~蠍の幻想曲~

~蠍の幻想曲~

神楽~第三章~



「雫~~、おーい。」

桜だ。

「一緒に帰ろう。」

私はカバンに教科書やノートを入れて席を立った。

桜と一緒に靴箱へ向かう。

ガチャ、私は靴を手に取り足下に靴を置いた。

「桜ー、行くよー。」

「……。」

返事がない。私は桜の靴箱を見た。

「あちゃー。」

桜の靴箱に手紙が2,3枚入っていた。

「雫ー。また入ってたよー。」

私は一枚手紙を手に取り、封を開けて手紙を読んだ。

『桜先輩へ 明日の放課後、中庭の木の下で待ってます。』

「うー。どうしようねえ雫ー。」

私は手紙を直し、桜に渡した。

「知らないよ。」

私はそう云って靴を履き、歩き出した。

後ろから ちょっとまってよー と聞こえる。

思えば桜は私と違いかわいい。ショートカットで顔も可愛く、スタイルも良い。

……なんか少し腹が立った。


帰り道。家には10分ぐらいで着く。

「ねぇ雫、本当に行かないの?」

「うん、夕食の片付けがあるから。」

「…まさか恐いの?」

「いや、恐くはないけど……。」

私は無駄なことはしたくない。

「ふーん…、じゃあいいや。また今度誘うね」

そう云いって桜は、自分の家に向かう道の曲がり角を曲がり、手を振った。

私も手を振り返した。


                          ~第四章へ~

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