天使のつばさ

天使のつばさ

テニプリ CP 小説(宍×鳳)





桜前線が東京に訪れた四月の始め。
宍戸と鳳は、氷帝学園の近くの公園で花見をした。
宍戸が高等部に上がる前、この公園の桜が満開したら一緒に花見に来ようと提案したの
だ。



薄ピンク色の花びらは、優しい春の風と共に二人のもとへ舞い落ちる。


「桜の花が綺麗ですね~」
「そうだな」
ほわほわとした口調で喋る鳳に、宍戸も柔らかい声色で答えた。


大きな桜の木の下に、白と青のストライプのシ-トを敷き、お弁当を広げ座る。
漆黒のお重の中には、色鮮やかな料理が入っている。
この料理を作ったのは、鳳だった。
母親と姉に手伝ってもらったとは言っていたが、とても手の込んだ物で、鳳が宍戸の為に
頑張って作ったことが伺える。


鳳は、小皿に料理を適量盛り、箸で取って宍戸の口に持って行った。
「はい、宍戸さんア-ン」
ニコニコしながら言う。
勿論、箸の下には手を添えて。
宍戸は少し照れ臭そうにした後、口を開けた。そして、上品な味わいの卵焼きを口に入れ
る。
「美味しいですか?」
首を少し傾げながら聞く。
その仕種を可愛いなと思いながら。
「ああ、すげ-旨いぜ」
と笑顔で答える。
「本当ですか!良かった~」
胸を撫で下ろし、心底喜んだ表情を見せる。
なんだかもっと喜ばせてあげたくて、もっと褒めてあげたくなった。
「それにこの卵焼き、上品な割に微かに甘さがあってよ。まじウメェよ」
鳳の指に指を絡め、そして目を合わせて言う。
「だって、その卵焼きには俺の宍戸さんへの愛が隠し味で入っていますもん」
鳳は顔を赤く染めて告げる。
宍戸は破顔し、鳳の耳元で囁いた。
「じゃあ甘ぇはずだぜ。だって、お前の愛はどんな甘味料よりも甘ぇからな」
「もう、宍戸さんったら」
ちょっと動けば、キスが出来てしまうくらいの至近距離で見つめ合う。
不意に、鳳が目を閉じた。
宍戸も目を閉じる。
そして、互いの吐息がかかる、その刹那、唇を重ねた。
ちょうど、桜の花びらが二人の唇の間を通った瞬間でもあった。







「なあ、がっくん。俺隣の方からピンク色のオ-ラを感じるんやけど、気のせいやろ
か?」
「いや、俺も感じるから気のせいじゃねえよ、侑士」
忍足と向日は、隣をあまり見ないように目を反らし続ける。
「ジロ-は気にならねえのかよ。あのバカップル見て」
「どうやろな~。つかジロちゃん、俺の膝で寝んといてえな。足崩せないやん」
ジロ-が忍足の膝を枕にしている為、忍足は正座のまま座っていた。
「ん~」
起きる気配を一向に見せないジロ-。
忍足は諦めの溜め息を付いた。
「あ-、なんでやろな。せっかく花見に来とんのにいつもより進化したバカップル見なあ
かんねん」


宍戸が高等部に上がった事により、鳳とのいちゃつき具合が減ったというのに。


いや、減ってしまった時間を取り戻す為に、いつもより近くにいようとしているのだろ
う。
だが、やはりその風景を直視するのはキツイ。







「宍戸さんvV」
「長太郎vv」


楽しそうな二人の隣には、桜の向こう側を見ている二人と桜も見ずに熟睡している一人の
姿があった。



甘い甘い雰囲気の二人と、ちょっぴり憂鬱な気分の三(二?)人を、桜は優しげに見守っ
ていた。



Happy End?

【コメント】
馬鹿な管理人ですみません><
こんなのしか、まだ書けませんでした。

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