「007 スペクター」21世紀のボンドにスペクター
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4・決意を込めて
一夜明け、リビングには6人の姿があった。
昨日のように椅子に座り、沈黙。
重い空気が流れる中、真っ先に口を開いたのはサリアだった。
「それじゃジーク、私達がウェルギリウス軍の手助けを出来るようにお願い出来る?」
「えっ!?」
その言葉に、アクアとコノハは声を揃えて驚いた。
昨夜その事で気まずくなり、謝ろうと思っていたからだ。
サリアはそんな二人の気持ちを察しているのか、話を続ける。
「とりあえず、この国が戦争をしているのなら、私達は迂闊に動く事が出来ないから」
「サリア・・・姉ちゃん・・・」
呆然となるしかないアクア。
彼女が何を考えているかわからない。
「その間、ジーク達の手助けをさせて欲しい、別に戦闘だけでなく家事や身の回りの世話ぐらいも出来るしね」
「・・・まぁ、それぐらいなら」
「ただし」
ジークが承諾しようとするのを、サリアが口を挟んで止める。
その表情は真剣そのもの。
周りの誰もが黙ってしまった。
「アクアとコノハを、戦闘部隊に入れてくれない?」
彼女の発言に、二人だけでなくジーク達も驚く。
あれだけ反対していたというのに。
「この二人の実力は私が保証する。幼いと言っても、覚悟と勇気は持っているはずだから」
話終わり、ジークの返答を待つ。
彼はしばらく悩んだのちに、口を開く。
「わかった・・・4人に、戦闘部隊へ入るように、陛下に話してみるよ」
4人、という単語に、フレアは驚いたが
「この二人が入るのなら、当然面倒を見るサリアも必要だろ?フレアちゃんだっけ?君を一人にするわけにもいかないしな」
彼がそう言ったのを聞き納得した。
それを聞いたサリアは、「フッ」と微笑む。
まるでこうなることを予想していたかのように。
「決まりね、よろしくジーク、マリアちゃん」
「なんか上手く乗せられた気がするが・・・まっ、よろしく頼むよ」
互いに握手を交わし、苦笑する。
「じゃあ早速案内するよ、ウェルギリウス城に」
ジークがそう言い席を立ち上がり、扉へと向かった。
マリアもそれに続く。
そんな中
「あの・・・サリア姉ちゃん・・・」
おずおずと、彼女の方を見ながら呟くアクア。
その側で同じく俯いているコノハ。
サリアは二人の方は向かず、扉へと向かいながら話出す。
「私が何があっても守ってあげるから、貴方達は全力で戦いなさい」
その言葉を聞き
「・・・うん!ありがとうサリア姉ちゃん!!」
二人は笑顔になり扉へと走った。
それを見ていたフレアは、心の中で思う。
(わざわざあんな回りくどいことして・・・・・・素直じゃないのは、リタさん似かな?)
微笑み、最後に家を出た。
一方その頃、オウィディウス城では
巨大なシャンデリアが天井に聳える大広間、そこにいくつか人の姿があった。
皆何故かマントをしており、距離を取っている。
「そろそろ、本格的に攻めて良い頃じゃないかい?」
4人いる中で、唯一女性と思える者。
聞いてるか聞いていないかわからない3人に、気だるそうに話し始める。
長い髪に赤色の少し地味なドレス、マントをしているせいかやけに偉く見えた。
「本当か!?もうジークフリートを殺しても良いんだな!?」
そんな彼女に返したのは、派手な鎖帷子に身を包まれた男。
口から少し下を出しており、飛び出しそうな目を見開いている。
「シグルズ様が命じるまで、僕達は待機する必要がある」
二人の中に割って入ったのは、この中で一番の優男で美男子。
まるで女性のようなその姿からは、異様な雰囲気が漂っていた。
「んだよ!いい加減暴れてぇよなぁミカエル!?」
派手な男の叫び声を聞いた、最後の一人の男は
「・・・・・・」
無言で、ただひたすら剣と思われる物を布で磨いていた。
髪は金髪だが、顔は妙な仮面をしているのでわからない。
「僕等のすべては、シグルズ様のために」
優男が発した言葉に対しても、仮面の男は黙っていた。
スキット:【ジークとマリア】
フレア「ジークさんとマリアって、兄弟なんだよね?」
マリア「うん、でも・・・血は繋がってないんだ」
フレア「えっそうなの?」
マリア「お兄ちゃんも私も、小さい頃孤児院に引き取られて、一緒に暮らしてたの」
フレア「あぁ~・・・それで【お兄ちゃん】かぁ~」
マリア「フレアとアクアは本当の兄弟なんだよね?」
フレア「そうだよ、双子で私が下なの」
マリア「・・・お兄ちゃんって、良いよね~・・・」
フレア「うん・・・うちのはちょっと手を焼くけど・・・」
【ツンデレサリア】
ジーク「それにしても、なんであんな回りくどい言い方したんだ?」
サリア「別に・・・ああ言った方が、二人も納得するでしょ?」
フレア「お兄ちゃんとコノハはまだ子供ですしね」
ジーク「フレアちゃんも子供だろう・・・」
サリア「まっ、私は3人の保護者だから、面倒ぐらいは見ないとね」
フレア「素直に二人が心配って言えない所が、リタさん似ですね・・・」
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