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――日本の野球で鍛えられたことは?「基本的な基礎の動きって、おそらくメジャーリーグの選手より日本だったら中学生レベルの方がうまい可能性だってありますよ。それはチームとしての連係もあるじゃないですか。そんなの言わなくたってできますからね、日本の野球では。でも、こちらではなかなかそこは……。個人としてのポテンシャル、運動能力は高いですけど、そこにはかなり苦しみましたよ。苦しんで、諦めましたよ」――エンゼルスの大谷選手との対戦を楽しみにしていたけど、叶わなかった。イチローさんは対戦したかったか?「先ほどもお伝えしましたが、世界一の選手にならないといけない選手ですよ。そう考えてます。翔平との対戦、残念ですけど、できれば僕がピッチャーで翔平バッターがやりたかったんですよ。そこは誤解なきようにお願いします」――大谷選手は今後どのような選手になっていくと思いますか?「なっていくかどうか? そこは占い師に聞いてもらわないとわからないけどねぇ。まぁでも、投げることも、打つこともやるのであれば、僕は1シーズンごとに、1シーズンはピッチャー、次のシーズンは打者として、それでサイ・ヤング(賞)とホームラン王を取ったら……だってそんなこと考えることすらできないですよ。翔平はその想像をさせるじゃないですか、人に。この時点でもう明らかに人とは違う選手であると思うんですけど。その二刀流は面白いなと思うんですよね。(記者に向かって)納得いっていない感じの表情ですけど。ピッチャーとして20勝するシーズンがあって、その翌年には50本打ってMVP獲ったら、これ化け物ですよね。でも、それが想像できなくないですからね。そんな風に思っています」――現役野球選手じゃない自分は嫌だとインタビューで言っていた。「僕は嫌だって言わないと思うけどね。僕、野球選手じゃない僕を想像するの嫌だとたぶん言っていないと思いますよ」――改めて野球選手ではない自分を想像してどうか?「いやだから、違う野球選手に多分なってますよ。あれ? この話さっきしましたよね。お腹減ってきて集中力が切れてきちゃって、さっき何話したのかもちょっと記憶に……。草野球の話しましたよね? そっちでいずれ……それは楽しくやっていると思うんですけど。そうするときっと草野球を極めたいと思うんでしょうね。真剣に草野球をやるという野球選手になるんじゃないですか、結局。聞いてます?」「お腹減ってきたもうー。結構やっていないですか、これ。今時間どれくらい? 1時間? 20分? あらー。今日はとことんお付き合いしようかなと思ったんですけどね。お腹減ってきちゃった」――プロ野球人生振り返って、誇れることは?「これ、先ほどお話しましたよね。小林君もちょっと集中力切れてるんじゃないの? 完全にその話したよね。ほらそれで1問減ってしまうんだから」――イチロー選手の小学生時代の卒業文集に「僕の夢は一流の野球選手になることです」と書いていたが、その当時の自分にどんな言葉をかけたいですか?「お前、契約金1億(円)ももらえないよって。ですね。いやー夢は大きくと言いますけどね、なかなか難しいですよ。ドラ1の1億って掲げていましたけど、全然、遠く及ばなかったですから。いやー、ある意味では挫折ですよね、それは」「こんな終わり方でいいのかな? なんかきゅっとしたいよね、最後は」――前のマリナーズ時代、何度か「自分は孤独を感じながらプレーしている」と話していた。ヤンキース、マーリンズとプレーする役割が変わってきて、去年ああいう状態があって今年引退。その孤独感はずっと感じてプレーしていたのか。それとも前の孤独感とは違うものがあったのか。「現在それ(孤独感)全くないです。今日の段階で、それは全くないです。それとは少し違うかもしれないですけど、アメリカに来て、メジャーリーグに来て……外国人になったこと。アメリカでは僕は外国人ですから。このことは……外国人になったことで、人の心を慮ったり、人の痛みを想像したり、今までなかった自分が現れたんですよね。この体験というのは、本を読んだり、情報を取ることはできたとしても、体験しないと自分の中からは生まれないので。孤独を感じて苦しんだことは多々ありました。ありましたけど、その体験は未来の自分にとって大きな支えになるんだろうと、今は思います。だから、辛いこと、しんどいことから逃げたいと思うのは当然のことなんですけど、でもエネルギーのある元気なときにそれに立ち向かっていく、そのことはすごく人として重要なことなのではないかなと感じています」「締まったね、最後。いやー長い時間ありがとうございました。眠いでしょ、皆さんも。ねぇ。じゃあ、そろそろ帰りますか、ね」
2019.03.27
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――イチローさんが愛を貫いてきた野球。その魅力とは?「団体競技なんですけど、個人競技だというところですかね。野球が面白いところだと思います。チームが勝てばそれでいいかというと、全然そんなことないですよね。個人としても結果を残さないと生きていくことはできないですよね。本来はチームとして勝っていれば、チームとしてのクオリティが高いはずなので、それでいいんじゃないかという考えもできるかもしれないですけど、決してそうではない。その厳しさが面白いところかなと。面白いというか、魅力であることは間違いないですね。あと、同じ瞬間がないということ。必ず、必ずどの瞬間も違うということ。これは飽きがこないですよね」――イチロー選手がいない野球をどう楽しんだらいいか?「2001年に僕がアメリカに来てから、この2019年の現在の野球は全く別の違う野球になりました。まぁ、頭を使わなくてもできてしまう野球になりつつあるような……。選手も現場にいる人たちはみんな感じていることだと思うんですけど、これがどうやって変化していくのか。次の5年、10年。しばらくはこの流れは止まらないと思うんですけど。本来は野球というのは……ダメだ、これ言うとなんか問題になりそうだな。問題になりそうだな。頭を使わなきゃできない競技なんですよ、本来は。でもそうじゃなくなってきているのがどうも気持ち悪くて。ベースボール、野球の発祥はアメリカですから。その野球がそうなってきているということに危機感を持っている人って結構いると思うんですよね。だから、日本の野球がアメリカの野球に追従する必要なんてまったくなくて、やっぱり日本の野球は頭を使う面白い野球であってほしいなと思います。アメリカのこの流れは止まらないので、せめて日本の野球は決して変わってはいけないこと、大切にしなくてはいけないものを大切にしてほしいなと思います」――(長々と説明後に)1年目のゲームから今日を思い出しましたか?「長い質問に対して大変失礼なんですが、ないですね」――プロ野球選手になるという夢を叶えて成功してきて、今何を得たと思うか?「成功かどうかってよく分からないですよね。じゃあどこからが成功で、そうじゃないのかというのは、全く僕には判断できない。成功という言葉がだから僕は嫌いなんですけど……メジャーリーグに挑戦する、どの世界でもそうですね、新しい世界に挑戦するということは大変な勇気だと思うんですけど、でもここはあえて成功と表現しますけど、成功すると思うからやってみたい、それができないと思うから行かないという判断基準では後悔を生むだろうなと思います。やりたいならやってみればいい。できると思うから挑戦するのではなくて、やりたいと思えば挑戦すればいい。そのときにどんな結果が出ようとも後悔はないと思うんです。じゃあ自分なりの成功を勝ち取ったときに、達成感があるのかといったらそれも僕には疑問なので。基本的にはやりたいと思ったことに向かっていきたいですよね。 で、何を得たか……まぁ、こんなものかなあという感覚ですかねぇ。それは200本もっと打ちたかったし、できると思ったし、1年目にチームは116勝して、その次の2年間も93勝して、勝つのってそんなに難しいことじゃないなってその3年は思っていたんですけど、大変なことです。勝利するのは。この感覚を得たことは大きいかもしれないですね」――毎年神戸に自主トレに行っている。ユニホームを脱ぐことで神戸に何か恩返ししたい思いは?「神戸は特別な街です、僕にとって。恩返しかー……、恩返しって何することなんですかね。僕は選手として続けることでしかそれができないと考えていたこともあって、できるだけ長く現役を続けたいと思っていたこともあるんですね。神戸に……恩返し……、じゃあ、あの税金を少しでも払えるように頑張ります」――日米で活躍する選手は甲子園で活躍、プロで活躍、そしてメジャーに挑戦という流れがある。もっとこんな制度ならメジャーに挑戦しやすかったとか、こういうことあればいいなという提言は?「制度に関しては僕は詳しくないんですけども、でも日本で基礎を作る、自分が将来、MLBでプレーする……。MLBで活躍する礎を作るという考え方であれば、できるだけ早くというのは分かりますけど、日本の野球で鍛えられることってたくさんあるんですよね。だから制度だけに目を向けるのはフェアではないと思いますけどね」
2019.03.26
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――打席内での感覚の変化は今年はあったのか?「いる? それここで。いる? 裏で話そう、後で。裏で」――これまで数多くの決断と戦ってきたが、今までで一番考えぬいて決断したものは?「これ順番つけられないですね。それぞれが一番だと思います。ただ、アメリカでプレーするために当時、今とは違う形のポスティングシステムだったんですけど、自分の思いだけでは当然それは叶わないので、当然球団からの了承がないと行けないんですね。その時に、誰をこちら側……こちら側っていう敵味方みたいでおかしいんですけど、球団にいる誰かを口説かないといけないというか、説得しないといけないというか。そのときに一番に浮かんだのが仰木監督ですね。その何年か前からアメリカでプレーしたいという思いを伝えていたこともあったんですけど、仰木監督だったらおいしいご飯でお酒を飲ませたら……飲ませたらってこれはあえて言っていますけど、これはうまくいくんじゃないかと思ったら、まんまとうまくいって。これがなかったら、何も始まらなかったので。口説く相手に仰木監督を選んだのは大きかったなと思いますね。また、『ダメだ。ダメだ』とおっしゃっていたものがお酒でこんなに変わってくれるんだと思って、お酒の力をまざまざと見ましたし。でもやっぱり、しゃれた人だったなと思いますね。だから仰木監督から学んだもの、計り知れないと思います」――昨日の試合は第1回WBCで日本が優勝した日と同じだったが、それは運命的なものがあったりするのか?「まぁ聞かされればそう思うこともできるという程度ですかね。僕はそのことは知らなかったですけど」――最も我慢したものは何だった?「難しい質問だなあ……。僕、我慢できない人なんですよ。我慢が苦手で楽なこと、楽なことを重ねているっていう感じなんですね。自分ができること、やりたいことを重ねているので、我慢の感覚はないんですけど、とにかく体を動かしたくてしょうがないので、体をこんなに動かしちゃだめだっていって、体を動かすことを我慢することはたくさんありました。それ以外はなるべくストレスがないような、自分にとってですね、ストレスがないように考えて行動してきたつもりなので。家では妻が料理をいろいろ考えて作ってくれますけど、これロードに出るとなんでもいいわけですよね。無茶苦茶ですよ、ロードの食生活なんて。だから我慢できないから、結局そういうことになってしまうんですけど、そんな感じなんですね。今、聞かれたような趣旨の我慢は思い当たらないですね。おかしなこと言ってます、僕?」――台湾ではイチローさんのファンがいっぱいいまして、何か台湾の人に伝えたいことは何かないか?「(元中日の)チェンが元気か知りたいですね。(マーリンズで)チームメートでしたから。チェンは元気にやってますかね? それが聞けて何よりです。今のところ(台湾に行く)予定はないけど、でも以前に行ったことがあるんですよ、一度。すごく優しい印象でしたね。心が優しくて、いいなあと思いました」――菊池(雄星)投手が同じマリナーズに入って、去年は大谷(翔平)選手がエンゼルスに入った。後輩たちに託すことは?「雄星のデビューの日に僕は引退を迎えたのは、何かいいなあと思っていて……もう『ちゃんとやれよ』という思いですね。短い時間でしたけど、すごくいい子で。いろんな選手を見てきたんですけど、左ピッチャーの先発って変わっている子が多いんですよ。本当に。天才肌が多いという言い方もできるんですかね。アメリカでもまぁ多いです。だから、こんなにいい子いるのかなっていう感じですよ、ここまで。今日まで。 でも、キャンプ地から日本に飛行機で移動してくるわけですけど、チームはドレスコードですね、服装のルールが黒のセットアップ、ジャージのセットアップでOK。長旅なので、できるだけ楽にという配慮ですけど、『雄星、俺たちどうする?』って。『アリゾナ発つときはいいんだけれども、日本着いたときにさすがにジャージはダメだろ』って2人で話していたんですね。『そうですよね、イチローさん、どうするんですか?』って。僕は『中はTシャツだけどセットアップでジャケット着ているようにしようかな』って。『じゃあ僕もそうします』と雄星が言うんです。で、キャンプ地を発つときのバスの中で、みんな、僕もそうでしたけど、黒のジャージのセットアップでみんなバスに乗り込んできて。雄星と席が近かったので『雄星やっぱ、だめだよな、これっ』て。『やっぱり日本に着いたときに、メジャーリーガーがこれはダメだろ』ってバスの中で言っていたんですよね。『いや、そうですよね』って。そうしたらまさか羽田に着いたときに黒のジャージでしたからね。いや、コイツ大物だな、と思って。ぶったまげました。それは本人にまだ真相は聞いてないんですけど、何があったのかわからないですけど、左ピッチャーはやっぱ変わったヤツ多いなと思ったんですね。でも、スケール感は出てました。頑張ってほしいです。 翔平はもうちゃんとケガを治してスケールの、物理的にも大きいわけですし。アメリカの選手に全くサイズ的にも劣らない。あのサイズであの機敏な動きができるというのはいないですからね、それだけで。いやもう世界一の選手にならなきゃいけないですよ、うん」
2019.03.25
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――以前にも引退の2文字が浮かんで悩んだ時期はあったのか?「引退というよりは、クビになるんじゃないか、はいつもありましたね。ニューヨークに行ってからはもう毎日そんな感じです。マイアミもそうでしたけど。ニューヨークというのはみなさんご存知かどうか知らないですけど、特殊な場所です、マイアミもまた違った意味で特殊な場所です。だから毎日そんなメンタリティーで過ごしていたんですね。クビになるときはまさにその時(引退)だろうと思っていたので、そんなのしょっちゅうありました」――その中で今回、引退を決意した理由は?「マリナーズ以外に行く気持ちはなかったというのは大きいですよね。去年シアトルに戻していただいて、本当にうれしかったし……先ほど、キャンプ前のオファーがある前の話をしましたけど、そのあと5月にゲームに出られなくなる。あの時もその(引退の)タイミングでもおかしくないですよね。でも、この春に向けて、まだ可能性があると伝えられていたので、そこに自分なりに頑張ってこられたということだと思うんですけど……質問なんでしたっけ?」――今回引退を決めた理由は?「そうか。もう答えちゃったね」――8回にベンチに戻る際に菊池選手が号泣していた。「いや、号泣中の号泣でしょ、あいつ。びっくりしましたよ。それ見て、こっちはちょっと笑けましたけどね」――抱擁の時にどんな会話を交わしたのか?「それはプライベートなんで。雄星がそれをお伝えするのは構わないですけど、それは僕がお伝えすることではないですね」――秘密ということで。「それはそうでしょう。だって2人の会話だから。しかも、僕から声をかけているので、それをここで僕が『こんなこと僕が言いました』って、バカですよね。絶対に信頼されないもんね、そんな人間は。それはダメです」――アメリカのファンにメッセージを。「アメリカのファンの方々は最初はまぁ厳しかったですよ。最初の2001年のキャンプなんかは『日本に帰れ』としょっちゅう言われましたよ。だけど、結果を残した後のその敬意というのは……これを評価するのかどうかわからないですよ。手のひらを返すという言い方もできてしまうので。ただその、言葉ではなくて行動で示したときの敬意の示し方というのはその迫力があるなという印象ですよね。ですから、なかなか入れてもらえないんですけど、入れてもらった後、認めてもらった後はすごく近くなるという印象で、ガッチリ関係ができあがる。まぁ、シアトルのファンとはそれができたような、僕の勝手な印象ですけど。 ニューヨークというのは厳しいところでしたね。でも、やればそれこそどこよりも、どのエリアの人よりも熱い思いがある。マイアミはラテンの文化が強い印象で、圧はそれほどないんですけれど、でも結果を残さなかったら絶対に人が来てくれないという、そんな場所でした。それぞれに特色があって、まぁ面白かったし、それぞれの場所で関係が築けたような。特徴がそれぞれありましたけど、アメリカは広いなぁと。ファンの人たちの特徴を見るだけで、アメリカはすごく広いなという印象ですけど。でもやっぱり、最後にシアトルのユニホームを着て、もうセーフコ・フィールドではなくってしまいましたけど……姿をお見せできなくて、それは申し訳ない思いがあります」――キャンプなどでユニークなTシャツを着ていたが、何か心情を表していたのか? 全く関係なくただ好きで着ているのか?「そこは……もう言うと急に野暮ったくなるから、言わない方がいいんだよね。それはだから見る側の解釈だから。そう捉えれば、そう捉えることもできるし、全然関係ない可能性もあるし。それでいいんじゃないですか?」――好きに楽しんでいただきたいと?「だってそういうものでしょ。いちいちそれ説明すると本当に野暮ったいもんね」――言わないほうが粋だと?「まぁ粋って自分で言えないけどね。言うと無粋であることは間違いないでしょうね」――イチローさんを支えてきた弓子夫人への思いは?「いやぁ、頑張ってくれましたね。一番頑張ってくれたと思います。僕はアメリカで結局3089本のヒットを打ったわけですけど、妻はですね、およそ……僕はゲームの前にホームの時はおにぎりを食べるんですね。妻が握ってくれたおにぎりを球場に持っていって食べるのですけど、その数がですねぇ、2800個くらいだったんですよ。だから3000いきたかったみたいですね。そこは3000個握らせてあげたかったなと思います。妻もそうですけど、まぁとにかく頑張ってくれました。僕はゆっくりする気はないですけど、妻にはゆっくりしてもらいたいと思ってます。 それと一弓(いっきゅう)ですね。一弓というのはご存じない方もいるかもしれないですけど、我が家の愛犬ですね。柴犬なんですけど。現在17歳と7か月。今年で18歳になろうかという芝犬なんですけど。さすがにおじいちゃんになってきて、毎日フラフラなんですが、懸命に生きているんですよね。その姿を見ていたら、それはオレ頑張らなきゃなって。これはジョークとかではなくて、本当に思いました。あの懸命に生きる姿。(一弓は)2001年に生まれて、2002年にシアトルの我が家に来たんですけど、まさか最後まで一緒に、僕が現役を終えるときまで一緒に過ごせるとは思っていなかったので、これは大変感慨深いですね。一弓の姿というのは。本当に妻と一弓には感謝の思いしかないですね」
2019.03.24
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――グリフィーが、肩のものを下ろしたときに違う野球が見えて、また楽しくなってくると話していた。そういう瞬間は?「プロ野球生活の中ですか? ないですね。これはないです。ただ、子どもの頃からプロ野球選手になることが夢で、それが叶って、最初の2年、18、19の頃は1軍に行ったり来たり……。行ったり来たりっておかしい? 行ったり行かなかったり? え? 行ったり来たりっていつもいるみたいな感じだね。あれ、どうやって言ったらいいんだ? 1軍に行ったり、2軍に行ったり? そうか、それが正しいか。そういう状態でやっている野球は結構楽しかったんですよ。で、94年、3年目ですね。仰木監督と出会って、レギュラーで初めて使っていただいたわけですけども、この年まででしたね、楽しかったのは。あとは、その頃から急に番付を上げられちゃって、一気に。それはしんどかったです。 やっぱり力以上の評価をされるのというのは、とても苦しいですよね。だから、そこから純粋に楽しいなんていうのは、もちろんやりがいがあって、達成感を味わうこと、満足感を味わうことはたくさんありました。ただ、楽しいかっていうと、それはまた違うんですよね。ただ、そういう時間を過ごしてきて、将来はまた楽しい野球をやりたいなと、これは皮肉なもので、プロ野球選手になりたいという夢が叶った後は、そうじゃない野球をまた夢見ている自分がある時から存在したんですね。でも、これは中途半端にプロ野球生活を過ごした人間には、おそらく待っていないもの。たとえば草野球ですよね。草野球に対して、やっぱりプロ野球でそれなりに苦しんだ人間でないと、草野球を楽しむことはできないのではないかと思っているので、これからはそんな野球をやってみたいなという思いですね。おかしなことを言っています、僕? 大丈夫?」――開幕シリーズを「大きなギフト」と言っていたが、私たちが大きなギフトをもらったような気でいる……。「そんなアナウンサーっぽいことは言わないでくださいよ」――これからどんなギフトを私たちにくれるのか?「ないですよ、そんなの、無茶言わないでくださいよ。でもこれ本当に大きなギフトで。去年、3月頭にマリナーズからオファーをいただいてからの、今日までの流れがあるんですけども、あそこで終わってても全然おかしくないですから。去年の春で終わっていても。まったくおかしくない状況でしたから。今この状況は信じられないですよ。あのとき考えていたのは、自分がオフの間、アメリカでプレーするために準備をする場所が、まぁ神戸では球場なんですけども、そこで寒い時期に練習するのでへこむんですよね。心が折れるんですよ。でも、そんなときも仲間に支えられてやってきたんですけど、最後は今まで自分なりに訓練を重ねてきた神戸の球場で、ひっそりと終わるのかなとあの当時は想像していたので。夢みたいですよ、こんなの。これも大きなギフトですよ、僕にとっては。質問に答えていなですけど、僕からのギフトなんかないです」――涙がなく、むしろ笑顔が多いように見えるのは、この開幕シリーズが楽しかったということか?「これも純粋に楽しいということではないんですよね。やっぱり、誰かの思いを背負うということはそれなりに重いことなので、そうやって1打席1打席立つことは簡単ではないんですね。だから、すごく疲れました。やはり1本ヒットを打ちたかったし。応えたいって当然ですよね、それは。僕に感情がないって思っている人はいるみたいですけど、あるんですよ。意外とあるんですよ。だから、結果残して最後を迎えたら一番いいなと思っていたんですけど、それは叶わずで。それでもあんな風に(ファンが)球場に残ってくれて。まぁ、そうしないですけど、死んでもいいという気持ちはこういうことなんだろうなと。死なないですけど。そういう表現をするときってこういうときだろうなって思います」――常々、最低50歳まで現役ということをいってきたが、日本に戻ってもう1度プロ野球でプレーするという選択肢はなかったのか?「なかったですね」――どうしてか?「それはここで言えないなぁ。ただねぇ50まで、いや最低50までって本当に思ってたし。でもそれは叶わずで。有言不実行の男になってしまったわけですけど、でも、その表現をしてこなかったら、ここまでできなかったかなという思いもあります。だから、言葉にすること。難しいかもしれないけど、言葉にして表現することというのは、目標に近づく一つの方法ではないかなと思っています」――これまで膨大な時間を野球に費やしてきたが、これからその時間とどう付き合っていくか?「ちょっと今はわからないですねぇ。でも多分、明日もトレーニングはしてますよ。それは変わらないですよ、僕じっとしていられないから。それは動き回ってるでしょうね。だから、ゆっくりしたいとか全然ないんですよ。全然ないです。だから動き回ってます」――イチロー選手の生きざまで、ファンの方に伝えられたことや、伝わっていたらうれしいなと思うことはあるか?「生きざまというのは僕にはよくわからないですけど、生き方というふうに考えるならば……先ほどもお話しましたけども、人より頑張ることなんてとてもできないんですよね。あくまでも、はかりは自分の中にある。それで自分なりにはかりを使いながら、自分の限界を見ながら、ちょっと越えていくということを繰り返していく。そうすると、いつの日からかこんな自分になっているんだ、という状態になって。だから少しずつの積み重ねが、それでしか自分を越えていけないと思うんですよね。一気に高みに行こうとすると、今の自分の状態とギャップがありすぎて、それは続けられないと僕は考えているので、地道に進むしかない。進むだけではないですね。後退もしながら、ある時は後退しかしない時期もあると思うので。でも、自分がやると決めたことを信じてやっていく。でもそれは正解とは限らないですよね。間違ったことを続けてしまっていることもあるんですけど、でもそうやって遠回りすることでしか、本当の自分に出会えないというか、そんな気がしているので。自分なりに重ねてきたことを、今日のゲーム後のファンの方の気持ちですよね、それを見たときに、ひょっとしたらそんなところを見ていただいていたのかなと。それは嬉しかったです。そうだとしたらすごく嬉しいし、そうじゃなくても嬉しいです、あれは」――シンプルな質問ですけど。現役選手を終えたら、監督になったり指導者になったり、あるいは全く違うタレントになったりすることはあるけど……、「あまりシンプルではないですね」――イチロー選手は何になるのか?「何になるんだろうねぇ。そもそも、カタカナのイチローってどうなんですかね? いや、元カタカナの一朗みたいになるんですかね。あれ、どうなんだろう? どうなんだろうね、あれ。元イチローって変だね。イチローだし僕って思うもんねぇ。音はイチローだから。書くときにどうなるんだろうねぇ。どうしよっか。何になるか……。監督は絶対に無理ですよ。これは絶対が付きますよ。人望がない。本当に。人望がないですよ、僕。うん」――そうでもないと思うが。「いやぁ、無理ですね。それくらいの判断能力は備えているので。ただ、どうでしょうねぇ。プロの選手とかプロの世界というよりも、アマチュアとプロの壁がどうしても日本の場合は特殊な形で存在しているので、今日をもって、どうなんですかね、そういうルールって。どうなんだろうか。今まではややこしいじゃないですか。例えば、極端に言えば、自分に子どもがいたとして、高校生であるとすると、教えられなかったりというルールですよね。確か。違います? そうだよね。だから、そういうのって変な感じじゃないですか。だから、今日をもって元イチローになるので、それが小さな子どもなのか、中学生なのか、高校生なのか、大学生なのか分からないですけど、そこには興味がありますね」
2019.03.23
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(冒頭挨拶)「こんなにいるの? びっくりするわぁ。そうですか。いやぁ、この遅い時間にお集まりいただいて、ありがとうございます。 今日のゲームを最後に日本で9年、米国で19年目に突入したところだったんですけど、現役生活に終止符を打ち、引退することとなりました。最後にこのユニホームを着て、この日を迎えられたことを大変幸せに感じています。この28年を振り返るにはあまりにも長い時間だったので、ここで1つ1つ振り返るのことは難しいということもあって、ここでは、これまで応援していただいた方々への感謝の思い、そして、球団関係者、チームメートに感謝申し上げて、皆様からの質問があればできる限りお答えしたいと思っています」――現役生活に終止符を打つことを決めたタイミング、その理由は?「タイミングはですね、キャンプ終盤ですね。日本に戻ってくる何日前ですかねぇ。何日前とはっきりとお伝えできないんですけど、終盤に入ったときです。もともと日本でプレーする、今回東京ドームでプレーするところまでが契約上の予定でもあったこということもあったんですけども、キャンプ終盤でも結果が出せずにそれを覆すことができなかった、ということですね」――決断に後悔や思い残したようなことは?「今日のあの、球場での出来事、あんなもの見せられたら後悔などあろうはずがありません。もちろん、もっとできたことはあると思いますけど、結果を残すために自分なりに重ねてきたこと……人よりも頑張ったということはとても言えないですけど、そんなことは全くないですけど、自分なりに頑張ってきたということは、はっきり言えるので。これを重ねてきて、重ねることでしか後悔を生まないということはできないのではないかなと思います」――子供たちに是非メッセージを。「シンプルだなぁ。メッセージかぁ。苦手なのだな、僕が。まぁ、野球だけでなくてもいいんですよね、始めるものは。自分が熱中できるもの、夢中になれるものを見つけられれば、それに向かってエネルギーを注げるので。そういうものを早く見つけてほしいなと思います。それが見つかれば、自分の前に立ちはだかる壁に向かっていける。向かうことができると思うんですね。それが見つけられないと壁が出てくると諦めてしまうということがあると思うので。色んなことにトライして、自分に向くか向かないかというより自分が好きなものを見つけてほしいなと思います」――今思い返して最も印象に残っているシーンは?「今日を除いてですよね? この後、時間が経ったら、今日のことが真っ先に浮かぶことは間違いないと思います。ただそれを除くとすれば、いろいろな記録に立ち向かってきた……ですけど、そういうものはたいしたことではないというか、自分にとって、それを目指してやってきたんですけど、いずれそれは僕ら後輩が先輩たちの記録を抜いていくというのはしなくてはいけないことでもあると思うんですけども、そのことにそれほど大きな意味はないというか。今日の瞬間を体験すると、すごく小さく見えてしまうんですよね。 その点で、例えば分かりやすい、10年200本続けてきたこととか、MVPをオールスターで獲ったとかは本当に小さなことに過ぎないというふうに思います。今日のこの、あの舞台に立てたことというのは、去年の5月以降、ゲームに出られない状況になって、その後もチームと一緒に練習を続けてきたわけですけど、それを最後まで成し遂げられなければ今日のこの日はなかったと思うんですよね。今まで残してきた記録はいずれ誰かが抜いていくと思うんですけど、去年5月からシーズン最後の日まで、あの日々はひょっとしたら誰にもできないことかもしれないというような、ささやかな誇りを生んだ日々だったんですね。そのことが……去年の話だから近いということもあるんですけど、どの記録よりも自分の中では、ほんの少しだけ誇りを持てたことかなと思います」――ずっと応援してくれたファンの存在は?「ゲーム後にあんなことが起こるとはとても想像してなかったですけど、実際にそれが起きて、19年目のシーズンをアメリカで迎えていたんですけども、なかなか日本のファンの方の熱量というのは普段感じることが難しいんですね。でも久しぶりにこうやって東京ドームに来て、ゲームは基本的には静かに進んでいくんですけど、なんとなく印象として日本の方というのは表現することが苦手というか、そんな印象があったんですけど、それが完全に覆りましたね。内側に持っている熱い思いが確実にそこにあるというのと、それを表現したときの迫力というものはとても今まで想像できなかったことです。ですから、これは最も特別な瞬間になりますけど。ある時までは自分のためにプレーすることがチームのためにもなるし、見てくれている人も喜んでくれるかなと思っていたんですけど、ニューヨークに行った後くらいからですかね、人に喜んでもらえることが一番の喜びに変わってきたんですね。その点でファンの存在なくしては自分のエネルギーは全く生まれないと言ってもいいと思います」「え、おかしなこと言ってます、僕。大丈夫です?」(会場笑い)――イチロー選手が貫いたもの、貫けたものは?「……。野球のことを愛したことだと思います。これが変わることはなかったですね。おかしなこと言ってます、僕。大丈夫?」
2019.03.22
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イチローの話題は、最近わざと避けてきた。マリナーズに復帰したことも、手放しでは喜べなかった。本人は「最低でも50歳まで」の現役続行を望んでいるが、周囲がなかなかそれを許してくれないだろうと思っていたからだ。勿論、全盛期のような活躍をすれば話は別だ。だがいかにイチローでも、年齢には勝てない。今でも一流かもしれないが、超一流というわけではない。今季絶望。まるで深刻なケガをしたかのようだ。イチローに限ってそんなことはない。彼は鉄人である。しかし、試合に出れないということは、要するにそういうことだ。だがチームに故障者が出れば話は別かもしれない。マリナーズGMには申し訳ないけれども、マリナーズにこれからどんどん故障者が出てくることを、特に外野手がそうなることを、イチローのために、心から願ってやまないと書いておこう。どうせ願ったってそんな奇跡は起こりっこないのだから。MLB マリナーズ イチロー サイン入り 実使用スパイクシューズ Asics / アシックス Mill CreekMLB マリナーズ イチロー 直筆サイン入り グローブ/グラブ ミルクリーク/Mill CreekMLB マリナーズ イチロー 2011年 サイン入り 実使用バッティンググローブ Mizuno / ミズノ Mill CreekMLB マリナーズ イチロー 直筆サイン入り バット ミルクリーク/Mill CreekMLB マリナーズ イチロー 直筆サイン入り ユニフォーム/ユニホーム ミルクリーク/Mill CreekMLB マリナーズ イチロー 直筆サイン入り バッティング ヘルメット ミルクリーク/Mill Creek【直筆サイン入り写真】イチロー グッズ シアトル・マリナーズMLB マリナーズ イチロー 2005 オールスター オーセンティック コレクション ユニフォーム/ジャージ マジェスティック/Majestic ネイビー レアアイテム
2018.05.03
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イチローではない。ホセ・アルトゥーベのことだ。ベネズエラ出身、右投げ右打ち、二塁手、身長168㎝。不具よりも低い。守備もいい。足も速い。体格的には恵まれていない若い外国人選手がアメリカで大暴れしている。こういうのが不具はとても好きだ。現在イチローがメジャー・デビューした齢と同じ、27歳。すでに1200本以上の安打を積み上げ、ここ4年は連続200本安打を達成している。イチローも日本で1200本以上の安打を積み上げ、昨年、日米合算でプロ野球選手としての世界安打記録を達成したが、ピート・ローズ氏は「メジャー記録ではない」とそっけなかった。だがアルトゥーベが達成したら、ぐうの音も出ないだろう。個人的には、「最低」50歳まではメジャーでプレイしたいと言っているイチローにローズ超えをしていただきたいのだが、アルトゥーベなら許せる。11年連続200本安打を達成してもいい。ただ4年連続の内訳を見ると、200本ちょうどという年もあり、今回もシーズンぎりぎりで達成した数字。これをあと6年続けるのは至難の業かもしれないが、年平均180本でも37歳で3000本超えに達する。これは驚異的な数字で、達成年齢だけでもローズ超えの可能性がある。問題はそこから何年プレーできるかだ。少なくとも40までは150本いけるだろうと仮定すると、約3500本。その後何年プレーできるかが問題だが、45歳まで年120本として4100本。ここまで来たらいやでも誰もがローズ超えを意識するだろう。ピート・ローズ氏現在76歳。ぜひあと20年はご存命いただいて、自身の記録が破られる瞬間を目の当たりにして、あの世へと旅立っていただきたいものである。↓アルトゥーベ。Imports Dragon MLB フィギュア Wave 1/ホセ・アルトゥーベ(ヒューストン・アストロズ)ベネズエラ ホセ・アルトゥーベ 2017 WBC クールベース プレーヤー レプリカ ユニフォーム マジェスティック/Majestic ブルー↓ローズ。ピート・ローズ クラッシックフォトピート・ローズ / Pete Rose直筆サイン 16x20フォト"4192"インスクリプション入り↓イチロー。比べてみても高いのは、それだけ人気があるということか?『イチロー直筆サインバット』【野球・メジャーリーグベースボール・マーリンズ・マイアミ・アメリカ】【通販・販売】【500円OFFクーポン配布中】イチロー 直筆サインボール 3000本安打記念 栄光の歩み 豪華展示額セット【送料・代引き手数料無料】『イチロー直筆サインボール』【野球・メジャーリーグベースボール・マーリンズ・マイアミ・アメリカ】【通販・販売】MLB マーリンズ イチロー MLB通算3000安打 記念バット ミズノ/Mizuno レアアイテム『イチロー3000本安打達成額入りフォト』【野球・メジャーリーグベースボール・マーリンズ・マイアミ・アメリカ】【通販・販売】MLB マリナーズ イチロー 2004 シーズン最多安打記録 262本 記念ボブルヘッド/フィギュア レアアイテムお取り寄せ MLB マーリンズ イチロー 3000安打達成記念 ブロンズコイン フォトミント ハイランドミントUSED!!! MAJESTIC (マジェスティック) / "SEATTLE MARINERS (シアトル・マリナーズ) -ICHIRO-" BASEBALL JERSEY (ベースボールシャツ) / navy×silver ビンテージ メジャーリーグ MLB イチローお取り寄せ MLB マーリンズ イチロー 3000安打達成記念 ゴールドミントコイン ハイランドミントMLB マーリンズ イチロー 3000本安打記念 39THIRTY キャップ/帽子 ニューエラ/New Era ブラックMLB マーリンズ イチロー メジャー通算3000安打達成記念 ネーム&ナンバー Tシャツ マジェスティック ブラックまだまだあるけど、きりがないのでこの辺で。個人的には、見て楽しむだけで十分。
2017.09.29
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今日は天皇誕生日ですが、個人的にこっちの記事に反応しました。「みなさん、こんにちは!(声が)小さい…。こんにちは! マイアミ・マーリンズのイチローです。ここにいる3チームのみんな、本当におめでとう。199チームの中から、3チームに残ったこと、勝ち上がったこと、本当に凄いと思います。僕は5チームの中で今年も3位でした。 今年の僕がみんなにかけてあげられる言葉を少し探してみました。今年メジャーリーグで3000というヒットを達成することができました。こういうことがあると、たくさんの人から褒めてもらえます。そして、イチローは人の2倍も3倍も頑張っていると言う人が結構います。でも、そんなことは全くありません。 人の2倍とか3倍頑張ることってできないよね。みんなも頑張っているからわかると思うんだけど。頑張るとしたら自分の限界…自分の限界って自分で分かるよね。その時に自分の中でもう少しだけ頑張ってみる。ということを重ねていってほしいなというふうに思います。 みんなが今、ボクを目の前にして…日本のプロ野球で何年かやってアメリカに行って16年終わったんだけども、そういう目に見える結果を残したからそんなふうに言えるんじゃないかって思っているかもしれないけど、それは全く違っていて、僕もみんなと同じように野球少年だったし、ここに今日来てくれた関根選手もみんなと同じ。しかも彼は毎年、1回戦負けの選手でした。ね? みんなの方が成績がいいんだよ。現段階では。 彼もきっと人との比較ではなくて、自分の中でちょっとだけ頑張った。そのことを続けていくと、将来、思ってもいなかった自分になっている。と僕は思うし、実際、僕だってメジャーリーガーになれると思っていなかったし、アメリカで3000本打てるなんてことは全く想像が当時できなかったんだけど、今言ったように、自分の中でちょっとだけ頑張ってきた。それを重ねてきたことで、今現在(の自分)になれたと実感しているので、今日はこの言葉をみんなに伝えたいと思います。 そして、横浜DeNAベイスターズの関根選手。彼はこの場に来ることはできなかった選手だけれども、みんなのように野球少年であった彼に、どうしたら、18(歳)の時から1軍で試合に出る、このことはなかなかできることではなくて、凄い選手なんです。その彼に人前で話すことがいかに難しいかということを実感してもらうことも踏まえて、挨拶していただきたいと思います。関根選手、よろしくお願いします」「こんにちは! 僕も先ほど言われたとおり、このイチロー杯に3年続けて出させていただいたんですけど、すべて1回戦負けでした。なのでここにいるみなさんが本当にすごいと思います。おめでとうございます。 今、僕は横浜DeNAベイスターズで野球をやらせていただいています。そして、高卒で3年目が終わりました。中学から高校、小学校ももちろんなんですけど、ひたすら練習をし続けて、僕はプロ野球選手になりました。 しかし、今、僕はプロで結果を残せていません。まだまだ僕の中では練習不足だと思い、これからも練習を続けていきます。練習をすること、考え続けること、これが僕が結果を残すために必要なことだと思うから、これからも練習を続けていきます。 みなさんにもこれから多くの出来事があると思います。そんな時はぜひ自分の力を信じて、そして練習して立ち向かってください。これからみなさんが頑張るように、僕も必死に頑張って生きていきます。本当におめでとうございます。ありがとうございました」 再びイチロー。「なんで3年目の選手が僕よりあいさつがうまいのか良くわからないのですけど(笑)。みんな今日のことをどうか、関根選手からの言葉も胸に刻んで立派な大人になってくれることを願っています。おめでとうございます」【直筆サイン入り写真】イチロー グッズ シアトル・マリナーズ
2016.12.23
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3025本である。これでルー・ブロックの3023本を抜き、MLB通算安打数歴代単独25位に浮上した。シーズン安打数が91本だった昨年が2935本で終わったから、今年はすでに90本ヒットを打った計算になる。よほどの事故がなければ、昨年の91本を越えるのは間違いない。(14日時点で92本。越えた)100本はいけるだろう。そうなると3035本。イチローは最低でも50歳までプレーしたいそうだから、あと8年。その間、毎年100安打を打つと仮定すると、2017年、43歳、3135本。アレックス・ロドリゲス越え、MLB歴代単独20位。2018年、44歳、3235本。カル・リプケン越え、歴代単独15位。2019年、45歳、3335本。ポール・モリタ―越え、歴代単独10位。2020年、46歳、3435本。デレク・ジーターに次ぐ、歴代単独7位。2021年、47歳、3535本。トリス・スピーカー越え、歴代単独5位。2022年、48歳、3635本。スタン・ミュージアル越え、歴代単独4位。2023年、49歳、3735本。日米通算5000本安打達成。歴代4位変わらず。2024年、50歳、3835本。ハンク・アーロン越え、歴代単独3位。机上の空論である。しかしここまでくれば、もう少し続けてみたくなる。2025年、51歳、3935本。4000安打まであと65本。2026年、52歳、4035本。MLB4000本安打クラブの仲間入り。2027年、53歳、4135本。タイ・カップの背中が見えてきた。3028年、54歳、4235本。球聖越え、歴代単独2位。3029年、55歳、4335本。ピートローズ越え、歴代堂々1位!いくらなんでもあり得ない、と思う。けれども、と夢想してしまうのだ。もしもそう遠くない未来、イチローがマーリンズを退団した後、どっかの弱いチームでレギュラーの外野手として定着したら。8年間で1222本。年間で150本安打ペースなら、ピート・ローズの背中が見えてくるのだ。51歳の齢に51本でも打てば、押しも押されぬ世界一である。まあ、現在のペースでも、日米通算5000本安打達成の時点で、マイナー時代も含めたピートローズの安打記録をとっくに越えてしまっているわけで、文句なしに「ヒット・キング」のはずなんですけれどね。その時までローズさんがご存命なら(失礼!)ぜひそのコメントをうかがいたいものですな。Number(ナンバー)臨時増刊 ICHIRO MLB 3000 (Sports Graphic Number(スポーツ・グラフィックナンバー))【電子書籍】【送料無料】コレクターグッズ カードプレープライムカットタイムラインジャージーichiro suzuki 3451 ichiro suzuki baseball card 2012 play prime cuts timeline jersey number materia【送料無料】コレクターグッズ 5999ベースボールカード20074ichiro suzuki 5999 baseball card 2007 bowmans best blue 4【送料無料】コレクターグッズ カードトイレhideo nomo; ichiro suzuki 2492,000 baseball card 2001 fleer platinum winning combinations 8 wc【送料無料】コレクターグッズ カードゲームパッチichiro suzuki baseball card 2009 topps legends of the game manufactured commemorative patch lpr99【直筆サイン入り写真】イチロー 鈴木 一朗 (ニューヨーク ヤンキース グッズ)【直筆サイン入り写真】イチロー グッズ シアトル・マリナーズイチロー グッズ 首振り人形 ボブルヘッド バブルヘッド フィギュア
2016.09.13
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先日2安打して米国通算3011安打となり、ウェイド・ボッグスの記録を抜いたイチロー選手を記念して、架空のアメリカン・ジョークを作ってみました。Ichiro is 42? Unbelievable. In fact,he must be 24. Maybe he has turned his hair white to trick us.…おそ松。以下、3000本安打で検索してみると…Number(ナンバー)臨時増刊 ICHIRO MLB 3000 (Sports Graphic Number(スポーツ・グラフィックナンバー))【電子書籍】イチロー3000安打の軌跡 Slugger 2016年 9月号増刊 【雑誌】イチローMLB 3000本安打記念版 2017年カレンダー CL-491 (2017カレンダー 平成29年カレンダー プロ野球 ICHIRO マイアミマーリンズ)【9月下旬発売予定】イチロー 3000本安打記念ロゴパッチ / Ichiro 3000 Hits Record Patch 8/29入荷!9月発送予定 イチロー MLB通算3000本安打達成記念 ミズノ Tシャツ 12JA6Q94 ichi3000(予定)The Highland Mint (ハイランドミント) イチロー 3000本安打記念シルバーコインカード (Ichiro 3000th Hit Silver Coin Card) 9月入荷予定!MLB マーリンズ イチロー 3000安打達成記念 ブロンズコイン フォトミント ハイランドミント9月発送予定 イチロー MLB通算3000本安打達成記念 ミズノ タペストリー 1GJRTA0400 ichi3000MLB 2016 イチロー3000本安打記念ボール ケースなし ローリングス (Ichiro) 8/29入荷!MLB マーリンズ イチロー 3000本安打記念 ゴールデン クラシック ケース入り ボール【SI-04】イチロー直筆サイン入り3000本安打達成記念限定公式ボール&ボールケースMLB マーリンズ イチロー メジャー通算3000安打達成記念 カラーブロック Tシャツ 日本モデル マジェスティック オレンジMLB マーリンズ イチロー メジャー通算3000安打達成記念 ロゴ Tシャツ 日本モデル マジェスティック ブラックニューエラ:ICHIRO 3000hits 59FIFTY MLB On Field マイアミ マーリンズ ホーム【NEW ERA 野球 帽子 キャップ イチロー】【あす楽_土曜営業】【あす楽_日曜営業】MLB マーリンズ イチロー メジャー通算3000安打達成記念 ネーム&ナンバー Tシャツ ウィメンズ マジェスティック ブラックMLB マーリンズ イチロー 3000安打達成記念 ゴールドミントコイン ハイランドミントMLB イチロー 3000本安打達成記念パックこんなのも…祝イチロー3000本安打 日米通算4257安打 送料無料 マルタカ正規品 足裏マッサージ器 ZIP! コンフォートトップ 【SR-08】硬度の異なる指圧ローラーで足裏を刺激 SR08 ベストセラー【RCP】【4945068515829-SR-08】
2016.08.31
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――3000安打を達成した率直な気持ちは?「この2週間強、ずいぶん犬みたいに年取ったんじゃないかと思うんですけど、あんなに達成した瞬間にチームメートたちが喜んでくれて、ファンの人たちが喜んでくれた。僕にとって3000という数字よりも僕が何かをすることで僕以外の人たちが喜んくれることが、今の僕にとって何より大事なことだということを再認識した瞬間でした」――高く上がった打球。本塁打を狙ったのか?「いやいや、全く狙ってないですよ。そりゃイメージでは、ホームランになったらいいなとかね、考えますけど、そんなに甘いもんではないというのも分かっていますし、ただ打球が上がった瞬間は越えてほしいと思いました。ただ、結果的には、三塁打で決めたというのはポール・モリターと僕ということだったので、結果的にはそのほうが良かったなというふうに思いました」――116本目の三塁打で、福本豊さんの日本記録を抜く一打となった。「そうでしたか。あぁ。まぁ福本さんですからね。ごめんなさい、としか言えないですよ」――27歳でのデビューは3000安打到達者でも最も遅い。そこからここにたどり着いたことについては?「そのことはそんなに僕の中では大きなことではないんですけれども、2年くらい遅いですよね。感触としては。ずいぶん時間がかかったなという感触です」――2998安打になってから、9日間進められない状況。でも、いつも敵地でも素晴らしい迎えられ方をした。どんな気持ちで毎日を過ごしていたのか?「セントルイスから球場の雰囲気、ファンの人たちが特別な空気を作ってくれて迎えてくれたことから始まったんですけど、なかなかそんなうまくいくわけもなく、それも分かっていたことですし。でも、これだけ長い時間、特別な時間を僕にプレゼントしてくれたっていう風に考えれば、この使われ方もよかったなというふうに今は思います」――その時はそういう風に思えないこともあったと思いますが。「人に会いたくない時間もたくさんありましたね。誰にも会いたくない、しゃべりたくない。僕はこれまで自分の感情をなるべく殺してプレーをしてきたつもりなんですけども、なかなかそれもうまく行かずという、という苦しい時間でしたね」――イチローさんのヒットには全て意味がある。ただ打ってきただけでないと感じているが、そのことについては?「ただバットを振って……まぁバットを振ること、それ以外もそうですよね。走ること、投げること。全てがそうですけれども、ただそれをして3000本はおそらく無理だと思いますね。瞬間的に成果を出すことはそれでも出来る可能性はありますけども、それなりに長い時間、数字を残そうと思えば、当然、脳みそを使わなくてはいけない。まぁ使いすぎて疲れたり、考えてない人にあっさりやられることもたくさんあるんですけど、でも、それなりに自分なりに説明はできるプレーをしたいというのは僕の根底にありますから、それを見ている人に感じていただけるなら、とても幸せですね」――イチローさんはよく感謝という言葉を使います。この3000本を打ったこの日に、感謝という言葉をどなたに伝えたいか?「それはありきたりになってしまいますよね。これだけ長い時間いろんな場所から集まってくれて、それはもう今さら言うまでもないですよね。でも、3000を打ってから思い出したことは、このきっかけを作ってくれた仰木監督ですね。神戸で2000年の秋に、お酒の力を使ってですね、僕が口説いたんですけど、その仰木さんの決断がなければ何も始まらなかったことなので、そのことは頭に浮かびました」――イチローさんほど野球を好きな選手はいないんじゃないかと感じる。どうしてそんなに野球を好きでいられるのか。「そんなこと僕に聞かれても困りますけどねぇ。どうでしょう…うまくいかないことが多いからじゃないですか。これはもし成功率が7割を超えなくてはいけない競技であったら、辛いと思いますね。3割で良しとされる技術なんで、まぁ打つことに関しては。これはもういくらでも自分の『志』と言ったらちょっと重いですけども、それさえあればその気持が失われることはないような気がしますけどね」――3000安打は通過点。これから何を大事にしながら野球を続けていくのか?「けっこうしんどかったですからね。特にこの何日かは。その僕の中でまだまだこれから、という気持ちがあったら、それは残念なことだと思うんですよね。まぁこの先は、子供の時のようにとは、そこまではもちろん行くことは出来ない。プロである以上。それは不可能なことですけども、その時の立場というのも影響しますけども。今まぁ4番目の外野手というポジションなので。もう少し感情を無にしてきたところをなるべく嬉しかったらそれなりの感情、悔しかったら悔しい感情を少しだけ見せられるようになったらいいなというふうに思います」――アメリカでは3000安打は偉大なレジェンドの仲間入りを意味する……。「レジェンドって何か変な感じですよね。よく最近聞きますけどね。レジェンドって何か馬鹿にされたみたいでね」――イチロー選手にとって3000本達成はどういう意味を持つものなのか?「これはみなさんもそうですけど、これだけたくさんの経費を使っていただいて、ここまで引っ張ってしまったわけですから、本当に申し訳なく思っていますよ。そりゃもうファンの方たちの中にもたくさんいたでしょうし。そのことから開放された思いの方が…思いのほうがとは言わないですけど、そのこともたいへん大きなことですね。僕の中では。普段そこにあった空気がなんとなく乱れていたっていうのも感じていましたし、明日から平穏な日々が戻ることを望んでいます」―― 一般の人間には達成感が今後の目標に向けての邪魔になる。3000本の達成感をどうやって消化して次の目標に進んでいくのか?「え、達成感って感じてしまうと前に進めないんですか。そこが僕にはそもそも疑問ですけど、達成感とか満足感っていうのは僕は味わえば味わうほど前に進めると思っているので、小さなことでも満足感、満足することっていうのはすごく大事なことだと思うんですよね。だから、僕は今日のこの瞬間とても満足ですし、それは味わうとまた次へのやる気、モチベーションが生まれてくると僕はこれまでの経験上信じているので、これからもそうでありたいと思っています」――4年後の東京オリンピックに野球が復活したが、野球人としてどう思うか?「どういう形で復活するのか、ということによるんじゃないですか。オリンピックは、これは僕の意見っていうことですけど、昔から変わらないことですね。アマチュアの最高の大会であるべきだ、っていうふうに僕は思っているので。WBCという大会が世界大会としてもう一つあるんですけど、これはプロがベストのチームですね、プロを含んだベストのチームで戦うべきっていうのが僕の考え方ですね。オリンピックはやっぱりアマチュアの最高の大会であってほしいなっていうふうに思います」――到達までに苦しんだ印象があるが、それは何が影響したか?「代打じゃないですか? 代打。それはしんどいですよ。ただでさえ代打ってしんどいですからね。この状況で代打で結果が出ないっていうのは、ダメージ大きいですよ」――代打で結果が出ないということは、精神的にダメージが倍加するか?「倍かどうかわからないですけど、重いですね。それなりに僕も、切ったら赤い血が流れますから。緑の血が流れてる人間ではないですから。感情ももちろんあるし、しんどいですよ」――3000安打は通過点だと思うが……。「僕は通過点とは言ってないですよ。ゴールとも言ってないけど」――この次はどういったことをゴールに置いて進んでいくか?「どうかなあ? 次こういう状況が生まれるとしたら、4000(安打)しかないですからね。そこまではなかなかですから。まあでも200本を5年やればね。なっちゃいますからね。どうっすかねえ? 3000っていうとみんな、ホール・オブ・フェイム(野球殿堂)とつなげることが多いと思うんですけども、僕にとっては将来そんな、いつの日のことか分からないことよりも、まあ明日の試合に出たいっていうことが大事なことだということですね」――昨年と今年と残っている数字に違いがあると思うが、オフの期間にどういったことを変えたのか?「わかりやすい数字の目標があったので、それはいつの段階でかっていうのはわからないですけども、今シーズン中にやりたいというふうには思ってました。あのローズおじさんの記録と、この3000っていうのはわかりやすい数字だったので。でも、春の段階ではどういう起用のされ方か、まったくわからない状況でしたから。ざっくりとそういうものがあったという程度ですね」――技術の見直しなどということも?「技術は毎年、特に打つことに関しては変えることはあって、それがうまくいくこともあるし、そうじゃないこともあるし。すごく繊細な技術ですから、打撃というのは。ただ、例えば走ることとか投げることっていうのはわかりやすく計ることができますよね。それを見た時に、例えば走ることとかっていうのは明らかに速くなってしまっているので、その諦めることはできないですよね。これはスピードも落ちてしまったとかっていうのなら、なんとなくそれなりにあの人も時間が経ったんだなとかっていう、それはわからなくもないですけど。残念ながらスピードは上がってしまっているので、打つことだけが能力が落ちるっていうことも考えにくいというふうに僕の中ではつなげていましたけどね」――肉体的な部分が変わらないとして、年齢を重ねることで精神的な部分と一致することも多くなってくると思うが?「若くないとは言ってないですけどね。今も」――その状況が一致してくるということに関してはどう思うか?「一致してることもあるし、してないことも多いですよ。だってしてないから、こんなに経費を使わせてしまったわけですからね」――16年間、これだけの変化があった中で、その中でこれだけは変えなかったという軸となるものはなんだったのか?「ある時から、先ほども言いましたけど、感情を殺すことですね。このことはずっと続けてきたつもりです。今日、達成の瞬間もすごくうれしかったんですけど、途中ヒットをがむしゃらに打とうとすることがいけないことなんじゃないかって僕は混乱した時期があったんですよね。そのことを思うと、今日のこの瞬間、当たり前のことなんですけど、いい結果を出そうとすることがみんなも当たり前のように受け入れてくれていることが、こんなことが特別に感じることはおかしいと思うんですけど、僕はそう思いました」――しんどいという中で、久しぶりの先発を告げられた時の気持ちは?「昨日のゲームの直後ですね。伝えられたのは。ただ何番かは伝えられなかったので、そこも教えてよと思いました」――そのことを伝えられて。「ひょっとしたら1番じゃないかなって思ってたんですよね。ディートリックが昨日途中で出ましたけど、休んでいたので、ディー(ゴードン)を休ませてひょっとしたら僕が1番、そんな粋なことをやってくれるのかなと思ったら、そうではなくて。まあ粋という概念がないですからね。それはちょっと期待しすぎたということでしょ」――モリター監督が3000安打に近づくにつれて今までとは違う重圧を感じて、その先にはとてつもない快感があったと話していたが、これまで達成してきた記録と比べて違うものは感じたか?「それはあるんですけど、そもそも毎日先発で出て、5打席、毎日立った中で、じゃあ10試合結果が出ないことと、その代打で1打席ずつ、同じ10日間でもまったく意味が違うことなので、実はそのこれくらいのことはあるよねっていう感じだったんですよね。僕の中では。まあしんどいですけど。当然、普段とは違う精神状態に追い込まれて、勝手に自分で追い込むんですけど、追い込んだ中で結果を出すことが難しいのはわかっていますから、まあ当たり前のことが起きた、考えられることが起きたということなんですよね。明日からのことわからないです。ただ、そうなるんだろうという推測はしますけど」――今日の試合で感情の振れ幅というのは大きかったと思うが、一番振れた瞬間というのはどういうものだったか。「この国には、さっきも言いましたけど、粋という概念がない中で、でも察するという概念はあるんだなというふうに感じていて、みんな察してくれてるんだって。1打席、2打席、3打席と終わった時に誰も何も言わないんですよ。それがうれしかったですね。みんな口にしなくても、言葉にしなくてみんなわかってくれてる。だからこそ結果を出したいという気持ちがもっと強くなるし、まあでも誰も声をかけなかったというのは本当にうれしかったです。だからまあ、あのヒットが出た時は、当然そのギャップがあるわけですから、みんなのあの顔を見た時はすごく安心しました」――これまで記録を達成してきた時は、必ずその試合か次の打席で次の1本というのを放ってきたと思うが、3000安打を達成した次の打席の気持ちというのはどういうものだったのか?「仰るとおりです。打ちにいきました。できればホームランを打とうと思いました。(カウント)3-1から狙いにいきました。で、3-2のカウントになって、おそらく3000を達成していなければ、体が反応して打ちにいったと思います。それで凡打になったと思います。ファウルもしくは凡打です。あれを打ちにいくのをやめたことっていうのは、3000を打ったことによってそうさせたんだと言えると思います」――3001本目が持ち越されたが、それはマイアミのファンの前で打つことになるが、そこについては?「それは3001本も3002本もそうなんですけど、これはもし今日3001本を打ったとしても、3002本目はそうなるわけで、そこにあまり大きな意味はないかもしれないですね。その数に」――マイアミのファンに向けたメッセージと。「次のヒットがそういうメッセージであるということは想像していますけれども、それもごくごく普通のことといえば普通のことですよね。ロードで達成して、ホームに帰って。次どういう起用のされ方かわからないですけど、次に立つ1打席というのはまた違う意味で特別なものになるというふうに想像はしています」独り言。3000本は狙ってないけど、3001本目は狙うのか。ふーん。申し訳なく思う人の中に、当然エイミーさんも入っているんだろうな。…以下、安いのからお高いものまで、イチローグッズいろいろ。【先着3000個限定!餃子1個16円】イチロー選手★メジャー通算3000本安打記念特別企画★【SI-112】イチロー直筆サイン入り2016#51 イチローゲームモデル黒バットMS購入 イチロー 2012年 実使用品 直筆サイン入り 人口芝シューズ スパイク + 直筆証明書/▲ 【中古】 メンズ 【ベクトル 古着】【中古】 160505【SI-119】イチロー直筆サイン入り2016フロリダマーリンズMLB公式ボール&ボールケース【SI-09】イチロー直筆サイン入り2009シーズン実使用バット&バットケース
2016.08.08
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マーリンズのイチロー外野手が15日(日本時間16日)のパドレス戦でマークした日米通算4257安打目がギネス世界記録として認定された。24日にギネス公式サイトが伝えた。 イチローは同試合で2安打を放ち、日米通算でピート・ローズのメジャー歴代最多記録(4256本)を更新した。同サイトによるとイチローのこれまでのギネス世界記録はメジャールーキー最多242安打(2001年)、メジャーシーズン最多262安打(2004年)、メジャー1シーズン連続盗塁39盗塁(2006年)、メジャーオールスター史上初のランニング本塁打(2007年)、メジャー最多10度のシーズン200安打達成、メジャー最長10年連続シーズン200安打達成(2001~2010年)でこれで7個目の世界記録となる。 イチローは23日(日本時間24日)時点で日米通算4261安打(NPB1278本、MLB2983本)に伸ばしており、史上30人目のメジャー3000安打にも残り17本としている。イチロー本人も言っている通り、日米通算の数字ということで、どうしても「ケチがつく」のは仕方ありません。というか、大リーグで公式に認めろというなら、新人王も返上しなければならない理屈になります。しかしギネスが認めてくれた! こんなうれしいことはありません。願わくば、サダハル・オーの記録も…と思うのですが、こればかりはどうしようもありませんね。 メジャーの流儀 イチローのヒット1本が615万円もする理由/古内義明【後払いOK】【1000円以上送料無料】フジ三太郎とサトウサンペイ (13) ~王貞治が756号ホームランを打った昭和52年~ サトウサンペイ /出版社:株式会社ジェイ・キャスト読売巨人軍 王貞治 ホームラン800号達成記念メダル【中古】
2016.06.25
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マーリンズのイチロー外野手が15日(日本時間16日)の敵地パドレス戦で日米通算4257安打(NPB1278本、MLB2979安打)とし、ピート・ローズの歴代最多安打記録(4256安打)を抜き去った。第1打席で内野安打を放ちローズに並ぶと、第5打席で二塁打をマークし、“ローズ超え”を果たした。試合後は会見を行い、節目の数字に到達した心境を明かした。――おめでとうございます。「ありがとうございます」――4257安打を積み重ねた率直な感想から。「ここにゴールを設定したことがないので、実はそんなに大きなことという感じは全くしていないんですけど、それでもチームメートだったり、記録の時はいつもそうですけどファンの方だったりと、ああいう反応をしてもらえるとすっごくうれしかったですし。そこですね。それがなかったら、何にも大したことないです」――場内の拍手については?「うーん、僕としては日米合わせた数字ということで、どうしたってケチが付くことは分かっているし、ここに目標を設定していなかったので、あまりやらないでと思っていたんですけど(笑)、でもそれは止められないですから、無視するのも失礼ですし。1本目のファイブフィートの内野安打ではなかなかそれは出来なかったというか。まぁタイですしね。抜いたわけではなかったので。あそこでは絶対出来なかったし。 でも、ダグアウトからチームメートが喜んでくれてる姿が見えたので、軽く返したということだったんですけど、さすがに2本目はしないことが僕の矜持だというところが少しありましたけど、それでもああされると、という感じですね」――チームメートはベンチの中で並んで立って拍手していた。その時の気持ちは?「(メジャー)16年目なんですけど、アメリカに来て、途中チームメート、同じ仲間であってもしんどかったことはたくさんあったんですね。で、去年このチームに来て、1年一緒にやって、今年メンバーが少し変わったんですけど、チームメートとしては最高のチームメートとハッキリ言える、まぁ“子”たちですよね、もう、年齢差から言えば。本当に感謝してます。彼らには」――クラブハウスではこれまで節目の記録で色々とやってもらっていたが、今日はそういうのはあったのか?「今日はこれ(会見)やるために時間がなかったので、ないですよ。本当はこんなこともしたくないんですけど(笑)、お願いされてしまったので」――日本ではここ数日、社会現象というほどの注目が集まり、号外も出た。「そうなんですか。別の号外の話も聞きましたけどね」(場内爆笑)――日本のファンが自分たちの喜び、誇りになると国中が喜んでいる。こちらでプレーヤーとしてそういうことを与えられたということについては?「それは嬉しいんですけど、難しいところですねぇ。合わせた記録というところが。だから、いつかアメリカで、ピート・ローズの記録を抜く選手が出てきてほしいし、それはジーターみたいな人格者であることが理想ですし、もっと言えば、日本だけでピート・ローズの記録を抜くことがおそらく一番難しい記録だと思うので、これを誰かにやってほしい。とてつもなく難しいことですけど、それを見てみたいですよねぇ。だから、日米合わせた記録とはいえ、生きている間に見られて、ちょっとうらやましいですね、ピート・ローズのことは。僕も見てみたいです」――常々、50歳まで現役したいということもおっしゃっていますが、あと1000いくつというのをアメリカで、というのは?「僕は子供の頃から人に笑われてきたことを常に達成してきているという自負はあるので、例えば小学生の頃に毎日野球を練習して、近所の人から『あいつプロ野球選手にでもなるのか』っていつも笑われてた。だけど、悔しい思いもしましたけど、でもプロ野球選手になった。何年かやって、日本で首位打者も獲って、アメリカに行く時も『首位打者になってみたい』。そんな時も笑われた。でも、それも2回達成したりとか、常に人に笑われてきた悔しい歴史が僕の中にはあるので、これからもそれをクリアしていきたいという思いはもちろんあります」――9回1死三塁でスタントンが三ゴロ。5打席目は回ってこないかなと言う中で、我々は引きの強さと感じたが、ご自身では?「それは言うまでもないでしょ。それは僕が持っていないはずがないですから。あそこでダブルプレーはないと信じてました」――節目の前で足踏みがすごく少ない。すっと通り抜けてきた。そういうことをくぐり抜けて、通り抜けてきた経験として言えることは?「何故そうなるかということですか? まぁ言っても3打席、足踏みしてますからね。今日で言うなら(笑)。2打席目に決めていたら別だけど。すっとはいってない印象ですよね。僕の中ではね。さっとやりたかったですよね。でも、なかなかそううまいこといかないですよ」――みんなうまいこといっていると思っている。「そこの感覚のズレはありますかね。人と。やっている本人とはやっぱり違いますよ。これをさっとやっている感覚だったら、ここにいないんじゃないですか。あと、ロドニー嬉しかったですね。あいつ、なんかね、ラテン系の選手って無茶苦茶なんですけど、ああいうところあるから、なんかこう憎めないですよね。そう思った。なかなか出来ないですもんね」――節目の記録に対する付き合い方というのは変わってきたか。「200とこれは全然比較できないですからね。これはだから、今回のでいえば、ピート・ローズが喜んでくれてれば全然違うんですよ。それは全然違います。でもそうじゃないっていうふうに聞いているので。だから僕も興味がないっていうか、それを喜んでくれてたら、ハリー(張本さん)なんかは来てくれたじゃないですか、シアトルに。ハリーって、ハリーですけど。なんかかわいげがありますよね」――これからの先に来る数字というものへの付き合い方はどうか。「これから先の数字ですか? 例えば3000とかってこと? でもそれに出会わないとわからないことですから。これ、終わってみてわかることですからね」――うまく付き合える感覚になってきたか。「うまくかどうかはわからないですけど、今回のことで言ったら、僕は冷めてましたね。冷めてるところがあったので、なんか変な感じはありましたよね。テンションの違いがなんか」――去年、タイ・カッブの記録を抜いた時は球場に表示がなかった。今回はあったが。「僕、見てないんで。それでも。見てないです。反応だけ感じただけで」――日米通算に対する捉え方が変わってきているように感じるが、米メディアからどういう反応として質問されたか「いやあ、その辺はわかんないです。僕。メディアの情報、一切見ないから。ただこうやって言ってたよって聞くじゃないですか。人からね。その程度しかないので、全然わかんないです」――大リーグ記録ではないが、世界記録にしようという話も出ている。「どうしてもらっても構わないですよ(笑)。好きなようにして下さいよ。全然構わないです」――18歳でオリックスに入った時に、25年経ってこれだけヒットを積み重ねる姿というのを想像できたか「いやそれ、18の時に42までプレーしてることを想像してるやつは誰もいないと思いますけどね」――去年は少し苦労したシーズンだったが、去年と今年の一番の違いはなにか。「3年間ちょっとしんどかったですね。ヤンキースにいった2年目、3年目。マイアミの1年目、去年ですね。この3年間はちょっときつかったですね。もちろんリズムが明らかに変わった時期ではあったということが大きかったと思いますけど。まあでも長い時間やってたら3年くらいはちょっと許してっていう感じですかね。 そういう時期あるよねっていう感じに今はなってるかな。なにがという。まあいろいろありますよ。いろいろというのは大変便利な言葉で、便利に使ってますけど。ありますよ。要因は。ただ同じユニホームを着た人に、足を引っ張られないということは大きいですね。ほんとにいい仲間だと思います」――出場試合数を見るとローズよりも速いペースでの達成となった。「だから、もっと速くできてるもんねえ。時間かかりすぎだよ。その3年間はちょっと足踏みだね。サッと抜きたいもんね。ちょっとなんかこう苦労した感じ出るじゃないですか。出ちゃったじゃないですか。それがあって今っていう考え方もありますけど。ちょっとサッとやりたかったね」――苦労しているところを見せたくなかったと。「それは見せたくないでしょ。そんなん見せたいやつ誰がいる? 上原と野村さん以外いる? そんなん。ねっ。だって、それは自分で雑草とかっていう人は見せたい人だから」――苦労したというのは……。「苦労してるように見えるというだけですよ。苦労したとは僕は言ってないですよ」――キャンプの時期から今年は変わるという感覚はあったのか。「キャンプ中はなかったですね。キャンプ終わってからの、マイアミに戻ってヤンキースと試合しましたよね。あそこがポイントだったですね。その先は、ご容赦願います。願いたいと思います、かな」――ボンズ打撃コーチが安打を打つたびにボールを回収しているという話を聞いた。大記録を達成したことのあるボンズだからこその気遣いを感じるか。「そうだと思いますよ。やっぱり気持ちがよく分かるっていうか、記録と向き合った人にしかわからないことだと思うので。ボンズの場合は全部外に行っちゃうから回収できないんだけど、僕の場合は内側だからね。しようと思えばできちゃうから。ただそういう気持ちがわかるのは、記録と向き合った人にしかわからないと思いますね」――そういう人がベンチにいるのは心強いか。「でもボンズはそれくらいしか仕事がないっていうのがあるんで」――ローズは日米の記録を合わせるのはどうかと言っているが、それに抗うという気持ちは。「全然ないですよ。わかる?」――違う違うと言い続ける気持ちはわかるか。「そういう人がいた方が面白いしねえ。だって大統領選の予備選見てたって面白いじゃないですか。共和党の方がいらっしゃるから盛り上がってるわけで、そういうところありますよ。それが人間の心理みたいなものですから。それはいいんじゃないですか。じゃないと盛り上がらないしっていうところもあるでしょ」――演じていると感じるか。「それはわからないです。会ったことないしね」――ボンズはイチロー選手がローズと会ってる姿を見てみたいと言っていたが。「昨日、なんかそんなこと言ってましたよね。ボンズに聞いたら、すごいいいやつだとかって言うから。でもそれは書かないであげて欲しいんだけど。演じてる可能性あるからね。営業妨害になっちゃうから。そうだとしたらね」――モリターやボンズなど、リスペクトしながら話せるというのは、自分がそのレベルに来たからという幸せに感じるところはあるか。「そのレベルにいるって、僕は別に思ってないですけどね。ただ、数字を残せば人がそうなってくれるっていうだけのことですよ。ただ、いろんな数字を残した人、偉大な数字を残した人、たくさんいますけど、その人が偉大だとは限らないですよね。偉大な人間であるとは限らない。むしろ反対な方が多いケースがある、と僕は日米で思うし、だからモリターだったり、ジーターだったり、近いところで言えば、一緒にやった選手で言えば。すごいなと思いますよね。 だからちょっと狂気に満ちたところがないと、そういうことができない世界だと思うので、そんな人格者であったらできないっていうことも言えると思うんですよね。その中でも特別な人たちはいるので、だから是非そういう人たちに、そういう種類の人たちにこの記録を抜いていって欲しいと思いますよね」【了】
2016.06.16
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米誌が「2000年以降の最も驚嘆すべき最高の能力賞トップ10」を発表 ヤンキースのイチロー外野手(40)が米野球専門誌による2000年以降のメジャー最高選手に選出された。 1980年創刊のアメリカの野球専門誌「ベースボール・アメリカ」は毎年メジャー球団の全監督アンケートを取り、走攻守様々な部門の選手ランキングを発表しているが、このほど2000年以降の各部門のトップ1に輝いた票数を集計し、「2000年以降の最も驚嘆すべき最高の能力賞トップ10」として発表した。 同誌は特集のはじめに「1つのベストツールのカテゴリーを勝ち取ることも至難の技だが、複数の部門で選出されること、1つの部門で選出され続けることは卓越の証である」と“最高選手ランキング”を定義している。そして、ここ15年間、世界中のキラ星のスーパースターが活躍してきたMLBにあって、日本の誇る天才安打製造機は最高の選手に堂々と選出されている。 イチローがこれまでに集めた各部門のナンバー1の数は実に41。特集の寸評ではイチローの偉大なる歩みをこう記している。「スズキのナンバー1選出は実に簡単な選択」「2000年以降、どんなメジャーリーガーよりも2倍以上のベストツール賞を受賞しているのだから、スズキのナンバー1選出は実に簡単な選択となる。実際に、スカウトが選手の評価のために活用する伝統的なファイブツールでは、パワー部門を除き、ア・リーグの監督から最高の能力の持ち主と認識されている」 記事ではそう報じ、イチローのこれまでのパフォーマンスを絶賛している。 イチローは2002年、03年、07年に「ベストヒッター部門」の1位に選出された。「走塁部門」では01、02、03年の3年連続でトップに選出。「外野守備部門」では03、04、05、06、07、08、10年で頂点に君臨した。「外野手の強肩部門」では01、02、03、05、06、07、08、09、10年でトップ。これらの定番のファイブツール部門での22回のトップ受賞に加え、ア・リーグで最もエキサイティングな選手部門で5回(01、02、03、06、07年)選ばれるなど、長年にわたり、メジャーの監督によって様々な部門でトップ選手に選出されてきた。 特集では「野球史上最もユニークな選手の1人である。スズキは平均以下のパワーで、スピード特化型のバッターとして最も偉大な選手かもしれない」と総括されている。実際に戦い、攻略法を見いだそうとしたMLBの監督からの評価であることが、今回の受賞の価値を高めている。2位と圧倒的な差をつけたイチロー また、2位はエンゼルスのアルバート・プホルス一塁手。2001年以降、10年連続で打率3割、30本塁打、100打点以上を記録し続けたメジャー史に残る偉大な強打者は「ベストヒッター部門」で03、05、06、08、09、10年、11年と頂点に輝いた。「パワー部門」でも過去3年トップに立ったが、票数は16票。イチローとは25票差がついており、いかにイチローが走攻守にわたり、突出した万能型であるかを浮き彫りにする結果となった。 3位はタイガースのジャスティン・バーランダー投手の11票。2011年と12年シーズンに「ベストピッチャー」に選出されたエースは、「速球部門」で過去5回、「カーブ部門」で過去4回トップに選ばれている。 4位はブルージェイズで長らく活躍し、2013年にフィリーズで引退した右腕ロイ・ハラデイ氏の11票。特筆すべきはキャリア終盤の08年、09年、10年、11年に「コントロール部門」でトップに選出されたことだろう。 5位はドミニカ共和国出身のブラディミール・ゲレーロ外野手。2013年に現役引退を表明した強打者は11票集めた。6位は禁止薬物使用問題で今季出場停止処分を受けているヤンキースのアレックス・ロドリゲス三塁手。Aロッドはハラデイ、ゲレーロを上回る12票受けているが、なぜかランクは2人の名手より下に位置している。度重なる薬物スキャンダルの影響だろうか。 7位はパイレーツのアンドリュー・マッカチェン外野手とエンゼルスのマイク・トラウト外野手が並んでいる。8位はオリオールズのヨハン・サンタナ投手。9位は守備の達人枠として、ヤンキースのマーク・テシェイラ一塁手ら複数の選手が挙げられている。また、10位はジャイアンツで2010年と12年の2度ワールドシリーズを制覇しているブルース・ボウチー監督が選出されている。---------ここに載せるのはあとで自分がじっくり読み返すためです。それ以上の意味はありません。
2014.08.07
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開幕当初は5番手の外野手として、代打、代走、守備固めなど途中出場も多かったが、チーム全94試合中81試合に出場。特に前半戦終盤はレギュラーポジションを獲得したといってよい起用が続いた。 打率はチームトップの.297で前半戦を終了。『イチロー』と『3割』と『200安打』はセットのようなイメージだが、2010年シーズンを最後に打率3割を記録していない。4年ぶりに3割復帰へ、前半戦の打撃は期待を抱かせてくれるものだった。 実はイチロー、ここ数年は右投手からよりも左投手に対して高打率を残している。今季も対右.285に対して対左.351と打ち込んでいる。ただしスタメン起用は相手が右投手のときが多く、左投手先発時の出場機会は限られている。チームの方針次第だが、やはり左投手先発時でのスタメン出場を増やしたいところだ。 また盗塁数こそ伸びていないものの俊足は相変わらずで、内野安打の比率(ゴロの打球数に対する内野安打の割合)も通算を上回る16.0%を記録しており、年齢による下半身の衰えを感じさせていない。----------ひさびさにイチロー選手に関する統計的に前向きな記事を読みました。後半戦もこの調子でがんばってほしいものです。フレー!フレー! イ・チ・ロ・-!【楽天ブックスならいつでも送料無料】イチロー89の言葉 [ 児玉光雄(心理評論家) ]
2014.07.18
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─平和台で第1号。ヤンキースタジアムで4000本「その事は考えますね。一本目のヒットは平和台で木村さんからヒットだったんですけど、あの時実は3年は2軍でやると言う気持ちでいたので、当時のマネージャー、日本で言うマネージャー、監督じゃなくて、寮の部屋に内線で電話があって、『明日から一軍に行け』と言われて、お断りしたんですよね、『まだ早い』と、二軍でやらなきゃいけない事があるんで『お断りできないですか?」と、『土井監督にお伝えください』と言ったら、『上からの命令なんで従ってくれ』という風に、僕は嫌々福岡に向かって、行って2試合目ぐらいですかねあれ、ヒットが出たんですけども、まあ当時の僕よりも10から12ぐらい上の人達が強烈だったんです、もう怖くて怖くて、ちょっともうプロ野球選手の、そのアスリートのイメージが、アスリートにはとても思えなかったです。当時の野球選手の雰囲気って、その印象がとても残っていて、ま、嫌々打った一本目。最後、最後と言うか4000本目は、試合に出たくて出たくてしょうがない中で打ったヒット。そういう面白さはありますかね]─諦めるという瞬間はあるのか?「きわどいとこきますね。これは駄目だな、言わないほうが良いと思いますね。ちょっとややこしい言い方になりますけど、ま、諦められないんですよ。色んな事は。諦められないという自分がいる事を、諦めるという事ですかね。諦められない自分がずっとそこにい事はしょうがないと言うふうに諦める。なんか、野球に関して妥協はできないので、まあもうちょっと、なんだろうな、ま、休みの日は休め、こっちの人みんな休むじゃないですか、そういう事ができないんですね僕は。そういう自分がいる事は仕方のない事なので、そうやって諦めます」─和田アキ子さんが泣いたと。自分のプレーで泣かせたこと「涙は意図的にでるのではないか、そうじゃないといいですけどね」─そのことを聞いて。そこは究極? 感情を動かすという意味で「どういうこと? いやそれは、プレーによってと言うよりも、ああやって喜んでくれてるヤンキースタジアム、ニューヨークで、僕だけの為に人がああやって動いてくれてる状況じゃないですか。きっと。僕だって半泣きになりました。気持ち的には。究極ではないですよ、なんでもいんですよ、スカッとして気晴らしになってくれてもいいですし、僕の事が嫌いで大嫌いなのに、僕の為に時間を使う人っているじゃないですか、あいつあんな会見しよってとか、今日の事もあるかも知れないですけど、でもそれは僕の為にエネルギーを使ってくれてる事なので、同じように、ま、同じではないですけど、嬉しいですよね、それ。一番しんどいのは無関心な事ですよね。無関心を振り向かす事って無理なので、それが一番辛いですね。もう大嫌いでもいいから、関心があったら嬉しいですね」─他の選手はどこかで満足している。イチローさんはない?「いえいえいえ、僕満足いっぱいしてますからね、今日だってもの凄い満足してるし、いやそれを重ねないと僕は駄目だと思うんですよね。満足したらそれで終わりだと言いますが、とても弱い人の発想ですよね。僕は満足を重ねないと次が生まれないと思っているので、もの凄いちっちゃい事でも満足するし、達成感も時には感じるし、でもそれを感じる事によって、次が生まれてくるんですよね。あの意図的に、こんな事で満足しちゃいけない、まだまだだと言い聞かせている人は、しんどいですよ。じゃ、何を目標にしたらいいのですか、嬉しかったら喜べばいいんですよ。と言うのが僕の考え方ですけどね」─同じグラウンドにM.リベラ、D.ジーターがいる。そこにふさわしい自分でありたい「ま、ふさわしさと言うのは、数字だけではないと思うし、もちろん大事な事ですけども、出てる空気とか雰囲気とかあるじゃないですか、それが全く合わない人っていますよね、ピンストライプが似合わない人、ま、僕が似合っているかどうかは別として、明らかに似合わない人いるじゃないですか、あれはいくら結果出しても無理だと思うんですよね、そう言う人は。だからそう言う事が僕にとって大事、と言う意味です」─エイミーさんが日本人ファンから引退するまで応援し続けてくれと言われていたが「エイミーに引退するまで応援してっていうよりも、その人たちも応援してよと思いますけど。なに人に頼んでんの。俺は違うとこ行くから、エイミー頼むよみたいな言い方はちょっとやめて欲しいね。俺たちもやるからっていうのはうれしいけどね。それは正に原動力です、僕の。僕のというよりプロ野球というのはそういう世界ですよね。今日のことだって見てくれる人がいなかったら何にも生まれないですから。それはアマチュアとの大きな違いです。プロ野球選手というのはそうでなきゃいけないし、それは大きな原動力であることは間違いないです」─平和台の1本目は拍手もほとんどわかなかった?「わくわけないじゃないですかそんな。味方のベンチだってないですよ。18歳の小僧がね。あんなその筋の人の雰囲気の中に、怖いじゃないですか。そんなぁ、もうつぶしてやりたいくらいでしょうね、気持ちとしては。そりゃ、気に食わないと思いますよ。18で7月で一軍来て、ヒットなんてうれしくないでしょきっと。松永さんとかたぶん。だから3年はっていう思いがあったんで、何で3年かというと4年後には同じ年の大学卒業の選手が入ってくるので、3年間で自分をきっちり作って4年目にレギュラーをとってというプランですよね。5年目では遅いという。高校卒業のドラフト4位でしたけど、まあそういうプランがありました」─平和台での1本目と今日の4000本目、野球に対する気持ちがどう変わったか?「通訳いいですか? 野球に対する気持ちがどう変わったか? そのときの自分と今日の僕がどう違いがあるかということですか?」─野球という競技に対しての気持ちが変わったかどうか「18のガキんちょが野球のことなんか何も知らないですよ。うん。かといって今日の僕が知ってるかというとそれもクエスチョンなんすけど。当時よりは、プロ野球選手とはこうあるべきだみたいな自分が信じている哲学みたいなものは生まれてきましたね。18歳ではそれは無理です。まったくありませんでした」─ペース的には200本をずっと維持している中で25年、30年になるときに5000本、6000本が見えてくるような雰囲気が今日あらためてした「いやこのペースも僕の中ではちょっと遅いんですよね。もうちょっと早くできたなって。日本でも最後出れない試合が2年くらい、どうですかね20試合以上でられない時期があったので、もったいないですよね。もっと早く、もうちょっと遅いです、僕にとってはね。たださっきも言ったように自分の中でまだ変化がない状態の中で、年齢に対する僕以外の人たちのとらえ方でわずらわしいことはいっぱいありますよ。そりゃ35超えてくると何か生まれてきたんですけど、そういうことと戦うことというのは、とてもストレスなので僕にとって。ない方が助かりますよ。そりゃなければ時間という概念も、これ人間が作ったものだと思うんですけど、それがなかったとしたらじゃあ僕がいくつに見えるかって比べてみたときに、僕が40でモンテロが20いくつってならないでしょう。たぶん反対ですよね。モンテロには申し訳ないですけど。だからちょっと色んなことが前に進んでいる中でこれはもういつもいらっしゃる方はよく聞く話だと思いますけど、僕が使ってるものって野球の道具って最高のものなんですよ。僕がしてるトレーニングとかも、これが最高かどうかは人によると思いますけど、何十年も前の人たちのそれと比べたときに、考えられないようなトレーニングなんですよね。それを続けている僕がそのくくりで何か評価されるというのは、残念ですね。ある年齢になるとこうなっているだろう、まあなっていて欲しいという思いがそこに何か垣間見えてちょっといやなんですよねぇ。うーん。それは先輩たちがなかなかやってきてくれなかったので、まあそういうきっかけを作るっていうのは僕、僕たちの大きな使命であるという風に思っています」
2013.08.22
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ネット上の記事には掲載期限があるので、ここに転記しておきます。 現地21日、ニューヨーク・ヤンキースのイチロー外野手が、本拠地ヤンキー・スタジアムで行われたトロント・ブルージェイズ戦で日米通算4000本安打を達成した。以下、質疑応答の一問一答。■一問一答─率直な感想からお願いします「こういうきりのいい数字というのは千回に一回しか来ないので、これを4回重ねられたと言う事はとてもじゃないですよね、ま、それなりかなという風に思いますけど。4000と言う数字よりも、あんな風にチームメイトやファンの人達が祝福してくれるとは、全く想像していなかったので、その事ですね。それが深く刻まれましたし、結局、4000という数字が特別なものをつくるのではなくて、記録が特別な瞬間を作るのではなくて、自分以外の人たちが特別な瞬間を作ってくれるものだというふうに強く思いました」─みんながダグアウトから出てきた時、驚いていた「ちょっと、やめて欲しいと思いましたね。嬉しすぎて。僕のためにゲームを止めて、僕だけのために時間を作ってくれるという行為はとても想像できるわけがないですよね、ヤンキー・スタジアムで。ただただ、感激しました」─タイ・カッブ、ピート・ローズしかいない4000という大台「これややこしい数なので、両方のリーグの数字を足しているものですから、なかなか難しいんですけど、ヒットを打ってきた数というよりも、こういう記録、2000とか3000とかあったんですけど、こういうときに思うのは、別にいい結果を生んできたことを誇れる自分では別にないんですよね。誇れることがあるとすると、4000のヒットを打つには、僕の数字で言うと、8000回以上は悔しい思いをしてきているんですよね。それと常に、自分なりに向き合ってきたことの事実はあるので、誇れるとしたらそこじゃないかと思いますね」─1本のヒットの大切さ。現在、1本のヒットを打つということ「プロの世界でやっている、どの世界でも同じだと思うんですけど、記憶に残っているのは、上手くいったことではなくて、上手くいかなかったことなんですよね。その記憶が強く残るから、ストレスを抱えるわけですよね。これは、アマチュアで楽しく野球をやっていれば、いいことばっか残る。でも、楽しいだけだと思うんですよね。コレはどの世界も同じこと。皆さんも同じだと思うんですよね。そのストレスを抱えた中で、瞬間的に喜びが訪れる、そしてはかなく消えていく、みたいな。それが、プロの世界の醍醐味でもあると思うんですけど、もっと楽しい記憶が残ったらいいのになあというふうに常に思っていますけど、きっとないんだろうなあと思います」─その1本1本の積み重ねが4000に繋がった「4000を打つには、3999本が必要なわけで、僕にとっては、4000本目のヒットも、それ以外のヒットも、同じように大切なものであると言えます」─フィールドに立つ前の準備をきっちり積み重ねてきた「それは当たり前のことですよね。それにフォーカスが行くこと自体がおかしいと思いますけど。それがあまりにもない、ということじゃないですか。それを証明しているんじゃないですか」─和田アキ子さんも来てらっしゃった「だから、スターなんですよ。こんなタイミングで、多分今日だけじゃないですか、見に来られるのは。スターなんですよ、アッコさんは。何かそういうのを感じますね。だって、この日を狙ってこられないですからね。凄いなと思いますね」─その前で打った「1打席目が一番きれいだなあと思っていたので、ややこしいピッチャーですから、元チームメイトなんですけど、まあ、ややこしかったですよ」─きれいなヒットで決めた「どんなヒットも僕らしくなると、レフトスタンドへのホームラン以外は、僕らしいと思っていましたけど、こうやって皆さんが注目してくれている中で、内野安打とかだと、また文句を言う人もいるし、良かったと思います」─これから見据えていくもの「これからも失敗をいっぱい重ねていって、たまに上手く行ってという繰り返しだと思うんですよね。何かを、バッティングとは何か、野球とは何か、ということをほんの少しでも知ることが出来る瞬間というのは、きっと上手く行かなかった時間とどう自分が対峙するかによるものだと思うので、なかなか上手く行かないことと向き合うことはしんどいですけど、これからもそれを続けていくことだと思います」─イチメーターのエイミーさんが来ていた「あれはあれで、なかなかのプレッシャーですけど。明日帰られたらつらいですけどね。明日も来て欲しいんですけど。あした、ラインナップにあるか、僕がいるかどうか分からないんですけど、でも、ああいう思いというのは、嬉しいですよね。あの存在感って凄いと思いますよ。結局、あのエリアで、ニューヨークのファンの人たちと一体化してましたからね。自分がリードして、空気を作るって、あの人とんでもない人だと思いましたね」─今日、どう迎えたか「まず最近の一日、球場に来てから問いのは、ラインナップがどうなっているのか、自分が7番ぐらいにいることが多かった時期があって、ラインナップカードを下から見るクセがついていたんですよね。で、下にないと、今日はないのかと思って、上の方を見ると2番に入っていたり、時々1番にいたりということがあるんですけども、今日もそうで、ラインナップカードを見るまでは、ゲームに出られるかどうか、先発として分からない。ずっとそうなんですよね。そっからなので、もちろん出発前に、家でできることをやってここにくるんですけど、なかなか安定した気持ちの中でここに来ることは出来ない。今日もそうでした。で、ラインナップカードに自分の名前があったときにそこでスウィッチが、入ると言うより、入れるという行為ですかね、自分の中で。まあ、そういうなかなか難しい時間を過ごしてます。今日もそうでした」─昨日の三盗、今日のファウルのスライディングキャッチ。走ること、守ることがきっちりできている状態をキープしたまま稀な数字に到達したことについていかがですか?「そもそも僕は学生時代にプロ野球選手というのは打つこと、守ること、走ること、考えること、全部できる人がプロ野球選手になるもんだと思っていたので、今もそう思ってるんですけど、実はそういう世界ではなかったというだけのことでね、それが際立って見えることがちょっとおかしいというふうに思いますね。さっきの話とちょっとかぶりますけど、僕にとって普通のことですね。そうでないといけないことですね」─普通のことを長くキープする選手が少なくなっていく中で今日という日を迎えたことは?「だからそういう年齢に対する偏った見方というのが生まれてきたんでしょうね。そういう歴史が、気の毒と言えば気の毒ですよね。そういう偏った見方をしてしまう頭をもっている人に対してお気の毒だなあと思うことはあります」─10年連続200安打を記録した時にP.ローズの記録をぜひ越えてあげたいと話していたが?「とんがってましたからね」─P.ローズの記録については?「あの時ねえ、なんか、ちょっと僕に対して挑戦的っていうか、そういう話をちょっと聞いたんですよね。でも、実はそうではないらしいです。なので、そんな誘導には僕は引っ掛からないです。なんか、そういう自分を演じてるらしいですね。ピート・ローズさん。それを聞いて、それはそれでなんかすごいなと思うし、ただ、さっきも言いましたけど、明日出られるかは今日決まる、みたいな日々がずっと続いてるので、そんなことに現段階ではフォーカスすることはできないです」─チームメイトにD.ジーター、Aロッド、M.リベラたちがいる中でこういう記録を達成できたことについて「ヤンキースのユニホームを着て思ったことは、数字のこととか、どうでもよくなるんですよ。どうでもよくなってジーターがショートにいて、マリアノが最後を締める。そこに自分がライト、まあセンターの時もあるかもしれないですけど、そこに入った時に全体の絵としてきれいに収まるかどうかっていうのが僕にとっては大事であって、それがスタンドから見て、上から、いろんな角度から見た時にきれいに見えれば、きっと僕はヤンキースの一員というか、そこにはまっている選手ってことになるので、実はそういう数字よりもそういう要素の方が僕にとっては大事、大切にするんですよね」─マリナーズ時代とは違う?「それは違います」─失敗をすることでストレスになるという話があったが、自分の気持ちを一定にするために自分をプッシュするものがあるのか「なにをやりながら…自分をプッシュしてきたわけではなくて、毎日同じことを繰り返す、厳密に言うとすべて同じではないんですけども、そういうことで自分を安定した状態にもっていくというテクニックはあると思います。ただ、それを毎日継続できたとしても精神が常に安定するとは限らないんですよね。ただ、その時点の自分でできることを、考えられることをやっておきたいということですね。それでも結果的に不安定な状態になることはもちろんありますし、もちろん、その割合が多いとは言わないですよ、時々そういうことがあるということですね。特によくない結果だったり、難しいゲームの後というのは、気持ちを整理することはとても難しい状態にあることがあるので、いつも続けていることをまた続ける、その日も続けることが時々、しんどいなあと思うことがありますけど、そこは頑張りを見せるとこでしょうね。それは自分で続けてきたつもりです」─考えることが野球と話をしていたが、年齢を重ねるにつれてどう成熟していったか?「自分は野球選手として、人間として成熟できてるかどうか、前に進んでいるのかどうか、ってことはいまだにわからないんですよね。そうでありたいということを、うーん、信じてやり続けることしかできない。実は、今までは自分が成長しているとか、前に進んだってことを明確に感じることはできていないんですよね。それがこれからも続いていくんでしょうけど、どこかの時点で野球とはこういうものだ、打つこととはこういうことだ、生きるということはこういうことだ、とか、そういったことが少しでも見えたらいいなとは思いますけども、現時点では皆さんの前で発表できることはないです」─今まで体が勝手に反応したことが、最近は脳が指令を出すことでプレーが生まれるというようなことはあるんですか?「どうでしょうねえ。うーん、昔できたことは今できないみたいなことは見当たらないんですよね。昔考えなかったようなことを考えるようになったってことはあると思います。なので、40になる年なんですけど、いろんなことを考えなくてはいけない、過去の自分と現在の自分を客観的に見てどうなのか、ということは大切なことだと思うんですよね。そういう目を持ちながら見たとしても、ネガティブなことが見つからないんですよね。ちょっと白髪が増えましたけど、あとはどうですかねえ。こんなことを以前に言いましたけど、紅白歌合戦では演歌の方がよくなってきたというのはちょっとありますけど、なかなかねえ、疲れが取れづらくなったとか、疲れやすくなったとか、足が遅くなったとか、肩が弱くなったとか、今のところないようです、って言っておいた方がいいですね。ないって言うと、また、うっとおしいから、ないようです」
2013.08.22
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終わりました。連続200本安打更新記録が。打率三割連続記録も。でも選手生命が終わったわけではありません。ファンなら誰でも心の片隅で思いつつ否定する「イチローも、もうト○じゃ…」そうではないことを、来年、証明してください。と、ここに書いたところで、本人が読む心配はまずないので、プレッシャーになることもないでしょう。【中古】イチローボトルキャップ・バッティングフォーム
2011.09.30
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別の本を購入するつもりで、横道にそれて買った本です。本人や各界著名人へのインタビューの他、面白い趣向の記事がいろいろ載っています。ガイドブックとしても使えます。イチススです。【送料無料】イチロー10年物語
2010.12.11
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1、毎日新聞 9月24日(金)11時57分配信<イチロー>「侮辱から始まった」10年連続200安打 イチローらしい、射抜くような鋭い打球が中前に転がった。相手チーム本拠地ながら、電光掲示板に記録達成の知らせが浮かび上がる。スタンドのファンの拍手がピークに達したとき、一塁上のイチローは右手でヘルメットをそっと上げて一礼した。試合後、「200安打が簡単ではないことは僕が一番知っている」。安堵(あんど)感が漂った。 100年以上の歴史を持つ大リーグで「10年連続」で自らの記録を更新し、「10度目」という回数で、ピート・ローズに並んだ。今月18日の日米「通算」3500安打達成時には軽い扱いだった米メディアも、今回は大リーグだけで作り上げた記録とあって、AP通信などもただちに報じた。 いまや米国でも当たり前のように語られるイチローの記録男ぶりだが、本人は「最初は侮辱から始まった」と振り返る。「あれは一生忘れられない」と話すのは入団1年目の春季キャンプ。メジャーの剛腕投手を前に、メディアに「彼から安打を打てるのか」と質問されたという。 しかし一見きゃしゃに見えるヒットメーカーは、メジャーでも屈指の鉄人だった。大リーグ1年目から10年間、一シーズンも途切れることなく200本以上の安打を重ねてきた。さらに今季ここまで全試合に出場しているのは、ア・リーグでイチローただ一人だ。イチローは10度目の200安打を放ったこの日、「今は(記者から)『何でヒットが出ないのか』という質問に変わった。周りを変化させたことに気持ち良さはある」と心境を語った。 周囲の目を変えさせる戦いは、まだ続く。ローズは米スポーツ専門局「ESPN」の取材に、イチローの内野安打の多さに触れて「世界一幸運な男」と皮肉った。来年はローズを上回る11度目の200安打がかかるイチローは一言だけ、「ぜひ(ローズの記録を)超えてあげたいですね」。複雑な思いをグッと胸にしまい、決意を口にした。【小坂大】2、サーチナ 9月24日(金)15時22分配信イチローが「偉大な記録」を達成できた理由は?韓国からも称賛の声 シアトル・マリナーズのイチロー選手が23日、ホームでのブルージェイズ戦で10年連続200本安打という驚異の記録を達成した。自身のもつ「9年連続200本安打」の記録を自ら更新したイチロー選手の前人未到の大記録達成は韓国でも大きく取り上げられ、偉業達成をたたえる報道が続々と登場した。 中には「イチロー、10年連続200本安打がなぜすごいのか」との見出しで、イチロー選手の快挙を報じるメディアも見られる。同メディアは、70年を振り返ってみても4年連続200本安打記録を達成したのは4人しかいないとことに触れ、「ほかの強打者との記録と比較するとイチローの偉大さをよくわかる」と絶賛。 そして、イチロー選手が史上初となる大記録を達成できた理由を詳しく考察した。記事は10年連続200本安打を記録したのは、メジャーリーグにデビューした2001年以来、大けががなく、毎シーズン欠かさず150試合に出場したことがもっとも大きな理由だと指摘する。 そのほかにも◆一番打者という出番から打撃の機会が他選手より多いこと◆四球より積極的にスイングをする打撃スタイル◆ボールに当てる卓越した能力◆だれよりも速い足をもっていることで内野安打を量産したこと――などの点をあげ、イチロー選手が驚異の成績を記録できた理由を分析する。 一方、イチロー選手のさらなる目標―ピート・ローズを超える「11度目の200安打達成」について、韓国メディアも関心を寄せている。ただ、低迷するチームの状況を勘案すると、記録達成は「未知数」と指摘する。イチロー選手の「ヒットメーカーの技術」は健在だが、長打力のあるイチロー選手が1番打者として出場できるかどうかがポイントだとの見方を示した。(編集担当:金志秀)3、夕刊フジ 9月24日(金)16時56分配信イチロー金字塔!メジャー殿堂入りへ孤高な戦い続く マリナーズのイチロー外野手(36)が23日(日本時間24日)、カナダのトロントで行われたブルージェイズ戦で、自身が持つ大リーグ記録を更新する10年連続200安打の偉業を達成した。史上最多安打記録を持つピート・ローズ(レッズなど)がマークした200安打の通算最多回数、10度にも並んだ。記録まであと2本としていたイチローは3回の第2打席で左翼線へ二塁打、5回の第3打席でも中前へ運び、新人だった2001年から続くシーズン200安打の大台に乗せた。 すっかり秋めいたトロント。3回の第2打席で199本目となる左翼線二塁打を放ったイチローは5回1死一塁で迎えた第3打席の初球、88マイルの直球をセンターに弾き返して200本目。塁上で両軍選手、1万2590人のファンの万雷の拍手に、ヘルメットを持ち上げて応えた。ライフワークになった200安打達成に安堵の表情だった。 昨季、ウィリー・キーラーの8年連続を108年ぶりに更新する9年連続200安打の最長記録を達成、一息ついたはずだった。「今後も目標だと思うけれど、ずいぶん気楽なものになる」とややハードルを緩めに設定してシーズンに臨んだ。始まってみれば身に染み込んだ習性のように200安打を追い求めた。 通算最多の4256安打を放ったローズ氏の10回に並ぶまでの歩みは決して平坦ではなかった。4月(33安打)、5月(37安打)、6月(35安打)と順調だったが、7月(29安打)と、得意なはずのシーズン中盤に成績を伸ばせなかった。 優勝候補と呼び声の高かったチームも、球宴前に失速してペナントレースから脱落。張り合いを失ったシーズンの中、結局例年のように自己記録と戦う一人旅となった。36歳というベテランの年齢に入り、なかなか調子が上がらないことから10年連続の快挙達成を危ぶむ声も上がったほどだ。 しかし、8月(35安打)に復調し、9月に入ってからは200安打達成のこの日まで31安打。尻上がりに調子を上げた。152試合目での200安打達成は例年よりやや遅い達成だった。 中盤の不振を助けたのは“伝家の宝刀”内野安打。イチローの内野安打は、安打全体の4分の1程度と普段から高比率だが、今季は200安打中55本とさらに高い割合を占める。今季41盗塁と脚力は健在で、不調で当たりが悪くても、ボテボテの内野安打が増えて安打数は減らない。 四球を選ばず、打率よりも安打数を重ねることを重視する独自のスタイルは、“自己中心的”と米国で批判を浴びたこともある。また、長打が少なく、単打で安打を重ねる打撃を、数字ほど評価しない米専門家もいる。 また、安打記録を伸ばす度に日米通算記録の扱いも議論になる。この日の200本目の安打は、日米通算にすると、3508安打(日本1278安打、米国2230安打)に当たる。 当のローズ氏も、イチローの記録に批判的だ。 「日本の野球を悪く言うつもりはないが、基本的には3Aレベルだ。内野安打が多く、世界一幸運な男だ」などと皮肉混じりに評している。 9月18日のレンジャーズ戦で日米通算3500安打に到達したイチローは、自ら祝福の球場内演出を辞退した。無用な議論を避け、200安打達成に集中するためだった。 その一方で、イチローの積み重ねた安打の重みは年々全米に浸透していることも確かだ。3500安打を参考ながら通算安打数として報道した米メディアもあった。 米野球殿堂に推す声も日増しに大きくなり、米テレビ局の行ったアンケート調査では、「イチローの殿堂入りは当然」とするファンの声がほとんどだった。 米大リーグで3500安打以上を記録しているのは、歴代最多の4256安打のローズ氏を含め5人しかいない。このままのペースで打ち続けると、まず来季、200安打でローズ氏を上回る11度目を達成する。あと4年弱でローズ氏の最多安打も追い抜くことになる。 そのとき、全米がイチローをどう評価するだろうか。4、読売新聞 9月24日(金)17時31分配信「達成は非常に難しい」ピート・ローズ氏も称賛 4256安打のメジャー通算安打記録を持ち、シーズン200安打の通算回数でイチローに並ばれたピート・ローズ氏(69)が読売新聞の取材に応じた。 ローズ氏は「(10度のシーズン200安打は)達成することが、非常に難しいことだ」とイチローを称賛した。 高い打撃技術が必要で、なおかつ休まずに活躍しないと達成できない200安打。実はイチローと同じ1番打者だったローズ氏も、この数字に固執していたという。「毎年の目標は200安打で、(得点など)それ以外の数字はこれについてきた。それが私の1番打者としての仕事だった」 ローズ氏はイチローという打者について「最も優れている点は、たくさんの安打を放つこと」と指摘。ただ、自身の現役時代と比較して「類似点が多いとは思わない」とし、「彼は年間で(安打の)30%近くを内野安打で稼ぐ。私はそんなに内野安打はなかった。一方で、スピードを利点にして安打にする人もいる」と違いを分析した。-----------------いや、もう、何も言うことはありません。
2010.09.24
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自称アスペルガーの不具だが、瑣末な情報に興味はない。ただ悪意のある内容ではないし、参考図書としての価値はあると思ってコンビニで買った本。キーラー越えしたのに目立ったイチロー本が出なかった(ホワイティング氏のはまだ読んでいない)のが不満だったが、ペーパーバックのムックである本書は、値段の割にお得だと思う。まるごとイチロー伝説51
2010.04.22
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九年連続二百本安打万歳!今晩美酒最高也!
2009.09.14
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です。マウアーとの首位打者争いや、連続20試合安打回数の更新、何より前人未到の9年連続200本安打など、さまざまな記録に期待のかかるイチロー選手。200本安打は、まあ、怪我さえなければ王手でしょう。4割やディマジオ越えは運命の女神が微笑まないと厳しいと思います。それより個人的に期待するのは年間最多安打記録の更新。262本越えならもちろん言うことないのですが、258でもかまいません。胃潰瘍で8試合欠場したイチローがフル出場すれば年間試合数154でシスラーの時代と同じ条件になります。その上で彼の記録を破ることができれば、細かい統計的数字にこだわるうるさ方も、今度こそは沈黙するでしょう。
2009.07.18
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イチローの連続試合安打記録が27で止まりました。今年の大リーグ記録にも及びませんが、少しほっとしました。クールなイチローですが、あまり騒がれると内心うるさいと思ってしまうでしょう。それが、9年連続200安打へのブレーキにならなければいいのに、と他人事ながら気になっていたところでした。本当は、自分のことで大変なんですけれどね。そういうものに目を向けるゆとりがないと、本当に参っちゃいそうですから。嗚呼。宝くじが当たるか、眠っているうちにお迎えが来れば、問題は解決するのに。
2009.06.06
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自己記録越えおめでとう! 大リーグ記録にはまだまだ遠いとわかってはいても、ついつい期待してしまいます…。
2009.06.03
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じっと黙っていましたが、途切れる時は途切れるし、不具にそんな力があるはずもないので…頑張れイチロー! 連続安打試合数自己記録更新だ!
2009.05.31
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イチローはイチローでも、こちらのイチローは、安心してみていられます。イチロー107年歳月超え…8年連続200安打9月19日10時11分配信 日刊スポーツ<ロイヤルズ5-2マリナーズ>◇17日(日本時間18日)◇カウフマンスタジアム 【カンザスシティー(米ミズーリ州)=四竈衛、木崎英夫通信員】マリナーズ・イチロー外野手(34)が、メジャータイ記録となる8年連続200安打を達成した。今季通算197安打で臨んだロイヤルズ戦。右翼線二塁打、三塁後方へ落ちる安打で王手をかけ、第4打席に遊撃内野安打を放ち、日米通算300回目の猛打賞(1試合3安打以上)で大台に到達した。8年連続200安打は、ウィリー・キーラーが1894~1901年に達成して以来、史上2人目。近代野球とされる1900年以降では初。残り11試合で、あと15安打まで近づいた張本勲氏が持つ日本最多3085安打に挑む。 107年の歳月を超えた。近代野球の草創期以来、だれも手をかけられなかった記録に、イチローが並んだ。2安打を放ち、王手をかけた8回表。遊撃前に転がったボテボテの安打が、野球の本場米国の歴史に新たなページを加えた。敵地ファンの祝福に、控えめにヘルメットを掲げても、達成感と解放感は、やはり格別だった。 イチロー めちゃくちゃしんどかったです。今年は何としても200本を外せない年。0から意識する年でしたからね。めちゃくちゃうれしい。それを見せるか見せないかですけどね。 今年も、最大の難敵は重圧だった。7月29日。日米通算3000本安打を達成した当時以上に、イチローの心には重苦しさが充満していた。毎年、170本を通過する時期に沸き起こる、不安を伴う感情。昨年「そこから逃げるのではなく、正面から向き合う」と覚悟して超えたはずの苦しさに、今年も8月下旬からさいなまれた。その感情は、イチローが「恐怖」と表現するほどだった。 イチロー また来やがったな、ってね。昨年はクリアしただけで次に生かされるかというと、まったく別でした。(安打が)欲しいと思う気持ち、それが邪魔する。できないかもしれないという、恐怖です。それは「8」から来るもので、まず並ばないといけない。それを加味したことで(過去とは)違ったんです。 重圧をはね返すための準備は、長い時間をかけて取り組んできた。04年に262本の年間最多安打を達成し、技術的な試行錯誤の時期を終えると、その後は、自らの内面を磨くことを強く意識するようになった。05年オフ、ドラマに出演し、ロック界のスーパースター矢沢永吉と対談したのも、グラウンド以外で新たな刺激を吸収し、異なる分野の「一流」が持つオーラを感じ取るためだった。 それでも、「恐怖」は襲ってきた。孤独に重圧を感じる一方で、チームは地区最下位を低迷する。試合後は、早めにクラブハウスから立ち去ることを心掛けた。 イチロー マイナスの空気が皮膚から入ってくる。それを避けたかった。これまでより僕の世界を作り上げていたと思います。 あえて自分のペースを崩さなかったのも、質の高いプレーを続けようとするプロ意識からだった。周囲が期待するハードルが高くても、ひるむことはない。残り11試合。張本氏が持つ「3085」の日本記録にも、真っすぐに視線を向けた。 イチロー やりたいですよ。やろうと思ってますしね。絶対超えてやる、そう思ってます。 行く末に偉大な先人達の金字塔が見える限り、イチローがその足取りを変えることはない。
2008.09.18
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イチロー、珍しく審判に怒りあらわ5月24日13時34分配信 日刊スポーツ<ヤンキース13-2マリナーズ>◇23日(日本時間24日)◇ヤンキースタジアム マリナーズのイチロー外野手(34)がヤンキース松井秀喜外野手(33)との今季2度目の直接対決で完敗した。1番・中堅手で出場したが、4打数無安打。1、2打席と見逃し三振、その後も二ゴロ、中飛だった。第2打席に三振した際には、判定を不服として珍しく審判に詰め寄る場面も。イチローの代わりに抗議したマクラーレン監督が、退場となった。打率は2割8分9厘。 城島健司捕手(31)の出番はなかった。 最終更新:5月24日13時34分-----------------スロースターターで知られるイチロー。8年連続200本安打記録がかかっている今年ですが、例年のように「5月の爆発」が起こることもなく、現在58本。記録達成にはぎりぎりのペースです。安打だけでなく、8年連続3割、30盗塁、100得点の記録もかかっていますが…多分大丈夫だろうとは思いますが、このままの調子だとスランプは許されないので、少し心配です。何より5月のこの時期に3割切っているなんて、ファンとしては信じられません。静かに見守っているしかないのでしょうけれどね。*日本のプロ野球は、小学校6年のときに「卒業」しました。今でも嫌いではありませんが、選手はもうわかりません。
2008.05.24
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【ニューヨーク3日=丹羽政善】シアトル・マリナーズのイチロー外野手が、ニューヨーク・ヤンキース戦でメジャー史上3人目となる7年連続の200安打を達成した。ここでは、試合後の会見を一問一答形式で紹介する。――記録達成。率直な感想から。「まあ、170本から190本の間――。それは、去年苦しんだ期間だったんですけど、僕は今年、そこを超えたいなあと思っていて、そこを強く意識してプレーして超えられたので、まあ、そのあとはスムーズにいくなあと思って、実際そうだった。それを超えたことの方がうれしいかな、今回は」――本塁打を打った手応えは?「この球場なら、という感じ。普通でいうなら、抜けてほしいと思うところだよね。ニューヨークだった、って途中で思って…という感じかな」――クレメンスから打った。「投げているボールは全然違うけど、まあ、名前がビッグネームなんで、いい記念にはなったね」――走りながら感じたことは?「しばらく出てないホームランがここで出るって、なんかあるよね。ちょっといい感じだなと思っちゃった。おお、いい感じ、いい感じって思ってた」――ホームランボールがスタンドから返って来たが。「ありがとう、ありがとうと思いました。投げろ、投げろって。でも時々、違うボールを投げる奴がいるから、それがちょっと怖かった」――今年、技術的なヒントを手にしたのか?「まあ、これまでとは違うでしょう。少なくとも去年とは全く違うし、ただ、プラスというより、マイナスがゼロになったという感じですけどね」――どんな変化だったのか?「去年変えたことがあって、それを続けてくつもりだったんですけど、それがどうやら違ったんでね。シーズン中に変わっていたことです」――ウエード・ボッグスと肩を並べた。「名前しか知らない。僕は実際見てないですから、とても軽いことは言えないですね」――自分を代表する数字がいくつかあるかと思うが、それは200か262か?「車のナンバーは262ですけどね、200ではないですね。そもそも、262は僕しかやってない。僕だけのものなんで」――今年は、プレーオフ争いの中での達成となったが、過去3年と比べてどうか?「9連敗のあとなんで、雰囲気は良くないけどね。むしろ、最悪でしたけどね。でも、どんな状況でも、個人の仕事はやらなきゃいけないと僕は考えてますから、今年も今までと違う状況が、現にあったわけですから、そこで同じように数字を残すことっていうのは、マストですね」――まだ25試合あまり残しているが、やはりホッととした?「あんまりしてない。でも、190にいったときに、ホッとした。ロードっていうのもある。ホームだったら違うかもしれない」――7年、けがをしなかった。「けがしてますよ、僕も。でも(試合に)出てるだけの話でね。まあ、使う側としたら、リスクのない選手でいたいよね。こうやって、この数字を続けている限りは、僕が試合に出たいと思うことは分かっているわけだから、特に契約した後って、使う側としたら、そういう不安がつきまとうものでしょ。そういう選手ではありたくないよね。そういう奴、実際いるしさ」----------------イチロー選手、おめでとうございます。今日の日記を急遽差し替え、明日以降に内容をずらすことにしました。たぶん明日は更新できないと思いますけれど。
2007.09.04
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マリナーズと大型契約更改、おめでとうございます!日本人の誇りです!欲を言えば、せっかく得た大金を、野茂のように日本の野球振興のために遣っていただければ、もっとうれしく思いますです。
2007.07.14
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マリナーズのイチローが絶好調です。おそらく今年もオールスター出場、ゴールドクラブ賞、30盗塁、100得点、打率三割、そして何より200安打は確実でしょう。生きる勇気と闘志をいつもありがとう。
2007.06.12
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日本、まさかの準決勝進出。そこで、タイトルのイチローの発言です。そりゃそうですよね。日本人として、国を代表して戦う以上、ごく当り前の闘志です。それは韓国だって同じこと。がんばれ! ニッポン!しかし…身障者だけれど新聞報道で知るパラリンピックよりも健常者のスポーツに目が行ってしまいます。乙武君の気持ちが少し、分かるような気がしました。五体満足だけど華奢な人が、格闘系スポーツに熱狂する気持ちに似ているかも。そりゃあ、障害者プロレスなんてのもありますけれど、ね。
2006.03.17
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5年連続200本安打達成!万歳! 万歳!200安打達成したイチローの一問一答──率直な感想から。最高ですね。最高の気分ですね。――100本目を打ったとき(80試合目)に、心強いと話したが。クリーブランドとやってからデトロイトに行った(7月28日~8月4日)…。あの期間、4~5試合ヒットが出なかったんですけど、あれがちょうど3分の2ぐらいだったのかな。あれが心強かったですね。あのとき、これは行かなきゃいけないなと思ったし、行けるんじゃないかというのも、あのときです。――ヒットが出てなくても、その数字が見えた?このペースでも結局これだなぁと思ったので。あれは、かなり心強かったです。――最も苦しい年だったか? 200本を達成するという意味で。苦しかったですね。テキサスの1戦目(3敬遠)みたいなことも考えられるし、あれを見たときに、すごい嫌な気持ちになりました。――3年目も苦しんだが。あれはまだ余裕があったけども、技術や自分の打っている感触が、ちょっとぶれたので、そこに対する不安ですよね。今回そこはないですけど、試合数がないことから来るプレッシャーはありました。――近づいているときに、いい当たりが正面を突いたことは?嫌でしたね。だた逃げることはできないし、とにかくプレッシャーをかけて、まあ、かけようとしなくても勝手にかかるんですけど。プレッシャーを避けて通ろうなんて本当にばかげてるなあと思いますよね。それに立ち向かわなきゃいけないし、それでクリアしないと、何かを超えられない。 ――苦しいと感じたのは?最初は3割3分3厘で、「中々ヒットがでないんですけど」って聞かれたときに、ちょっと苦しいなあって思いましたね(笑)。あとは、シーズン前も結構苦しいなあって。想像してましたけどね。というのは、人からよく「まずは200本だね」って言われたんですよね。そこで僕とは、決定的な感覚のズレがあったので、ちょっと怖いシーズンだなあって思ってて、実際そうだったんですけど。「まずは、200本」って言う言葉を聞いたとき、僕は怖くなりました。――期待がうれしくなかったか?こうやって毎年200本が近づいてくると、必ず苦しむ時期が現れる。プレッシャーなくクリアしたことがないことは、一番僕がよく知っているわけですから。――あせりは?デトロイトでの1試合目かな(9月23日)。あのバントのサインは焦りましたね。ものすごくあせりました。あの瞬間ですかね。我が目を疑ったし、でもサインが出てるので、どうにかしてバントでヒットにしなくてはいけない。僕の中では、ランナーをバントで送るなんて概念は全く持っていなかったし、2ストライクになって解き放たれた。プロ野球に入ってから、少なくとも1軍とメジャーでやっている間では初めてですね。――こういう状況で戦うことについては?そこが一番のテーマだったんですよ、実は。まだ解決されず、ですね。ほんと、夢にも出ましたよ。ただ今日のことがあれば、最後まで(気持ちが)切れなくてよかったなって思うし、切れそうになったこともあるし…。でもこの「200」という数字がすべてを救ってくれました。これでまた壁を越えられたような気もするし、そこでもし切れてたら、そういうこともなかったでしょうね。――まだ、クリアするものは? 3割?3割? もう、忘れてました。今回思ったのは、僕は本当にヒットを打ちたい選手なんだなあって。もう3割なんて、どうだっていいって思ったんですよ、200さえ打てたら。それは今回、本当に思いましたね。どうでもいいですね。そこは。――けがをしないで、5年間記録を続けたことは?僕は、そういう評価をされることがおかしいと思いますよ。当たり前のことですよね、ゲームに出るのは。 ついでに言うと、5年連続200安打&100得点&30盗塁なんですよね…スゴイことです。
2005.10.01
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5年間通産安打数メジャー記録更新!5年連続200本安打まであと4本!フレー フレーイ・チ・ロ・-!
2005.09.26
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200本安打!がんばれがんばれイ・チ・ロー・!もうすぐだ!…ただ書いてみたかっただけ。
2005.09.12
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イーストプレスから、シアトルタイムズ記者によるイチロー・リポート集が出るのはこれで3冊目だ。そのうち購入したのはこれで2冊目になる。これもやはり記念品として買ったものだ。なんと言っても、シスラーの記録を追いかけ、追い越した一年の記録である。シアトルの番記者たちはおおむねイチローに好意的だった。だが、ワシントン州を一歩外へ出ると、必ずしもそうだとは限らないようだ。「シスラーは154試合時点で257安打を達成したのに、イチローは154試合消化時点で250安打に過ぎなかった」とけちをつける統計おたくもいるようだけれど、シスラーのころと比べてピッチャーの球種も増えたし、先発―中継ぎ―抑えという分業体制も確立している。今の野球の154試合と昔の野球の154試合を一緒にしないでほしい。もっとも。そういう野次馬の声をひそかに「この野郎」と思い、静かな闘志に昇華させていたのは、他ならぬイチローだったかもしれない。スロースターターの彼が、4月終了時点で、ヒット36本、打率にしてなんと3割5部6厘も打っているのだ。これで、例年と同じように5月に大ブレイクし、シーズンを通してそのペースを維持することができれば、首位打者、280安打、そして夢の4割も決して夢ではなくなるだろう。がんばれ! イチロー!(*)イチロー選手公式戦の成績:101打数36安打・打点10 得点18 盗塁7 本塁打2・打率.356(4月の月間打率.356 について)「さしあたって特別なことはないですけどね。(3割5分は)不思議ではないけど、ちょっと(イメージより)多すぎかな」
2005.05.02
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日記を読み返していると、気がつく事がある。誰かに伝えたいという気持ちが強いときは敬体(ですます調)になり、どちらかといえば自分に言い聞かせる気持ちが強いとき、少なくとも自分自身を第一の読者に想定しているときは、自然に常体(だである調)になるのだ。『ICHRO 2』は、イチローが華々しくメジャーデビューした年に刊行された『ICHIRO』の続編に当たる。この手の本は朝日新聞社より文藝春秋社から刊行されるのがふさわしいような気もするのだけれど、それはまあ気にしない事にしよう。内容について覚書を残す前に、気になるのは誤字脱字の方だ。『ICHIRO』にも多少はあったが、今回のほうが目につく。「バッティング」を「バティング」としてあるのが複数ある。あるところではダンとなっている同一人物の人名が、別の所ではドン。「年商最多安打」は「年少最多安打」と打つつもりだったのだろうが、どちらも間違いだ。正しくは「年間最多安打」である。まだまだあるが、このぐらいにしておこう。なぜこういうことをくどくどいうかというと、あまりにもやっつけ仕事だからだ。シャーウィン氏が3月に脱稿したものを1月足らずで訳しあげるのは、二人がかりでも大変だったに違いない。その点は翻訳者にご同情申し上げる。気に入らないのは、「出せば当たるから」「イチローがまだホットなうちに」という出版社のミエミエの思惑だ。確かに、自分はイチローファンとして、ここ何ヶ月も新刊書も古本も買わずに済ませた沈黙を破って、この本を購入した。小林よしのり氏の『ゴーマニズム宣言』や『わしズム』の最新刊さえ買っていないのに、である。それはなぜか。もちろん読むため、というのが第一義だが、別の意味もある。記念品としてとって置きたかったのだ。それなのに中身が誤字脱字だらけでは、折角買った喜びも半減するというものだ。だが、マイナス面に焦点を当てるのはこれくらいにして、ポジティブに感想を書いておこう。もしも昨年、イチローが年間最多安打のメジャー記録を塗り替えなかったら、この本は生まれなかった。『ICHRO 2』のオープニングは衝撃のデッドボールで幕を開け、イチローが記録を更新するまで年間最多安打記録保持者だったジョージ・シスラーを褒め称えながら、4月=第4章、5月=第五章と、月ごとにその活躍を追っていく。イチローが記録を更新する場面の描写はもちろん感動的だ。けれども本書を読みながらもっとも心を動かされたのは、イチローが日米通算2000本安打を達成したときの、アメリカのファンの祝福の場面である。メジャーにデビューした年、「公式的」には、イチローは「新人」だった。「新人」として認められたからこそ「新人王」がとれたのだ。異論はもちろんあった。「日本で7年間も連続して首位打者を取ったベテラン選手を、新人として認めてよいものか」。日本人にとってこれは自尊心をくすぐられる台詞かもしれない。だがそれならそれでこちらにも云いたいことがある。王貞治の本塁打記録を「世界記録」として公式に認めて欲しいし、新人王を剥奪しても良いから、日米通算10年以上にもわたって一軍(メジャー)で活躍しているイチロー選手を、アメリカの野球殿堂入りの有資格者として「今すぐ」(殿堂入りの条件はメジャーで10年にわたって卓越した実績と記録と数字を残すこと)認めてほしい、などなど。けれども、こういう面倒な事は、その道の「専門家」とやらに論議させておけばよい。地元のファンは純粋だった。日本でプレーしたとアメリカでプレーしたとに関わらず、素直にイチローの達成した数字を称え、業績を評価してくれた。理屈ぬきで。そう、理屈ぬきで。それでこそ、ファンだと思う。イチローは国境を越え、世界一広い海を越えて2つの国にまたがるヒーローになった。個人の功績ではあるけれど、一日本人としてやはり彼の事を誇らしく思う気持ちに偽りは、ない。
2005.04.30
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1日のテキサス・レンジャーズ戦でジョージ・シスラー(ブラウンズ=現オリオールズ))の持っていたシーズン257安打というメジャー記録を84年ぶりに更新したシアトル・マリナーズのイチロー外野手。歴史的金字塔を打ち立てた試合後、その胸のうちを語った。 Q:今の気持ちは。A:(達成した)直後は、かなり熱かったですね。これまでの僕の野球人生の中では、最高に熱くなりました。(試合後にチームメートから)ビールを掛けられましてね、まさか最下位のチームで、ビールを掛けられるとは思わなかったです(笑)。Q:257安打という数字は、いつ頃から意識し始めたのか?A:具体的にイメージするようになったのは、当然200本越えてからですけれども、ペースが急激に上がった時がありましたよね。まあ、あの頃は「普通にやっていけばできるかもしれない」、そんな風に考えましたけれど、この前のホームスタンド(9月17日~19日のアスレチックス戦)でなかなかヒットが出なくて、「厳しいかな」っていうふうに逆戻りして。アナハイムにいって5本、4本と(ヒットが)出た試合があったんですけれども、そのときにまた「可能性が出てきな」って思いましたね。Q:メジャー1年目だった2001年と比較すると、今年はお互い知り尽くした状況での記録となったが。A:2001年に残した記録とは、全く違うものだと感じています。日本で残した数字、210安打というのを良く思い出すんですけれど、1994年にやったその記録というのは、怖さを知らないで自分の力よりも大きなものが働いたシーズンだったんですね。でも、この2004年のシーズンというのは、いろんな怖さを知って、それを乗り越えて、自分の技術を確立した上で残した数字ですから、僕にとっては重みが全く違います。Q:ヒット1本の重みとは。A:状況によりますね。打てるぞって思うときもあるし、やたら難しいと感じるときもあるし、それはメンタル的なものも大きいです。やっぱり周りからの期待だとか、異様な雰囲気。そういうのに影響されることもありますし。常に安定した状態でっていうのは、まだまだできないですね。Q:記録への原動力は何だったのか?A:野球が好きだということだと思いますね。今シーズンに限って言えば、チームが勝てない状況が最初から続いて、そこに身を委ねることができなかった。自分の中からモチベーションをつくり出していかなければならなかった。ただそれっていうのは、これまでもやってきたことなんで、人が心配するほど大きな力はいらなかったんです。今シーズンここまで来て思うのは、プロとして勝つだけが目的ではないということ。これだけ負けたチームにいながら最終的にこんな素晴らしい環境の中で野球をやれているっていうことは、勝つことだけが目的の選手だったら不可能だったと思うんですよね。プロとして何を見せなくてはいけないか、自分自身が何をしたいかということを忘れずにやらなくてはいけないんだということを、自分自身が自分自身に教えてくれたような、そんな気がしています。Q:子どもたちへのメッセージを。A:僕がこちらに来て強く思うことは、体が大きいことにそんなに意味はないということ。ある程度の大きさっていうのはもちろん必要ですけれども、僕は見てのとおり、メジャーに入ってしまえば一番小さい部類。でも、メジャーでこういう記録を作ることができた。これは日本の野球選手、日本の子どもだけではなく、アメリカの子どももそうですけれど、自分自身の可能性を潰さないで欲しい。そういうことは強く思いますね。あまりにも、大きさに対する憧れや強さに対する憧れが強すぎて、自分の可能性を潰してしまっている人ってたくさんいると思うんですよ。そうではなくて、自分自身の持っている能力を生かすこと。それができれば、凄く可能性が広がると思います。Q:今回のプレッシャーについては。A:それは、周りの人がいようが、重圧は変わらないと思いますよ。僕はやりたいと思ったことはやり遂げたいですし、それに向かって期待があろうとなかろうと進むタイプですから、重圧というのは自然に出てきたと思いますけど…。Q:注目を浴びているのは苦しかったか。A:注目を浴びることに苦しいと思うことはないですよね。注目されないと僕は終わってしまうので、それは全くなかったです。ただ、やりたいと思うと、プレッシャーがかかる。それはもちろんありましたよ。やりたいと思うから、プレッシャーがかかる。やれると思うから、プレッシャーがかかる。Q:プレーに影響しないのか?A:影響したかどうか、証明できないですゥらねえ。結果的に越しちゃったんで、いいんじゃないですか。Q:1球1球、フラッシュが凄かったが、その影響は。A:どうでしょう? ピッチャーがカシャッとやったら結構きついですけどね、それ以外は大丈夫ですよ。Q:シーズン最多安打のメジャー記録が257本であると知ったのはいつか?A:94年じゃないですかね。あの年にアメリカではこんな人がいるっていうことを、聞かされた記憶があります。Q:ホームのシアトルに帰ってきての達成。運命的なものを感じるか。A:運命という風をとらえることはできないですけれど、結果的にオークランドで出なくて良かったなって今は思いますね。あのときは1本出て、その後(記録達成のチャンスで)3打席凡退したときは本当に悔しかったですけれど、今となっては良かったなあと。Q:257安打という数字を94年に聞いたとき、どう感じましたか?A:メジャーでは年間162試合と聞いていたので、あと32試合で…このペースで行くとできるのかなあと、そのとき感じましたね。このペースでなければ、届かない数字。そうやって考えたことはありました。アメリカに来てからは考えることはなかったですけれど。Q:257本目と、258本目。打ったときの気持ちはどう違ったか?A:「サードの頭を越えろ」って言うのと、「あっ、抜けた」ってうのと、「あっ、抜けるぞ」っていうのが、違いましたね。打った瞬間の気持ちですから。Q:数字の意味では?A:最初(257安打)のほうが重かったですね、ちょっと。背負ってるものの感じが。勝手に自分が重くしてしまったかもしれないですけれど。Q:いろいろな思いが打席に入るときに浮かんだと思うが。切り替えはできたか?A:できないと怖いなあと思ってましたけれど、切り替わんないです。自分自身が野球の中で感じたプレッシャーを取り払うこともできないし、そういう苦しみとかは背負ってプレーするしかないんですよね。それを排除してプレーするなんていうことは、少なくとも僕にはできない。Q:258本目を打ったとき、チームメートがダグアウトから出てきた。あれは予期していたのか?A:いや、全く考えてなかったですね。ファンの人の反応というのは、ある程度分かるじゃないですか? でもわざわざダグアウトから選手や監督、コーチが出てきてくれるなんてことは、全く考えてなかったです。試合が終わってからビールを掛けられることもね。全く想像できなかったです。Q:スタンディングオベーションに、戸惑っているようだったが。A:自分がどうリアクションしていいのか、確かに難しいですよね。そこは素直に自分の感情に任せました。Q:ジョージ・シスラーさんの長女が、あそこにいたことは?A:はい、知ってました。で、監督が「行ったら」っていってくれたんで。言葉のやり取りよりも、暖かい表情が僕は何よりうれしかったですね。Q:このあと、何本まで記録を伸ばせるか。A:あと10打席しかないと思うので、そこに集中したい。最後の2試合ぐらいは、いろんなことから開放されて、プレーしたいと思ってますけれど。Q:絶好調のシーズンといえるか。A:絶好調の定義によりますけど、5月終わりまで…いや、6月ぐらいまでかな、その間にはそういうことがあったような気がします。それ以降はありません。Q:シアトルの街、ファンの素晴らしさを改めて感じたか。A:こんな経験をさせてもらって、この街を好きにならないわけがないですよね。この球場が、好きにならないわけがない。これまでの過去3年も僕にとって特別な街でしたけれども、今晩でそれがさらに大きくなりましたよね。Q:アメリカ人記者たちも涙ぐんでいたようだが。A:僕がこちらに来たときには、やっぱり「日本でどんな実績があろうと、メジャーを舐めんじゃねえぞっ! お前がどれだけのもんだ」と、そういう雰囲気を物凄く感じたんですよね。それが4年経った今、(記者が涙ぐむような)そんな状況を作れたとしたら、野球選手としてこんなにうれしいことはないですし、野球というものを通じていろんな交流ができるわけですから、スポーツという部類だけに限定しづらくなってしまいますよね。まだまだ野球っていうスポーツは、世界的にいえばそれほど競技人口が多くないと思うんですけれど、これだけ奥が深くて終わりがないゲームっていうのは、なかなかないですよね。それを通じていろんなことを感じてもらうっていうのは、僕にとってこんなにうれしいことはないですね。Q:ポール・モリター打撃コーチは、ボールを見極めるようにとアドバイスしたことが間違いだったと認めている。それを試してみたことについてはどう思うか?A:あれを言われたのは、春季キャンプの前の段階の話。春季キャンプというのは、(コーチと)試すいい機会でもありますし、それは僕にとっていい経験だったと思っています。決して無駄なことではないですし、野球っていうのは無駄なことを考えて無駄なことをしないと伸びないことっていうのがあると思いますから。Q:ボールを見極めればフォアボールも増えるが。A:僕はつまんない野球が嫌なので、それは自分のスタイルに合わないと思っています。ゲームに勝つには、そういうことも必要だと思いますけれど。Q:この技術的な確信があれば、(メジャー記録の)56試合連続安打も可能か?A:全く(実感が)沸かないですね。それこそ、今の野球ではどう考えても無理ですね。ただ、そうやって可能性のある人間として見られていることはありがたいです。Q:天才という定義。84年間、誰も敗れなかった記録を破ったことでその定義に近づいたと思うが。A:ありがとうございます(笑)。そこは人が言うことですから、僕はもう、凄くうれしいとしかいえないですね。Q:記録は破られるものだといわれるが。A:破るなら自分でありたいですね。でも(他の人が破るなら)10年間はやめてね、というのはあります。まあ、(将来)破られることもあるでしょうね。Q:これから磨くことは。A:メンタルでしょうね。今回もイライラしましたし。しょうもない質問されたらカッともしましたし。それも受け入れられるようになったら――なりたくないっていう気持ちもあるんですけど――、もうちょっと楽かなって思います。Q:打率4割の可能性について。A:打率の話をするときに僕が言うのは、打率っていうのはコントロールできてしまうということ。もしそこ(4割)を目標として(達成の)可能性が出てきたとするなら、打席に立ちなくない気持ちが現れてしまうんですよね、そのときに。そうなるのは僕の本意ではないので、なかなかそこに目標を置くことはできないです。Q:今季100得点に到達したが。A: 実は、これが一番難しいと思ってたんですよね、今年は。100得点というのは、1番打者として達成したい数字。(シーズンが)半分終わったときに、40とか41ぐらいだったかな。だから、あと60とか59。実は一番厳しいんじゃないかと思っていた数字なので、今日はうれしいですね。Q:野球と記録が結びついていることは、好きか嫌いか。A: 好きな時もありますし、嫌いなときもありますね。でも、見ている人にとっては、分かりやすくていいんじゃないでしょうか。
2004.10.05
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イチローがメジャーにデビューして4年、その間、イチローに対する人種差別的な野次が全くなかった、といえばそれは嘘になるでしょう。また、シーズン中しばしばイチローに対する意図的な四球(敬遠)があったように、意図的な死球、あるいは危険球が全くなかったか、といえば、それは投手にしかわからないことです。それでもアメリカは、日本に比べれば、「不滅の記録」の更新への挑戦に対してはるかに寛大でした。その理由はいろいろ挙げられると思いますが、ここでは、そのうちのひとつとして、「小柄なイチローが大きな選手達のなかで大活躍している」という趣旨の発言に注目したいと思います。普通人の中の英雄、判官びいき、本の中から拾ってくる表現の仕方はさまざまでした。またこのことは、シアトルのイチロー番記者、ボブ・シャーウィン氏も、イチロー自身も基本的に認めています。逆に考えてみましょう。いわゆる日本のガイジン選手が、なぜ王さんの年間本塁打55本を更新しようとするのを妨害されたのでしょうか。「あんな身体能力に恵まれているガイジンに、力まかせのホームランをガンガン打たれて、血と汗と涙の結晶である王さんの記録を破られてたまるか」という心情が、根底にあったからではないかと思います。自分は、ここでその是非を問おうというのではありません。人は多くの場合、理屈よりも感情に動かされるものです。理の道をいくら説いても、それだけで現実を動かすのは非常に困難です。偶然かもしれませんが、曙が横綱になったのは、野茂英雄がメジャーで新人王になった年でした。イチローが世界記録を塗り替えた2004年、球界再編で揺れたこの1年をきっかけに、記録は破られるためにある、という認識が、あらためて日本のプロ野球関係者の間に浸透することを願ってやみません。
2004.10.04
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イチロー レギュラーシーズン258安打達成!(メジャー新記録)万歳!中日ドラゴンズ優勝おめでとうございます!自分は中日ファンではありませんが、イチローの地元として、地元の球場が優勝したその日に(時差の関係でアメリカはまだ10月1日)イチローが大リーグの歴史を塗りかえることが出来てよかったですね!
2004.10.02
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イチロー本日5打数5安打につき…・年間243安打となり、2001年の自己記録242安打更新!・年間最多安打歴代9位!(歴代10位もイチロー。なお、イチロー以外はすべて第二次世界大戦前の記録です)・シーズン4度目の1試合5安打はトニー・グゥイン (1993)スタン・ミュージアル(1948)タイ・カッブ (1922)ウィーリー・キーラー (1897) に並ぶ大リーグタイ記録!・今シーズン207単打(シングルヒット)目で、ウィーリー・キーラー (1898) の年間最多単打大リーグ記録206本を106年ぶりに更新!・4年間の通算安打が242・208・212・243で905安打。4年間での900本達成はビル・テリー、ジョージ・シスラーに続く史上3人目の偉業!・年間240安打以上を2度達成したのはイチローの他にはジョージ・シスラーのみ。 参考:大リーグ年間安打数10傑 第1位 257本 ジョージ・シスラー(ブラウンズ)1920年 第2位 254本レフティ・オドール(フィリーズ)1929年 ビル・テリー (ジャイアンツ)1930年 第4位 253本アル・シモンズ(アスレチックス)1925年 第5位 250本ロジャーズ・ホーンスビー(カージナルス)1922年 チャック・クライン(フィリーズ)1930年 第7位 248本タイ・カッブ(タイガース)1911年 第8位 246本ジョージ・シスラー(ブラウンズ)1922年 第9位 243本イチロー(マリナーズ )2004年第10位 242本イチロー(マリナーズ)2001年 見失いかかっていたシスラーの背中が見えてきました!ガンバレ! イチロー!http://www.major.jp/ichiro2/--------------テレビ局の皆さん。限られた放送時間の中で視聴率を追い求めなければならない事情は良く分かります。それでも、シスラーの記録へのカウントダウンばかりを伝えるのではなく、そこに至るプロセス(&記録)を紹介していただけませんでしょうか?イチローのビデオ情報を別にすれば、あれなら、スポーツ新聞の記事のほうがまだ、ましだと思います。--------------翌日4安打追加して…・76試合複数安打試合(球団新記録)・8打席連続安打(自己新記録)を達成したイチローでした。
2004.09.22
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公式記録はないものの、おそらく大リーグ史上初ということです。5、7月に次いで今年三度目の月間50本安打。これもおそらく史上初。たいしたものです。バンザーイ!(日本プロ野球界のお偉方の皆さん、この苦々しい歓喜の声が聞こえますか?)つい先日も、デビューから4年連続200本安打という快記録を達成したばかりでした。次はいよいよジョージ・シスラーの年間257安打の更新だ!8月にあと2試合を残して9月末までに残り51本!イチローの背番号と同じ数だ!頑張れ! イチロー!といいつつ、室伏選手のメダルの動向が気になっていたりします。おそらく繰り上げ金メダル昇格だろうと思うのですが…
2004.08.29
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しかもホームランで!オリンピックよりも、自分にってはこっちの方が大事なのです。次は2ヶ月連続50本安打、3ヶ月連続50本安打、年間最多安打の大リーグ記録(257)更新…果てしなく夢は膨らむのでした。
2004.08.28
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