佐為♪のお気に入り

佐為♪のお気に入り

2006年02月26日
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カテゴリ: 演劇~観劇の感想
私にしては1つの作品に3度も足を運ぶなんてよほどのこと。

元々は 岡幸二郎さんの フェリックス・ガイゲルン男爵を2度観る予定が
また私の悪い癖で、Wキャストの 大澄賢也さんのまで観たくなったことで
トータル3回の観劇となりました。
かたや歌の名手の岡さん、かたや踊りの名手の大澄さん。

比べたくなるじゃないですか!(←ホント悪い癖だわ~)
大澄男爵は思ったより、というか多分そうだと思っていましたが
歌はよかったですね。これだけ歌えれば十分でしょう。
でも岡男爵の歌を聴いたら、当然比べ物にはなりませんでしたが。
演技の点からいうと・・・
どこか悪になりきれず、追い込まれて致し方なく悪事を働くってのが岡男爵。
一方の大澄男爵は、表の善の顔もあれば悪の顔も持ち合わせてる、
悪事を働くこともさほど苦ではない男爵を演じていたような気がする。
これは演じようとして演じてるのではなく、
お二方の持ち合わせたものが生み出したような気がする。
と書くと、大澄さんは悪いことができる人みたいな書き方になるが

自然と演技に出ているような気がするわけで。
でも立って絵になるのは断然岡男爵!
天から降ってくる赤い薔薇の中にたたずむ男爵には惚れ惚れとしました。
実に素敵でした!!
ダンス?やはり触れないとダメ?だよなぁ・・・

一つ一つのポーズにキレがあったし、確かにフレムシェンをリードしてました。
一方岡男爵はあきらかにリードされてましたから(笑)
仕方ありませんね。でも、私が観た最初と2回目では確かにノリも違いました。
オットーとのダンスもね。
楽しく踊れれば、背もあることだしポーズ決められれば、
苦手なことはあまり伝わってこないだろうから、まずまずだったでしょう。
(かなりファン贔屓か^^;)
でもね、最初は不安たっぷり(←私がね)で構えて観てましたが、
2回目のチャールストンの方が実に楽しそうでしたもの。
楽日までまだ間があったので、楽までにはかなりのってご自分のものとされていたと思う。

作品全体からすると、オットーが宿泊を拒まれたり、
フレムシェンがかのグランドホテルから電話してるのよって言ったり、
このホテルが簡単には泊まれない、格式の高いホテルだということが
十分伝わってきていたから、あの労働者のアンサンブルは必要がなかったんではないか!
いや、いらなかったと思う。
ない分、もう少しそれぞれの出演者を深く掘り下げてほしかったな。
なんかどれもこれもって感じがしていて、中途半端な感じがした。
上演時間も1時間55分、実に短かったもの。
終わって、これで休憩で次は2幕?って感じがしなくもなかったし。
藤木孝(軍医オッテルンシュラーグ)さんの登場で始まり、
彼が進行を務めているような感じなのだが、未だに彼の存在の意味がよくわからない。
迫力ある注射のシーンも凄かったけれど・・・いなきゃならない存在だったか否か。疑問だ。
田中健(ヘルマン・プライジング)さんはやたらカアカア言ってた印象が強すぎて(笑)
実業家としての顔と、フレムシェンを弄ぶ顔と、もう少し差があってほしかった。
もっともっとねちっこくていやらしいおじさんに徹しても良かったのでは?
メリハリがイマイチ見えなかった。
というのもあのセットの位置のせい?これについては最後に書こう。
前田美波里(エリザベータ・グルーシンスカヤ)さんはさすがです。
華がある!!あの素晴らしいボディ!!
本当にいつ見ても「あなたはいったいいくつなの?」と思う。
チュチュ姿にはちょっと無理があるが(←背が高すぎる!)、あの二の腕は凄い。
ちっともたるんでないし、むしろちょっと腕を動かせば、背中の筋肉もしまるし
おみ足も素敵だし、言うこと無い。
またこの作品は赤い薔薇がモチーフとして随所に使われているが、
彼女の衣裳も赤がアクセントとなって、あでやかで、華があって
それがまた似合うからつい溜息出ちゃう。
彼女がすごいと思ったのはあのアクシデント。
岡男爵が立ってあのネックレスを持っていたら、なんと壊れちゃったんですよね。
壊れたというか、糸が切れたというか・・・とにかく立ってですから高さがあります。
粒もかなり大きいし、かなりの音を立てて石が落ち、散りました。
岡さんは一瞬固まってましたが(←確かに固まってた!!)、さすが美波里さん。
座ってる背後での大きな音にも微動だにせず、演技を続けてました。
何事もなかったかのようにね。
観客としては、あの飛び散った石を拾うものがいないのかとっても気になり、
暗転してもオペラグラス構えて観ていたのだが
どうもそういう様子もなく、あんなのに足とられたらと気になってました。
実際に落ちた石は見えなかったものの、とある方は見えてたらしく
ずっと気になっていたようです。
諏訪マリー(ラファエラ・オターニオ)さんですが、グルーシンスカヤの付き人という役柄でした。
この彼女の最後のつい口にした「愛するエリザベータ」という台詞に関しては
ちょいと別の場でかなり論議をかもしましたが、無償に愛とは?と。
グルーシンスカヤに対して友人以上の愛を持っていて、それをそっと胸に秘めてる。
その想いが歌として表現しているのだけれど、この無償の愛。
無償というからには返って来ることを期待しないもの。
でもそれとはちょっと違う。
ラファエラはストレートにその愛を彼女に示さなかったのに、
最後にもう自分しか頼る者がないと(予定外の男爵出現も、男爵の死をもってピリオド)いう
絶対の自信から、「愛するエリザベータ」とつい口にした。
最後は自分しか頼る者はいないから…とすれば
無償の愛なんだけれど、その愛は返ってくると信じて愛してる気がします。
なんか上手く書けないんだけれどね。
ま、私には縁がないわね、無償の愛なんて。
あるとすれば、子供に対してかなぁ・・・???
紫吹淳(フレムシェン)さんは良かったな。
初めてだったのよね、ヅカ時代の彼女も知らないし、辞めてからの彼女も知らない。
だからついこの間まで男役だったという知識がなきゃ、ごく普通に観れた。
そういう目でみれば、一つ一つの動きがどうかって気になっちゃうんだけれどね。
でもダンスは素晴らしかったし、何よりも楽しんでいたもの。
観るごとにのってきてるのは、こちらにもよく伝わってきたしね。
しかし、彼女の出番は多かったなぁ。主役?と思えるほど(笑)
友達に今グランドホテルにいることを自慢してる彼女、
ハリウッドに憧れる彼女、男爵に恋する彼女、
男爵の眼中にないと知った時のショックを受けた彼女、
プライジングから弄ばれ怯えてる彼女、
最後に一緒にフランスに行こうとオットーから誘われた時の彼女・・・
この作品の中で一番色んな気持ちの変化を演じなきゃならなかったのは彼女だけでしょ。
大変だったと思う。今度は違う作品でまたお目にかかりたいかな。
機会あれば、余裕あれば、の話だが。
また岡さんと同じ舞台に立つことがあれば、一番手っ取り早いが(笑)
オットーをダンスに誘うシーンではアドリブも出てましたね。
バーテンダーが後ろからズボンあげるんだけれど、前のシャツがまだ出ていて
それをさり気に入れながら言ってたわ。
その 小堺一機(オットー・クリゲライン)さん、私は大好きだな。
なんか憎めなくて、歌も味があるし、随所に小芝居がきいていて、さすがだなと思った。
今までTVでしかお目にかかったことはないんだけれど
きっとご自身作の舞台でも、細かいところでもクスッとさせるようなもの作ってらっしゃるんだろうな。
歌もとにかく良かった~歌に味があるとしか表現できないんだけれど
すごく気持ちが伝わってくるのよね。
男爵とのダンスシーンもホント観てて楽しかった。
一瞬チャップリンが脳裏をよぎったんだけれど・・・。

最後に言いたいのが、この作品に対する不満。
それは舞台セット!これに尽きる!!
だいたい大晦日と元旦にやったガラコンで同じものを使うことがそもそも間違い。
舞台って、セットもその楽しみの一つでしょう。
幕があるものなら、あの幕が上がったらどんな舞台があるのかっていうワクワクした気持ち。
幕なくても、席についた時に初めて見るセットに、これからあそこで
どんな展開があるのか想像してワクワクする気持ち。
これってすごーーーーく大事だと思う。
それが何?回転ドアこそないけれど、おおまかに同じセットを先に観てしまったから
もうそういう楽しみないじゃん。
逆に使いまわし感があって、楽しみ半減。
しかもちっとも豪華な格式あるホテルって感じがない。
製作過程でのHPでは、色々と細かい部分に気を使って作っていると説明されていたが
そんなの客席から見てわからなきゃ、そのこだわりは伝わってこないしね。
だいたいあのシャンデリアのお粗末なことといったら・・・
海劇場から借りて来い!(←冗談です^^;)とは言わないが、ふさわしくなかったなぁ。
もう少し素敵なシャンデリアであってほしかった。
確かにそれに触れるようなシーンも台詞もないけれどね。
だいたい舞台のあちらこちらで、次々と色んな人が演じてくのはいいけれど、
すべてをそれで済ますのも無理があった。
フレムシェンとプライジングの絡みも、舞台の下手上でなんだかこそこそやってるみたいだったし
男爵とグルーシンスカヤとの一夜も舞台の上に敷いたファーで終わり?
あの赤い大きな薔薇は、1階席ならともかく、3階席からだとすごくちゃちい飾りで・・・
豪華さなんてこれっぽっちも伝わらずだったし。
この2つのシーンに関してはもう少し考えようがあったのでは?
いや考えてほしかったと思う。
集客数の多い国際フォーラムではなく、
もう少し規模の小さな劇場でもよかったのではないかとも思う。
とにかくセットだけはいただけなかった。
それがこの作品の最大の不満!!

とここで書き終えたはずだったが・・・
あともう1つ忘れてましたよ、さらなる不満。
あのシャンパングラス(?)もどうにかならなかったの?
確かに男爵とオットーがあれを手にして踊りだした時に
多分乾杯とするんだろうな、だから割れないものなんだろうな、
ぐらいの想像はつきましたよ。でもね、いくらなんでも
あれじゃじょうごじゃないですか!!
もっと洒落たものにできなかったの?
以上、不満の追加でした^^;






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最終更新日  2006年02月27日 18時19分46秒
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