Carpe Diem ♪

Carpe Diem ♪

ちょっとした波乱。



来ましたね。ちょっとしたサプライズが。


春を告げるポプラの綿毛がふわふわと舞うドルトムント。

ドイツ有数の工業都市としても知られるこの町でカリブの島国トリニダード・トバゴが小さな奇跡を起こしました。

北欧の雄スウェーデンを相手に堂々の引き分け。

選手もサポーターもまるで優勝したかのような喜びようでした。

それもそのはず、大会最弱国とさえ目されていたW杯初出場国が歴史的な勝点をあげたのですから。

2年前のヨーロッパ選手権で初出場のラトビアが大国ドイツに引き分けて初めての勝点をあげた時を思い出しました。

あの時もやはり選手・サポーターの爆発的な喜びようが印象的だったのを覚えています。


ところでわれらがサムライブルーにとってこれはちょっと不吉な予兆かもしれません。

というのもトリニダード・トバゴの監督、レオ・ベーンハッカーは実績のあるオランダ人監督。

日本の初戦の相手オーストラリアの監督、フース・ヒディンクもまたオランダ出身の名将なのです。

フース・ヒディンクといえば前々回はオランダ、前回は韓国を率いていずれもチームをベスト4に導いた輝かしい経歴の持ち主。

さらに言うと日本とオーストラリアの実力はトリニダード・トバゴとスウェーデンのそれと比べてはるかに接近しています。

マスコミは対ブラジル戦のことばかり取り上げていますが初戦のオーストラリア戦に勝つことの方が100倍大事です。

そこで勝ち点3を拾うことができれば決勝トーナメント進出がぐっと近づくのですから。


勝利の女神が老獪なオランダ人監督ではなくかつて「神様」と呼ばれたブラジル人監督にほほえんでくれることを祈ります。


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