Carpe Diem ♪

Carpe Diem ♪

ドイツW杯組合わせ抽選、最悪 or 最良?



日本が入ったのはグループF、ブラジル、クロアチア、オーストラリアという組み合わせ。
この顔ぶれは日本にとって良かったのか、悪かったのか。
もちろん本大会まで答えはわからないわけだが現時点で言うとすれば「最悪ではない」とは言えるだろう。

では考えうる最悪の組み合わせとはどうだったのか?
私が考えるにアルゼンチン、オランダ、コートジボワールもしくはパラグアイ、それかオーストラリア。

サッカーに関する限り日本はアルゼンチンとの相性は最悪である。
私には彼らの「速い、巧い、汚い」サッカーに日本がズタズタにされている印象しかない。
善戦したかに見える98年ワールドカップの時の対戦(0-1で日本の敗戦)も
アルゼンチンが長い大会の緒戦にピークを合わせていなかったことと日本に関する情報をあまり持っていなかったことが原因なのであって
彼らにとっては「想定の範囲内」のことであったはずである。
それに比べればブラジルに対しては日本は比較的に善戦している。
フル代表ではないがアトランタオリンピックの時に日本がブラジルに勝った試合をご記憶の方も多いはず。
今度のワールドカップでは対ブラジル戦は第3戦目になるのでそれまでに彼らが2勝して決勝トーナメント進出を決めていれば
メンバーを落としてくることも考えられる。(それでも世界一流だが)

オランダは、現時点でワールドカップを戦ったなら確実に決勝まで残るであろうと思われる強豪国。
個人能力の高さに加え、組織力も際立っている。それに決定力もきわめて高い。
複数のポジションをこなせる選手が揃っていることもこの国の強み。
過去、能力がありながら結果を残せなかったときにしばしば原因となってきた内部分裂も監督が現役時代「史上最高のストライカー」と
評されたカリスマ、マルコ・ファンバステンであることを考えると今回はあまり心配ないであろう。
それと比較するとクロアチアはまだくみしやすい相手と言える。
98年ワールドカップで対戦した時のようなタレント揃いのチームではない。
ただし、攻撃型から守備型へのシフトチェンジに成功したチームだけに、日本が苦戦を余儀なくされることは間違いないであろう。
日本を「格下」と思ってガンガン攻めてくれた方が隙が生まれて戦い易いかもしれない。

コートジボワールは日本が苦手とする身体能力の高いアフリカのチーム。
「脅威の身体能力を誇るアフリカのチーム」と聞くと日本は必要以上に萎縮する傾向がある。
パラグアイは堅守からのカウンターを得意とし、たとえ相手が格下でも
プレースタイルを変えないので日本としては最も戦いづらいタイプ。
引いて守る相手に対して日本は滅法弱い。
オーストラリア・・・申し訳ない、あまりイメージがわかない。
が、このチーム、ウルグアイとのタフなプレーオフを勝ち抜いてきている。
ヨーロッパの一流クラブで活躍する選手もおり、個人の能力は以前から高い評価を受けてきた。
今回はそれを名将の誉れ高いヒディンク監督が見事に組織としてまとめ上げたと聞く。
ヒディンクといえば2002年ワールドカップで韓国を率いてベスト4に導いた人物。
だとすると日本にとってはかなり不気味な相手と言えよう。

こうして書いてみると「グループCじゃなくてまだ良かった」という感じであろうか。
アルゼンチン、コートジボワール、セルビア・モンテネグロ、オランダ・・・
まさしく「グループ死」と言うほかない。(爆)

ただし本大会はまだ半年も先。半年もたてば状況は変わる。
いい方向にも悪い方向にも、いくらでも状況は変わる。
私がここに書いたことは現時点での一観客の勝手な推測に過ぎない。
半年後、日本にとって状況が良くなっていることを祈るのみである。

今回私が一番驚いたことはマスコミの論調が「ブラジルと同じグループに入ってしまった」「ブラジルだけは避けたかった」
となっていることである。
日本がワールドカップ初出場を果たした98年フランス大会のときは「いっそブラジルと同じグループなんて面白いのでは」
というマスコミも多かったのに。
つまり、98年の時は出場するだけで満足していたものが今回はグループリーグを突破して決勝トーナメントまで駒を進めるのが
日本代表に課された「ノルマ」であるとマスコミも認識しているということであろう。
私がサッカーを見始めたときというのはJリーグができるよりずっと前だった。
「私が元気なうちに日本はワールドカップに出られるだろうか」と思っていたことを考えると隔世の感がある。

ちなみに夫と私が日本よりも応援するポルトガルはグループD、メキシコ、イラン、アンゴラのグループに入った。
これはポルトガルにとっては「最良の組み合わせ」と言ってよい。
もっとも2002年ワールドカップの時も韓国、アメリカ、ポーランドという恵まれた組み合わせでありながら
相手をなめてかかったばっかりにグループリーグ敗退という不名誉な結果に終わった。
同じ轍を踏まないように願っている・・・が、「やってもうた」が多いチームなので甚だ心配。



© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: