小説喫茶・メル

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剣と剣がぶつかり合い、激しい振動音が起こり、二人のいる地面が凹む。

ビリビリと闘気を放ちお互い引かないように思えたが、押しているのはマルシアだった。

カオスはそれを感じ、その場より飛び退く。

それによりマルシアはバランスを崩し、前に倒れそうになった。

「もらった!!」

そこを一気に突きにかかる。

刹那、彼女の顔に向かって突いた剣が、彼女の残像を捉えた。

(桜乱舞!?)

思ったのも束の間、彼女はクルっと回転して避けた反動を利用し、彼の背中に向けて剣を裏拳のように放つ。

その際に剣クライシスに、バチバチと電気が帯びていた。

【瞬閃巻・雷】

「ぐはっ!!」

勢いに加え雷撃を帯びた一撃を食らい、カオスは吹き飛んだ。

体が痺れているためか、受身が取れずその場に倒れこむ。

その間マルシアは

「天光満つる所に我はあり、黄泉の門開く所に汝あり・・・」

詠唱を開始し、周りには先程のものとも引けを取らない雷を発生させていた。

「くっ・・・その詠唱はまさか・・・」

膝に手を置きゆっくりと立ち上がる中、彼女の方を見つめている。

そして魔法を唱えさせまいと、剣を構えて走り出す。

「・・・出でよ、神の雷」

【インディグネイション】

詠唱が完了し、カオスの頭上に雷が集中する。

そこより魔方陣のように円を描き、彼を取り囲む。

「ちっ!!」

急いで脱出しようとバックステップするが

「なに!?」

「逃がさぬ!!」

澄んだ蒼い色の衣、シレーヌに腕を絡まれて動けなかった。

マルシアの方は衣をがっしりと掴んでおり、その場から動かない。

見ると彼女の目がいつの間にか赤く変わっていた。

そして、裁きの雷がカオスへと、落ちる。

ドーンと轟音が鳴り、直撃。

「か・・・は・・・・・・」

全身が痺れ、倒れることも出来ずに留まる。

そこをマルシアは逃さない。

「貴様はここで私が倒す!!」

居合いの構えになり、カオスとの間合いを詰めていく。

「くっ・・・なめるなー!!!!」

「!?」

近づいた瞬間、彼が動いた。

横に薙ぎ払われた剣を紙一重でかわす。

後ろに下がったので、前髪がほんの少し切られた。

彼女の綺麗な桃色の髪が地面へと落ちる。

「はぁあああああ!!!」

カオスは剣を先程のように地面へ両手で叩きつけ、衝撃破を起こす。

だが、今度は食らわなかった。

【真・桜乱舞】によりかわし、シレーヌを彼目掛けて放つ。

神眼を開いている上に、集中力が増している今だからこその技だった。

「なっ何を!?」

衣は彼をグルグルと巻き付け、捉える。

それを確認するとマルシアは

「はぁーーーーーーー!!!!」

背負い投げの形となり、衣を勢い良く引っ張った。

それによりカオスは無防備に、はるか上空へ打ち上げられる。

「奥義!!!」

「!?」

彼女の声ですぐに衣を解こうとするが、解けない。

その間悪魔の羽根ではばたき、こちらへ向かってくる。

またもや居合いの構えで。

そして

「【天上天下】!!!」

ほんの一瞬の出来事。

カオスは白めを向いている。

その体、胸には

「これが・・・私が自ら編み出した・・・・・・奥義だ」

縦に二本、綺麗に切られた跡があった。

間隔はおよそ1cm程度。

上昇時の抜刀で切り上げ、その刹那に下降し、二度目の抜刀、切り下ろしを行う。

これにより、相手に治療がほぼ不可能とされる致命傷を与える。

それが彼女の奥義【天上天下】

「おまえが今まで犠牲にしてきた人達の痛み、その身でしかと味わえ!!!」

激しき声を上げ、マルシアは倒れているカオスを見つめていた。
















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