佐倉ごるふの「原理原則 2012」

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2010年05月22日
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晩春



■ 小津安二郎監督、笠智衆、原節子




「東京物語」と並ぶ小津安二郎監督の代表作で、
結婚をめぐる父親と娘を題材にした感動作である。
笠智衆と原節子の共演第一作で、鎌倉を舞台に、妻を早くして
亡くした大学教授の父と、27歳になってもそんな父親を一人残して
嫁に行く気にはなれない娘。そして二人のことが気が気でなく
何かと世話を焼く叔母(杉村春子)。父と娘の親子愛を中心に、
二人を取り巻く人々の人間模様を、小津監督独特の手法で、

月岡夢路のはつらつとした演戯、そして何といっても、
原節子の表情の変化と笠智衆の渋さ、ラストシーンの
父親の背中に全ての思いがこめられています。




<<小津安二郎作品の原点>>

父親が笠智衆、一人娘を原節子。

笠智衆は、当時、そんなに老けてはいなかったはずですが、老齢のメイクで父親役を好演。こういう役が似合う。

一人娘の縁談。しかし、娘が嫁に嫁げば、父親は一人孤独になる。
この、どの世界でも通じる、人間の永遠のテーマを、鎌倉の自然に溶け込んだ閑静な住宅街と、近代化にまい進する東京を対比しながら、変化するものと普遍なものを、独自の構図で表現した秀作です。







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最終更新日  2010年05月22日 11時40分44秒
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