放浪の達人ブログ

車は家電だ

    【車は家電だ】

最近の自動車って魅力的なデザインが全然ない。どこのメーカーも同じような車ばかりだ。
特に軽自動車は酷いもんだ。外観が四角くて室内が広い、ただそれだけ。
パッと見てダイハツなのかホンダなのかスズキなのかミツビシなのかすら分かんねえ。
しかもどれもCVTという無段変速により、運転していても眠くなるようなシロモノばかりだ。
先日CVTの軽でアクセル全開で走ってみたが、まるで上り坂を走ってるようなダルい走りだった。
また、オンオフはできるがアイドリングストップ機能という邪道なものも装備されている。
確かに燃費や地球温暖化には優しいかも知れんが、アレって買った当初は使うけど
停まるたびにエンジンがオフになって再発進時にオンになるのがそのうちウザくなる。
通勤時の渋滞なんて何度もエンストしてるような感じで嫌になってくるんじゃねえのかな。
アイドリングストップ機能でガソリン代が節約できるってか?
その機能がついてる分、車の値段が高くなってるので元なんて取れねえだろ。

あれはさ、技術を買わされてるんだよ。今や自動車はクソ面白くもねえモノばっか作るので
「こんな技術がついてます」って部分で他社と差別化をしてるだけっていうか、
車を売ってるんじゃなくて技術を売ってる感じがするんだよな。コモディティ化ってやつよ。
確かに昔々からそういう技術開発によって新製品が出てきたんだし、
技術開発をするからこそ経済が発展し、人間の欲求も満足されてきたということはある。
だけど最近の車は、車好きな人から見たら単なる「走る家電」だ。
作る会社の熱い想い、開発者の「ここは譲れない」という情熱が微塵も感じられねえ。
媚び、妥協、無難、そんなもんが前面に押し出されて見える。
確かに企業なんだから売れてナンボだ。消費者のニーズに合わせるのは当然である。
しかし最近の車についてる装備って本当に「消費者のニーズに応えて」なのか?
自動車メーカーの独りよがり、無駄な技術の押し売りのように思えるのだ。

前方に障害物があれば自動に停止するだの眠くなったらお知らせするだの、
ナビの指示通りに走ってれば目的地に着くだの、それは「車に乗ってる」んじゃねえんだよ。
「車に乗せられてる」んだ。ドライブする楽しさなんて要らないって?
快適な車内でスマホいじりながら楽にドライブしたい、車は単なる移動部屋だって?
ま、まあ確かに言われてみりゃそれもそうだなあ...。

とにかく車を走らせる楽しみを失くさせたのは自動車メーカーに原因があると俺は思っている。
リバに車のイラストを描いて連載してる「車道」の浅井くんなら俺と同じ考えだと思うよ。
今の車は夢も遊び心も、無駄なデザインの美もない。個性のない均質化した白物家電だ。

じゃあ偉そうに文句言ってるオメエはどんな素晴らしい車に乗ってんだ!って?
ご、ごめん。39万で買ったフツーのどこにでも走ってるような魅力のねえ中古車だ。テヘヘ...。


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