天使のつばさ

天使のつばさ

ジロ×跡




「おら~待てぇ~♪」

「うわっ!!!ジローやめろゆーてるやろ!!!」

「ジローマジお前やめろよなッ!!!」

「ほんま…ジローには付き合いきれんわッ!!!」



俺が水鉄砲を持って侑士と宍戸を追いかける。

侑士と宍戸は半笑いをしながら、走って逃げる。

最初は笑いながら逃げてた2人も、いい加減しつこい俺に飽きたらしく、どっかへ行ってしまった。




「ちぇ~…つまんないの~……」


みんな…昔からこうだ。

俺がそっけない態度とったらベタベタくっついてくるくせに…

俺が逆にくっついてったらウザったがる。




そして俺はいつもの木陰へ向かい寝転ぶ。




眠くもないのに、1人になるのはつらい…

すっごく寂しい…

孤独になる。


なんにも考えたくもないのに考えてしまう。

だからいつも寝る。


寝ているときはなんにも考えないで済むから。



寂しくない―――





俺が寝ながら1人で考え込んでいると、俺の顔を跡部が上から覗いてきた。


「ジロー?お前また寝てんのか?」


跡部だけがいつまでも俺に優しい…

跡部だけが俺に寂しい思いをさせない…


だから俺は跡部が大好きなんだ―――



「あとべぇ~vvv」

「水鉄砲なんか持って…お前何やってたんだよ?」

「えぇ~?う~んと…こんな事ッ♪」



俺はそういいながら片手に持った水鉄砲を跡部に向ける。

そして、発射する。


「うわっ!!冷てぇ!!!ジロー何すんだよ!!!」

「あははッ♪ちょっとは涼しくなった?」



俺は起き上がり、構わず跡部に連射する。





「ジロ~!!!!!」

いつの間にか、ビショビショに跡部が俺の目の前に佇んでいた。


「ごめぇ~ん」

「お…お前……」


跡部が少し怒りながら言う。


「こんなんじゃ家帰れねぇだろ!!!」

「……んじゃうち寄ってく?」


跡部の返事も聞かずに俺は跡部の手を引っ張り、学校をあとにした。






「まぁとりあえずうち入って~」

「当たり前だ」


とりあえず俺の部屋に跡部を連れて行く。


「んじゃ、俺のシャツ貸すよ!」


俺はそう言い、クローゼットからシャツをとり、跡部へ渡す。

跡部はシャツを受け取り、自分のシャツを俺の目の前で脱ぎ出す。

俺はその綺麗な光景に目を奪われた。


「…何見てんだよ」

「跡部って綺麗だよね~」

「はぁ!?」


シャツを脱ぎかけていた跡部に近づき、じっと見つめる。


「ねぇ跡部…キスしていい?」


俺は問いかけたと同時に跡部にキスをする。

俺がキスした途端、跡部はビックリしたらしく目を見開いたままだった。



「…!?なっ!?」


跡部はやっと今の現状を把握したらしく、顔を真っ赤にする。

真っ赤な顔の跡部に俺は微笑みかけ……



こう、一言。


「跡部、大好きvvv」



そして俺は跡部を強く抱きしめた。





この世に君がいるだけで

俺は幸せだよ――――

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