放浪の達人ブログ

かき氷

    【かき氷】

先日スリランカ人の友人から「工場の解体バイト行かない?」と誘われた。
日当12,000円+食事付きだしヒマだったので行く事にした。
当日の現場での作業はスリランカ人4人と俺の計5人。
その内2人は日本語が全く出来ず、更にその内の1人は初来日。
その解体バイトのために3ヶ月のビザで来日したという。
そのビザが就労ビザなのか観光ビザなのかは知らないが、
日本へのビザは観光ビザですら易々とは取得出来ないのである。
俺と一緒に行ったスリランカ人は2人とも日本の永住権を持っており、
日本の保険にも入っているし日本語もペラペラなんだが
当日は意思伝達の面で英語で会話をすることにした。

現地に着いて合流した際、初来日の男が俺を見て「Japanese?」と訊いて来た。
当たり前じゃ、ここは日本だぞ。俺がアジア人の不法就労者に見えたのだろうか?
当日は目一杯の重労働をして、帰り際は工場敷地内に座って雑談をした。
ふとしたことから「かき氷食べたことある?」と尋ねたら
4人いたスリランカ人全員が「もちろん」と答えた。
もちろん食べたことがあるどころか、日本のかき氷は有名らしい。
帰国する際にはウォシュレットトイレやたこ焼きマシンではなく、
かき氷マシンを買って帰るそうである。
日本の永住権を持っているスリランカ人も何人かいるのだが、
母国にいる親戚や友人達からも「かき氷マシン買って来て!」と
注文が入るぐらいに人気だというから驚いた。

スリランカのバンダラナイケ空港に降り立って入国審査を済ますと、
出口に向かう通路には電化製品を扱う免税店がズラリと並んでいる。
免税店というのは他のどの国の空港でも通関の中の出発ロビーにあるが
スリランカでは入国スタンプを押された後に免税店があり、
更に「冷蔵庫買わないか?洗濯機もあるよ。テレビはどうだ?」と
客引きに声をかけられるので異様な感じだ。
しかしスリランカは超が付くほどの親日国なので恐れることはない。

スリランカ国内のスーパーには大型容器に入ったソフトアイスはあっても
氷タイプのアイスは売ってなかったことを思い出した。
そのことについて尋ねるときれいな水の確保という面が問題のようで、
日本はやっぱり衛生面や環境面において立派なのだなあと再確認した。

折しも先月号のリバでは「額田のかき氷特集」が組まれていた。
俺の次男坊は友人達を連れてかき氷のスタンプラリーにも参加している。
彼らスリランカ人に額田のかき氷を食べてもらったら
ますます日本のかき氷は有名になるんじゃないだろうか?
それらの店にスリランカのシンハラ語で「かき氷マシンも販売してます」と書けば
日本在住のスリランカ人が押し寄せるのでは?と勝手な妄想をしている。


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