ruca's xxx

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山田宗樹



★ストーリー★
東京の下町の安アパートで
53歳になる独身女性が死体で見つかった。
身体には無数の暴行の後が残され、殺人と断定された。
女性は川尻松子。
僕、川尻笙にとって叔母にあたる人物だということを
福岡から上京してきた父親から初めて聞かされる。
松子はどんな人生を歩み、その一生を閉じたのか__
彼女の過去を辿っていくに従い、
悲しくも壮絶なドラマが浮かび上がってきた__

軽い気持ちで読みはじめたが、一気に読んでしまった。
父親の愛情を受けたくて、人生の選択を間違ってしまう。
ほんのちょっとしたズレが松子の人生を狂わせていく。
なんだか、どうにもやり切れない話の連続だけど、
ぐいぐいと引き付けられていくのを感じる。

夜の世界。
犯罪。
塀の中。
愛と裏切り。

どれに対しても、いつの時代も
松子は正面から対峙していた。

なんだか、リアルで、自分とは別のものなんだと
切り離すこともできずに……
気がつくと何か得体のしれない感情が、
胸を突き上げてきて、涙が滲んだ。
これも、「感動」したということなんだろうなあ。

この作品を男性が書いているというのもすごい。
桐野夏生が書きそう。
あと、島田荘司の『秋好事件』を思い出した。
ミステリの要素もあって、読みごたえある一冊だった。

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