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2013.08.29
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カテゴリ: カテゴリ未分類
病院では幾つかの科を検査したが、中々彼女の病名が分からなかった。
最後に脳外科で脳腫瘍と分かったが、その時医者に宣告された。
「上手く手術が成功しても、彼女は植物人間として
生きる事しか出来ない」と言われたのである。
私は彼女が、生きていてさえくれればいいと思っていた。
生きていてさえ居れば、私が彼女を支えて行こうと
思っていたのである。
 手術を明日にしかえて、彼女の下着や私の着替えなどを取りに
部屋に戻った。

その日記を彼女が頭痛を訴えた時から、書き忘れていたので
日記を開いた時に、彼女の字で書かれていた文字があった。
「私は竜ちゃんが大好きだよ、私は竜ちゃんの為になら何でもするよ
外国へ行って勉強したいなら、外国へ行ってもいいよ、私が邪魔なら
私は竜ちゃんの邪魔はしないから、好きにして良いよ、
本当に竜ちゃん大好きだよ、大好きだよ」と
大きめの文字で2ページに渡り書かれていたのである。
私はそれを見た時に大粒の涙が出て来て泣いた。
それも彼女が右半身マヒになった、前の日に書かれていたのである。
私は彼女の書いた日記を見て、彼女を助けなきゃと強く思った。
病院に戻った私は彼女の手を握りながら、今までの思い出を

 次の日に彼女の手術が始まった。
手術は8時間にも及んだ。
だが手術は全部取りきれなかったので、明日も手術すると言われた。
私は一度部屋に戻り、あの日記を開いて彼女の名前を叫びながら
大声で泣いた。

若い自分には何も出来ない、自分が変わってやりたい
それも出来ない自分は、ただの不甲斐ない男に思えた。
だから彼女の名前を大声で叫んでいたのである。
「何故だ、何故に彼女がこうなるのだ、X子、X子生きてくれ」と
叫んでいたのである。
 次の日の手術は1時間で終わった。
医者は危険個所で、「これ以上は無理です」と言われた。
私は医者に「彼女は、生きていたられるのですよね?」と問うたが
返事が返ってこなかった。
私は彼女が生きていてくれるだけで満足であった。
だが、それも空しく消え去る事になったのである。





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Last updated  2013.08.29 18:01:43
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