放浪の達人ブログ

中国東方航空での旅



12月末にスリランカ放浪の旅に行って来た。
年末だったが中国東方航空は往復7万5千円という値段だった。
有名航空会社の実に半額以下という安さである。
しかもLCCと違って機内食も出るし荷物も23キロを2個までOKだ。
俺自身の荷物は5キロに満たない程のお手軽リュックだけだが、
岡崎在住のスリランカ人から故郷への手荷物を頼まれたり、
帰りもその逆の荷物を頼まれてまるで運び屋状態となるので
計46キロまでの預け荷物可能というのは好都合だ。

中国東方航空は時間通りに出発することが稀な航空会社である。
当然利用客の評価もすこぶる悪い、というか酷評されている。
ネットで「中国東方航空レビュー」と検索するといかに酷いかが分かる。
とにかくよくもまあこんな航空会社が存続しているものだと呆れる話が多い。
俺自身が数年前に利用した際は搭乗予約再確認の際にオフィスに電話したら
「今ティーパーティーやってますんで、ガチャ!」と電話を切られたり
出発時間が2時間遅れたり荷物が1個紛失になったりした。
「探して自宅までお届けします」と言われた時に「まさか着払いで?」と尋ねたら
さすがに「いえいえ、料金はこちらで払います」と言われてホッとしたことがある。

さて、今回は出発当日までに4回のスケジュール変更や機体変更を経て
名古屋発・上海乗り換え・スリランカというルートに乗った。
普通の航空会社なら乗客が乗り換えをしても預け荷物はスリランカで受け取りだが
中国東方航空は乗客と共に荷物も自分の手で乗り換えしなければならないのである。
俺は上海で乗り換えの際、飛行機から降りた後に荷物をピックアップするためだけに
中国入国のため指紋認証をして入国許可の紙を貰い、通関を通って荷物をピックアップし、
すぐにチェックインカウンターで上海からスリランカまでの搭乗手続きをして荷物を預け、
今度は中国出国のための通関をして飛行機に再び乗るという面倒なことをした。

帰国便はもっと酷かった。スリランカからまず昆明に飛んだ。
昆明で一旦荷物が降ろされるので往路と同じように中国に入国するための通関手続きをし、
荷物を受け取ってすぐそのままカウンターに行って搭乗手続きをし荷物を預け、
また中国出国手続きをして飛行機に乗り込んだのだった。
昆明から上海行きのはずなのになぜか昭通という田舎の飛行場で一旦降ろされた。

昭通を出発して上海に着いたのだが名古屋行きの飛行機の出発までたった35分しかない。
上海で前述の「入国・荷物受け取り・搭乗手続き・出国」には1時間以上かかった。
当然俺の乗るべき飛行機はとっくに出発してしまっていた。
大抵の人はここで泣き寝入りして自腹で名古屋行きの航空券を買うだろうが
俺はカウンターで「乗り換え35分というのはどう考えても無理ではないですか?」と言った。
係員はパソコンをカチャカチャやりながら「明日の便を手配します」と答えた。
「OK、じゃあ今夜は上海でニューイヤーのカウントダウンを楽しむよ」と言ったら
係員は「もう1度トライしてみます」と言ってパソコンを操作していたが
「やった!今日の次の便の席確保できました」と無料で手配してくれたのである。
しかも各部署に電話で伝達してくれてたくさんの空港職員が手助けしてくれて
俺はその日の名古屋便に乗せてもらえたのだった。
今回の中国東方航空の対応は素晴らしかった。今まで散々酷評して済まなかった。
でも、でもだな、ごめんだけど2度と乗らんわ。(笑)

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