小説喫茶・メル

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本日は委員会のある日で、コノハ達4人は、専用の部屋で仕事をしていた。

しかし4人全員ではなく

「ぬぁ~!!終わらないよぉ~!!!」

コノハのみ無数の紙切れに何かを記入している。

頭を抱え髪をかきむしる彼女に、クローバが寄り添う。

「コノハ様、やはり私も手伝い…」

「ダメよクローバ」

手を紙に伸ばそうとした時、スイレンに止められた。

「ちゃんと一人のノルマを今回は決めたんだから、コノハの分はコノハが終わらせなきゃダメ」

そう言いながら、机に置いてあるクッキーに手を伸ばす。

彼女は今アヤメが持ってきているマンガを読んでいた。

それに対しコノハは、頬を膨らませ叫ぶ。

「スイレンのケチィイイーーーーー!!!!!」

「はいはい、口じゃなくて手を動かす」

クッキーをコノハにぽいっと投げる。

彼女はそれを口でキャッチし、スイレンを睨みながら食べていた。

そんな時、一人静かにマンガを読んでいたアヤメが

「はぁ~ん♪」

珍しく目がとろけ、机に倒れ込んでいた。

「どうしたのアヤメちゃん?」

「私が読んでいるこの【ワイルドアームズ5】なんですけど、主人公のディーンがかっこよ過ぎるんです!」

「えぇー!ワイルドアームズ!?最新刊出たの!?読みたい~!!!」

急いで本を取りに行こうとするコノハを、スイレンが襟を掴み止める。

彼女はコノハより背が高いので、ヒョイと持ち上げた。

手を伸ばし空中を走るが、マンガには届かない。

「【諦めなければ、人はなんだって出来る】この台詞大好きです私…」

マンガの世界に浸るアヤメ、スイレンと格闘しているコノハ。

クローバはマンガを手に取り、ぺらぺらとページをめくりながら呟く。

「そういえば、来週の水曜日って、年に一度のマラソンの日でしたわね」

彼女の言葉に、コノハとスイレンは手を止め

「・・・・・・」

アヤメは凍りついた。

3人は目を丸くし、彼女の方を見つめる。

そこでふと、クローバが気がついた。

「・・・アヤメさんは、運動オンチでしたわね…」

「魔法力は珍しい【特殊型】だけど、運動苦手だったね…」

スイレンが付けたし、コノハもアヤメが凍りついたわけがわかる。

エデン学院は毎年一回、全学部合同のマラソンが行われる。

距離は当然違うが、それでもマラソンなだけあってか、かなりの距離があった。

毎年クラスで5人ぐらいの生徒が、そのあまりの距離のせいで、完走出来ずにいる。

「はぁ~・・・・・・嫌だなぁ~・・・」

アヤメもその一人だった。

先ほどまでマンガで盛り上がっていた姿とは違い、おでこを机につけ倒れ込んでいる。

それを見かねたコノハが、スイレンを振り解き叫ぶ。

「だったらさ!特訓しようよ!!」

「・・・えっ?」

「今年は完走出来るように、アヤメちゃんならきっと出来るよ!!!」

そうは言っても、本番までもう1週間を切っている。

さすがに今からでは無理があると、コノハ以外の3人は思ったが

「あたしに任せて、本番までにきっと間に合わせてみせる!!」

彼女は自身満万に、胸を張り構えていた。






次の日

土曜日なので学校はお休み。

なのでコノハ達4人は、お城の正面入り口のある庭にいた。

スイレンとクローバはベンチに座り、コノハとアヤメは体操服に着替えている。

そして彼女等の前にいる、一人の青年。

「それじゃあ師匠!!よろしくお願いしま~す!!」

「・・・どうして僕が?」

コノハの師匠、エミル。

彼は彼女に特訓を(ほぼ無理やり)任せられていた。

















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