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石けんの歴史:その3




石けんが日本に伝わったのは、織田信長の時代、ポルトガルから伝わったと
言われています。ポルトガルの船が日本にやってきたのは、16世紀中ごろ。
当時の支配者は織田信長でした。
信長は、西洋の文化を積極的に取り入れた人物でしたので、
石鹸も日本で使用が許可されるようになります。
日本では、石けんは「シャボン」と呼ばれていました。
江戸時代に入り鎖国がはじまると、外国との交易は限られたものに
なってしまったため、石鹸も姿を消していきます。
ただし、おもしろいことに、石鹸は消えても、「シャボン」という言葉は残ります。
そして生まれたのが、「シャボン玉」!「シャボン玉」は江戸時代、縁日などで
よく売られていました。
原料は、日本で古くから洗浄剤として用いられていたムクロジやいもがら
タバコの茎を焼いた灰だったといわれています。

その後日本も明治維新を迎え、石鹸への関心も再び高まりました。
明治6年には、日本で初めて石鹸が製造されるようになりますが、
当初は製造過程に欠かせない苛性ソーダの入手が難しかったそうです。
しかし、次第に生産量は増え、現代のような石鹸産業となっていったのです。
日本で最初の石鹸製造は、横浜磯子の堤磯右衛門により行われ、彼の門下
が花王や資生堂などで石けんの製造を続け、現在に至ると言われています。


つづく

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