7日)
まずはこの日観たバンドをずらっと(一部しか観てないものも含む) ・ BOYS LIKE GIRLS
・ SAOSIN
・ DISKYU
(MICHAEL JACKSON物真似) ・ MAKIN' LOVE
(KISSカヴァーバンド) ・ HATTALLICA
(METALLICAカヴァーバンド) ・ NINE INCH NAILS
・ MY CHEMICAL ROMANCE
ということでパンフだけ買って荷物をロッカーにぶち込む。この時点で10時半前。一応計画に入れていたJAPAN狂撃SPECIALを観にアイランドステージへ。ここもまだまだガラガラ。なんとなく名前からメタルっぽいのかなと勝手に想像してたら、ただのヤンキーロケンローで、あんまり面白くなかった。。。とここで友人から到着したとの電話が入ったのでそそくさと会場をあとに。その友人と一緒に来ている弟さんが極度の雨男であることを(その時は)ジョークにしつつ合流し、早速一杯やりながら、なんとなくビーチステージに。横には畳エリアがあって、座りながらオープニングのleccaを聴くでも聴かないでもなくのほほんとする。風もあるし(その時は)ビーチは最高だった。ほいでボクはBOYS LIKE GIRLSを観るために友人と別れマリンへ。とりあえずスタンドに座った。。。と、ここまで書いてきて、こんなペースでだらだらと書き続けていいのか?これは読者まったく無視の垂れ流し行為だな、と早速気付きつつも、それ以外にテクを持っているわけでもないのでやっぱりこのまま続けますわ。
BOYS LIKE GIRLS。ポップパンクの新生としてデビューアルバムもなかなか好評だったバンド。ボクも買ったし、まあ凡百のバンドよりはましかな、程度との印象だった。しっかしライヴは。。。つまらなかったねぇ。パンチが効いてないというか、ただ演奏してるだけでなんとも無味乾燥だった。腹も減っていたので何曲か観たあとに退場し飯を食う。
このあたりで“あ、コレ、ホントヤヴァイかも”と思い始めた。結果は届いておらずで、すごすごと引き下がった。会場で落とす可能性ってないんだよなぁ、と考えつつもNINE INCH NAILSが始まる時間が近づいていたので、再びマリンへ。ちょうどBOOM BOOM SATELLITESが終わったところらしく、入れ替えの入場規制につかまってしまった。10分ほどで入場し、グラウンド真ん中付近へ。友人と合流する予定も見つけられず、そのままひとりで開始を待つ。
で、このNINE INCH NAILSというバンド。凄いことは今更ボクが語るまでもないんだけど、正直申しまして、ボクこのバンドの凄さがわからないんdeathわ。アルバムも何枚か買ったし、聴いたりしてるんだけどどうも。てなワケで、今回のライヴが伝説だったと言ってるヒトもいるみたいだけど、ボクにとっては、雨の中のライヴ+雷。ってだけなんだよね。だからNINのライヴレポはボクに期待しないで下さい。あ、他のレポも期待しないで下さい。あ、このレポ自体に期待しないで下さい。あ、ボクに期待しないで下さい。 まあとにかく降りも降ったりで、本当にNINのライヴの間だけの雨だった。気味悪いdeathよね。さすがに、最後のライヴということもあり、気合いが入っていたのはボクにも分かった。激しい曲からメロウな曲まで、まさに“歌い上げる”という表現がピッタリのTrent Reznorのヴォーカルだった。ただ、とにもかくにも雨なんdeathよ!少し弱くなったかなぁ、と思うとまた強くなり、そして雷。ボディーブローのようにあとから段々段々効いてきたね(実際ボディブローを受けたことはないので確かなことは言えないけど)。さすがに“もういい加減やまんか~い!”というツッコミを天に向かって入れたくなったが、そんなことをしたら余計降るかも知れないのでやめました。
そんなこんなでNINのライヴが終わり、民族大移動へ。最初はグラウンドにも客がまばらで、大丈夫かいなと思ったけど、始まる頃にはなんとか多少は入った。後ろの方は見てないけど。ちなみにMCのサシャは次のマイケミとNINを比較して、マイケミファンを貶めるようなひどい煽りをしていた。“ナインインチのファン~!!、マイケミのファン~!!”(で、明らかにマイケミファンの反応が悪いのに何度も聞くという) そのマイケミ。しつこいくらい書くけど、個人的には大好きなバンド。更に今年の彼らのライヴはサマソニのみ、更に更に現在製作中の新作アルバムからの曲も披露するとなると、観ておかなければならなかった。ライヴの評判がよくなかったりするけど、ボクはそうは思わないね。最初の頃はけっこうグチャグチャだったけど、回をおう毎に良くなってきてるのは分かった。そんな感じで、完全に上がったとは言えないけど、ほぼ止んだ空。ホントにNINの時だけ降った雨だった。 で、ライヴ。MCRと書かれたバックドロップの前には幕がかかっている。そしてSEが鳴りバンドメンバーが登場。スタートは”This Is How I Disappear”。前回の来日ではThe Black Parade全曲演奏という名目だったが、今回はThree Cheers~とThe Black Paradeの曲を散りばめつつ、間に新曲を数曲(ボクが聴いてた限りは2曲だと思ったけど3曲やったみたいだ)とウォッチメンに提供したBOB DYLANのカヴァー”Desolation Row”を挟むという構成。そういえばこのバンド、来日の度に誰かがいなかったり、延期になったりと、結構トラブルメーカーなバンドだったが、今回はGerard“黒髪”Wayを筆頭に全員集合だった。楽曲自体は素晴らしいものばかりなので、純粋に身を任せて楽しむのみ。ボクが陣取った場所はド真ん中(L側だったので正確には左側だが)のPAとステージの間あたり。圧も全然なく、なかなかいい位置だった。 披露された新曲に対する印象は、“すごく生っぽい”って感じだった。前作のコンセプトから解放されてまた原点に戻ったという印象。HIVESみたいな感じの曲もあった。コーラスやメロディなど、相変わらずツボをおさえた構成で、これまた次のアルバムも期待できると感じた次第。 とにかくヘッドライナーの強みってのは、舞台演出に力を入れられるってこと。この日のパイロもふんだんに使われていて、盛り上げにひと役買っていた。日本では規制が厳しくてパイロを使えるライヴがほとんどないだけに、炎の熱さを感じられるライヴはレアだと思う。(あ~またウドフェスのKISSを思い出しちゃうよ) そんなこんなで本編最後は”Famous Last Words”。少し間があいて、Gerardは、ライヴの最初から気になっていたPAとステージの間にある台のような小さいスペースに現れた。さっき書いたようにボクがいる場所からはすぐそこ。そこでほぼアカペラで”Cancer”を披露。巧いと思うよ。実際。これでライヴがヘタとか風評流す人達は、単にこのバンドが嫌いなだけなんだと思うね。 そして最後は”Helena”で締め。終わった瞬間に上がり始めた花火を見ようとg.のRay ToroがステージからPAに一気に走って来てPAから観ていたな。マリンステージを最後まで観た客だけが味わえるこの感動は筆舌に尽くしがたい。(あ~またウドフェスの“湾岸戦争花火(花火が上がったんだが濃霧に隠れて湾岸戦争時のスカッドミサイルが飛ぶテレビ映像のようにしか見えなかったという伝説の花火)”を思い出しちゃうよ。
2日目(8月8日)
この日観たバンドは以下の通り ・ ANTONIO INOKI (with BOB SAPP and TRIPLE-P)
・ HOLLYWOOD UNDEAD
・ MASTODON
・ THE ALL AMERICAN REJECTS
・ EGO WRAPPIN’
・ JOAN JETT with THE BLACK HEARTS
・ THE TING TINGS
・ ELVIS COSTELLO & THE IMPOSTERS
・ THE SPECIALS
で、で、で、この睡眠が結果的に功を奏し、体力回復。とか言いつつJOAN JETTは後ろから観ていたんだけど、かっこよかったねぇ。まず体型が変わってない(ように見えた)し、雰囲気とか、全身から放たれるオーラが“ロック姉御”だった。ベスト盤しか持ってなかったけど、”Bad Reputation”とか”Do You Wanna Touch Me”とかポップでキャッチーな曲が満載で、文句なくノれる。ちゅ~か聴いてて思ったのは、最近のPARAMOREとかALOHA FROM HELLとかAVRILだって、ガールズポップと呼ばれているものは、結局全てここに還っていくんじゃなかろうか。それほどまでに、ガールズポップバンドで、彼女を通ってないヤツはもぐりだ!と言いたくなるような感じだった。今になっても色褪せない、素晴らしい音楽をやっていると思った。名曲”I Love Rock N’ Roll”も披露し、とにかく衰えないロッカーぶりを存分に発揮してくれた彼女に拍手!
タイムテーブルを確認するとまだTHE TING TINGSが観られる。ということで、終了後ダッシュでソニックステージへ。間に合いました。まだ演奏中。このバンド、たまたま以前PVで観ただけだったんだけどなんとなく引っかかってて。THE WHITE STRIPESも好きな方だし、こういう変則的なバンドってのはハマる場合が多々ある。で、彼らも例外ではなく、キュートな声と、なかなかにパワフルなビートでもって会場を盛り上げていた。ソニックはモニターがないから表情までは見えなかったけど、カッコよかったdeath。♪That’ s Not My Name♪が頭にへばりついてなかなか離れないよ。
で、終了後またマウンテンにダッシュで戻り、ELVIS COSTELLO & THE IMPOSTERSを観戦。まだ始まってなくてホッとした。ただコステロさん、恐縮ながら全然ボクには馴染みがなく、THE WiLDHEARTSが”Pump It Up”のカヴァーをしたので知っているくらい。歴史長く音楽性も様々ということで、どうもとっつきにくいイメージがあった。しか~し、始まってみるとこれが何とも心地よい。今回はサマソニということでロック色の強い選曲をしてくれたんだろうが、爽やかというか、耳障りがよいというか、“クラシック”と言ってしまえば片付けられるんだけど、やはり彼の持つ独特な雰囲気があるんだろう。気の合うバンドメンバーを連れてきていたのだろうし、演奏に関しては安定していてこれも聴いていて心地よかった。1曲1曲レヴューできないのが申し訳ないが、全体的な雰囲気で完全に圧倒されてしまった。
さぁCANCER BATS(これ、なんでカタカナ表記だとキャンサーじゃなくてカンサーになるのかな?誰か知ってるヒトいたら教えて欲しい)。カナダのハードコア軍団。試聴して初めて知ったけど、突進する戦車みたいなかんじで、結構底力を感じたので、ライヴが楽しみだった。で、実際期待に違わぬパフォーマンスだった。ごっついパワーあったねぇ。結局行かなかったけどBRING ME THE HORIZONと組んだ翌日のライヴはすごかったろうな。BEASTIE BOYSの”Sabotage”のカヴァーも飛び出して最後は”Hail Destroyer”で締めた。さりげなくこういういいバンドも呼んでるところがサマソニ侮れない。
さて、一発目のお目当てFIVE FINGER DEATH PUNCHを近くで観るために前へ。相変わらず客はそれほどいない。ただ、こちらに関しては正当派メタルの流れを汲んだ期待の新人だけに、メタルファンが増殖していたな。バンドはアルバム通り”Ashes”からスタート。チョイ音が小さいが、まあいいか。で、曲が進んでって、演奏は悪くないし、ステージングもこ慣れている。。。んだが、もうひとつ心に響かなかったのは、音の小ささだったのかそれとも楽曲なのか。アルバムで聴けたSLIPKNOT的な突進力がイマイチ感じられなかったんだよね。その辺は今後に期待しましょう。ちなみに終了後ケータイを取り出そうとポケットを探ると“ナイ!”。慌てて周辺を探ると。。。落ちてましたマイケータイ。あぶねぇあぶねぇ。危機管理の甘さを露呈した今回のサマソニdeath。
THE QEMISTSはボクが想像してたのとちょっと違ったので早々に退場。今回初めてとなるサイドショウステージへ。インパルスを筆頭になんかいろいろ出てたけど、やっぱり一番は渡辺直美。王道のBEYONCEをやってくれたんだけど、何せこの日、ホンモノが出る日にやってるっていうね。なんか、なんて言うんだそういうの。英語でなんか適当な単語ないか。シンクロなんとかとか言うのかな。よくわからんケド。とにかくこの日観る渡辺直美は普段の10%増しでよかったdeath(しょっちゅう観てるワケじゃないけどさ)。
飯を食ったりなんだらしてて、既にアイランドのIN CASE OF FIREを観るのも諦めたりしてて、さあどうしようかとなった時に、タイミングよく始まったのが、再びサイドショウステージでのエアギター選手権日本代表決定戦。一時期のブームからは熱が冷めてきた感があるけれど、そんな“今”のエアギタリスト達はどんな風なのか興味があった。で、司会はよう知らない男と女。女の方はキンキン声がむちゃくちゃ耳障りだった。ただ全然知らなかったんだけど、審査員としてRollyとAnchang(とロック好きで知られているらしい競輪選手の加藤慎平氏)が登場。おぉ!となったね。特にRollyさん。すかんち好きでしたから。で、次から次へと選手が登場して、自分のエアギター技を披露していくんだけど、失笑あり、爆笑ありで楽しかったね。やっぱり結構メタル系の曲を選ぶ選手が多いし。でもやっぱり秀逸なのはRollyのコメント。このヒトやっぱ天才deathわ。エアギターなのに、“Dave Mustaineのスパイダーコードをしっかりやっていた”とか“”Decadence Dance”を選ぶならNuno Bettencourtを一回弾けるようになってからやらなきゃダメだわ”とか、言ってることがむちゃくちゃ。でもオモシロ杉。残念ながら最後まで見る前にマキシマムの時間が来ちゃいそうだったから途中で抜けたけど、これは楽しめたね。
さぁそんなこんなで遂に10周年サマソニも最終アクト。LIMP BIZKITの登場だ。CAVALERA CONSPIRACYで体力を消耗したので、マキシマムザホルモンと同様、後ろのスペースから観ることを決断した。このバンドを観るのは初めてだけど、初期の頃はアルバム聴きまくってたなぁ。評判ではFredがあんまりやる気ないとの話も聞いていたので、ちょっと不安になりつつ待っていたのだが。。。 1曲目のMy Generationが炸裂した瞬間!不安は吹っ飛んだ。ええじゃないかFred!声も出てるしノっている。バンドの演奏もタイト。こうなればもう踊りまくるしかない。披露される楽曲は、ボクが一番聴いていた2ndと3rdの曲ばかりということで、思う存分暴れられた。”Rollin’”とか”Nookie”とか、実際凄い迫力だ。曲間はSEで繋いだりして、常に音が出ている状態。DJ LethalもJohn Ottoも、当然Wes Borland(東京は全身白塗りで顔に赤線が数本プラス腰ミノ)、も抜群のキレだ。途中Fredは観客をステージに上げて一緒に盛り上がっていた。機嫌よかったんだねぇ。ここまでのクオリティを見せてくれれば、今回復活した意義もあるというもの。ここで極上のアルバムが誕生すらば、再びリンプ旋風が巻き起こる可能性だってある。とにかく緩急自在の楽曲に、ボクはとにかく跳んで、シャウトして、踊って、彼らの音楽の虜になっていた。個人的に今回”Show Me What You Got”の良さを再認識できた。この曲今までしっかり聴いてなかったんで。Who’s hotふ~ざ?そして1時間半程度のライヴは最後、”Faith”で壮絶に締め。うーんあっぱれリンプ!!
3日目終わり。ベストアクトは LIMP BIZKIT
ということで、マウンテン最後の極悪3連発ショウも乗り切り、ボクのサマソニも終了した。3日間という日程も特になんの問題もなく乗り切ることができた(問題は落とし癖だけだ)。やっぱり音楽という無限の力を持った空間にいると、体力がどうのとか言ってるレヴェルじゃない。楽しい。そのひと言で疲れなんかどっかにいってしまうのだ。毎年、フェスが終わるたびに音楽に感謝し、そして更に音楽が好きになる。今年もそれは例外ではなかった。LOUD PARKという、メタルファンには神的なフェスが誕生したおかげで、2ヶ月後にまたこの至福の喜びを感じることができるのだが、夏のこの時期に、この歳でこれだけの思い出ができるというのも幸せなことだ。また来年、そして再来年も、感動をいっぱい与えて欲しい。 今回参加された方、お疲れ様でした。また来年も盛り上げましょう。 Rock On!!
そして最後に、、、 Thank you SUMMERSONIC, all the bands and the people who made me smile. ...and congratulations on the 10th anniversary!! See ya in the next year!!