つれづれなるままに―日本一学歴の高い掃除夫だった不具のブログ―

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2010.06.30
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カテゴリ: 近代日本文学
国語の先生のくせに、永井荷風は『夢の女』くらいしか読んだことがない。その時は確かに耽美な花柳小説だが、優雅さにおいても情緒面においても、源氏物語には遠く及ばないと思った。

自宅の蔵書から学生時代に買ったままにしていた本書の埃を掃ってひもといてみると、これがなかなか面白い。批評家の言によると荷風の最高傑作だそうだ。随筆とも私小説(ではないが)ともつかぬ中編小説だが、言われてみればそうかもしれぬ。「歩きながら考える」作家の描写力は、今日でもなお輝きを失っていない。ただ、この手の恋愛小説(?)なら、やはり川端康成の『雪国』に若くものはないと、率直に言って思う。

NHK テレビJブンガク 2010年 06月号 [雑誌]

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Last updated  2010.07.04 15:39:56
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