小説喫茶・メル

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2・4人





ウェルギリウスの森

先程まであった戦闘が嘘のように静まりかえっている。

動物達も危険が去ったと感じたのか、戻ってきていた。

その頭上で、小さな輝きが現れる。

そこより

「わぁああああああああああ!!!!!」

大きな声と共に、4人が落ちた。

ほぼ全員子供に見える。

「いってぇ~・・・なんで空中で出されるんだ・・・?」

「お尻いた~い・・・」

「二人とも受身ぐらい取れば良いのに」

「でも、みんなが無事で良かった」

4人は順に起き上がった。

まだわんぱくが残っていそうな男の子に、少し清楚な雰囲気を漂わせる女の子。

元気そうに体を伸びしている女の子、静かに周りを見渡している少女。

そんな中、少年が口を開く。

「サリア姉ちゃん、無事に着いたのかな?」

「・・・そうね、アステルに間違いないみたい」

サリアと呼ばれた少女は、少年に返し、続ける。

「とりあえずこの世界の現状を把握しないと・・・コノハ、目立つ行動はしないでね」

「大丈夫!任せて!!」

元気良く叫び返されたが、内心ため息をついたサリアだった。

4人はとりあえずと足を進める。

「・・・誰?」

彼女等の前に、先程まで城にいた、マリアが現れた。

両手に抱えている籠から、たくさんの野菜が見える。

彼女の様子が少し怯えていることを確認したサリアは、静かに一歩前に出、話始める。

「私達は・・・」

「どうしたマリア?」

始めようとした瞬間、マリアの側に寄ってきたジークに阻まれた。

「なんだ君達は・・・見ない顔だけど・・・まさか帝国の!?」

そう叫び、マリアを後ろへと隠す。

それがこちらを敵として見られていることを察したサリアは、慌てて弁解する。

「待って!私達は旅の者だよ!」

「旅?この戦争の世で旅なんてする余裕はないはず・・・・・・ロムルスの者か?」

彼の後半の言葉がどこかの国、もしくわ民族を表していると考えた。

それに合わせるように答える。

他の3人は余計な事を言わないように黙っていた。

「そう・・・そうなの!!」

「・・・この世のあらゆる事象に関わらなかったロムルスの者なら・・・確かに安全な旅は出来る

か・・・」

ジークは敵意を解いた。

それでもマリアは後ろにやったままだ。

「あの・・・良かったら今この世界で起こってることを教えてくれないかな?」

サリアの言葉に、敏感に反応するジーク。

おかしい、と判断したからだ。

「その必要があるのか?」

「えっ?」

再び敵意をむき出す。

険しい表情のまま続ける。

「ロムルスはこの世界のすべての事に干渉しない、そういう事で今までウェルギリウスと帝国の戦

いの被害を受けずに、平和に暮らしているんじゃないのか?」

「そっ・・・それは・・・」

元々知らないことなので、返す言葉が見つからない。

さすがに限界があった。

「やっぱり怪しいな・・・帝国のスパイか何かじゃないだろうな?」

とりあえず逃げよう、そう判断し皆に言おうとした時。

「追い出されたんだ」

「えっ?」

「なに?」

少年の言葉によって止められた。

一歩サリアより前へ出、ジークへと向き合う。

「俺達は、ロムルスの掟に反したせいで、追い出されたんだよ」

(アクア・・・)

彼の意外な言葉に唖然となるサリア。

彼は頭がそれほどキレる方ではないというのに。

「掟・・・?」

「・・・・・・」

アクアは黙ってジークを見つめる。

その目は真剣そのものだった。

それを、後ろで見ていたマリアが、おずおずと口を開く。

「お兄ちゃん・・・もうやめよう・・・」

「マリア・・・」

「この人達悪い人じゃないよ・・・きっと・・・本当に困ってるんだと思う・・・」

彼女の言葉を聞き、彼はポリポリと頭をかいた。

「わかった・・・けど君達の疑いが晴れたわけじゃない・・・しばらく家で、拘束させてもらう」

4人はお互いを見、コクっと頷く。

そしてサリアが口を開く。

「いきなり信じてもらえるわけないけど、私達は貴方達の敵じゃない、これだけは信じて欲しい」

「・・・・・・」

「・・・はい、私は信じます」

無言のジークと静かに微笑むマリア。

6人はゆっくりと、先に見える小屋を目指して進んだ。








スキット:【お手柄アクア】

コノハ「いやぁ~もう、一時はどうなることかと思ったね!」

フレア「ホント・・・お兄ちゃんがいなかったら危なかった・・・」

アクア「・・・・・・」

サリア「アクア?」

アクア「・・・しっ心臓がバクバクなってる・・・」

コノハ「慣れないことするからだよ!!」






【マリアとフレア】

フレア「あの・・・マリア?」

マリア「はい?」

フレア「ありがとう・・・私達を信じてくれて・・・」

マリア「・・・だって・・・貴方達が悪い人になんて、私どうしても思えなくて・・・」

フレア「私達行く所に困ってたから、本当にありがとう・・・」

マリア「いいえ・・・えっと・・・」

フレア「あっ私はフレア、よろしくね♪」

マリア「うん!」
















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