還暦ばあばあの日常

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発達障害治療へ期待



理化学研究所などの研究グループは先月8日、脳機能を柔軟に保つために必要なたんぱく質の働きを解明したと発表した。

記憶や学習など、脳が高度の機能を果たす過程では、神経細胞どうしをつなぐシナプスの形態が柔軟に変化することが知られています。
シプナスの構造には二通りあり、発達期の多い運動性に富んだ構造運動性の低い構造へと成熟します。

しかし、運動性に富んだ構造がどう形成され維持されるのかは、ほとんど解っていませんでした。

研究グループは、大脳皮質や海馬など、高次機能を担う脳領域だけに存在するたんぱく質「テレンセファリン」に注目し、その役割をマウスを使った実験で調べました。

その結果、テレンセンファリンが多く存在すると、運動性に富んだシナプス構造が劇的に増加し、その逆に、テレンセファリンをつくれなくしたマウスでは、神経回路の発達期でも正対でも、運動性の低いシナプス構造が多くなりました。

アルツハイマー病ではテレンファリン発現に以上が見られるとの報告もあり、研究グループは、今後、脳の発達障害や記憶障害への治療への応用が期待できるとしています。

06・2A新聞より。

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