つれづれなるままに―日本一学歴の高い掃除夫だった不具のブログ―

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2007.10.10
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本書が中根千枝氏の『タテ社会の人間関係』を意識したものであることは著者自ら認めています。それに対して日本における仲間社会というヨコの人間関係のありようを考察したのが特色だとも言えるでしょう。

日本社会の階層構造をミウチ-ナカマーセケン-ハラカラと分けたのはなかなか面白いと思いました。仲間の最小単位が夫婦であり、仲間割れというように強固であると同時にうつろい易いものだというのも確かにそうかもしれません。

仲間には仲間内のルールがあり、それは世代を越えて引き継がれ、伝統になります。

30年前の本なので著者はそこまで言っていないのですが、企業における年功序列と終身雇用制度が崩壊してしまった現在、仲間意識こそが日本人の帰属感を支える最後の砦なのかもしれません。

それが強すぎても組織ぐるみの犯罪に、弱すぎても個人の凶行につながるわけで、バランス感覚が取りづらい時代になりました。

処分本NO.137。





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Last updated  2007.10.10 11:26:04
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