桜の視点

桜の視点

人間関係 H.15.4.16 UP!


 世界はさまざまな響きに満ち、それらが共鳴することによって内的な関係が現実に表出します。
 ふだんはそんなことを考えているわけではないけれど、印象的な人との出会いや出来事に遭遇すると、
 何が自分をここへ導いていたのかと考えます。眼にみえない深く響きあうものを、
 愛する人と分かち合う瞬間には、この世界をつないでいるものは、物質ではないことを体感するでしょう。
 「響き」や「波動」、また「共鳴」という言葉は、実態がつかめず理解しにくいものですが、
 声を通して体感することによって、意識や言葉を超えた理解に至ります。(中略)
 天上界の「永遠のひかり」の主である神様が、固有の魂をもつ人間という存在をおつくりになったのは、
 それぞれの彩りをもつ光のさざめきを見たかったからだそうです。
 それぞれの身体の内側から立ち現れる、固有の音色をもった美しい豊かな声に出会うたび私はその話を思い出します。

                      渡邊満喜子


 生活している人間ということを考えますと、どうしても「気」というものを無視することはできない。そしてその気が有ると無いとでは違う。欲の気のある人同士が集まると、その人が嫌いでもその気に引かれて話に乗る。(中略)例えば、マグネットなら、鉄にしか着かない。だから吸い着けば、そこに鉄があると思うのは常識です。私は銀のライターを持っていました。そのライターにマグネットを当てると吸い付くのです。銀が吸い着くなんて、それは銀ではないのだろうと思っていました。ところが中味を抜いてやってみると、吸い付かない。つまり、銀を通して、中にあるライターの鉄に吸い付いたのです。 だから欲で繋がり合う場合には、それがどんなに綺麗な言葉で包んであっても、欲の気があったのです。悪いことを相談してそういう気になるのは、そういう気が中にあったからでしょう。(中略) 中味によって引き合うものは皆違うけれど、同じ傾向の気は、同じ傾向の気に感応するということに変わりない。       野口晴哉

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