放浪の達人ブログ

5円玉

   【5円玉】

今月は身近なモノで儲ける話をしよう。商材は5円玉だ。
「え?5円玉でお金儲けができるの?」と思われるだろうが
その前に5円玉についての知識を持っておいて欲しい。
ちなみに俺が博学なわけではなく全てウィキペディアからの抜粋だ。

5円玉は日本の硬貨の中でアラビア数字での額面表記がなく
漢数字のみが表記された硬貨だ。(そう書いてあって俺も初めて気付いた)
中心の穴は視覚障害者にも分かりやすいためと、材料費の節約が理由だったらしい。
現在世界各国で穴の開いた硬貨が流通しているのはデンマークやノルウェーなど
ほんの数か国だけといわれている。(見たことないので知らんけど)
5円硬貨表面の稲穂、水(水面、稲穂の根元の複数の線)、歯車(穴の周り)は
それぞれ農業、水産業、工業を表しているのだそうだ。

さて、ここからは5円玉で儲けるためのおいしい話だ。
需要減のため2010年(平成22年)以降は貨幣セットのみの製造に留まっており、
一般流通用については5円玉は4年連続で製造されなかったそうだ。
そのため平成22年~25年製造の5円玉はプレミア価格で800円ぐらいになるらしい。
皆さん、財布の中の5円玉を早速チェックしてみてくれ。

随分前、俺はタイのバンコクで骨董品屋巡りをしたことがある。
当てもなく市バスに乗って車窓を眺めながら「これは!」という店を見つけると
下車ボタンを押してバスを降り骨董品屋に入っていく。
大抵は価値があるのかないのか分からんガラクタみたいな物が並んでいるだけで、
欲しい物はないのだが異国の骨董品屋というのはゾクゾクするのである。
ある店で日本の百円玉、十円玉が各数枚売られていた。
値段を尋ねるとどちらも1枚10バーツ(30円)だった。
売ってる全ての百円玉を買い占めてきたのは言うまでもない。

ネパールのカトマンズのダルバール広場。
ここの広場では露店が木の台の上に赤い布を敷いて商品を置いて売っている。
民族衣装、アクセサリー、土産用の置き物、仏具、絵葉書、民族音楽のCDなど、
全て値段交渉をしながらの買い物となる。アンモナイトの化石も売られている。
ヒマラヤ山脈は地殻の衝突によって隆起したため、中腹には海だった地層がある。
それを知った俺は10年以上前に現地までアンモナイトを探しに行ったことがある。
広々としたガンダキ河の河原で見つけた数個の化石は今も自宅に飾ってあるが、
そんな苦労をしなくてもカトマンズの露店でも買えるのだ。しかも5円玉1つで。

アンモナイトの化石は程度の良し悪しによって1個数百円から数千円だ。
そこで5円玉を店主に見せて穴開き硬貨の希少性を力説し、
「よかったらそのアンモナイトの化石と交換してやるぜ」と話を持ち掛けるのだ。
決して「交換してくれ」と頼んではいけない。「交換してやるぜ」が重要だ。
できれば相手側に「交換してくれないか?」と先に言わせたい。
値段交渉の勝ちテクニック(騙しテクニック)は話術でもある。
そういう話術と5円玉がいくつかあれば皆さんも5円玉によるお金儲けが出来る。
あ、でも現地までの往復チケットや宿泊代や移動費なんかを合算すると
絶対赤字だよなあ...。だから俺お金が貯まらないんだ...。


© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: