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1、日日(にちにち)山田錦 /日々醸造(京都府)/日々醸造 https://sake.inc/ あの松本日出彦の日々醸造。あの「澤屋まつもと」で一世風靡した、松本日出彦。とある理由で松本酒造辞めて、業界に激震走らせた松本日出彦である。本人の見た目とは真逆で、恐ろしいほどの「きれい」な酒を造る、それが松本日出彦。初めて「澤屋まつもと」飲んだ時に、驚きと共にこんなにスルスル飲める酒あるんだ!!とやっぱり驚いた酒を造る男。松本酒造を辞めた後に、武者修行と題して全国の様々な酒蔵を巡っていた時に、作った酒もやはり松本味だった。木ノ環 七本槍×松本日出彦 別誂 木桶仕込み 生酛純米そして、次の年には既に自分で酒蔵を作った、それが日々醸造。恐ろしいスピード感。そして恐ろしいのは、いつの間にか飲んだ気になっていたこと。それぐらい、松本日出彦の酒ってこれだよね、って特徴がある気がする。で、実際にこの酒を飲んでみて実感。「やっぱりな」これは飲んで見るべし。おいしいわ。ラベルが非常にシンプルなのは、シンプルに使っているお米に注目して欲しいからとの事。通常、ラベルには売り文句として、「純米」とか「吟醸」とか「袋釣り」とか色々と専門用語で日本酒ファンの心を掴もうとするんだけど、松本日出彦、米へのリスペクトが非常に強くて、まず飲み手の方々に米を知ってほしいんだと。いやー、これが多分「引き算の美しさ」なんだと思う。沢山話せることも、伝えることも、伝えたいこともあるんだろうけれど、一番大事なところだけを伝えるって、まぁー難しいからな。造り手の心意気を感じられながらも、普通にうまい酒。それがこれ!日日 山田錦 720ml酒の甫坂 楽天市場店
2023.07.05
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1、酵母無添加速醸 生原酒 純米 愛山60/三千櫻酒造(北海道上川郡)三千櫻酒造 https://michizakura.jp/2020年に、岐阜県の中津川から移転してきた三千櫻(みちざくら)酒造。裏面のラベルが事務力100%でお馴染みの三千櫻酒造。前にも飲んだ、三千櫻酒造。飲んで見た。あー、ジューシー。これはジューシー。○○の様な香りと味、って表現しがちだけど、この酒は柑橘系の感じ。さっぱりな感じではなく、酸味&旨味がたまらなくなる感じ。これ、何度も飲めちゃう、ほんと米で作ったのか?ってくらいに、果実感を味わえる。米は愛山(あいやま)。これ飲んで愛山を知ると、米の旨味にハマりそう。で、味に関して言えばもう、これ系好きならもうドハマりしそうなのでよし。でこの酒について他に言うとすれば、酵母無添加、速醸、生原酒!?「酵母無添加」ってことは蔵付酵母と呼ばれる蔵の神様?(酵母)が酛に降臨するのを待つパターン。そして「速醸」というと、文字通り速く醸す、ということで酒を造っている最中に菌が荒ぶって腐らないように、醸造用の乳酸をぶち込んで、収めるって感じ。生酛って言って、自然の力に任せるやり方もあるけども、時間と手間がかかるので、蔵次第。「生原酒」ってのは火入れ(温度で殺菌)をしていない、原酒は水で割っていないってこと。あー、呪文のように書いてあるこれ、日本酒好きには見て瞬間で分かるけれども、知らない人からすればなんじゃいな!?って事だよな。これ、もう少し分かりやすく説明するといいのかもしれない。
2023.05.10
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1、雅楽代(うたしろ)/天領盃酒造株式会社(新潟県)天領盃酒造株式会社 https://tenryohai.co.jp/行きつけの酒屋に行くとおススメ酒として置いてあった、それがこちらの雅楽代(うたしろ)。飲んで見た。低アルコール、甘い酒。うん、飲みやすい、今の酒だな。何でこれがおすすめされていたのか?という部分が大事である。もちろん、美味しいってのが前提なんだけれど、この天領盃酒造株式会社、新潟県の佐渡市にある。佐渡市といえば、佐渡島。サドガシマ!!にあるんですが、こちら2008年に佐渡銘醸株式会社が経営破綻し、他県の大手酒造会社により現在の天領盃酒造株式会社に。が、それでも潰れそうになった2018年、廃業寸前の所で経営権を引き継いだのが、当時24歳の加登社長。おそろしい、24歳。それから、新ブランドとなる「雅楽代(うたしろ)」などをリリースし、一躍全国的に知られることとなッった酒なのである。なんか、もう、味も勿論なんだけど、こういった物語が既に酒の肴。これだけで呑めてしまう。そしてこの酒に直接関係がないんだけれど、良く出て来る日本酒業界あるあるなんだけど、日本酒を造る蔵を作ろうとすると、「酒類製造免許」ってのが必要になる。これ、日本酒を造る免許なんだけど、基本的に新規でこの免許を取るのがほぼ難しい。理由は酒の消費量が年々下がっている中で、新規の免許を発行することは既存の免許所得者に対して経営不安をもたらす可能性がある、という理由らしい。なので、新たに酒造を作ろうとする場合どうするかというと、既に免許を持っていて、かつ蔵が廃業しそうなところから譲渡してもらう、というのが現在の流れ。それによって、北海道では数年の間にボン!ボン!と新規酒蔵が出来た。・上川大雪酒蔵(2017)・三千櫻酒造(2020)・箱館醸蔵(2021)なので、「日本酒おいしー」、ってそれだけでもいいんだけれど、ちょっと蔵の事を知ったりすると国の制度とか歴史とかに触れることができるので、そういうのもセットで呑んでみると尚美味しい。若手が頑張って、佐渡の歴史を引き継いだ、ってのが数十年後に伝説となることもあり得る。今のうちにこの味を楽しんで、これから先の変化を楽しむ、というのが通なのかもしれない。
2023.05.10
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1、産土 山田錦 自然農法/花の香酒造株式会社(熊本県)花の香酒造株式会社 https://www.hananoka.co.jp/でた、産土(うぶすな)。遂に飲んだぞ、産土。いやー、産土。札幌市内でも売っているんだけど、数量限定ですぐに売り切れる、それが産土。有難い出会い。飲んで見た。ほんと、ラベル、内容をそのまま味に表したようなお酒。13度の低アルコール、口に含むと泡が心地良く舌を刺激する。甘味と旨味、軽やかな飲み心地。素晴らしいの一言。何より、そもそも論でいうと、高品質の製品が生まれるために必要なのは「環境」だという事。花の香酒造、熊本県の玉名郡、郡。人口37,000人。紛うことなき田舎である。それは、都会とか近代的な華々しさと反対にある環境ではあるが、モノづくり、食べるものを生み出す、という点においては完全に向いている。最高の環境なんだと思う。正直、人が多いと土地は荒れる、自然は死ぬ。「自然の恵みを受け取る」という事であれば、やはり自然のあるその場にいなければならないのだ。だから、全国の「田舎」と呼ばれる場所で日々恐ろしく高品質のお酒が生まれている。これが、正に「自然の恵み」なのだ。日本酒が国酒である、その為には酒を生業とした人々が、過酷な自然に向き合い、折り合いをつけて、日々を過ごしている。日本酒はこの国の自然力、そのものなのかもしれない。ありがたやー。
2023.05.09
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1、田光 純米吟醸 雄町 無濾過中取り/合名会社早川酒造(三重県)合名会社早川酒造 https://hayakawa-syuzo.com/田んぼが光るで、田光(たびか)。インスタグラムで自撮り頑張っている、田光。⇒ https://www.instagram.com/tabika_hayakawa.brewery/UTAGEでも紹介された、田光。こんな感じで、色々と情報が出ているのはさておいて、飲んで見た。おおーーー、スッキリ、すっきりだな。いや、すっきりというか、無垢だな。無垢、というかチルだな。んっ、これ、あれだな。天穏寄りだな、天穏かな?って感じで、飲み心地が良い。飲み心地というのは何かというと、口に含んで柔らかく、飲み込んだ後にスッといなくなる。嫌なアルコール臭も無く、ただただ素直にきれいな酒が身体に流れていく、そんな感じ。なんか、これが現在の日本酒のレベルと考えると、非常に嬉しい事だな。各蔵が努力をして、こんなうまい酒を造ってくれて、そしてそれを地元の酒屋さんが見つけてきて、契約して、我々の手元に届く。この流れ、みんなありがとう。ほんと、今は日本酒最高にいい時期。これも見たら買うべき。
2023.05.09
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1、特別純米酒 奥能登の白菊/株式会社白藤酒造店(石川県) 白藤酒造店 http://www.hakutousyuzou.jp/札幌にある愛すべき酒屋の内のひとつ、酒本酒店に行った時に見つけたお酒。この店は基本的に香りでどうにかしようとする酒は置いてなくて、「旨い」を基本としたお酒が置いてあるので、そういうしっかりとした奴を飲みたい時には非常によい。で、いつも通り棚を何回も見て回った中で、この銘柄を見つけて気になった。「甘口」という紹介のされ方をしていて、たまにはそういうのも飲んで見るか。値段も1600円位、非常に良い。買いやすさも重要だ。で、帰って早速空けてみる。あぁ、美味しい。「甘い」といっても、そういう事じゃない。なんというか、甘い⇔しょっぱいというラインにあるんじゃなくて、旨味(甘味、塩味、酸味・・)といった感じで、味覚の上にあるひとつの反応、柔らかさや暖かさを表す、そんな意味での甘味。口に含んですぐに「やさしい」。そりゃ、燗にしたらもっと美味しいだろう。燗にすりゃいいのに、その前に全部飲んじゃったパターン。飲んだ後もやさしさが残り、なんか「よっし!酒飲むか―――!!」って気合が必要な飲み方じゃなくて、「はーーーっ、今日も一日終わりだな」って時に、支えてくれるようなお酒。非常に良い。ほんと、色々なお酒があるから、面白い。次買った時には、ちゃんと燗にして飲みたい。冬に買うべしだな。
2023.05.04
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1、郷宝(ごっほう) 無濾過生原酒/箱館醸蔵有限会社(北海道函館市)箱館醸蔵有限会社 http://gohhou.jp/コロナ禍の2021年、北海道で14番目となる酒造、それが箱館醸蔵。もちろん、その当時からこの蔵については知っていたんだけれど、実際に飲んで見たのは2年後となる2023年だった。理由としては色々あるけれど、そのひとつは「まぁ、いつでも飲めるか」という道内日本酒全般にいいえるんだけれど、入手可能度数の低さ。身近にあるとそうなりがち。もうひとつは、ちょっとだけ他の日本酒よりも金額が高め。そして、デザイン。色んな日本酒飲んでいると、やはりデザインとかスペックでどんな味すると予想ができるようになる。この郷宝については、多分スッキリ形の綺麗な感じなんだろうなと、そう思っていた。実際、飲んで見て非常にきれいなお酒だなと感じた。きれい、というのも色々な表現を含んでいるんだけれど、一本栓を引くような、呑み口とキレと後味。名は体を表すというか、四合瓶自体がちょっと次ぎ口の所がスッと長くなっていて、味と同じイメージ。飲んだのは500mlの瓶だったけれど、スッとしたスタイルや宝石のような光るラベルデザイン。味を上手に表していると思った。ってか、この会社のデザイン基本的に非常に良い。無濾過生原酒で18度、というと結構厚みを感じる味を想像しがちなんだけれど、このお酒はキレイ系でまとまっている感じ。この商品がどんな場面で飲まれるか?も想像できるような造りだと思う。売る側はどんな飲み方してもらっても問題ないんだろうけど、この酒はガブガブ飲んで酔っ払う酒、って感じよりも、何かいいことあった時、お祝いしたい時に誰かと注ぎ合って味わうようなお酒のような気がする。これも、他の種類とか飲んで見ないと分からない部分はあるんだけれど、そんなお酒。日本酒の世界はひとつの瓶の中に、それぞれの蔵の想いをぎっしりと詰め混んでいるわけで、そりゃ美味しいよな。こういった個性が楽しめる、それが日本酒の良さだな。
2023.05.04
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1、いなたひめ ひやおろし/株式会社 稲田本店(鳥取)株式会社 稲田本店 https://www.inata.co.jp/鳥取を侮ってはいけない、というのを飲んで実感。西日本のポテンシャルの強さというか、実力を感じさせてくれる酒、それが「いなたひめ」。日本酒界ではもう、造り手が頑張り過ぎててもうあるあるワードになっている、「幻の米」。はい、復活させました。40年の時を経て、復活したそれが「強力」。名前を見ると、強すぎて酒どんな感じ?って不安になるぐらいなんですけど、実際に飲んで見ると、しっかり寝かしていることもあってか口当たりやわらかーーーい。そしてやさしいやさしい甘み。さすが「姫」です。で、この中国地方で面白いのは、日本酒が単なる「酒」としてだけでなくて、ガッツリ歴史とかにつながっているという事。稲田本店があるのは米子市、かつての出雲の国。で、みんなご存知、あのヤマタノオロチが暴れまくってて、それを酒で飲ませてベロベロにしたスサノオノミコトがぶちのめして、生贄としてやばい感じになってたところを、助けられたのがこの酒の名前の由来である「稲田姫」らしい。日本酒飲んでて、日本の歴史も勉強できるんだから最高だよね。呑みながら、永遠に勉強できる。古事記のお供に「いなたひめ」。
2023.03.08
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1、醸し人九平次 純米大吟醸山田錦2021 / (株)萬乗醸造(愛知県/名古屋市)株式会社萬乗醸造 https://kuheiji.co.jp/「とりあえず飲んでおけ」、という銘柄のうちのひとつ。それが九平次。最近はもうワインも作り始めちゃった九平次。ワイングラスで飲む日本酒、それが九平次。前に飲んだのは↓の銘柄。醸し人九平次 黒田庄に生まれて で、こちらは飲んで見ると、九平次節炸裂の、気品の良さ、エレガントさを感じられる味わい。前に飲んだ時にも感じたんだけれど、「この酒単品で成立する/させる酒」ではないという感じ。ちなみに、「開けてすぐうまい」という酒でもない。ある意味、しっかり飲まなきゃ旨さを十分に楽しめない、酒な感じ。逆に言えば、しっかりと味わいを楽しもうとすると、それに呼応する深さを持つ酒、かな。造り手が、ワイン製造の情熱を浴びて素材の重要さに気付き、米から作ろうと農家になったり、ワイン文化・伝統の深みを、自らの日本酒醸造に取り入れている感じ。まさにこれが、「学び」だよな。もちろん、呑む側はサクッと飲んで「おいしー」でいいんだけれども、日本酒の中には「より深く味わう」ことのできる酒を作っている人もいる、という感じ。娯楽・嗜好品、だからと言って質が低いわけでもなく、そこに人生をかける造り手もいるわけなので、侮れないのだ。
2023.02.22
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1、花巴 水酛 生酒/ 美吉野醸造株式会社(奈良)噂はかねがね聞いていた、花巴の水酛。ってか、なぜか前に始めて花巴かった時には山廃を買ってしまっていた?なぜだ?それはそうと、待ちに待った花巴の水酛。酸味でお馴染みの酒。未だメインストリームからは「酸っぱい」なんて揶揄されそうだけれど、時代は令和、日本酒黄金期。そして造りは室町時代の水酛。買った酒屋さんで聞いたけど、造りが強すぎて市販の酵母(協会酵母)が耐え切れず、それで蔵付酵母を使っているらしい。「発酵」という濃厚なうまみを味わうにはまさしくの一品。米と水が菌世界の荒波を超え、生まれるのが酒。それを腐敗させず発酵に促す環境作りを担うのが杜氏や蔵人。飲んですぐに分かる独特のうまみと、呑んだ後に訪れる「もう一度」感がたまらない。生酒の持つ、栓を空けてからの変化も楽しめるし、そして燗にしても栄える味わい。やはりこの酒を飲んでいると、発酵文化の奥深さを感じずにはいられない。熱狂的なファンを獲得しながらも、新規ファンの心をも掴むこの一品。なんかべた褒めだけれど、我が道をゆく。という心地良い作品には手放しの賛辞を。美吉野醸造株式会社・・・https://www.hanatomoe.com/
2023.02.10
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1、無窮天穏 縁起/ 板倉酒造有限会社(島根)続いて板倉酒造の無窮天穏の縁起。生酛造り、山廃造り、水酛造りのブレンド酒。正直、前に紹介した無窮天穏 齋香(さけ)の様な透明さを求めて飲むと、この酒には「濁り」を感じてしまう。で、これを「濁り」というべきなのか、「多層的」「豊かさ」というのかが分からんが、造り手の小島杜氏としては、これまで作った酒を経ての現在地点、という会心の作らしい。造り手も表現者だから、これが起こりうるのが日本酒の面白さだと思う。なんか、売れたものをひたすら生産し続ける、続けなきゃいけないのが、工業製品とか資本主義社会のルールなんだろうけど、「美味しい」をひたすら追求していくと、そうなるんだと思う。好きなアーティストが、次のアルバムで全然違う曲にチャレンジすると、それまでのファンから不満がでたり、ファンが離れたりするんだけど、表現者としてはそこで立ち止まらないで、次々に自分の形を変えながら、ファンもそれを信じて付き合っていくみたいな、そういう理想があるんだと思う。無窮天穏の酒はそういう、ライブ感のあるというか、生々しい今を酒という液体に変換しているんだと思う。来年度の無窮天穏 縁起がどんな味になるのか、楽しみに待つ。そういう感じだと思う。板倉酒造有限会社 ・・・https://www.tenon.jp/
2023.02.09
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1、無窮天穏 齋香(さけ) / 板倉酒造有限会社でた、板倉酒造の天穏。酒屋でも、「まずこれお勧めするかな。飲みやすいからね。」って、ってか、これ日本酒初めて飲む人が飲んだ場合、正直日本酒のハードル上がり過ぎて、次の日本酒が難しいというか、このクオリティを標準にされると酷な気がする。それぐらいのレベルの酒。もちろん、人によって好みはあるからそれはそれでいいんだけれど、味や香りではなく、心地良くなる酒、豊かな酒を目指す最強のチル酒。冷やで飲んでも、燗で飲んでも、「ブワーーッ」という感動が体に響く。マジ美味しい。というか、チェイサー的に水を飲んだら、水の癖が気になるぐらい、この酒の清涼さが浮き出る味。水より瑞々しい、透明な味。ホント驚き。べた褒めだけど、ホントにうまいから仕方ない。「うまい」にも様々な角度があって、これはそのひとつの中のトップって感じ。あれば買うべし。板倉酒造有限会社 ・・・https://www.tenon.jp/
2023.02.08
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1、賀茂金秀 特別純米13 生酒 / 金光酒造合資会社(広島県/東広島市)出た出た、旨い酒。発見じゃ。広島の賀茂金秀(かもきんしゅう)。地酒仙丸で購入。正月の為に何かサクッと飲めるのがいいなと買ってみて大正解。生酒ということもあり、フレッシュさも感じながら低アルコールで飲み心地も軽やか。口に含んだ際のやわらかなチリチリ感も、空けてから1ヶ月ぐらい持つという。甘みもきれいで、呑み後もほんのり舌に残る。これ、ずっと飲める。そして四合瓶で1600円程度、コスパ良すぎ。いやー、良い時代。素晴らしい時代。素敵な時代に日本酒好きになって本当に良かった。丁度、時代の変わり目、新しい日本酒がどんどん出てきているのには、理由がある。戦後のまずい日本酒以降の変革があり、蔵がどんどん潰れる時代を経て、個性を伸ばした酒蔵が生き延びる、そういう苦しい大変な時代だからこそ、真剣に作られた旨い酒がたくさんあるわけで。それと同時に、技術の進歩があって、精米についても、火入れについても、旨い酒を造る環境が整って来ている。こちら、金光酒造でも最新テクノロジーを取り入れていて、広島の清酒醸造機器開発会社のキクプランドゥーというところの製品、ヒートリードを使用。素材に対して様々なアプローチができるよう、過去の文化に向き合いながら現代の文明と共に歩く姿勢が大事。こうやって、現代の酒造会社は日々成長しているんだな。うむ。って、この酒は生酒なので火入れしていないんだけどね。火入れしたのも飲んで見ないとな。金光酒造合資会社 https://www.kamokin.com/
2023.02.04
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1、うまからまんさく 旨辛口純米酒 ひやおろし/ 日の丸醸造株式会社(秋田)前々から飲んで見たかった、まんさくの花。それの、ひやおろし。飲んで見ると、癖がある。日本酒の会で飲んだんだけど、その内のひとりから「くさい」という声が上がった。そう、非常に良い反応。その通りかもしれない。これが、まさに嗜好品の魅力なのかもしれない。好きな人にとっては大好きな特徴が、そうでもない人にとっては癖にみえる。それは納豆だってチーズだって、ってか発酵食品にはよくある話。それがないと、心に穴が空いてしまうぐらい、必要なもの。これは人そのものの反応なのかもしれない。で、これ。辛くて旨い酒。という、呑み重ねるうちにどんどん呑みたくなる酒。そして、温かな出汁のきいた食い物にすごく合う。日本酒の設計は、その単品でおいしいというものもあれば、食べるものとの関係性を考えていたりと、その蔵ごとの「飲む風景」によって異なる。みんなでワイワイ飲む酒、ひとり静かに飲む酒、飯に合わせる酒、飯の後にちびちび飲む酒、人々の時間を豊かにするために生まれる酒があって、そして様々なシチュエーションごとに良い酒がある。こんなに贅沢なことはない。燗にしたら、やっぱりうまかった。生酒もどんな感じか楽しみである。日の丸醸造株式会社・・・https://hinomaru-sake.com/
2022.09.22
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1、結ゆい 特別純米 / 結城酒造株式会社(茨城県/結城市)前にも書いた、蔵が燃えてしまった結城酒造。 https://www.yuki-sake.com/富久福 純米酒 michiko90 https://plaza.rakuten.co.jp/russiasiki/diary/202205110000/何かがあった時に、酒蔵同士そして酒販店の援助・寄付活動ってのが一斉に行われる。これ、いいコミュニティだと思う。造り手、売り手、買い手、様々な立場はあるけれど酒が好き、酒ファンというつながりで経済を回しながら、人がつながっている良いお手本だと思う。さて、酒について。この酒が有名になったのには理由がある。600人で、道産米で作った旨い酒を決める、日本酒アワード2021でグランプリをとったのだ。https://www.hokuren.or.jp/_greenweb_/?post_type=distribution_table&p=91342022 https://do-sake.jp/これまでは、日本酒=山田錦。賞をとるなら、YK35(山田錦、熊本酵母、精米歩合35%)という方程式があったんだが、現在は、より地元の米で酵母で醸す、という流れが生まれてきている。ある種、地域活性化として期待されいてる面もあったり、独自性を出すためそうなっている流れが関係している。そして面白いのが、そうやって生み出された様々な米が、中々どうして旨い。その中のひとつとして、注目を浴びてきたのが道産酒造好適米「きたしずく」なのだ。ひとつの革命が起きている。山田錦が酒の頂点として君臨し続けた時代が、変ろうとしている。酒の味の話し全然していないな。まぁ、飲んで見るといい。
2022.09.06
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1、大納川天花 純米吟醸 無濾過生原酒 ななつぼし / 株式会社大納川(秋田)株式会社大納川 https://dainagawa.co.jp/見た目がかわいい、ジャケ買いしてしまった、大納川(だいながわ)。で、ラベル読んで見ると、道産米のななつぼし(飯米)で醸した酒。副社長が道産子らしく、道産米で酒造ってくれーというオファーに社長の意見聞かずにOK出したという逸品。裏側のラベルの情報量よ!酒飲むときに、何かを食いながらという事もあるけれど、結構ラベルの情報を読み込みながら味わうことがある。で、これみたいに酒ができた経緯とかがあると、いい肴になる。味で飲むだけでなくて、物語も味わうことができる、それが酒の楽しみだと思う。そして、普通にそこらで売っている飯米の「ななつぼし」でこんな酒造れるんだなと。まじで、おいしい。日本には色んな酒造があって、味だけで勝負する酒もあれば、裏面ラベルの情報発信に気合入れている所もある。それぞれの蔵で、それぞれのやり方、狙いを最大限引き出して、それを液体という形で表現している。アートだ。これらが、1500円ぐらいで買えるんだから、ホントありがたい。日本酒買おう。
2022.08.31
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1、日高見 超辛口純米酒 / 株式会社平考酒造日高見と書いて、道民はついつい「ひだか」と呼んでしまうが、「ひたかみ」「魚でやるなら日高見だっちゃ!」でお馴染み、港町、宮城県は石巻にある酒造。前からその名を知っていたので、いい機会。購入してみる。超辛口、という名だがもう、辛口系ばっかり飲んでいるので、何が辛いのか、辛口とは何か?という問い自体がよく分からなくなる。で、これも正直飲んで見た感想が、大してないんだな。「うおーーー!!」という印象ではない。「ほぅ」ぐらいな感じだったかな?でも、日本酒としてはそれが結構大事で、単品で活きる酒もあれば、何かと一緒に合わせる酒、という設計もあるからね。ましてや、「魚でやるなら~」という冠なので、魚に合わせればよかったけど、いつの間にか、呑み切ってしまったな。飲みやすかったんだと思う。強烈に記憶に残る酒、もあれば普通にあいさつ程度の酒もある、出会い方によってその印象はそれぞれだから、呑み手としては一期一会の構えで、大事に大事に飲んだほうがいいなとも思うが、気合入れないで、一日の終わりに、「ふぅ・・・」とため息ついて、呑む酒も大事。と書いてて思うが、「まずい酒」が世の中に出回っていて、多分、生産量的にはそっちの方が多くて、でも、運よくこんないい日本酒を普通に飲めている、この環境に感謝だな。生産者の方々に感謝。身近に手に入る、しかも安価で。感謝して呑もう。
2022.08.31
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1、二兎 純米 山田錦六十五 / 丸石醸造株式会社(愛知)丸石醸造株式会社 https://014.co.jp/ラベルを読んで見ると、「二兎追うものしか二兎を得ず」をコンセプトに、「味と香」、「酸と旨」、「重と軽」、「甘と辛」、「入りと後味」、「複雑と綺麗」…など、一見すると二律背反する二つのコトガラが最高のバランス・味わいになるように造っています。とのこと。見た目もかわいいので、楽しみにして買って飲んで見る。うむ、確かに。丁寧な口当たり、香りと後味の軽快さ、言いたいことは分かる。美味しい、のは確か。でも、何だこの気分は?物足りなさ?ではないと思う、というのも結構はやく4合瓶空けたので、飲みやすくて美味しかったのは確かなはず。でも、何かが気になる。他の人のレビュー読むと、空けてから数日後のヒネ感を書いてあった。んー、確かに数日後の香りの部分でブレ?というか変化はあった気がするけど、そんな、ゲー!!って感じではなかった、そこじゃないはず。酒飲んでると、たまにある、この???感。飲み手の勝手な期待感なのか、味そのものに何か物足りなさ?があるのか?一回飲んでも分からないのであれば、もう一回違うの買ってみる、いい言い訳。飲んですぐわかる酒も良し、飲んですぐにわからない酒も、また良し。もう一度飲めと、啓示を受けたという事で次回の楽しみとします。これも、酒の楽しみでござる。
2022.08.30
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1、国稀 生酛純米 / 国稀酒造株式会社(増毛) 国稀酒造株式会社 https://www.kunimare.co.jp/久々に飲んだ、地元北海道の酒、国稀。もちろん昔飲んだことがあって、その時も「昔っぽい酒」という味のイメージで別に「うっまー」とか感動はなかった、そんな理由で長らく飲んではいなかった。酒の会で、メンバーがお気に入りの一本という事で持ってきてくれた生酛純米。蔵元数量限定、ってことで買って来てくれたようだが、市内でもチラホラ売っているようなので、そんな希少でもない。で、飲んで見る。まぁ、ストライクゾーンにきれいに投げてくる感じ。素朴純朴、お酒造りの真ん中。正統派といえばそうだが、それほど面白味はない。が、が、これが、ニシンの切り込みと一緒に食って飲むと、エグイ。発酵した魚の強い旨味をしっかりと抑え込める、というか包み込める、味の懐。あー、旨いな。こういうのを試しちゃうと、酒単品で飲む、というのが過ちのように思える。マリア―ジュ、酒との組み合わせってのを、はいはい、それ無限だから、、、って、切り捨ててはいけないんだなと、反省してしまう。楽しみ方は無限。だから、楽しいんですよ。
2022.08.30
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1、七力 ななかすみ 純米吟醸 / 株式会社 盛田庄兵衛(青森)青森に旅行に行ったので、せっかくならば現地の酒飲みたいという事で見つけたのがこれ。青森市内7件の酒販店でつくる「ななの会」で販売している、七力。株式会社 盛田庄兵衛で作っているとの事。 http://www.morishou.co.jp/index.html青森県の酒造好適米「華想い」を使用した米。という事で前情報はいいとして、飲んで見る。ってか、夏なのでこのパターン買ってみる。楽しみだ。開けてみたら、シュワっと微炭酸。味は・・・まぁ、普通だ。いや、正直香りと・甘みを期待してたけど、正統派のにごり・微炭酸って感じ。見た目の華やかさに比べて、味はカッチリとしている。造り手の真面目さが味に出ている。開けてから、数週間たって微炭酸が抜けてからもしっかりと味わいがぶれない。そして、より甘みが引き立つような設計。そう、これがいい造りの酒。時を跨げる、というのがいい酒だ。どこでも売っていない、という楽しみ方を教えてくれる、それが日本酒の楽しみ方。御馳走様でした。
2022.08.30
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1、寫樂(しゃらく) 純米酒 一回火入 / 宮泉銘醸株式会社宮泉銘醸株式会社 http://www.miyaizumi.co.jp/はい、寫樂通りまーす。って、有名銘柄出ました。そして、見て分かる旨いラベル。もう、ラベルで味が分かるパターン。金色で光ってるのに、下品さもコテコテ感もない、きれいなまとまり。そして、個人的に大好きな打栓型キャップ。スクリュー型はクルクルと回すので、四合瓶に合わせた細い注ぎ口なんだけど、打栓型だと、スクリューよりも少し太めの注ぎ口で、それが好きなのね。結局は、器に注いで飲むから味には関係ないんだけど、スクリューよりもゴブゴブって注がれる感じが、好きなのね。って、味について全然書いてなかったな。美味しいんだ。飲みやすいんだ。そして恐ろしいのは、これが通年酒として売ってること。このレベルが平均値で、純米吟醸や大吟醸があったり、米違ったり、おりがらみとかにごりとか、色んなのが季節ごとに出て来るわけ。スター集団よ。福島県舐めんなってぐらいの、銀河系軍団よ。多分、初めて日本酒これ飲んだらずっと虜なんだろな。って感じの酒。飲んで見ると良し。
2022.08.23
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1、DOMAINE WATANAVE VINTAGE/合名会社渡辺酒造店合名会社渡辺酒造店 https://nechiotokoyama.jp/これ、根知男山の会社。前に2本飲んだの書いたな。⇒根知男山 山廃仕込⇒根知男山 純米酒スッキリ飲み口が綺麗で、値段もよくコスパ酒として評価できる根知男山。ここの、ビンテージというのだからどっかで飲んで見たいなーと思い、誕生日祝いで友だちからもらった酒。有難く頂く。正直、味自体が何か驚き!!という事ではない。名前やラベルから、ワインの様な何か!!的な驚き少し期待してたが、正統派の日本酒。丁寧・綺麗に作ってある、シンプルに日本酒だった。これは2021年の2月から新ブランドとして生まれた酒で、全量自社栽培米作りから醸造、びん詰めまで全部やってますよ!という酒。ワインでいうところの、ドメーヌスタイル。結構、気概のある酒蔵ではこの手法を取り入れている所もあるので、酒好きにはそこまで新しい情報ではないんだけど、でも造り手としては結構な気合と決意ができない所なんだろうなと思う。あーだこーだ、難しい事より、根知谷で作った酒だ、飲んでくれ!!って、清々しい意志表明。多分、こういった酒は味覚だけで楽しむよりも、現地でどのように作られて、作り手がどんなこと思いながら作ったのか、といった物語とセットで売れる作品のような気がする。現地で現地の食い物と一緒に飲むと、最強な気がする。ホームでめちゃ強い感じ。味だけで勝負もいいけれど、思い入れのあるビンテージってのは歴史や生まれた背景も一緒に楽しめるからいいとも思う。お土産としてもいいと思う。そんなことを考えさせてくれた酒。
2022.08.23
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1、花巴 山廃純米 火入れ熟酒 2016 / 美吉野醸造株式会社(奈良)美吉野醸造株式会社 https://www.hanatomoe.com/友達から、「酸っぱい酒ならこれおすすめ」と言われた花巴。寺田本家のむすひとか好きな人だから、なんとなく味が読める。確かに、前から知ってたけど飲んでなかったから、買ってみた。ってか、売ってなかったのかあんまり気にしてなかったのか、自動モードで山廃を買っていた自分。折角なら、水酛買っておけばよかったと後から思ったがまあよし。さて、飲み口だけれども熟成だからな。正直、そこまで熟成酒を飲みまくっているわけじゃないので、その微妙な差が分からんのだけれども、いわゆる予定内の熟成酒。どうしても、新しい酒買うと、「新しい味」とか「特徴」とかに期待しがちなんだけど、飲みやすい酒って、そういうインパクトなくてよかったりするんだよな。開けて飲んで見て、「うん、普通」という感じ。いや、この普通ってのが、低いという意味でのではなくて、そもそも山廃純米でいい酒色々飲んできているから、高水準の普通、という意味で。で、こういう酒は栓を開けてからが楽しくて、しばらく味の変化を楽しんだり、燗にしてみたり、食べながら飲んで見たりと、時間かけて付き合える感じ。料理にもガンガン使うし。その料理と合わせて飲んだりもするし。そこまで、「酸っぱい」という感じではなく、ちゃんと熟成されている。この銘柄に関しては、ちゃんと水酛飲んで見ないと。って感じ。
2022.08.23
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1、七本鎗 木ノ環 生酛 / 冨田酒造(滋賀)前に、松本日出彦とのコラボは飲んだことある、木ノ環。木ノ環 七本槍×松本日出彦 別誂 木桶仕込み 生酛純米クラシックな伝統酒としての酒を造ろうとしてるんだけど、それが現代の技術や環境、作り手によって最新って感じになってるお酒。生酛的な、膜というか、口の中の酸味というか、それあんまり感じない。どちらかというと、より丁寧なきめ細やかさを感じる酒。買ったときにもお店の方に、「美味しいのよ~」と言われる。確かに。色んな酒を飲みたい、と毎回違う銘柄を飲んでいると、それはそれで発見できるんだけど、毎日飲んでるわけじゃないので、そんなにたくさんの銘柄は飲めない。でも、何回か同じ蔵の違う酒を飲んで見ると、その違いや蔵がその銘柄で表現したいことが感じられると思う。逆に、1銘柄で判断しちゃうのは早計だが、経済的に何本も買えない。これ、どうにかならんもんか。日本酒好きのジレンマ、かも知れない。理想は同じ蔵の3~5くらいの酒飲み比べしながら、味変りも楽しみたい。パブ方式で、量り売りとかか?なんか、日本酒発展の兆しがあるような無いような。シェア酒、とか?分からん。
2022.08.07
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1、醸し人九平次 黒田庄に生まれて / (株)萬乗醸造(愛知県/名古屋市日本酒を飲んでいたら、結構早い段階で出会うのがこの「醸し人九平次」を醸す、萬乗醸造の久野九平治。フランスに渡り、直接レストランで交渉して酒を置いてもらったり、現地のワイン生産方法に感銘を受けてそれを日本酒造りに活かすため、兵庫県黒田庄で酒米山田錦を栽培して日本酒のドメーヌ化を果たしたり。そして、フランスでワイン造りを始めちゃったり。先駆的な活躍を見せる、それが「醸し人九平次」なので、イデオロギーとかがワイン醸造の影響を受けているせいか、味質がワイン的な振る舞いを感じる。というのも、もちろん単品で飲める存在感はあるんだけど、それ単品でしか飲めない酒にはなっていない。なんというか、ちゃんと引き際というか、引き算の部分というか、食べ物が組み合わさる、加わることができる余白を感じる。あえて悪く言えば、「少し物足りなさ」を感じる、というのかもしれないがそれこそが、何かと一緒に飲みたくなる酒、フランスのレストランの情景を思い浮かべて作ってる気がする。これ、作り手や酒が生まれた背景を知らないと分からない話だけど、でも、こんな飲み方ができるのも、少量生産高品質の日本酒の楽しみ方だと思う。また、別の飲んで見ないとダメだな!!!
2022.07.10
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1、富久福 純米酒 michiko90 / 結城酒造株式会社(茨城県/結城市)富久福と書いて(ふくふく)と読む。んな事より、最近2022/5/11に火災が起きて、酒蔵2棟が全焼。大変なことに!!!義援金募集地震があった時にも、酒蔵を助ける動きがあったり、今回も酒屋が支援のプロジェクトを立ち上げたり情報発信するなど、SNSという文明発達は、災害時には特に役立つ気がする。買って応援、それが一番だ。という事で、味について。90と書いてある通り、精米歩合90%、米を10%だけ削って作る酒ってこと。過去の酒造りでは、削るだけ削れーーーーというイデオロギーで作る、大吟醸主義が流行ったけれど、現在は、米の味わいを楽しまなきゃ!!という、削らない酒も市民権を得てきた感じ。で、こいつは澱(おり)がちょろっと沈んでいて、見た目コクがありそうな感じ。で飲んで見ると・・・・スルッとした印象で、ちゃんと旨味の厚さを感じる一品。これまの常識だった「雑味をとるために削る」という言葉を疑いたくなるぐらい、削らないでもいい酒ができるという証明をしてるな。いい時代だ。あと、結城酒造は北海道米のきたしずく、吟風、彗星を使って純米酒を醸してる。美味しいらしい。飲んで、応援だ!!結城酒造 https://www.yuki-sake.com/index.html
2022.05.11
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1、三千櫻 純米R CLASS / 三千櫻酒造株式会社(北海道/東川)岐阜の中津川から、2020年に北海道は東川町にやってきた、三千櫻酒造。ここ数年で、北海道の酒造業界は盛り上がってきている、その一翼を担っているのがここ。で、純米の安価なやつ探している時に、こいつを手にしてみた。4合瓶で1200円ちょっと。悪くない。なんともシンプルな表のデザイン以上に、業務的な裏面の情報が逆にイカしている。フォント、という概念なぞ糞喰らえな何かを感じる。多分造り手は、まったくそんなこと考えていない気がする。それはそうと、呑んで見る。おっ、大抵、新しい銘柄を飲む前&飲んだ後には、ネットで他の人達の評判を見ることが多い。そして、あるサイトには「まるで新政のような濃厚な・・・」と書いてあったが、正直そこまでではない。が、旨味とかコクを感じる酒。美味しいわ。燗にしても問題ないし、料理に使ってもいい感じの、万能系な酒だと思う。札幌なので、多分大抵の酒屋には置かれるんだろうと思うけど、手を出しやすいし、北海道のお土産の酒、としてもいいのかも。大吟醸とか、他のシリーズ飲んで見ないとわからんが。ほんと、いい感じに幅広く道産米を使ったいい感じの酒が出てきてる。温暖化の状況もあって、全国的にも道産米が注目されているという事実。飯米だけでなく、酒米も地味に広がってきてるらしい。吟風、彗星、きたしずく。ちなみにこのR CLASSは飯米のななつぼしだって。へー。現代の酒蔵の技術は、ある程度の米なら、呑める酒造れるレベルなんですかね。凄まじい時代だ。
2022.03.03
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1、蔵太鼓 辛口純米 / 合資会社 喜多の華酒造場(福島)酒屋に行くと、というか行くときは大抵「買う」という決意を持っているんだが、この時はプレゼント用の醤油を買いに行った時に、やはり「せっかく来たのに・・・」という気持ちに負けて買ってしまった酒。純米で1000円ちょっとの料理に使える日本酒を買う。それがこの蔵太鼓。福島のお酒で、もちろん帰ってすぐに味見。(料理用で買うという言い訳)飲み口は、まあ辛口という事もあり、するっとした感じ。燗にして飲んで見たけれど、特にこれといった特徴も・・・なかった記憶。まあ、普通の酒だ。。。と、思っていたのもつかの間。開栓後、1週間ぐらいだったか、驚きの変化!!!「!!!メロンジュース!?」って思うくらいのジューシー感と爽やかさが、口一杯に溢れて、二度見ならぬ「二度呑み」してしまう。まじでびっくりした。その後、ジューシータイムは終わり元の姿に戻ったのだが、あれは何だったのか?俺の口がおかしくなったのか、奇跡の酒なのか、分からないがテンションが上がった酒。酒の何かが、共鳴したのかもしれない。色んな経験をすることがあるんだな。やはり、買って見なけりゃ始まらない。合資会社 喜多の華酒造場
2022.02.24
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1、千歳鶴 純米原酒 / 日本清酒(北海道)道産子なので、必ず見たこと聞いたことある「千歳鶴」。でも、「ちとせつる」なのに、みんな「ちとせづる」と発音する。道産米きたしずく100%使用。最近、各蔵で地産地消系の酒が増えている気がする。外からいい米買って、のパターンも勿論あるけど、地元の米使って旨いやつ作る、ってのも現代の酒の魅力だな。で、正直道内の酒飲むくらいだったら、もっとおいしい他県の酒を飲んできた自分だが、ある程度色んなのを飲んでいると、地元の酒も喉を通さないとな・・という義務感が生まれる。ということで、たまたま寄った酒ミュージアム内でまともなのを探しているとコイツに出会う。現在、千歳鶴は市澤智子さんという、前の福司酒造の時にはハマナスから酵母を採取して酒造ってたという経歴を持つ面白い杜氏さんがいたので、少し期待していた。で、この純米原酒を購入。普通に飲める酒だったんだけど、面白いのは麹米が35%精米で掛米が80%ということ。基本、削れば削るほど味がシンプルになるので「それがいい!!」という大吟醸至上主義時代があり、最近は米の旨味を引き出せるんでね?という「低精米派」も活躍しており、そういった中で、麹を作るときに米を削り、酒を造るベースは低精米というやり方。他の酒造でもこんなやり方見たことあるので、おお面白い取り組みだなと。で、呑んで見ると、低精米でありがちな味の厚み&重い感(それが旨いという魅力でもあるんだが・・)がそれほどなく、結構軽やかに作られている印象。低精米で軽やかな味わいを目指したのか、作り手に聞いて見ないとわかんないけど、こんな酒もあるんだなと。道内酒造も、侮れないなと思った一品。
2022.02.17
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1、十勝 純米 / 上川大雪酒蔵(十勝/碧雲蔵)正直侮っていた、コイツ旨いぞ!!上川大雪酒蔵の酒は、印象として特に個性?をそれほど強くは感じなかった。もちろん道内の他の蔵に比べて、平成っぽい味(淡麗辛口をイメージ)のまあ、ちょいと前のハンサム系って感じの味わいだったので、まあ、こんなもんだろうな。というぐらいだった。上川大雪 特別純米酒(彗星)で、なんとなく料理でも使える千円ちょっとの純米酒買いに行った時に、「ああ、飲んでみるか」と四合瓶で1400円ぐらいのこいつを手にとってみた。帰って、ちょっと飲んで見ると予想外。口の中に広がるやさしい味とガス感。令和の酒じゃ。北海道の酒でこのパターン初めてだったので、ちょっと驚いた。全国的にはよくあるけれど、ちょっと別文化の北海道酒で「これ」やるんだと。もちろん、ガス感、というか炭酸があると、そのシュワシュワ感、味わいで勝手に口が「おいしい」判断しがちなのはあるけど、ガスが引いた後も、ちゃんと味が残ってて飲める。流行りに乗っている、という事ではなく時代に合わせて各酒蔵も努力している、そんな感じだった。コスパ、いい酒だ。上川大雪酒蔵 碧雲蔵
2022.02.10
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1、無窮天穏 天雲 / 板倉酒造有限会社(島根)板倉酒造有限会社 https://www.tenon.jp/二年前に初めて飲んだ天穏。そこから、リスペクトを続け久しぶりに飲んで見た。生酛&純米吟醸で1600円。やはり、呑んでもスッと響くような酒。もう、造り手の酒への哲学が違う。こりゃもう、作品だ。舌や鼻で飲むんでなくて、身体で味わうコンセプト。アドレナリンで酔うのではなく、セロトニンで安らぐ酒。一口目で終る味ではなく、重ねる中で感じる味の構成。酒道もすごい世界に踏み入れている感じ。【公式】無窮天穏 天雲 あまくも R2BYhttps://www.tenon.jp/sake_list/sake-list2/454ほんと、酒文化の幅を感じる一品。
2022.02.03
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1、七本鎗 無有(ムウ) 生酛 / 冨田酒造(滋賀)とある縁から、冨田酒造の冨田さんと話す機会があって、折角ならばと、七本鎗を買いに行って、こいつを選んで見た。その他にも、にごりとか、搾りたて、とかの新酒もあったんだけどもうちょっと、渋いのないかなと思って目に留まったのが、この無有(ムウ)。無農薬での酒米作り、という冠だったがそこにではなく、生酛造り、という事でこれを選ぶ。「生酛(きもと)とは何じゃい?」というと、簡単に言えば米を人力で潰してるやり方。気合入ってんのよ。というのも、現在はそれやらなくても酒造る方法が色々生まれてるんだけど、それをあえて選ぶ生酛。もちろん、作り手は目指す味の事を考えてこの方法にしてるんだと思うけど、飲み手からすれば、そういった作り手の物語と共に酒を味わうわけだから。で、飲んで見る。うむ、旨い。美味い、というよりも旨いだな。舌に溢れる豊かさ、こういうのが味わう酒なんだろうな。燗にしてもブレない。冨田さんとZOOMで話しながら、まぁ緊張もあってかガブガブ飲んでしまったが、全然、嫌気が出てこない。スルスルと体に取り込まれる酒心地。翌日も二日酔いなんてないし。「日本酒飲んだら二日酔いするからなぁ」って言う人いるけど、それは飲み方が悪いか、飲んでる酒が悪いだけ。ウォッカだって、正しい飲み方すれば二日酔いしないし。で、飲みながら色々と話も聞き、つくづく造り手と飲み手の関係が上手くないなと実感する。これだけの、良質な酒造りを実現しながら、恐ろしく安価な値段で飲めるのは、世界中で日本人だけなのに、その日本人がよく分かっていないという残念さ。未だ、大多数が酔うために酒を飲み、「日本酒」というジャンル括りでしか日本酒を知らない現実。まあ、自分も海外行って色々な酒に触れたからこそ、日本酒にこれだけ傾倒できるわけで、仕方ない面もあるんだろうけど、ちょっとこのままではいかんよな。酒、は味はもちろんそうなんだけど、それと同様に、関わる地域やその歴史、社会や政治と、人々の暮らしに直接つながる文化としての魅力がある。そう、文化なんだよな。地元のビールを誇らしげに語るベルギー人や、当たり前のように働きながら飲むオランダ人や、身内コミュニティを拡張するウォッカの役割や、そういった酒が人々の生活文化の一部として存在している、その世界を見てきて思うが、日本には日本酒という立派な文化が、情熱を持った担い手がいるということ、無農薬栽培、なんて大変なことしなくても農薬使って米は作れる、手で刈り取らなくても機械で大量に収穫できる、そうやって、合理化して大量生産して、失ったたくさんの事、こぼれ落ちた大切なこと、時代が忘れてきた先人からの想いや意志を、愚直にもひとつひとつ拾い集める、そんな人たちがいるという事。そういった、「人の生き様」も含めて、呑み込んだ、そんな一献だった。
2022.01.29
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1、赤武 純米 Snow Xmas おりからみ / 赤武酒造株式会社(岩手)買っちまった。赤武のクリスマス製品。2000円程度、味は甘みが伸びて飲みやすい。見た目と、味が一致。社員のメンバーがラベルデザインを行うなど、「今の日本酒」を作る酒蔵。同年代に届くような酒造りをテーマに、ほぼ20代のメンバーで醸す酒。こういった、「分かりやすさ」が日本酒には大事だな。日本酒という間口を広げる、それは業界で担わなくてはならない課題であって、国内約1200ぐらいの酒蔵がそれぞれの個性を出し合い、競合しながら、ファンを増やしていくという、そういう流れだ。人気スポーツだって、そういう事だからな。2011年の大震災で、被災。大槌町から蔵を盛岡市に移転するなど、様々な困難を乗り越えての現在。しっかりと、その過去を現在につなげながら、ファンを作りながら、自分たちの酒を造るという、熱い仕事だ。次回は定番の純米酒飲んで見よう。赤武酒造株式会社(岩手) https://www.akabu1.com/
2022.01.19
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1、万齢 無濾過生原酒 / 小松酒造株式会社(佐賀) よく行く酒屋の推しの酒だったので、買ってみた。「チリっとしたガス感」、というのが最近の生酒のおすすめワードになっているのか、結構よく聞く表現です。飲んで見ると、そんな感じがしたはず・・・正直、飲んですぐに書かないと具体的にどんな味だったか覚えていない種の酒だな。不味くはない、旨く飲めた酒だったはず・・・という事で、思い出すためにちょっと色々検索してみると、「未検定の山田錦」を使っている、との事。そのため「純米酒」という、特定名称の表記がないが、スペックは同じ、しかも、値段を押さえて出せたらしく、4合瓶で1500円弱。面白い。もちろん酒の質はいいんだけど、これは面白い。価格を抑えるために未検定米を使用したのか、等外米を使用する酒を造りたかったのか、作り手に聞いて見ないと分からないけど、作り手のロマンを感じる。ついつい「味」を取り出して、そこだけが評価の対象と思いがちだが、そもそも、その味という観点が舌の上を通過した時の反応だけ、ということではなく味を、満足感を決定する要素はまだまだ他にはたくさんあるんだ、という事を、再認識しなきゃいけないと思う。飲む環境、作り手のロマン、もっと味わうための要素はあるはずだ。小松酒造株式会社(佐賀) https://www.manrei.jp/nihonshu/
2022.01.12
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1、獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分 / 旭酒造株式会社(山口)みんなが知ってる、獺祭。獺(かわうそ)の祭、と書いて獺祭(だっさい)。 旭酒造株式会社(山口) https://www.asahishuzo.ne.jp/日本酒と言えば、かつてはカッパの黄桜でしたが、多分21世紀入って、ここ10年くらいは「獺祭」のような気がする。そんな存在感。10年くらい前に、そば屋で獺祭1合1000円ぐらいだったか、1500円だったかで初めて飲んで見て、「おお、ツンとした酒だな」と思った。で、それから10年ぐらい経って、また飲んで見て、印象は変わらず。これが純米大吟醸、というイメージを人々に植え付けているような気がする。いわゆる、雑味が無く、針のようなツーーーーーーーーーーとした感じの酒。山口で酒が売れず、地元との軋轢もあり、じゃあ都会で売っちゃるわい!!という勢いで、水以外は全て外注、工業化を成し得た、酒マシーン獺祭。杜氏も廃止、四季醸造で、もりもり作りまくり売りまくる獺祭。こうやって書くと、なんかそれが悪いみたいに感じるが、でも、日本酒はうまいんだぞーーーー!!!と世間一般に知らしめる役割を担い、これまでの、まずい日本酒のイメージと闘っているという、それは大事なことだ。そもそも、日本酒は嗜好品。どうやって作ろうが、飲み手が好きならばそれで成立するわけで、そういった作り手の幅が担保されているってのが、健全なのだ。地産地消でじっくり作る酒もあり、工業化でゴリゴリ作る酒もあっていい。その片方で頑張っている獺祭。一度は飲んで見るべき。
2022.01.05
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1、クラシック仙禽 雄町 / 株式会社せんきん(栃木)酸でお馴染みの仙禽(せんきん)。マンガはこちら。という事で、久々に仙禽飲んだ。オールド日本酒ファンが飲んだら「何じゃこりゃ!!」新規日本酒ファンが飲んでも「何じゃこりゃ!!」という、日本酒である。日本酒好きになり始めは、雑誌やサイトの特集系見てると大体ぶち当たる仙禽。こういう酒が、通常で飲めるのは本当に日本に生まれて感謝だな。こういった酸味の旨さ沼にハマると、多分抜け出せなくなるはず。なので、なるべく良い付き合い方をしながら、他の酒にも手を出すという飲み手のバランスが大事だ。旨い、と一言で表現してしまうが、そこには無限の味わいがある。栃木県をリスペクトせざるを得なくなる一品。株式会社せんきん http://senkin.co.jp/
2021.12.29
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1、山城屋 1st class / 越銘醸株式会社(新潟)山城屋と書いて、やましろや。ラベルの線みたいのは、酒好きなら一度は見たことがあるグラフ。日本酒は酒が生成される際に、菌が大戦争を行っているんだが、その状況をグラフにすると、硝酸還元菌が増えて死んで、乳酸菌がやってきて死んで、酵母が出て来て酒が生まれてという、激しいドラマが。。。この話しは長くなるので、終わり。で、山城屋は生酛造り、純米大吟醸、中取り、というスタイルで作ってるとの事。また、未完成のお酒=食事と合うことで完成する酒を造るという、コンセプトがっちり系日本酒。ポテチの湖池屋とコラボするなど、元気&勢いがある感じ。味はというと、口に含むと酸というのか、コクなのか、味の複雑味が口元に残る。最初飲んだ時の印象は、「味の膜が第一波でやって来る」。ただ、それが重たいというわけではなく、飲み込むとスッと切れていくという感じ。素材に味を付け足すのではなく、味を引き出す。酒の個性は最小限に、素材の個性は最大限にという、引き算の美学という感じですかね。これまでの淡麗辛口というイメージとは異なる、「ネオ淡麗」という言葉を掲げて、酒造りを行っているという山城屋。一度飲んで見ると良し。 越銘醸株式会社(新潟) https://www.koshimeijo.jp/
2021.12.22
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1、篠峯 雄町 純米吟醸 / 千代酒造(奈良)先ずはこのマンガ。札幌はススキノにある、ヤマショウ酒店に行ってなんかいいの無いか探してたら、店員さんにお勧めされたのがこれ。篠峯。ガス感、少量生産で多品種、市内ではここだけ(現在では他でも売ってる)、と紹介されて、飲んで見た。純米吟醸だけあって、きれいな酒で思ったよりガス感は低め。上品なガス感という感じかな。で、飲みやすいだけでなく、作りもいいのでガスが引いてからも味が伸びるとの事。でも、四合瓶だとすぐに無くなちゃうね!!という感じ。他のも飲んで見たくなる酒造ですね。千代酒造株式会社 https://chiyoshuzo.co.jp/
2021.12.15
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1、貴 濃醇辛口純米 / 永山本家酒造場(山口)貴(たか)という山口の酒を知ったのは、多分、日本酒飲み始めのころに、雑誌の特集で見て、その時には「スタイリッシュな感じだな」と思っていた。有名な酒=獺祭?ぐらいしか知らなかった、日本酒歴1~2年目程度の時の思い出。で、その後、夏に貴のスパークリング買って飲んで見て、こりゃシャンパンみたいに飲むと一発で酔うな。という、酒の味ではなく酔いのスピードの印象しかなかった、貴。コイツを飲んで印象が変わった。いい酒造るぞこの会社!!で、味はというと濃醇辛口という素敵なワード。辛口はワサビやチリのような痛覚刺激の表現ではなく、辛口=ドライ。ドライ=クリアで爽快な飲み口、という印象ね。で、ここで重要なのがクリアで爽快な飲み口、でありながら濃醇という論理的矛盾を、現実は悠々と越えていく感じ。凄いな。花垣の超辛純米や泉橋の黒とんぼとかを飲んで味わった感動が、現在の日本酒会では常識なのかもしれない。低精米80%で山田錦の旨味を出しながら、キレある造りで安い。飲んでよし、料理によし、料理しながら飲むともっとよし!!!永山本家酒造場 https://www.domainetaka.com/
2021.12.01
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1、竹泉/田治米合名会社(兵庫)竹泉と書いて、ちくせん。1000円ちょっとの料理酒に何かないかな?とおもって買ったのがこれ。パッと見で買ったので、家帰って開けてみてから気付いた。ああ、これ、いわゆる古酒だ。2012年醸造だもんな。琥珀色の寝かした酒。適当な純米酒で、いいの無いかなと思って買ったので、ああ古酒買っちゃったー、と最初思ったけどちゃんと口にしてみると・・・・ああ、美味しいじゃん。兵庫県、といえば酒米の王様である山田錦の有名な産地。という事で(?)この酒も山田錦、精米歩合70%。この蔵は熟成酒をメインに作ってるようで、大半は2年半寝かせるとの事。品のある味で、確かに旨味がじわりと出てくる。だから、ご飯食べながらでも邪魔にならないし、燗してもなおさらいい。料理酒としても旨味が追加されるので、いい感じ。派手さはないけれど、しっかりと地に足がついた安定感。安定はしているが重くはないので、飲みやすい。コスパいい。流行りの酒、とは違うがこれも日本酒好きなら飲んでおくといい気がする。そんな竹泉だった。田治米合名会社 http://www.chikusen-1702.com/
2021.11.24
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1、神雷(シンライ) チャレンジ シリーズ 生もと Tradition modan/ 三輪酒造株式会社(広島)前に飲んだシンライ。神石高原 生酛仕込み純米酒 / 三輪酒造株式会社その時に、三輪酒造の蔵元杜氏三輪裕治氏のタレントぶりを知る。三輪酒造株式会社 https://www.shinrai-1716.com/で、もちろんfacebookも「いいね」したので、もりもり情報が入ってくる。で、このラベル描いていることを知り、いわゆるジャケ買いとなった。もちろん、この酒色々と気になることがあって、それが業界で噂の真吟精米。真吟 https://www.shingin.jp/日本酒を作るときに、米を精米する。外側の部分をたくさん削って必要なところを使って酒を造るんだが、この精米の割合によって、吟醸酒(60%以下)・大吟醸酒(50%以下)というカテゴリーに分かれます。で、この真吟精米というのが、これまでの丸く削る精米から、平らに削るというやり方。細かく書いてもあれなので、とりあえず効率よく削れる技術が発明された!!とのこと。なので、どんな感じなのか試したくて飲んで見た。ぶっちゃけ、飲んだところで「真吟」がどうなのか、よく分からん!!!「美味しかった」としか表現できんな。正直、プロじゃない限り、飲み比べしたりしないと米の削り具合なんて分からんよ。ただ、精米歩合70%、つまり3割しか削らないでも、これまで5割とか6割削ってた酒質を生み出せるなら、それはいいこと。今は酒造がコメを無農薬て作ったりする時代なので、素材をこれまでより大事に使える技術が、この21世紀・令和に生まれた、と日本酒の歴史に載るんだろう。歴史の新たな1ページを感じるためにも、飲むべき1本である。ちょっと他の種類も飲んで見ないと!!
2021.11.17
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1、玉川 純米酒 ひやおろし / 木下酒造(京都)木下酒造有限会社 https://www.sake-tamagawa.com/でた、玉川。これで玉川三発目。1発目 Ice Breaker / 木下酒造(京都) 2発目 自然仕込 純米酒(山廃)白ラベル/ 木下酒造(京都)先ずは説明。で、飲んで見た感想。やはり太い、腰が強い、でも軽やか。柔道で言うと三四郎というか、古賀稔彦のような酒。※柔道のスタイル的にあってるのかどうかわからんが。ラベルとか見た目は、少し重厚感があるんだけど、スラッとしてて飲み口もやわらかでスリムな感じ。重さ、ベタっとした感じは全然ない。でもアルコールは17度あるし、冷やでも燗でもうまい。ってか、55度で熱燗と呼ばれる、燗の上限みたいのがあるんだけど、燗に至っては公式でも、「75度まで温めろ!!!」と書いてある始末。ここでも常識をぶっ壊す。55度は間の入り口です、みたいなこと言ってるし。で、実際に75度まで温めて飲んで見たら・・・熱っちいわ!!!でも、全然ぶれない、飲みやすさ軽やかさ。凄いな。ホント、冬にはマストアイテムかも。
2021.11.07
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1、雪の茅舎 山廃純米 / 齋彌酒造(秋田)齋彌酒造 http://www.yukinobousha.jp/日本酒を好きになった理由が、この雪の茅舎。ほんと、この酒に会えてよかったと思う。二十歳で大学の飲み会、あの酔うための酒に嫌気がしていて、それから海外に行って楽しむ酒を覚えて、ビール、ウォッカ、シャンパン、アブセント、ワイン、色々飲んできて、日本に帰ってきて、日本の冠がつく「日本酒」に、本物に出会えたという喜び。日本酒、という雑な枠組みから「この日本酒が旨い」という、人生の間違いなく転機にこの酒。この旨さ、品質、に反比例するかのごとくの価格。日本人でよかったと、心から思える一品。冷やでも燗でも、常温でも、料理の一振りにも、何でも使える、魔法の日本酒。それが雪の茅舎、山廃純米です。
2021.11.02
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1、若波純米吟醸FY2/若波酒造合名会社いや、これ日本酒ですから。って、昭和の酒飲みにはちゃんと説明が必要になりそうなくらい、現代的な日本酒。嗜好品なので、その時のニーズによって大いに味やこだわりが変化するのが常、なのでこのFY2飲むとそんな気持ちになる。福岡県若波酒造合名会社 https://wakanami.jimdofree.com/女人禁制と言われた酒蔵も、現在は多くの女性杜氏が頑張っている。この若波もそう。酒の神様である松尾様が女性という事で、蔵に女が入るのを嫌っていたようだが、21世紀は環境が違う。うまい事、神様とも折り合いをつけて醸しているようだ。FY2こと「ふくおか夢酵母2号」を使って醸された酒は、はなやかに香るキレイな吟醸酒。もう、枕詞に、「白ワインのような」をつける必要はないんじゃないかと思う。今風に言うなら、シン・ニホンシュ。これが、いわゆる定番の日本酒の味、と呼ばれる日が来るのかも。
2021.10.03
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1、みむろ杉 純米吟醸雄町 ひやおろし / 今西酒造株式会社今西酒造株式会社(奈良) https://imanishisyuzou.com/美味しい酒造るために、できる事をする。でお馴染みの、みむろ杉、今西酒造。「米洗うんなら、ちゃんと洗えるように、10kgずつ洗えばいい」、でお馴染みの今西酒造。やっちまったな。この酒。酒屋のレビュー見ると、ジューシーなエキス感、メロンのような吟醸香とある。ふざけんな、開けて、ちょっと経ってから飲んで見たら、「これ、果汁やないかい!!!」と、マジでメロン果汁飲んでんじゃないかって思うぐらい、旨酒じゃ。開けてすぐは、きれいな旨味、いい酒買った。ぐらいだったけど、ひやおろし!?って思うぐらい、清涼感あるし、ってか、これが本来の酒の姿なのか?「半年寝かして、酒となる」的な事を本で読んだが、これを言ってるのか?って、くらいいい感じで驚かされた酒。ホント、酒の世界永遠に楽しめそうだ。ありがたし。みむろ杉 純米吟醸 雄町 ひやおろし ろまんシリーズ 720ml みむろすぎ価格:1650円(税込、送料別) (2021/10/1時点)楽天で購入
2021.10.01
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1、ちえびじん 純米吟醸 生熟 八反錦 / 有限会社 中野酒造(大分)有限会社 中野酒造(大分県杵築市) http://chiebijin.com/20年ぐらい前の若者のSNSと言えば、mixiでありFacebookだったわけで、現在のおじさんは相変わらずFacebookを使い続けている。そして、酒おじさんのタイムラインには「いいね」を押した酒蔵&酒屋の情報で一杯になっている。人間面白いもので、情報の量が多くなると「親しみ」を感じ、「好き」になりやすくなるようで、そのおかげで常に日本酒の虜である。で、やっと本題だが「ちえびじん」これまで、その名前を何となくだけど知っていて、酒屋のレビューにグッときたからか、買ってしまったのがこの、純米吟醸の生熟。味を先に言うと、生の場合ガスが残りがち。ガスでない酵母もあるけど、このチリチリ感、シュワシュワ感は大いに飲み手の感覚に訴えるものがある。で、熟成されたねっとり旨味に調和したガスのフレッシュさが上手な出来。造り手は、こういう味の足し算とかを経験から導き出しているんだろうね。さすがだな。九州、というとどうしても焼酎>日本酒のイメージだけど、どっこい旨い日本酒もたくさんある。逆に今は焼酎が14度ぐらいのさらさら系もあるってことで、すごい酒飲みにはいい時代。紫色のラベルに金文字で吟醸感の雰囲気を醸しながら、裏面ラベルは赤という、作り手の狂った感じが素晴らしい。2018年にフランスで行われたコンクールで650分の1の栄光に輝いた酒造り。21世紀の日本酒って、こういう感じになって来るんだろうな。甘み、酸味、香り酒。美味しくいただいた。ちえびじん 純米吟醸 生熟 八反錦 720ml 【日本酒/中野酒造】【要冷蔵】価格:1760円(税込、送料別) (2021/9/26時点)楽天で購入
2021.09.26
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1、38℃ 北京SARS医療チーム「生と死」の100日 / 麻生幾今からもう、20年も前2002年に中国広東省で発生した、重症急性呼吸器症候群(SARS)ことサーズのドキュメント。あの時、何が起こったのか、現場の医師たちはどう対応したのか、という事が様々な登場人物の視点でストーリーとして書かれていた。一番気になっていた、というか読む動機だった、「どう収束したのか?」は書いてなかった。書いていたのかもしれないが、この本で伝わってきたのはそれじゃなかった。いかにして、人々が「見えない敵」に向い合ったのか。そういった、極限状態における人々の生き様だった。人種とか国民性とか、そういうのは多少あるんだろうけれど、生の人間の素直な感情、恐怖への向き合い方、闘う理由、意地・意志、そういうものがガツンと伝わってきた。そして、感染対策の基本である、直接(コンタクト)、飛沫(ドロップ)、の対応の重要性、人はこういった未知のウイルスに対して、すぐ空気(エアボーン)感染を疑う、というそりゃそうだよなという、今にも通ずる事柄を再確認することとなった。あっという間に読んでしまった1冊。【中古】 38℃ 北京SARS医療チーム「生と死」の100日 / 麻生 幾 / 新潮社 [単行本]【メール便送料無料】【あす楽対応】価格:335円(税込、送料別) (2021/9/1時点)楽天で購入
2021.09.01
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1、亀齢 辛口純米 八拾 / 亀齢酒造HPがすこぶるダサイ、亀齢酒造。HP https://kireikireikirei.jimdofree.com/でも、亀齢と書いて「きれい」と読むおしゃれな名前。そして何より、辛口純米 八拾、4合瓶で990円という・・・・常識破りの価格。で、美味しいという。恐ろしい。最初、料理用に使う純米酒狙いで買ってみたけど、こいつはヤバイ。1升瓶でも1,980円って事だから、ほんとみんなで飲むときとかは重宝される一品だと思う。味と言えば、甘口酒の多い広島西条の酒としては珍しい「辛口」とのことだが、飲んで思う、この「エロさ」。エロい酒認定。飲むと、「こりゃ、こんなの飲んだら、すぐ酔っちゃうわ」という感じで、飲み口軽くて、ワイワイ飲みたくなる酒。なんか食いながら。飲んでいる状況の映像が浮かび上がるぐらい、宴会が似合うような酒。ほんと、いろんな酒があるもんだ。亀齢 辛口純米 八拾 火入れ 720ml 亀齢酒造 広島 西条 日本酒 ギフト 御礼 御祝 誕生日 敬老の日 敬寿価格:990円(税込、送料別) (2021/8/25時点)楽天で購入
2021.08.25
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1、「サッカー」とは何か / 林舞輝優秀な青年がサッカーを勉強してコーチをするとこうなる、という本。内容は戦術的ピリオダイゼーションとバルセロナ構造主義についての説明と、本人がイギリスで経験した事。で正直、戦術の事は「まあまあ」。ピリオダイゼーションについてはこっちの方が分かりやすいかな?テクニックはあるが、「サッカー」が下手な日本人 / 村松尚登 でも、最後の著者がイギリス・ポルトガルで経験したのが面白くて、イギリスでは子ども達が結構ハードな環境でサッカーやってて、(観客の大人が大人げなく子どもにブーイングかましてたりとか)「そりゃ強くなるわな!!」というところや、ポルトガルのコーチ達のオープンな姿勢とかが、面白かった。(有名コーチでも新人コーチに考えていることをオープンに共有したり)こういう、生の情報が一番知りたい&貴重なんだよなと思った一冊。「サッカー」とは何か 戦術的ピリオダイゼーションvsバルセロナ構造主義、欧州最先端をリードする二大トレーニング理論 (footballista) [ 林舞輝 ]価格:1760円(税込、送料無料) (2021/8/22時点)楽天で購入
2021.08.22
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1、いつも日本酒のことばかり。 / 山内聖子酒飲んでいるばかりでなくて、ちゃんと本も読んでいる。読んでいる本も酒の話という。。。さて、山内さん。大体酒の本探してたら、数名の著者に辿り着く。葉石かおり、山同敦子、といった感じで女性著者が結構頑張っている印象だ。で、この本の著者山内さんも、「蔵を継ぐ」って本で読んだことがある人。この本は、なぜ彼女が日本酒に惚れて、日本酒ライターになったのかという情熱と共に、日本酒とは何ぞや?というところを、非常に丁寧に書いてある本。日本酒に関して興味がある人や、一通り日本酒の本を読んだ人でもサクッと読める感じの本で、300ページ弱だったけど、すぐ読めた。自分も、一口の日本酒から人生の中に「日本酒」という素晴らしい趣味が生まれたので、その気持ちが分かるが、そこまでハマって動きまくってるというのも、客観的に見ると、ヤバイ。でも、好きなモノに出会って夢中になれるって、大事だ。他の人、がどう思うかなんて、どうでもいいことだ。いつも、日本酒のことばかり。 [ 山内聖子 ]価格:1650円(税込、送料無料) (2021/8/11時点)楽天で購入
2021.08.11
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