私のお気に入り!昇る朝日、光る川面、泳ぐ鳥     

私のお気に入り!昇る朝日、光る川面、泳ぐ鳥     

風を感じて 介助実習・公園まで。 踊る手話通訳



アイマスクをして外の公園までゆき、
ぐるっと回って教室へ帰ってきます。

くじでペアを組んで、
見えない状態で相手に体をゆだねます。

私は、先に介助役です。
私の肘を持ってもらって、半歩先を先導します。
盲役の人は、白杖を使います。
ペアの人の緊張をそのぎこちない動きから
感じます。

ちょっとの地面の変化でもつまづいたり
動けなくなったり。

小さな階段でも そのとっかかりが
とても危なかしく、相手への説明も
なかなかうまくできません。

20センチほどの何でもない溝も
足がでません。
もう少し大きい幅でとか言いますが、
見えている私の感覚での言葉づかいでは
伝わりません。

小一時間ほどかけて、振り出しにもどり
今度は、私がエスコートしてもらえる番です。

一度私は風景を見ているので、
あぁここら辺に来たんだと、だいたい察しがつきました。

それでも、介助者の誘導がなければ、
何もわかりませんし、一歩がでません。

それで、まず初めに何を感じたか。

それは、顔に吹きつける冷たい風。

そして、子どもたちの声。

顔にかかる雨。

いろんなもの音。

盲ろうの方は、この状態から、
まったく音を取り去られます。

なんて、私は贅沢なものを
たくさん頂いているのだろう。

明るさ暗さ、空の色、子どもたちの声。
周りにいるたくさんの人たち。

おいしい臭いが嗅げる鼻。

堅い、冷たい、やわらかい、感じれる手、足。

階段を上ったり、降りたり。
溝をわたったり。

いろんなことができる体。

見たいものを見て、
聞きたいものを聞いて、
言いたいことをいい、
食べたいものを食べ、
やわらかな温かな手に触れ、
ゆきたいところに一人でゆける。

なんてすばらしいんだろう。

色とりどりの花が咲き、
木々の色合いの変化。

なんて空はきれいなのだろう。

夜明けの荘厳な輝き、

夜空の月、星のまたたき、

なんて美しい世界にいるのだろう。

ただただ 感動するばかりです。


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踊る手話通訳

昨日は、 盲ろう通訳・介助の研修で
実習でした。

電車に乗るときは?
きっぷを買うのは?
自動販売機は、障害者用の金額も
対応しているそうです。

改札を2人でスムーズに通過するには。
電車に乗り込む時は。
車内に入ってからは。
一人分の空席に座ってもらうには。

ひとつひとつ状況を説明しながらの
移動は、神業です。

午前中は、いろんな形のドアを開けたり閉めたり、
エレベーターにのったり、介助者を交代して
実習をしました。

昼からは、ろうの方が講師です。
この方の手話がとても楽しいのです。

手話も個性だなぁと実感。
黒っぽい服を着て、神妙な面持ちで
手話をされるイメージを一蹴させられました。

表情も豊かでその話しぶりは・・声は手話通訳さん・・
とても楽しく引き付けられます。

何度、大声で笑ったことか。

腰を振って、手を振って、
踊る手話通訳さんです。

大切なこともたくさん教えていただきました。

タクシーに乗る時、頭をおしつけたりしちゃだめです。

入口の頭あたりの位置とシートを手で
触ってもらえば、見えない方でも
スムーズにタクシーに乗り込めます。

座るときでも、肩を押さえつけたり、
危ない時に、急にひっぱったり、

見えない、聞こえない人は、突然の動きに
戸惑います。

見える、聞こえている私たちは、
とても傲慢に動いているように感じました。

「ていねいに人と接する」大切にしたいと思います。

子どもの幼いころ、力任せに
ひっぱってたなぁって 反省です。

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