小人

小人

結婚ジョーク



男達は妻に完全に献身して欲しいと望むから嫉妬する。自分たちが献身などされていない事は分かっていても---男は男だ。つまりこの献身と降伏の全ては女のためにあるというわけだ。男は男で常に男のままだろう。しかし私はあなた方に言おう、女も女だ。


(花嫁の確信)

 サミーとクラリッサは結婚式を挙げたばかり。ハネムーンホテルに着いて間もなく、まだ緊張の抜けないサミーは花嫁の純潔が心配になってくる。

 単刀直入にいこうと心に決め、彼はすばやく服を脱ぐや、むき出しのナニを指さしてクラリッサに聞く、「君、コレ何か知ってる?」

 彼女はポッと顔を染め、しかしキッパリと言う、「ええ、それシーシーよ」

 純な花嫁に愛の手ほどきをするという思いにサミー有頂天で囁く、「これからはね、キミ、これをチ◯ポと呼ぶんだよ」

 「アラ、ナニ言ってんの!」とクラリッサ。「それシーシーだってば。チ◯ポって、太くって黒いんだから!」


 全ての楽しみは結婚前にある。ハネムーンが終わるころまでには全てが終了する。もしあなたの愛がハネムーンを生き延びることができたなら幸運だろう---二週間とはあんまりだ。二週間一緒にいて同じ地形を探索するとは・・・。
(サルダー・グルダヤル・シンが大笑い。すると他の皆も笑う。)
 見てごらん。サルダーにはかなわない。彼はホントにいいヤツだ。彼は沢山のハネムーンを生きてきた。何も知らずに笑っているのではない---彼はよく分かっている。
 人はうんざりする。人間に二週間以上一緒に居るように要求するなど、完全に非人間的だ。なぜならそのとき惨めさや苦しみがやってくるからだ。そしてこの惨めさや苦しみは、あらゆる教会と宗教によって永続的なものとなっている。
 なぜなら、もし惨めさや苦しみが無かったら誰が教会に行くというのだろう。教会で見かける男達は、苦しみから神にこう願っている者達だ、「なぜ貴方は私にこんなにも辛く当たるのですか。この女を誰か他の者にくれてやっては頂けませんか」


(キュウリ亭主)

 ドリスとジェフ・ダル(退屈な奴)は結婚して六年、三人の子持ち。ただジェフには一風変わった性癖があった。彼は明かりを消さねば決してセックスしないのだった。
 ドリスは出来るだけ我慢してきたが、ついにある夜、好奇心に負け、ジェフとのお定まりのセックス中に突然明かりを点ける。するとそこには恐ろしい光景が・・・。なんとジェフ、事もあろうにキュウリで彼女とセックスしていたのである。

「このインポのフニャフニャ!」とドリス。「だからアンタ、絶対明かりを点けたがらなかったのね。まったく何てことよ! 説明しなさいよ!」

「分かったよ、キミ」と、穏やかにジェフ。「キュウリの説明はするよ。もしキミが説明してくれたらね-----三人の子供のこと」


(海辺の風景)

 ディリーとダリーは双子の兄弟。海の近くの小さな町に住んでいる。ディリーは結婚していて、ダリーは独身、しかし彼は小さな手漕ぎボートを持っている。

 ある日、ディリーの妻が亡くなり、その数日後、ダリーの手漕ぎボートが海に沈む。一週間後、ダリーが通りを歩いていると、神父の妻、ミセス・ゴッドボールに出会う。ミセス・ゴッドボールはボートマンのダリーを妻を亡くしたばかりのディリーと間違えてしまう・・・。

 「どうもこの度はとんだご不幸で、何と申し上げてよろしいやら・・・」とミセス・ゴッドボール。「どうも有り難うございます」とボートマンのダリー。「でも全然平気ですよ。はじめからアレはポンコツでしたからね。前には大きな割れ目があって、後ろにはデカイ穴でしょ。使う度に割れ目と穴がどんどん大きくなって行くんですからね」

 「古びた魚のような臭いがして、いつも水漏れ。尻の方はひどい引っかき傷でして、ガスが出てるときなんか危なくて近寄れませんでした」

 「先週三人の男がふらりとアソビでやって来ましてね、私はアレを貸し出したんです。手荒くしないでくれと言ったんですが、あの三馬鹿、同時にアレに乗っかろうとしましてね。当然アレは後ろから前に裂けてしまいました。でももう、なくなってくれて、セイセイしました」

ミセス・ゴッドボール気絶・・・。


57-2 (午前様)

 マーサ・グランブル(ぼやき屋)とミルドレッド・マウスブレス(ネズミの息)の二人の中年主婦、コーヒーを飲みながら互いに打ち明け話・・・。

「うちの主人、どうしていいのか、もう分からなくなったわ」とマーサがポツリ。「彼ったら夜中の三時までに戻ったためしがないの」

「あ~ら大変!」とミルドレッドが溜息。「うちの亭主も昔は同じだったわ。でも今は違うわよ!」
「ホント?」と、マーサ。「どうして変わったの」

「それはね、彼が夜中の三時にこっそりドアから入って来る度に、私がいつも優しく呼んだからなの、『アナタなの、レイモンド?』ってね」と、ミルドレッドがニッコリ。

「たったそれだけ」とマーサ。

「ええ、そうよ」とミルドレッド。

「でも分からないわ。なんでそれで彼の午前様が直ったの」とマーサ。

「簡単よ。彼の名はシドニーなんだもん」と、ミルドレッドの種明かし。


58-1 (議題)
 ある晩、ジャック・ジャークが午前様、夜中の三時に帰宅する。ベッドルームに入ると、妻のジル・ジャークが目を開けて裸でベッドに横たわっている。

「いったい夜中の三時までどこ行ってたのよ!」と怒り狂って叫ぶジル。

 ジャックは彼女を無視してコートを脱ぎ、クローゼットを開ける。するとビックリ仰天、裸の男が床にしゃがみ込んでいる。

「一体コイツは誰なんだ!」と叫ぶジャック。

ジルがベッドに起き直って泣き叫ぶ、「話をそらさないでよ!」


57-3 (10段論法)
 酒場のドアが威勢よく開いて、火のついてない煙草をくわえたチキン・チョッパーが入ってくる。カウンターにやって来ると、そこにはディック・プラーが煙草をくゆらせビールを飲んでいる。
「火を貸してくれ」とチキン。
「ウセな!」とディック・プラー。
「おい、火を借りるだけだぜ!」とチキン。
「聞こえてるよ。ウセな!」吐き捨てるディック。
「オイ、聞こえてるんなら何で火を貸さねーんだ!」とチキンがわめく。

 ディックが答える、「もし俺が火を貸せば、オメーは俺に一杯おごる。そしたら俺もオメーに一杯奢らなくちゃならねー。そんで二人とも酔っぱらう。そんで仲良くなる。そんで俺はオメーを家に呼ぶ。そんで間もなく夜も更けて、オメーは帰れなくなる、そうだろ」
「いや、まったくテメーの言うとおりだ!」とチキン。
「ナ! だろ。そしたらオメーは家に泊めてくれと言う、そうだろ」とプラー。
「ああ、たぶんそうだな」とチキン。
「そこへもってきて、俺の娘というのがまたスゲー美人だ」と続けるディック。「だからオメーは娘と一緒に寝たいと思う、そうだろ」
「ああ、もちろんだ!」とチキン。
「そしたら、オメーは娘を孕ませる、そうだろ」と続けるディック。
「ちげーねー!」とチキン。
「でも、オメーは娘と結婚しねー、そうだろ」と尋ねるディック。
「いや、するぜ!」とチキン・チョッパーが叫ぶ、「テメーの娘と結婚する!!」
「いや、しねーな」とディック、「なぜなら、俺がおオメーに火を貸さねーからよ」

●(ディック=男性器の俗称)+(プル=引っぱる)=ディック・プラー


58-2 (クラシック趣味)
 女三人組、ベティー・ブーブズ(オッパイ)、ルーシー・レッグズ(脚線美)、ネリー・ニッカーズ(ブルマ)が高校の同窓会で再会。間もなく夫の話に花が咲き、セックス談義と相成る・・・。

「ウチの旦那のボブはね」とベティー・ブーブズ、「1989年型ロールスロイス並よ。快適で、大っきくて、パワフルで、それにとっても満足させてくれるんだから!」

「ウチの夫のラリーはね」とルーシー・レッグズ、「1978年型キャデラックというとこね。まだかなり快適で満足してるわ。時々ちょっと物足りないと感じることもあるけど、全体的に乗り心地はいいわね」

「ふ~ん。ウチの亭主のノーバートはね」とネリー・ニッカーズ、「まるでTフォードのビンテージ品よ」
「本当?」と驚いてしげしげとネリーを見つめる二人。「なぜなの?」
「それはね」と続けるネリー、「彼は年二回、何とかラリーに出場するんだけど、エンジンは手動スタートなの」


59-1 (アナタが見えない)
 サーカスの大女、ビッグ・バーサは小人のマックスと結婚。しばらくは全てがうまく行くかに見えたが・・・。ある日のこと、グランプ(気むずかし屋)判事の離婚裁判所にビッグ・バーサがやって来て、夫が小人であることを理由に離婚を訴える。

「しかし彼が小人だということは結婚前に分かっていたでしょう」とグランプ判事。「この結婚が困難なものになるとは思わなかったのですか」

「どうして分かるっていうんですの」と、泣きのバーサ。「全てうまくいってたんです。セックス以外は・・・」

「セックス? 彼が小人であることとセックスとどういう関係があるのですか」と判事。

「判事様、実は」とバーサ、「二人が鼻と鼻を合わせると、彼のつま先が入りますの。で、つま先とつま先を合わせると、彼の鼻が入るんです。それで、いざホントにナニを入れると、あの人、全く視界から消えてしまうんですのよ。アア、判事様、わたしもー寂しくて寂しくて!」


60-1 (ゴルフ狂の詩)
 ある日曜の朝、ゴルフ狂いのチェスター・チーズが地元のゴルフコースに行く準備をしている。

「ゴルフ、ゴルフ、ゴルフ」と両手を腰に、髪にカールの妻、ベティー・チーズが突っ立って小言を言う。「アータってそれしか頭にないんだから。もしアータがいっぺんでもアタシと週末を過ごそうもんなら、アタシはショックで死んじゃうわっ!」

「いいか」とゴルフ帽をかぶりつつチェスター、「汚い取引きしようったって無駄だ」


60-2 (太っ腹)
 サー・ロイン・ポークソーセージ株式会社代表取締役、サー・ロイン・サラミ卿は、事務員のマフィン・スナッフラー(鼻づまり)をオフィスに呼ぶ。
「単刀直入にいきたいと思うが、スナッフラー君」とロイン卿、「最近の君の仕事ぶりはお粗末だ。毎日遅刻、帳簿は間違いだらけ。君は15年間ウチで働いてきたわけだがスナッフラー君、最近はバナナとポークソーセージの区別もつかんようだね!」

「仕事に持ち込まないようにしようとは思ったんですが、実は家庭でやっかいなことになってまして・・・」
「オヤ、それはいかんねスナッフラー君」とサー・ロイン卿、「出すぎたまねかもしれんが、私に打ち明けてくれたら力になれるかもしれないよ」
「ご親切にありがとうございます」とマフィン。「私は結婚して二年になるんですが、一月半ほど前からワイフが絶えず小言を言うようになりまして。もう小言、小言、小言で・・・どうしていいか分かりません。もう気が狂いそうなんです!」

「ああ!」とサー・ロイン卿。「それなら任せなさい。女と言うのはねスナッフラー君、自分が求められていると感じていたいもんなんだよ。君は奥さんの要求に応えていないんじゃないかね。例えば、私は帰宅すると、妻を抱きしめ、熱いキスをし、服を一枚ずつ脱がせ、抱きかかえて二階のベッドに連れて行くんだよ」

「すごいですね!」とマフィン。
「実際スゴイよ、スナッフラー君」とサー・ロイン卿。「君もやってみてはどうかね。午後は早退したまえ。彼女、まさか君が来るとは思っとらんだろうから、ビックリして、より一層燃えるぞ!」
「それはどうも、ご親切に有り難うございます」とマフィン、「で、ご住所は・・・」


61-2 (専門外)

 ニュートン・フートンはある朝起きてバスルームに行く。水道の蛇口を回すが壊れている。そこで寝室にいる妻のヘレン・フートンに呼びかける。

「ハニー、蛇口が壊れてるよ~!」

 ヘレンが応える、「あ~らダーリン、この家の主人はアナタなんだからアナタが修理してちょうだ~い!」

「アノ~、僕は配管工じゃないんだけど~」とニュートン。

 それからクローゼットにスーツを取りに行くが、ドアの取っ手が外れてしまう。
「オ~イ、ヘレン」と声高にニュートン、「クローゼットの取っ手が壊れてるよ~!」

 ヘレンが言い返す、「あ~ら、ダーリン、アナタがこの家の主人なんだからアナタが直してよ~!」

「オイ、僕は大工じゃないんだぞ~!」と吐き捨て、ニュートンは朝食を食べようと階下へ。しかしキッチンの明かりを点けようとすると電球が切れてしまう。

「オ~イ、ハニー」叫ぶニュートン、「電球が切れたよ~!」

「あ~ら、シュガーパイ」言い返すヘレン、「取り替えたらどーなの~?」

「オイ、僕は電気屋じゃないんだゾ~!」と怒鳴り返し、ニュートン勤めに出てしまう。

 その夜ニュートンが帰宅すると、キッチンには新しい電球がついている。二階に上がれば、クローゼットの取っ手が修理してある。そこでバスルームに行ってみると、蛇口からはちゃんと水が・・・。

 ニュートンが叫ぶ、「オ~イ、ハニー。いったい誰がウチの壊れたモノ全部直してくれたんだ~い?」

「あー、ベイビー。今朝、隣のバートン・ベルチさんが私たちの言い合いを聞いててね、ウチに来て全部修理するって言ってくれたの~」と応えるヘレン。

「そりゃ良かったね~、ハニー。でも修理代はどうしたんだ~い?」と又聞き返すニュートン。

「あー、ソレね~。彼が言ったわ~。私が彼と寝るか、ケーキを焼いてくれるか、どっちかにしてくれってね~」

ニュートンが声を上げる、「ヘ~イ、ハニー、そりゃまた傑作だ~! で、どんなケーキ焼いてやったんだ~い?」

「あ~ら、おバカさ~ん。アタシ、ケーキ屋さんじゃーあ~りませーん!」

●ベルチ=ゲップの意


61-3 (さよならテディー)
 臆病者テディー・トウバーは自分の意気地のなさにつくづく嫌気がさし、高名な精神科医、ドクター・フィールグッドに診てもらう。「私の所見では」と進言するフィールグッド、「貴方はご家庭でもっと毅然として強くなる必要がありますな。奥さんのビッグバーサさんに、ご自分は男であり、ネズミではないのだと示すだけでいいのです!」

「それは良い事をうかがいました!」と臆病テディー。その夜はいっぱしの男のような気分で帰宅する。玄関に入ると、ソファーを一人で二階に運んでいるビッグバーサが目に入る。

「いいかよく聞け」と命令する臆病テディー。「ちょっと、そのソファーを降ろせ。今後、君はボクの言うとおりにするんだ。まずスリッパと新聞とパイプをボクの安楽椅子まで持ってこい!」

 ソファーを降ろしながら、ビッグバーサはキツネにつままれた様な顔でテディーを見る。

「夕食の支度が済んだら」と続けるテディー、「二階に行ってボクの夜会服を出しておけ。今夜は仲間と出かける。それと、一番いいタキシードと黒ネクタイを誰がボクに着せるのか、言わなくても分かってるだろうな!」

「もちろん」と、ビッグバーサがニタリ、「葬儀屋よ!」


62-1 (愛の巣)
 コワルスキー家から大きな叫び声があがり、皿の割れる音が聞こえてくる。これが15分間続き、とうとう家からコワルスキーが飛び出してくる。
「あー、アンタは戻って来ますって!」と玄関口に立ち、ティーポットを振りかざしてオルガが叫ぶ。「アンタ、いつまで幸せに耐えれると思ってんのサ!」


62-2 (経済学概論)
パリのアメリカ人外交官、ハイラム・T・ホラス三世のところに息子のハイラム・ジュニアがやってくる。
「おとうさん」とハイラム・ジュニア、「インフレって、何のこと」
「それはね」とハイラム・シニア、「いろんな物の値段が上がる事だよ」
「ふ~ん」とジュニア。「インフレだとどうなるの?」
「それはね」と、ハイラム・T・ホラス三世が説明する、「こう言えばわかるかな。インフレ前、当地パリでのお父さんの暮らしは、ワインとレストランと女性達だった訳だね。ところがインフレを境に、今じゃビールと、家での食事と、君のお母さん、という訳だね」


63-1 (安心パパ)
ある日ビーチにて、アルバート坊やが砂浜を元気に走り回っている。
「マミー、マミー!」と叫ぶ彼、「海に入っていい」
「ダメ、今日はダメよアルバート」と母親、「明日にしましょ。今は海が荒れてて波が高いの。危ないのよ!」
「でもマミー」とアルバート坊や、「パパは泳いでるよ」
「パパはいいの」と母親、「たくさん生命保険かかってんの!」


62-3 (相性問題)
 フェイギン・フィンケルスタインは、どの女の子を家に連れて来ようが母親に認めてもらえない。そこで彼は友人のハーシェルに相談する。

「お母さんそっくりな女性を見つけろよ。きっとお母さんも気に入るはずだ」とハーシェル。

そこでさんざん探したあげく、とうとうフェイギンはその女性を見つけだす。

「君の言ったとおり」と、ハーシェルに報告する彼、「彼女は話し方も服装も、顔つきさえウチのお袋とよく似てる。そして君の言ったとおり、お袋は彼女が気に入ってる」

「それでどう、調子は」とハーシェル。

「べつに、ただ・・・オヤジが嫌っててね」


63-2 (時間よ止まれ)

 ドイツ人旅行者フリッツ・フランクフルターが旧友ヘルムート・ハンバーガーにバッタリ出会う。お互いマイアミビーチで休暇中の彼らは、屋外のビーチバーでビール片手にゴシップと相成る。すると突然、フリッツがビールにむせる。

「ナントまあ!」と言葉につまる彼、「見ろよ、あのグリーンのビキニ着てるデブの小汚ねー女。あの、ビーチで飛び跳ねて手振ってるヤツさ。アイツ、絶対このビーチで一番ブスだよな! 跳んだり手振ったり・・・アイツ、僕に色目使ってんのかな」

「さあ、どうかな」と、ビール飲みつつヘルムート、「何なら聞いてきてやろうか。 ぼくの妻だし」


(結婚温度)

結婚当日---100度、沸騰。
ジミー:「ボクの可愛いシュガーパイ!」
ジュディー:「アタシだけのダーリン、ハニーパイ!」

1日後---50度、熱い。
ジミー:「ボクの大事な人」
ジュディー:「アタシの愛しい人」

2日後---25度、温かい。
ジミー:「きみ」
ジュディー:「あなた」

3日後---15度、ナマ温い。
ジミー:「オマエ」
ジュディー:「アンタ」

4日後---5度、冷たい。
ジミー:「ジュディス」
ジュディー:「ジェームズ」

5日後---0度、氷がはる。
ジミー:「マダム」
ジュディー:「サー」

6日後---氷点下、全てが凍る。
ジミー:「アバズレ!」
ジュディー:「ろくでなし!」

そして7日目---零下20度! 命も危ない。
ジミー:「消え失せろ!」---バシッ!
ジュディー:「ファック・ユー!」---ガッシャーン!

そして嵐の2日後---雪解け...
ジミー:「おお、ジュディー、オー!オー!オー!」
ジュディー:「ああ、ジミー、アー!アー!アー!」


63-3 (ベランダの出世頭)

チャーリー・ミルデューが全く久しぶりに旧友とバッタリ出くわす・・・、

「モートン、モートン・キャッシュじゃないか」とチャーリー。「君、大金持ちになったという噂じゃないか」「まあね、満足してるよ」とモートン。「街に別邸が一軒、郊外には広大な土地付きの邸宅、フェラーリが2台、妻と三人の子供、会社をいくつか経営してて、儲かる投資も少々やらせてもらってるよ」

「スゴイね」とチャーリー「でも結局、ボクが出来ないことで君に出来ることって何なのかな。二人とも食べて、寝て、飲んで・・・人生それ以外に何があるんだろう」

「君、そんなのを人生と呼ぶのかい」と、鼻で笑うモートン。「僕はだね、起きたら朝食をたらふく食べて、それからベランダで寝そべるんだ。次にゴルフをワンラウンドやって、帰ったらランチをたらふく食べる。ランチの後はまたベランダさ。後で気が向いたら運転手に命じてカクテルパーティーに顔を出し、晩にはディナーをたらふく食べて、またもベランダ。それからちょっと劇場に出かけて、またまたベランダに戻って来る、というぐあいだね」「そりゃまたスゴイね!」とチャーリーはビックリ。「しかも働かずにねー!」

その夜、家でチャーリーは妻にモートンの事を全部話して聞かせる。話がモートンの妻と三人の子供の事になったとき、ミルデュー夫人が尋ねる。「奥さんのお名前は何とおっしゃるの」

「ハテ・・」とチャーリー、「ベランダさん・・・だったかな」


65-2 (初夜の風水)
ジューディーがハネムーンから戻り、友人のダイアンとお喋りしている。

「それで?」とダイアン、「ハネムーンナイトはどうだったの」

「アー、ダイアン!」ジューディーが声を上げる、「ひどいもんだったわ。一晩中上がったり下がったり、入ったり出たり、上がったり下がったり、入ったり出たり。---絶対エレベーターの隣の部屋取っちゃダメ!」


65-3 (ベッドルームコメディアン)
 サリーとジョーンがお茶しながらお喋りしている。ジョーンが言う、「私、ジョージと結婚したとき、セックスと洒落たユーモアを求めてたの。そして彼はいっぺんに叶えてくれたわ」

「アラ、ホント?」とサリー。

「ええ」とジョーン、「私たちのセックスって、毎回ジョークなんだもん・・・」


65-4 (パーフェクトラバー)

 ホワイトハウスのプールサイドにて、ナンシー・レーガンが親友のヘスター・マインドベンダーと“丸秘”のお喋りをしている。

「人生ってひどいものね」と、パイナップル・エイドの中に涙するナンシー。「ロナルドが400%インポになってからというもの、私の人生真っ暗よ」

「チョット待ってよ」とヘスター、「100%インポでもヒドイのに、400%ですって。 相当ガタがきてるようだわね!」

「あなたには分からないわ」と、すすり泣くナンシー、「実はビッグマディーというカウボーイ映画で、ジョン・ウエインの馬にキン◯マを蹴られてからというもの、ずっと100%インポだったの。でも彼、先週車椅子から落っこちて両手を骨折、オマケに舌まで噛み切ちゃって・・・」

●マインド(心)+ベンド(ねじ曲げる)=マインドベンダー


66-1 (女の赤提灯)
 パディーとショーンの妻君、モウリーンとペギーは、パブ“可憐なタンポポ”でワインを何本も空けている。モウリーンが頭を振って呻く。

「ウチの亭主は見られたもんじゃないわ。頭に袋かぶせてセックスしなきゃならないんだから」

「甘いわ」とペギー、「ウチの亭主なんか、生まれた時あんまり醜くかったんで、医者が母親ひっぱたいたんだから!」


66-2 (古美術談義)

ある夜、パディーがビールジョッキをのぞき込んで言う、「俺の女房はまるでミロのビーナスだ」

「ホントかい」と、ビックリしてシーマス。「プロポーション抜群で、どこでも裸で突っ立ってるって訳かい」

「いいや」とパディー。「アレは歴史的遺物で、傷みが激しいってことさ!」

「ホウ、そう来るなら」とシーマス、「俺の女房はモナリザだ」

「なぜだい」とパディー。「イタリアンで神秘の微笑が男をそそるからかい」

「いいや」とシーマス、「アイツの体はキャンバス並にペチャンコで、美術館がお似合いだからさ!」


66-3 (暴走木)
 都市緑化チームが立派に育った松の木をクレーン車から鎖で吊している。と突然クレーンが動いて松が大きく揺れ、路肩に停まっていたキャデラックの新車にぶつかる。

大破した車からベティー・チーズが飛び出し、ダメージを見る。
「一緒に来て夫に説明してくださいね」と作業員の一人に言う彼女。
「奥さん、ご心配なく」と彼、「ウチの会社が弁償しますから」
「そうじゃないの!」と泣きのベティー。「私がチェスターに話すとき証人になってほしいの。私はちゃんと停車してたんだけど、木のほうからぶつかって来たんだって!」


66-4 (ジャマイカより愛を込めて)

 チェスターの妻ベティー・チーズと教師のミス・グッドボディー、連れだって休暇でジャマイカへ。二人はビーチ狭しと寝そべり、すっかり満喫気分。

「私、ボーイフレンドのハーバートにハガキを書こうかしら」とミス・グッドボディー。

「いいわね!」とベティー、「アタシもチェスターに書こうっと!」そこで二人は早速ハガキを買いに・・・。

ミス・グッドボディーの便り、
「愛しいハーバートへ、ジャマイカは美しいわ。アナタがここに居てくれればいいのに」

ベティーの便り、
「愛しいチェスターへ、ジャマイカはここよ。アナタが美しければいいのに」


(不良品)

パディーがパブでビールをひっかけている。その顔には苦悩の色が・・・。

「いったいどうしたんだい」と友人のシーマス。

パディーがビールを飲み下して言う、「ハイウエーに近づくのが恐くてな、昼も夜も」

「どうしてだい」と、ビールをすすりながらシーマス。

「実は・・・」とパディー、「最近、カミサンがトラック野郎と駆け落ちしてな。クラクションが鳴る度に、ヤツが来たんじゃないかと・・・、カミサン返しに」


67-1 (催眠不足)

催眠療法医のドクター・スヌーズ(うたた寝)は、初診の患者ハーマン・ヒスを一目見るなり叫んだ。

「ナント、まあ! あなた真っ青じゃありませんか。いったいどうしました」

「先生、実は」と、カウチにだらしなくヘタリ込んで説明するハーマン。「僕、新婚ホヤホヤなんですけど、妻のヘイティーがあんまり魅力的なもんで、毎晩五回もセックスしちゃうんです! もう一睡もできません」

「なるほど!」とスヌーズ。「それじゃ、毎晩眠れるように自己催眠法をお教えしましょう。ベッドに入ったら、ただ横になって、体の各部分に一つずつ眠るように言い聞かせて下さい」

「有り難うございます、先生。やってみます」と言ってハーマンはフラフラと家路につく。その夜、夕食をたらふく食べた後、洗い物をするヘイティーを残して寝室へ行くと、毛布の下に滑り込み、自己催眠に取りかかる。

「つま先よ!」とハーマンが命令する、「眠りなさい!」
「足よ!」とハーマンが命じる、「眠りなさい!」
「脚よ!」とハーマン指令、「眠りなさい」
「体よ」ハーマン、アクビ、「眠りなふぁ~い」
「頭・・・」ハーマン、ムニャムニャ、「ねむりな・・・」

と、丁度そのときドアが開き、ヘイティーがシースルーの短いナイトガウン姿で寝室に滑り込んで来る。ハーマンの片目がパッと開き、ベッドに入って来る魅力的な女性をシッカリ確認する。

「急いで!」とハーマン、「みんな、起きなさーい!」


68-1 (もう、イヤ!)
 ジョージ・グロープ(さまよい)は50歳。人生最良のはずの年月を、常にコゴトと批判で彼をイラつかせる女と共に生きてきた。

 健康もすぐれず、事業もつぶれる寸前という今、彼は決意する。ダイニングルームに行って椅子の上に登り、シャンデリアにネクタイを結びつけ、全てに終止符を打とうという正にそのとき、妻が入ってくる。

「ジョージ!」と目の前の光景にショックを受け、叫ぶ彼女、「アンタ、バカッ! それ一番いいネクタイじゃない!」


68-2 (専属契約)

暴走族ヘルズエンジェルのマービンが、昔なじみのピグペンとバッタリ会う。

「最近オメー輪姦パーティーにゃ顔見せねーな」と彼、「どうしちまったんだ」

「結婚したんだ、俺」とピグペン。

「マジかよ!」とマービン。「合法的にヤル方が何かイイことでもあるってーのかい」

「それほどでもねーけどよ」とピグペン、「列に並んで順番待ちだけはねーな!」


68-4 (結婚の条件)

 ある晩、マギンズ家の人々がディナーのテーブルに一堂に会する。そこで青年メルビン・マギンズが立ち上がり、一つの発表をする。

「この機会に言っておきたいんだけど」と始めるメルビン、「僕は、お向かいのヒルダ・ハガードさんと結婚することにした!」

「何だって!」と叫ぶ父、ミスター・マギンズ。「あの一家はあの娘に一銭も残してやらなかったんだぞ!」「そうですとも!」とミセス・マギンズ。「それにあの娘だって貯金はゼロよ!」「彼女、フットボールのこと何にも知らないんだぜ!」と弟、モンティー・マギンズ。「あの人、気味が悪いわ!」と、妹のミルドレッド・マギンズ。「アタシ、あんな縮れ毛見たことない!」「そうだとも!」とミッチ叔父さん。「それに彼女、一日中そこらに座って、くだらない小説読んでるだけじゃないか!」「それにあの服見てよ!」とメーベル叔母さん。「悪趣味もあそこまで行けば立派よね!」「そんなの何でもないわ!」とマギンズ婆さん。「あの厚化粧見てやってちょうだいな!」

「全部みんなの言う通りだ」と冷静にメルビン、「でも彼女には、僕らの誰にもない、大きな強みが一つ有るんだな」

「ホント?!」と皆が一斉に叫ぶ。「それって何」

「それは」とメルビン------「家族がいないってこと!」


69-1 (状況問題)

 ビールを浴びるほど飲んで、千鳥足のドッグスキーが深夜に帰宅。寝室に入ると、妻が半裸でベッドに寝ていて、見知らぬ男がズボンを脱ぎかけている・・・。

「コレが最後ですよ、奥さん」と何やら男は怒った様子、「今すぐガス代払ってくれなきゃ、ここでクソします!」


69-2 (五十歩半歩)
ある朝、ドリーンがコーヒーを飲みながらメイベルとブロッサムの二人とお喋りしている。

「ウチの主人ったらスゴイのよ!」と彼女、「アタシにミンクのコートとダイアモンドの腕時計を買ってくれたんだから!」

「そんなの何でもないわ」とメイベル、「ウチの主人なんか、ゴージャスなヨットとスピードボートを買ってくれたのよ!」

「確かに、ウチの主人にお金はないわ」と認めるブロッサム、「でも彼ってチョー特別なの。彼のチン◯はスゴ~ク長くて、黄色いカナリアが横一列に12羽もとまれるんだから!」

長~いチン黙。

「みんな聞いて」とドリーン、「アタシ嘘ついてたわ。主人はそんなイイモノ買ってくれなかったの。彼が買ってくれたのはビニールのレインコートと安モンの時計よ。でもアタシ満足してるわ」

「本当の事言ってるようだから」と打ち明けるメイベル、「アタシも豪華な船なんて買ってもらわなかったの。買ってくれたのは川で乗る手漕ぎボートよ」

ドリーンとメイベルがブロッサムをジ~ッと見つめる。

「分かったわよ」とブロッサム。「アタシもホントの事言うわよ。黄色いカナリアが横一列に12羽というのはウソよ。12羽目は片足浮かしてました!」


69-3 (プロの技)

モリー・ムーチが夫マービンの棺に涙している。

「本当に安らかな顔」と、すすり泣く彼女。

「ええ、全く」と葬儀屋のミスター・コッフ(空咳)。

「でも一つだけ気になることがありますの」とモリー。

「何でしょうか」と心配気にミスター・コッフ。

「実は」とモリー、「主人にグリーンは全然似合いませんの。ブルーのスーツの方がずっと見栄えがすると思うんですのよ。ほら、向こうの棺に入ってらっしゃる方のような・・・」

「お任せ下さい、ミセス・ムーチ」と葬儀屋、「そのように取りはからいますので、どうぞしばらく控え室でお待ち下さい」

 一分もしない内にミスター・コッフはモリーを霊安室に呼び戻す。すると本当にマービン、さっき別の仏さんが着ていたブルーのスーツに身を包んでいる。

「スバラシイわ!」と感心して息をのむモリー。「でも、どうやってこんなに早く着せ替えたんですの」

「着せ替えたんじゃありません」とミスター・コッフ、「頭すげ替えました!」


70-1 (せめてもの死因)

 ミルドレッド・マックスウエルが悲しみの友人達に囲まれている。皆が彼女の夫メルビンの墓穴をのぞき込んでいる。

「この度はどうもご愁傷様で・・・」とフラッブ(贅肉)神父。「ご主人は何でお亡くなりに・・・?」

「淋病ですの」と、悲痛に答えるミルドレッド。

 次に隣人のピーチ一家がやって来る、「ああ、ミルドレッド、こんな事になるなんて、お気の毒に。ご主人の死因は何だったの」

「淋病なのよ」と気落ちしてミルドレッド。

 老いたミセス・ハックスティーンもお悔やみにやって来る。「主は与え、主は奪いたもう」と老婦人。「主は今、メルビンをお召しになるのよ。で? 何で亡くなったの? 心臓麻痺?」

「いいえ」と、静かにミルドレッド、「淋病でしたの・・・」

 とうとうミルドレッドの妹メイベルが彼女の元にやって来て神経質に囁く、「ミルドレッド! ナニ言ってんのよ。義兄さんは淋病じゃなくて、下痢で亡くなったんでしょ!」

 「分かってるわよ」とミルドレッド、「でもアタシ、どうせならみんなに、あの人がプレイボーイのように死んだと思って欲しいの。下痢だなんて、それじゃアンマリあの人らしくって・・・」

●下痢diarrhea・淋病gonorrhea


71-1 (ヨーロッパの深み)
 ハーマンとヘイティー・ホロヴィッツ夫妻は、10年目の結婚記念日にヨーロッパ一周旅行をする事に決め、L.A.からパリに飛び、レンタカーを借りる。

 一週間後、オーストリアンアルプスをぬってドライブ中、小さな標識が目に入る。そこにはこう書いてある、「祈願成就の井戸---最初の角左折」

 半信半疑ながら、ハーマンは標識に従い、石づくりの古井戸の横に車を停める。二人は車を降り、井戸へと向かう。

 ハーマンは井戸をのぞき込み、能書きどうりにコインを投げ入れ、心の中で願い事をする。次にヘイティーもやってみるが、前かがみになりすぎてバランスを崩し、頭からまっ逆さまに井戸に落ちる。

 「うわー!」ハーマンが後ずさりして叫ぶ、「ご利益あるジャン!!」


70-3 (供に白髪の・・・)

郊外に暮らす中年カップル、ラリーとロティー・ラブディッチ(愛の溝)夫妻、土曜の午後を庭いじりで過ごしている。ロティー、何やら緊張気味で落ちつかぬ素振り。とうとう彼女、急に植木バサミを放り出し、大股で夫の所へ行って、思いっきり尻を蹴っ飛ばす・・・、

「いったい何のマネだ!」と、訳が分からずラリー。

「アータがセックスが下手だからよ!」と叫ぶロティー。ラリーは尻を撫で撫で草むしりに戻る。5分後、ラリーはショベルを放り投げ、妻に詰め寄ると、彼女を植え込みの中に蹴り込んだ。

「何よ、バケモノ!」ロティーが叫ぶ。「何で蹴るのよ!」 

ラリーが言い返す、「オマエ、いったい誰と比べてんだ!」


70-2 (許容範囲)

 ドナルド・ディックスタインは結婚間近。美しい未来の花嫁の良いところをあれこれ自慢している。親しい友人の一人、アルバート・アルセーが声を上げる。

「冗談だろ! あの女はサンフランシスコ中の男と寝てるよ!」

 ドナルドはしばらくアルバートを見つめ、そして曰く、「ああ、サンフランシスコ・・・小さい街だ」


71-2 (聞き上手)
 パティーとシーマスが“ナグ&ビッチ”(ガミガミぶつぶつ)パブに陣取り、細君のことを語り合っている。

 「カミさんとはもう何週間も口きいてないな」とシーマス。

 「ホントかい」とロレツの回らぬパディー。「どうしちまったんだ。腹でも立ってんのかい」 

「いや滅相もない!」とシーマス、「話の腰折っちゃマズいと思ってな」


72-1 (初夜の思い出)

 二人のオレゴン人(明かに無教養)ルーファスとメイベルは結婚式を挙げげたばかり。クラノにある農場に帰る途中、老馬デイジーの歩くスピードがだんだん遅くなる。ルーファスはあれこれやってみたが、日暮れ直前、老馬デイジーは倒れて死ぬ。仕方なくその夜は近くの木の下でキャンプと相成る。新郎新婦は毛布の下に寄り添い、ルーファスがメイベルに言う。

「で、ナニだけどヨ、ダーリン」

「ナニって何サ、アンタ」とメイベル。

「アー、そのー、いやいい」とルーファス。だがしばらくしてまた彼が言う。

「ほんでナニなんだけどナ、ダーリン」と、上手く言えない彼。

「だから、ナニって何なのサ」とメイベル。

「あのな」とルーファス、「オメーのお袋は、結婚が何のためにあるんか教えちゃくれなんだだか」

「言ってる意味が分かんねーだ、アンタ」とメイベル。

「だからよ」とルーファス、「そのー、オメーは女で、オラ男だ。んで、ホラ・・・ナ? 男にゃここにこういうモノさ付いてんだ。コレで命さ吹き込むだ」

「ホント?!」と叫ぶメイベル。「じゃ、お願いだルーファス、今すぐソレ差し込んでけろ! かわいそうなデイジーに!」


72-2 (或る上流会員の死)

ルーシー・フィンケルスタインは夫のモウシェにホトホト愛想が尽き、危うく自殺寸前。 そんな日の翌朝、まるで奇跡のように彼女の元に幸福の手紙が届く・・・、

「ハロー!」と手紙、「この手紙は疲れて欲求不満の妻達の救済を願って、貴女のような 一女性から始まりました。よくある幸福の手紙とは違い、費用はかかりません。この手紙のコピーを同じように夫に愛想を尽かした5人の友人に送るだけでいいのです。次に夫を梱包し、リストの一番上の女性に送り、貴女の名前をリストの一番下に書き加えて下さい。

名前が一番上に来たとき、貴女は16,500人の男性を受け取ります。きっとその中には、貴女の家にいるアホより格段にスバラシイ男性がいるに違いありません。手紙の連鎖を切らないで下さい。信じるのです! ある女性は手紙を出さなかったばっかりに、元のダメ男が送り返されて来ました。

この手紙を書いている本日、私のもう一人の友人は183人の男性を受け取りました。彼女は昨日埋葬されましたが、そのニヤけた顔を修正するのに、三人の葬儀屋が36時間を要したのです!」


73-2 (母の圧勝)
 結婚生活十年の後、ボリスとベティー・バンコヴィッツが離婚。ベティーは幼い息子バートの養育費として月々300ドルをボリスから受け取ることになる。

 毎月一日、ベティーはバートを集金に遣り、ボリスが毎月小切手を用意している。18回目の誕生日、またもバートがボリスの所にやってくる。

 しかし今回、ボリスは小切手を渡しながらバートにこう言う、「バート、母さんにこの小切手を渡すとき、これが最後の小切手だと伝えてくれ、そして母さんがどんな顔をするか良く見てくれ」

 バートは帰宅してベティーに言う、「母さん、ボリスが僕に言ったよ。これが最後の小切手だと言って、母さんがどんな顔をするか良く見なさいって」

「アラ、そう」とベティー。「それじゃ今すぐ引き返して、あなたの本当のお父さんは彼じゃないと言って、ボリスがどんな顔するか、よ~く見てきてちょうだい」


73-3 (電話マナー)

 ある午後、会社社長バーティー・ボルソフが家に電話をかける。メキシコ人メイドが出る。

「妻を出せ!」と怒鳴るボルソフ。

「セニョール」とメイド、「こったら事言いたくねーんですが、奥さんは寝室で、お隣さんとセックスしておられますだ」

「いいか、良く聞け」とボルソフ。「俺の部屋に行って机の引き出しを開けろ。弾の入ったリボルバーがある、それで二人とも撃ち殺せ!」

「だどもセニョール・・・」と、泣きのメイド、「わたし、そったらこと出来ねーだ!」

「ヤレッ!」とボルソフ、「さもないと、俺が行ってオマエも一緒に撃ち殺す!」

メイドは受話器を置き、数分後に戻ってくる。「OKセニョール、殺りましただ!」と彼女、「二人ともブッ殺して、プールさ投げ込みましただ!」

「プール?」とボルソフ、「どのプールだ。 もしもし! ボルソフさんのお宅でしょうか?!」


74-1 (汚点)
 ヤッピーのウオールストリートブローカー、ウイルバー・ワラス二世は若い女優と恋に落ちる。彼は結婚を望むが、プロポーズする前に、私立探偵事務所に依頼して彼女の経歴と素行を調べようと決意する。

 「とにかく」と、内心思うウイルバー、「僕の増えていく資産とウオール街での評判は守らなくちゃな」
 正体を隠すため、ウイルバーは偽名を使い、“ピックル&ペパー探偵社”からミスターE.T.ピックルを雇う。二週間後、彼女に関するマル秘報告書が手元に届く。それによると、彼女の素行は全く問題無く、友人、家族とも最高の素性のものと記載されている。
 「唯一憂慮すべき点は・・・」と、レポートは付け加える、「目下彼女がウオール街の、とある三流証券会社内でしばしば目撃されている事である」


74-2 グッバイ・ダーリン(有言実行の人)
 マイアミのとある老人ホーム、“スペシャルディナーとダンスの夕べ”にて、82歳のルービンは76歳のフロリーと出会い恋に落ちる。互いの境遇を話し合い、年金を一緒にした方が暮らしが楽だという結論に達した二人は結婚する。

 初夜、二人はベッドへ行き、三時間に及ぶ激しいセックスで結婚を完了する。コトを終えた後、ベッドにもたれていたフロリーは、ルービンが動いていない事に気付く。よく見ると、ナント彼は死んでいる。

 葬式にて、お悔やみに駆けつけた友人のルーシーと並んで立つフロリー。

「本当にお気の毒に」とルーシー。「一体何があったというの」

「大したことじゃないのよ」と、フロリーがポツリ、「彼、イク~!って叫んでね、・・・逝っちゃたの」


74-3 (動力源)
デイジー・スミス婆さんが亡くなり、天国の門にやってくる。聖ペテロが招き入れる。

「どこでも好きなところに住んでいいですからね」と聖ペテロ。

「あのー」とデイジー、「出来れば、ずっと昔に亡くなった夫と一緒にいたいんですけど」

「いいですよ」とペテロ、「旦那さんのお名前は?」

「ジョン・スミスです」と彼女。

「なんと」とペテロ、「ここにはジョン・スミスが何百人もいますからね。何かそれと分かるような特徴はありませんかね」

 しばらく考えてデイジーが言う、「ええ、あります。主人は生前、私が他の男性とお付き合いしたら、お墓の中で寝返りを打つと申しておりました」

 「アッ、分かった!」とペテロ、「彼ならよく知ってますよ。みんな“旋回スミス”って呼んでます」


75-1 (ミステリー)
 テディー・ベアソンは妻が浮気をしているような気がして、私立探偵のミスターE.T.ピックル(むっつり野郎)に尾行させる。彼はピックルに妻の疑わしい行動を全てビデオ撮影するようにと依頼する。
 一週間後、ピックルが報告する。「これです!」と彼、「証拠は全てカラーで撮ってあります。あなたの大親友も一緒にね!」
 テディーとピックルは一緒にビデオを見る。テディーの妻と彼の一番の親友が郊外で共にランチを食べ、泳ぎ、踊り、歩き、笑い、松の木陰でセックスしている。

「信じられん! 全く信じられん!」とテディー。
「これが現実ですよ!」とE.T.、「証拠は全部ここに揃ってます」
「いや、そうじゃないんだ」とテディー。「ウチのカミサンを、あそこまで楽しめるなんて・・・!」


75-2 (無料奉仕)
 ハイミーとベッキー、結婚20周年を祝って映画を観に行く。熱気ムンムンの情熱的な映画で、ベッキーの動物本能が頭をもたげる。
 その夜帰宅すると、彼女はハイミーにすり寄るが、彼は知らん顔・・・。
「なんで!」と叫ぶベッキー、「なんでアータは一度もあの映画のヒーローみたいにアタシにセックスしてくれないの!」
「バカ言っちゃイカン」とハイミー、「ヤツらがあれで一体いくら稼いでると思ってんだ」


75-3 (ミミズ亭主)

ハイミー・ゴールドバーグは釣りに凝り、ベッキーの苛立ちをよそに暇さえあれば川で過ごしている。ある日のこと、男がゴールドバーグ家を訪れ、ベッキーが応対する・・・、

「こんにちは」と男、「ゴールドバーグさんを探しているんですが」「私、妻ですけど」とベッキー、「ご用件を伺いましょうか」「いえ、結構です」と男、「実は釣りクラブの事でして。ご主人はどこにおられますか」「それなら」とベッキー、「川に行って棒を探してみて下さい。両端にミミズが付いてますから」

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