~蠍の幻想曲~

~蠍の幻想曲~

神楽~一章~



なぜなら私は昔から霊感があると云われていたが、実際に私は幽霊を見たことがない。

まぁ人間は見える物しか信じないからしょうがない。そんなことを思いまたいつもと同じ一日が始まる。

「ファ~。」

とりあえず朝の6時に起きる。いつもと変わらない日々。布団をたたみ、リビングに朝食をとりにいった。

といっても母はまだ寝ているので私が朝食を作る。朝食を作り、食べ、7時前、今日は学校だ。

私は中学生なので、制服に着替える。腰の下まである黒色の髪をヒモで結び一本にする。7時30分に家を出た。

私は学校まで10分の道のりを一人で歩く。学校の門をくぐり、クラスに入る。

「おはよう。」と声をかけられる。私も「おはよう。」と挨拶を返す。

机に鞄を置き、イスに座ると友達の桜が話しかけてきた。

「ねぇ雫、昨日のテレビ見た?」

私は首を横に振った。

「そうなんだ、雫なら見てそうだったのになー。」

と云って桜は自分の席へ戻っていった。

さっきから雫と呼ばれているのが、私の名前だ。私の名前は一村雫(しずく)と云う。

中には一村さんと云う子もいるがそれはあまり仲が良くない証拠だ。

そして、8時。朝の学活が始まった。

                          ~第二章へ~

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