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2010.10.13
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 私と彼女は、彼女の故郷にいた。
彼女の母親が死んだとき以来である。
そこは、彼女の祖母の家であった、私は彼女を助けられなかった事に、
彼女の親戚に対して謝るしかなかった。
私は、ただ頭を下げていた、それは彼女に対して
頭を下げていたのであろう。
 私の中からは、涙は出なかった、あのときに泣いたので。
ただ、悔しさだけが残っていた。
私の仕事の連中も、社長からも、花束も届いたが、私には

私は、彼女の火葬場には行かしてもらえなかった。
彼女の祖母の反対で、私が殺したかのように思ったのであろう。
周りは気の毒そうであったが、私は耐えた。
そして、葬儀代から病院代まで、私が責任持って払うからと言って、
彼女の位牌を貰った。
 私は、彼女の位牌を持って、思い出の部屋へ帰った。
だが、そこには彼女が居ない、あるのは彼女の位牌だけである。
私は、位牌を持って海に行っていた、彼女と歩いた思い出の海に。
もう、そこは冬の海であった、どんよりとした雲の空に、
荒い波が海岸に打ち寄せていた。
私は自然に海側に歩いていた、彼女の位牌を握り締めて。

濡れている足と、彼女の傍に行きたいと気持ちが交差して、
私には何も分からなかった。
そこに、私の事を見ている人に気がつき、私は我に返った。
そして、戻った、思い出の部屋に。
 それからは、葬式代、病院代の支払いで、会社に頼んで、

若い私には、莫大な借金であった、脳腫瘍の手術は、
保険もきかなかったので、50万以上であった。
40数年前の金額では、私たちには考えられない金額である。
葬儀代の10万以上であったが、
それが私を生かしてたのかもしれない。
その支払いのために、私は働かなければならなったから。
もし、何もなかったら、自殺を考えたであろう。
私は、したすら働いた、彼女の思い出を心の中に仕舞い込んで、
がむしゃらに働いた。
彼女の死の思い出から、逃げ出すように。
 だが、彼女の思い出は消えることがなった。
私の中から、消えないのである、私は二度結婚したが、
二度とも別れた。
こんな事は失礼かもしれないが、結婚していても、
彼女の思い出が付きまとっていたのである。
最初の奥さんは、彼女との事も知ってる人であったし、
彼女とも友達でもあった。
私が女々しいのか、忘れられないでいた、
ただしたすら仕事をして逃げていたのであろう。
  続く

私のHPにも来てください http://www.geocities.jp/ryuutarou1946/





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Last updated  2010.10.13 07:22:40
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