小説喫茶・メル

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そこで、フレイとその配下達と激闘を繰り広げた石舞台。

その中央に立つ人物に

「はぁ~・・・・・・なんでまた、あんたと…」

ミハエルはかなり深いため息をつき、肩を落としていた。

「誰この人?」

隣ではカイトが、何故こんなにも深いため息をつくのか、わからず困惑している。

説明するよう、ミハエルは落ち込んだまま口を開く。

「イアンさんっていって、俺が嫌いな戦闘好きなんだよ…」

彼は戦いが好きだというのに嫌い、よほどのことなのだろうと、さすがのカイトでも理解できた。

「けど、そうも言ってられないか…」

観念したように、右手に水を集め始める。

それが戦闘開始の合図だと悟ったカイトは、気合満々に剣を抜いた。

そして互いに何も言わず、イアンの両サイドに散る。

「水刃!!」

先にミハエルが仕掛ける。

無数の水の刃が飛び交い、イアンを襲った。

しかし彼は当たる寸前で上空へ飛び、そこより反撃のため、足元より白い光の玉を大量に放つ。

ミハエルは瞬時にシルフィーの力、防御壁を展開させて防ぎ、カイトは脅威の瞬発力ですべてかわす。

「セカンドリミッターなら、これぐらいわけないぜ!!」

回避した分攻撃に転じやすいので、彼は勢いを殺さず、イアンへと急接近した。

「うぉおおおおおお!!!」

剣を振り下ろし、彼に当たったかに思える。

しかし寸前のところで、バリアのようなもので防がれ、ぶつかり合う。

だがそれだけで、十分だった。

「ったく・・・」

ミハエルが背後におり、両手に水と風の力を発生させている。

「同じ相手に二発撃つなんて、シグマのおっさん以来だぜ!!?」

両手を合わせ、小さな竜巻を作りだし、それをイアンにぶつけることにより

「風水裂破!!」

彼を中心に、巨大な嵐が発生し切り裂いていく。

カイトは巻き込まれるのを瞬時に回避し、地面に降り立っていた。

この二人は、今回再会してから、お互いのスタイルを把握し、役割分担を決めている。

動きの速いカイトが、相手を翻弄し隙を作る。

そこを大技を持つミハエルが、一気にトドメに入る。

カイトも攻撃力に関しては申し分ないのだが、何せミハエルはどう頑張っても皆ほど速く動けない。

なので主な攻撃担当は彼になる。

簡単なようで繊細な作業、そして相手に気付かれては行いにくいことも、阿吽の呼吸でこなす二人。

だからこそ、このような連携が生まれる。

「さすがだな、カイト」

「ミハエルこそ、父親になったのに腕落ちてないんだな」

互いに言い、ハイタッチをかわした。






一段落し、アラスタへと集合した一同。

皆それぞれ、小さな星のようなかけらを持っている。

薄いサファイアのようなそれらは、綺麗な輝きを放っていた。

「すみません、遅くなりました」

一人、遅れて会議室に入ってきたクレイ。

彼は自分の世界に戻り、かつてレナスと戦った闘技場へ行っていた。

そこで見事、かけらを手に入れる。

「みんな随分遅かったな」

ロイドとコレットとハル、3人は初めてレナスと出会った火山まで行っていた。

そこで、かつての3体の守護者と戦ったのだが

「暇でしょうがなかったぜ」

「すぐに終わったもんね~」

わずか二秒で決着がついていた。

それを聞いたミハエル達は「気の毒に…」と敵を同情した。

「これでかけらは全部か?」

ロイドがそう確認しようとした時、かけらすべてが激しい光を放つ。

そしてはるか上空、部屋の屋根を突き破り空へと光の階段が出来た。

「これが、レナスさんへの道・・・」

呆然となるクレイ、そして一同。

その目の前に、再びピエロのような者が現れる。

「道、ゴール、いけるの3人」

さすがに全員、いい加減言いたいことが理解できている。

この先にいけるのは、3人と言っているようだ。

しかしそんなことを

「ふざけんな!みんなで行くに決まってんだろ!?」

ハルが納得するわけがない。

一人先陣きって階段を昇ろうとするが

「いけるの3人、それ以上消滅、デリート」

ピエロに言われ、足が止まる。

ここまでの言葉から、ピエロが言っていることは真実だとわかっているからだ。

そのため、さすがに踏み止まる。

「ちっ・・・なら、慎重に決めた方が良さそうだな」

「そういうことなら、一人はロイドさんで決まりじゃないか?」

ミハエルに言われ、皆も納得したように頷く。

ロイドの方も、「わかった」とだけ返し、階段の前に行く。

次に誰かと決めようとした時

「私に行かせてください」

娘である、マルシアが名乗り出た。

初めはハルと同じく暴走していた彼女だが、今では落ち着いて凛としている。

普段の彼女に戻っていた。

それに安心した一同は、納得し彼女を行かせる。

そして、最後の一人は

「やっぱ父さん・・・」

「すみません…」

言いかけたミハエルを、思いつめた表情のクレイが止めた。

何かと思い、皆彼へと注目する。

「僕に、行かせてもらえないでしょうか?」

少なからずとはいえ、彼もレナスの親しい友人。

思うところがいろいろとあるのだろう。

それを感じたハルは、頭をかき彼に近づく。

「正直、俺よりおまえの方が、落ち着いてて良いだろうな…」

今までの自分の行動から、素直に彼が行くことを認めた。

「レナスを頼む・・・クレイ・・・」

「・・・任せてください…」

こうして、ロイド、マルシア、クレイは、光の階段を昇っていった。

それと同時にピエロも消え、残されたメンバーは、ただ全員の無事を祈るだけだった。















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